身延町
































































みのぶちょう
身延町

久遠寺の本堂と身延山

久遠寺の本堂と身延山


日本の旗 日本
地方
中部地方、甲信越地方
都道府県
山梨県

南巨摩郡
団体コード
19365-8
法人番号
9000020193658
面積
301.98km2

総人口
11,403
(推計人口、2018年10月1日)
人口密度
37.8人/km2
隣接自治体
甲府市、西八代郡市川三郷町、
南巨摩郡南部町、富士川町、早川町、
南都留郡富士河口湖町
静岡県:静岡市、富士宮市
身延町役場
町長
[編集]
望月幹也
所在地
409-3392
山梨県南巨摩郡身延町切石350
北緯35度28分2.9秒東経138度26分32.8秒
Minobu Town hall.JPG

外部リンク
身延町の公式サイト



身延町位置図




― 市 / ― 町 / ― 村






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身延町(みのぶちょう)は、山梨県の南西部に位置する南巨摩郡の町。日蓮宗総本山の身延山久遠寺の門前町。千円紙幣E号券、五千円紙幣D号券にある本栖湖の逆さ富士は、身延町の中ノ倉峠から撮影された写真がモデルである。




目次






  • 1 地理


  • 2 歴史


    • 2.1 沿革




  • 3 隣接している自治体・行政区


  • 4 人口


  • 5 行政


    • 5.1 町長


    • 5.2 地区




  • 6 経済


    • 6.1 産業




  • 7 姉妹都市・提携都市


    • 7.1 国内




  • 8 教育


    • 8.1 大学


    • 8.2 高等学校


    • 8.3 中学校


    • 8.4 小学校




  • 9 交通


    • 9.1 鉄道路線


    • 9.2 バス


    • 9.3 道路




  • 10 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事


  • 11 出身有名人


  • 12 身延町が舞台、または登場する作品


  • 13 外部リンク





地理




旧身延町(梅平地区) 画面上部は富士川



  • 山:身延山

  • 河川:富士川

  • 湖沼:本栖湖(西半分の湖岸。湖面は境界未定)



歴史




旧身延町(1955-2004)、県内位置図




『富嶽三十六景 身延川裏不二』
身延道から見る富士山


古代の律令制下では富士川左岸が巨摩郡川合郷、富士川東岸は八代郡川合郷に比定される。平安時代後期には甲斐国各地で荘園が成立し、大野近辺には『玉葉』安元2年(1176年)条に見られる施薬院領・飯野牧が成立する。


鎌倉時代には、飯野牧内の波木井郷に甲斐源氏の一族加賀美氏の分流である南部光行の子・波木井実長が居館を構える。実長は同地の地頭になり、南部氏の河内支配の一端を担った。また、下山郷には加賀美氏の一族である秋山光行の兄・光季の子・下山光重が、帯金には同じく加賀美氏の一族とされる帯金氏が入部するなど、町域では加賀美一族の影響が強い。鎌倉期の文永11年(1274年)には波木井実長の庇護のもと日蓮が草庵を構え、日蓮の草庵から発展した身延山久遠寺は甲斐・駿河方面における日蓮宗の拠点となり、波木井実長ら南部一族も帰依した。


南北朝時代には南部氏が奥州に入府し、河内地方には甲斐守護・武田氏の一族である穴山氏が入府する。戦国時代には守護武田氏の勢力が衰え、甲斐国内では武田氏と有力国人勢力との抗争が行われるが、穴山氏も河内地方における有力国人として台頭する。穴山氏は信友期に武田氏に臣従し、本拠を南部から下山に移転し、下山館を築いて河内支配の本拠とした。下山は下山館を中心とした城下町(下山城下町)が形成され、河内路(近世の駿州往還)の宿場が設けられ交通の要地としても機能した。


その後、穴山氏は信君期に領国化された駿河江尻領を任され支配領域が拡大し、下山は引き続き穴山領の中心として機能する。天正10年(1582年)3月の織田・徳川連合軍の武田領侵攻に際して信君は織田方に帰属し離反するが、上方にいた信君は同年6月の本能寺の変に際して一揆に襲われ横死する。本能寺の変により武田遺領を巡る天正壬午の乱が発生すると、三河国の徳川家康は家臣の岡部正綱を甲斐へ派遣し、下山において菅沼城を築城された。穴山氏は家康の庇護のもと信君の子・勝千代が継承するが、天正15年(1587年)に勝千代が死去し、穴山氏の河内支配は終焉を迎えた。


