1996年の映画
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1996年の映画(1996ねんのえいが)では、1996年(平成8年)の映画分野の動向についてまとめる。
目次
1 できごと
1.1 世界
1.2 日本
2 日本の映画興行
3 各国ランキング
3.1 日本配給収入ランキング
3.2 全世界興行収入ランキング
3.3 北米興行収入ランキング
3.4 フランス観客動員数ランキング
4 日本公開映画
5 受賞
6 誕生
6.1 4月
6.2 5月
6.3 6月
6.4 7月
6.5 8月
6.6 10月
6.7 11月
6.8 12月
7 死去
8 脚注
8.1 出典
9 参考文献
できごと
世界
- 2月2日 - ジーン・ケリー死去。
- 3月25日 - 第68回アカデミー賞授賞式が行われ、『ブレイブハート』が作品賞をはじめとする5部門を受賞。
- 5月9日-20日 - 第49回カンヌ国際映画祭が開催され、イギリス映画『秘密と嘘』がパルム・ドールを受賞。
- 8月28日-9月7日 - ヴェネツィア国際映画祭が開催され、『マイケル・コリンズ』が金獅子賞を受賞。
- 12月19日 - マルチェロ・マストロヤンニ死去。
日本
- 4月20日 - AMCシアターズが福岡市博多区のキャナルシティ内にシネコンをオープン。
- 6月10日 - フランキー堺死去。
- 8月4日 - 渥美清死去。
- 9月27日 - 1993年に倒産したにっかつが日活として再スタート。
- 9月30日 - パーフェクTV!の放映開始。
- 11月1日-12月1日 - 第1回神戸100年映画祭が開催される。
日本の映画興行
入場料金(大人)
- 1,800円[1]
- 映画館・映画別
- 1,800円(松竹、正月映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』)[2]
- 1,800円(松竹、正月映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』)[2]
- 1,800円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[3] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[4]
- 1,800円[1]
入場者数 1億1958万人[5] - 1994年の年間入場者数(1億2299万人)を下回る戦後最低記録となった[6]。
興行収入 1488億7000万円[5]
配給会社 | 本数 | 年間配給収入 | 前年対比 | 概要 |
---|---|---|---|---|
松竹 | 20 | 048億2910万円 | 117.4% | 松竹の1996年最高稼動番組は『男はつらいよ 寅次郎紅の花』/『サラリーマン専科』(11.6億円)。『学校II』(6億円)や『釣りバカ日誌8』(5億円)も手堅く稼いだ。 |
東宝 | 18 | 106億7251万円 | 093.8% | 12年連続の年間配給収入100億円突破。『ゴジラvsデストロイア』(20億円)、『Shall we ダンス?』(16億円)、『ドラえもん のび太と銀河超特急』(16億円)、『学校の怪談2』(16億円)、『スーパーの女』(15億円)が10億円の大台を突破した。 |
東映 | 21 | 047億4639万円 | 074.1% | 配給収入10億円以上の番組がなかった。アニメ番組も伸び悩み、前売り大量動員映画の『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』も6億円止まりだった。 |
- 出典: 「1996年日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報』1997年(平成9年)2月下旬号、キネマ旬報社、1997年、 155 - 157頁。
各国ランキング
日本配給収入ランキング
順位 | 題名 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|
1 | ゴジラvsデストロイア | 東宝 | 20.0億円 |
2 | Shall we ダンス? | 東宝 | 16.0億円 |
2 | ドラえもん のび太と銀河超特急 ドラミ&ドラえもんズ ロボット学校七不思議!? | 東宝 | 16.0億円 |
2 | 学校の怪談2 | 東宝 | 16.0億円 |
5 | スーパーの女 | 東宝 | 15.0億円 |
6 | 男はつらいよ 寅次郎紅の花 サラリーマン専科 | 松竹 | 11.6億円 |
7 | ガメラ2 レギオン襲来 | 東宝 | 07.0億円 |
8 | クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険 | 東宝 | 06.5億円 |
9 | 7月7日、晴れ | 東宝 | 06.0億円 |
9 | スレイヤーズRETURN X-エックス- | 東映 | 06.0億円 |
9 | 学校II | 松竹 | 06.0億円 |
9 | 八つ墓村 | 東宝 | 06.0億円 |
9 | わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語 | 東映 | 06.0億円 |
9 | スワロウテイル | 日本ヘラルド映画 エースピクチャーズ | 06.0億円 |
9 | 美少女戦士セーラームーンSuperS セーラー9戦士集結!ブラック・ドリーム・ホールの奇跡 あずきちゃん ホワイト・バレンタイン 恋のチャンスがやってきた!! | 東映 | 06.0億円 |
9 | ドラゴンボール 最強への道 ご近所物語 | 東映 | 06.0億円 |
9 | ゲゲゲの鬼太郎 大海獣 (超)劇場版!地獄先生ぬ〜べ〜 | 東映 | 06.0億円 |
- #1 - #6の出典:1996年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- 上記以外の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、554頁。ISBN 978-4873767550。