その後、支配領主は徳川氏、豊臣大名と変遷し、近世には巨摩郡西河内領の13か村、八代郡東河内領の11か村が成立する。全村が幕府直轄領、甲府藩領を経て、享保9年に甲斐一国が幕府直轄領化されると在方は三分代官支配となり、町域は上飯田代官支配、後に市川代官支配となる。このころは身延山久遠寺の門前町が発達し、多くの参詣者が訪れた。


山間部の河内地方は米麦栽培が乏しく農間余業が行われ、町域でも紙漉や楮・三椏栽培が行われた。富士川流域の大野には大野堤防が所在する。大野堤防は石積の堤防で、慶安2年以前に水害により破損し、本遠寺と関係の深い紀州徳川家により修築されたと考えられている。



沿革




  • 1875年(明治8年)1月 - 巨摩郡身延村・波木井村・梅平村・大野村が合併して身延村となる。


  • 1878年(明治11年)7月22日 - 郡区町村編制法の施行により、身延村が南巨摩郡の所属となる。


  • 1889年(明治22年)7月1日 - 町村制の施行により、身延村が単独で自治体を形成。


  • 1931年(昭和6年)1月1日 - 身延村が町制施行して身延町となる。


  • 1955年(昭和30年)2月11日 - 下山村・豊岡村・西八代郡大河内村と合併し、改めて身延町が発足。


  • 2004年(平成16年)9月13日 - 身延町・中富町・西八代郡下部町が合併し、現在の身延町が発足。町名は公募により選ばれ、南巨摩郡に属すことが県議会で決定した



隣接している自治体・行政区


山梨県



  • 甲府市


  • 西八代郡 - 市川三郷町


  • 南都留郡 - 富士河口湖町


  • 南巨摩郡 - 富士川町、早川町、南部町


静岡県




  • 静岡市(葵区)

  • 富士宮市



人口















Demography19365.svg
身延町と全国の年齢別人口分布(2005年)
身延町の年齢・男女別人口分布(2005年)


紫色 ― 身延町
緑色 ― 日本全国



青色 ― 男性
赤色 ― 女性

身延町(に相当する地域)の人口の推移




総務省統計局 国勢調査より


行政



町長


  • 現町長 : 望月仁司(もちづきひとし)2008年10月24日就任 2期

前町長 : 依田光弥(よだみつや)


地区




  • 中富(なかとみ) - 旧中富町


    • 西嶋(にしじま) - 旧西島村

    • 大須成(おおすなり) - 旧大須成村
      • 大塩(おおしお)・平須(ひらす)・久成(くなり)・日向南沢(ひなたみなみさわ)


    • 静川(しずかわ) - 旧静川村(切石村)
      • 手打沢(てうちざわ)・寺沢(てらさわ)・切石(きりいし)・夜子沢(よごさわ)


    • 曙(あけぼの) - 旧曙村
      • 遅沢(おそざわ)・江尻窪(えじりくぼ)・梨子(なしご)・中山(なかやま)・福原(ふくはら)・古長谷(ふるはせ)・矢細工(やさいく)


    • 原(はら) - 旧原村

      • 八日市場(ようかいちば) - 旧八日市場村

      • 伊沼(いぬま) - 旧伊沼村

      • 飯富(いいとみ) - 旧飯富村






  • 下部(しもべ) - 旧下部町

    • 古関(ふるせき) - 旧古関村
      • 大磯小磯(おおいそこいそ)・瀬戸(せと)・根子(ねっこ)・古関(ふるせき)・釜額(かまひたい)・中ノ倉(なかのくら)・折門(おりかど)・八坂(はっさか)


    • 久那土(くなど) - 旧久那土村
      • 三澤(みさわ)・樋田(といだ)・車田(くるまだ)・切房木(きりふさぎ)・道(みち)・水船(みずふね)・芝草(しばくさ)・久保(くぼ)・嶺(みね)・大山(おおやま)・山家(さんが)


    • 共和(きょうわ) - 旧共和村
      • 上田原(かみたんばら)・下田原(しもたんばら)・宮木(みやき)・一色(いっしき)


    • 旧下部町(富里村)
      • 北川(きたがわ)・市之瀬(いちのせ)・杉山(すぎやま)・岩欠(いわかけ)・大炊平(おいだいら)・清澤(きよざわ)・常葉(ときわ)・上之平(うえのたいら)・波高島(はだかじま)・桃ヶ窪(ももがくぼ)・下部(しもべ)・湯之奥(ゆのおく)・川向(かわむき)・大子(だいご)





  • 旧身延町


    • 下山(しもやま) - 旧下山村(福居村)
      • 粟倉(あわぐら) - 旧粟倉村


    • 旧身延町(身延村)
      • 身延(みのぶ)・波木井(はきい)・梅平(うめだいら)・大野(おおの)


    • 豊岡(とよおか) - 旧豊岡村
      • 小田船原(おだふなはら)・門野(かどの)・大城(おおじろ)・相又(あいまた)・清子(せいご)・光子沢(みつござわ)・横根中(よこねなか)


    • 大河内(おおこうち) - 旧大河内村
      • 上八木沢(かみやぎさわ)・下八木沢(しもやぎさわ)・帯金(おびかね)・大垈(おおぬた)・椿草里(つばきぞうり)・丸滝(まるたき)・大崩(おおくずれ)・角打(つのうち)・和田(わだ)・樋之上(ひのうえ)・大島(おおしま)































































































































































旧中富町北部
(切石・西嶋)
旧中富町南部
(原・曙)
旧下部町北西部
(久那土・市之瀬)
旧下部町南西部
(下部温泉・常葉)
旧下部町東部
(古関・本栖)
旧身延町西部
(下山・身延山)
旧身延町東部
(身延駅・大島)
大塩 飯富 市之瀬 岩欠 大磯小磯 相又 大崩
上田原 伊沼 一色 上之平 大山 粟倉 大島
切石 江尻窪 切房木 大炊平 折門 梅平 大垈
久成 遅沢 久保 下部 釜額 大城 帯金
下田原 中山 熊沢 常葉 川向 大野 上八木沢
手打沢 梨子 車田 波高島 北川 小田船原 下八木沢
寺沢 福原 樋田 桃ケ窪 清沢 門野 角打
西嶋 古長谷 三沢 湯之奥 芝草 下山 椿草里
日向南沢 宮木 瀬戸 杉山 樋之上
平須 八日市場 山家 大子 清子 丸滝
矢細工 中之倉 波木井 身延
夜子沢 根子 光子沢 和田
八坂 横根中
古関
水船



経済



産業



  • 主な産業

    • 旧中富町地域: 西島和紙(手漉き和紙)、あけぼの大豆を用いた味噌と五合豆腐(五合の大豆を一臼と数えて作る豆腐)

    • 旧下部町地域: アイガモ農法による農業

    • 旧身延町地域: 南天のど飴、南天ワイン、みのぶゆば、身延饅頭(萬寿)



  • 産業人口

    • 旧中富町地域

    • 旧下部町地域

    • 旧身延町地域





姉妹都市・提携都市



国内



  • 日本の旗千葉県鴨川市(旧天津小湊町)- 1971年(昭和46年)3月、旧身延町と友好都市提携(中学生・イベント交流)

その他



  • 日本の旗全国門前町サミット - 全国の神社仏閣を中心に発展してきた門前町を有する自治体・観光協会・商業関係者などが集まり地域活性、街作り推進のため開催する会議。


  • 日本の旗平成・南部藩 - 南部氏とゆかりのある自治体により結成された架空の自治体。



教育



大学


  • 身延山大学


高等学校



  • 身延山高等学校

  • 山梨県立峡南高等学校

  • 山梨県立身延高等学校



中学校


合併時点では4校存在したが、現在は1校に集約している。



  • 身延町立身延中学校(久那土中学校、下部中学校、中富中学校、旧身延中学校の4校が統廃合し、2016年に開校)