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 | ミッション:インポッシブル | UIP | 36.0億円 | |
2 | セブン | ギャガ | 26.5億円 | |
3 | ツイスター | UIP | 23.0億円 | |
4 | イレイザー | ワーナー・ブラザース | 17.0億円 | |
5 | ザ・ロック | ブエナ・ビスタ | 14.0億円 | |
6 | ベイブ | UIP | 12.5億円 | |
7 | ノートルダムの鐘 | ブエナ・ビスタ | 12.0億円 | |
8 | ジュマンジ | トライスター・ピクチャーズ | 11.0億円 | |
8 | 12モンキーズ | 松竹富士 | 11.0億円 | |
10 | 007 ゴールデンアイ | UIP | 10.0億円 |
- 出典:1996年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
全世界興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | インデペンデンス・デイ | 20世紀フォックス | $817,400,891 |
2 | ツイスター | ワーナー・ブラザース | $494,471,524 |
3 | ミッション:インポッシブル | パラマウント映画 | $457,696,359 |
4 | ザ・ロック | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $335,062,621 |
5 | ノートルダムの鐘 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $325,338,851 |
6 | 101 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $320,689,294 |
7 | 身代金 | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $309,492,681 |
8 | ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合 | ユニバーサル・スタジオ | $273,961,019 |
9 | ザ・エージェント | コロンビア映画 | $273,552,592 |
10 | イレイザー | ワーナー・ブラザース | $242,295,562 |
- 出典:“1996 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月18日閲覧。
北米興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | インデペンデンス・デイ | 20世紀FOX | $306,169,268 |
2. | ツイスター | ワーナー・ブラザース/ユニバーサル | $241,721,524 |
3. | ミッション:インポッシブル | パラマウント | $180,981,856 |
4. | ザ・エージェント | トライスター | $153,952,592 |
5. | 身代金 | タッチストーン | $136,492,681 |
6. | 101 | ディズニー | $136,189,294 |
7. | ザ・ロック | ハリウッド・ピクチャーズ | $134,069,511 |
8. | ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合 | ユニバーサル | $128,814,019 |
9. | バードケージ | MGM/UA | $124,060,553 |
10. | 評決のとき | ワーナー・ブラザース | $108,766,007 |
- 出典: “1996 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月25日閲覧。
フランス観客動員数ランキング
ノートルダムの鐘
インデペンデンス・デイ
セブン
ペダル・ドゥース
ミッション:インポッシブル
八日目
Microcosmos : Le Peuple de l'herbe
トイ・ストーリー
ツイスター
Un air de famille
- 出典:“FRANCE 1996 - BOX OFFICE STORY”. boxofficestory. 2016年1月20日閲覧。
日本公開映画
「1996年の日本公開映画」を参照
受賞
第69回アカデミー賞
作品賞 - 『イングリッシュ・ペイシェント』
監督賞 - アンソニー・ミンゲラ(『イングリッシュ・ペイシェント』)
主演男優賞 - ジェフリー・ラッシュ(『シャイン』)
主演女優賞 - フランシス・マクドーマンド(『ファーゴ』)
第54回ゴールデングローブ賞
作品賞 (ドラマ部門) - 『イングリッシュ・ペイシェント』
主演女優賞 (ドラマ部門) - ブレンダ・ブレッシン(『秘密と嘘』)
主演男優賞 (ドラマ部門) - ジェフリー・ラッシュ(『シャイン』)
作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『エビータ』
主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - マドンナ(『エビータ』)
主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - トム・クルーズ(『ザ・エージェント』)
監督賞 - ミロス・フォアマン(『ラリー・フリント』)
第62回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『ファーゴ』
第49回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール - 『秘密と嘘』(マイク・リー)
監督賞 - コーエン兄弟(『ファーゴ』)
男優賞 - ダニエル・オートゥイユ、パスカル・デュケンヌ(『八日目』)
女優賞 - ブレンダ・ブレッシン(『秘密と嘘』)
- 第53回ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞 - 『マイケル・コリンズ』(ニール・ジョーダン)
第46回ベルリン国際映画祭
金熊賞 - 『いつか晴れた日に』(アン・リー)
第20回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞 - 『Shall we ダンス?』(周防正行)
- 最優秀主演男優賞 - 役所広司(『Shall we ダンス?』)
- 最優秀主演女優賞 - 草刈民代(『Shall we ダンス?』)
第39回ブルーリボン賞
- 作品賞 - 『岸和田少年愚連隊』
- 主演男優賞 - 役所広司(『Shall we ダンス?』『眠る男』『シャブ極道』)
- 主演女優賞 - なし
- 監督賞 - 北野武(『キッズ・リターン』)
第70回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『イル・ポスティーノ』
- 日本映画第1位 - 『Shall we ダンス?』
- 外国映画第1位 - 『イル・ポスティーノ』
第51回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『Shall we ダンス?』
誕生
4月
4月16日 - 池田エライザ
5月
5月25日 - あかり
6月
6月1日 - トム・ホランド
6月3日 - 吉崎綾
6月18日 - 三吉彩花
6月23日 - 安田聖愛
7月
7月8日 - 古畑星夏
7月16日 - 藤井夏恋
7月17日 - 泉はる
8月
8月14日 - 上西星来
10月
10月1日 - 鈴木優華
11月
11月1日 - 江野沢愛美
11月16日 - 新田真剣佑
12月
12月11日 - ヘイリー・スタインフェルド
12月12日 - 美山加恋、子役
12月26日 - 松井愛莉
- 12月26日 - 山谷花純
12月28日 - 吉本実憂
死去
日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 21日 | 横山やすし | 51 | タレント・漫才師 | |
2月 | 2日 | ジーン・ケリー | 83 | 俳優・ダンサー | |
5日 | 小国英雄 | 91 | 脚本家 | ||
13日 | マーティン・バルサム | 76 | 俳優 | ||
20日 | 武満徹 | 65 | 作曲家 | ||
25日 | ハイン・S・ニョール | 55 | 俳優 | ||
3月 | 2日 | 鈴木孝俊 | 83 | 美術監督 | |
9日 | ジョージ・バーンズ | 100 | 俳優・コメディアン | ||
13日 | クシシュトフ・キェシロフスキ | 54 | 映画監督 | ||
17日 | ルネ・クレマン | 82 | 映画監督 | ||
30日 | 藤岡豊 | 68 | 元・東京ムービー代表取締役社長 | ||
4月 | 6日 | グリア・ガースン | 91 | 女優 | |
26日 | スターリング・シリファント | 78 | 脚本家 | ||
5月 | 19日 | 高橋悦史 | 60 | 俳優 | |
20日 | ジョン・パートウィー | 76 | 俳優 | ||
23日 | 野長瀬三摩地 | 72 | TVディレクター | ||
6月 | 6日 | 小林重四郎 | 87 | 俳優 | |
10日 | フランキー堺 | 67 | 俳優 | ||
11日 | ブリギッテ・ヘルム | 88 | 女優 | ||
28日 | 山形勲 | 80 | 俳優 | ||
7月 | 2日 | マーゴ・ヘミングウェイ | 41 | 女優 | |
30日 | 長谷有洋 | 31 | 声優 | ||
クローデット・コルベール | 92 | 女優 | |||
8月 | 4日 | 渥美清 | 68 | 俳優 | |
27日 | 小林昭二 | 65 | 俳優 | ||
グレッグ・モリス | 62 | 俳優 | |||
9月 | 10日 | ジョアン・ドルー | 74 | 女優 | |
13日 | 2パック | 25 | ミュージシャン・俳優 | ||
18日 | アナベラ | 81 | 女優 | ||
22日 | ドロシー・ラムーア | 89 | 女優 | ||
23日 | 藤子・F・不二雄 | 62 | 漫画家 | ||
30日 | 内田朝雄 | 76 | 俳優 | ||
10月 | 1日 | 塚本信夫 | 66 | 俳優 | |
4日 | 小林正樹 | 80 | 映画監督 | ||
8日 | ウィリアム・プリンス | 83 | 俳優 | ||
14日 | ローラ・ラ・プラント | 91 | 女優 | ||
28日 | 岸田九一郎 | 89 | 照明技師 | ||
31日 | マルセル・カルネ | 90 | 映画監督 | ||
11月 | 14日 | ヴァージニア・チェリル | 88 | 女優 | |
12月 | 19日 | マルチェロ・マストロヤンニ | 72 | 俳優 | |
30日 | リュー・エアーズ | 80 | 俳優 | ||
ジャック・ナンス | 53 | 俳優 |
脚注
出典
^ 斉藤 2009, pp. 119.
^ “第48作 男はつらいよ 寅次郎紅の花”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ ab“過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
^ 「日本映画業界決算」、『キネマ旬報』1997年(平成9年)2月下旬号、キネマ旬報社、1997年、 157頁。
参考文献
- 斉藤守彦 『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』 ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
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