小学校


合併時点では8校あった小学校であるが、現在は3校に集約している。なお、統合にあたり旧町域にこだわらず北部、中部、南部で統合を行っている。


  • 身延町立身延清稜小学校(2017年に身延町立西島小学校と身延町立久那土小学校が統合。校舎は西嶋小学校を使用。):町北部(西島・切石(静川)・久那土地区)

身延町立西島小学校は2010年に身延町立西嶋小学校と身延町立静川小学校が統合したため、合併後2回統合されたことになる。

  • 身延町立下山小学校(2017年に(旧)身延町立下山小学校、身延町立下部小学校、身延町立原小学校が統合。校舎は(旧)下山小学校を使用。):町中部(飯富(原)・下山・常葉・古関地区)

身延町立下山小学校は旧身延町立身延北小学校であった。

  • 身延町立身延小学校(2018年に(旧)身延町立身延小学校、身延町立大河内小学校が統合。校舎は(旧)身延小学校を使用。):町南部(梅平・豊岡・帯金・大河内地区)

身延町立身延小学校は旧身延町立身延西小学校、身延町立大河内小学校は旧身延町立身延東小学校であった。なお、かつて豊岡地区に身延町立身延南小学校が存在したが、身延町豊岡小学校に改名を経て(旧)身延小学校に統合されている。


交通



鉄道路線



  • 東海旅客鉄道(JR東海)

    • 身延線:甲斐大島駅 - 身延駅 - 塩之沢駅 - 波高島駅 - 下部温泉駅 - 甲斐常葉駅 - 市ノ瀬駅 - 久那土駅


身延駅、下部温泉駅には特急ふじかわが停車する。



バス




  • 山梨交通・京王バス東 - 中央高速バスとしてバスタ新宿まで運行する。


  • 山交タウンコーチ - 身延駅から久遠寺へ向かう。


  • 富士急山梨バス - 下部温泉、甲斐常葉駅から富士山駅方面へ1日1本のみ乗り入れている。


  • 身延町営バス - 身延駅と鰍沢口駅を結ぶ身延鰍沢線と中富町域と旧下部町域を中心に運行する古関甲斐岩間線、古関循環線がある。


  • 早川町乗合バス - 身延駅および下部温泉駅より早川町へ向かう。



道路



  • 一般国道

    • 国道52号

    • 国道300号



  • 都道府県道

    • 山梨県道9号市川三郷身延線

    • 山梨県道10号富士川身延線

    • 山梨県道37号南アルプス公園線

    • 山梨県道403号甲斐岩間停車場西島線

    • 山梨県道404号古関割子線

    • 山梨県道405号割子切石線

    • 山梨県道410号粟倉飯富線

    • 山梨県道411号下部飯富線

    • 山梨県道412号栃代常葉線

    • 山梨県道414号山保久那土線

    • 山梨県道415号湯之奥上之平線

    • 山梨県道416号折門古関線

    • 山梨県道419号甲斐常葉停車場線

    • 山梨県道421号遅沢静川線

    • 山梨県道709号本栖湖畔線

    • 山梨県道805号身延本栖線

    • 山梨県道808号大城小田船原線

    • 山梨県道813号光子沢大野線




  • 道の駅

    • しもべ

    • 富士川ふるさと工芸館





名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事




久遠寺の桜



  • 旧下部町地域

    • 甲斐黄金村・湯之奥金山博物館:戦国期に稼働し、「武田信玄の隠し金山」として伝承される湯之奥金山遺跡の出土品や関係資料の展示と金山の歴史等を映像シアターが観覧できるほか、砂金採りの体験室がある。

    • ヤマメの里: バーベキュー等のキャンプ施設とバンガロー10室を併設する渓流釣り場。

    • 下部温泉

    • ホタルまつり

    • ヤマメまつり

    • 毛無山



  • 旧中富町地域

    • 山梨県立なかとみ青少年自然の里: 和紙・陶芸の手作り体験ができる陶芸工房を備え、雨天時にも活動可能な体育館と定員数100人の宿泊施設をもつ。

    • なかとみ和紙の里: 西嶋和紙の手漉き体験、全国の和紙の展示、工芸美術館、地元特産品の飲食施設の4施設で構成されている。

    • ふるさと富士川まつり

    • 沢奥(さおき)のおまつり

    • 西島秋季例大祭

    • 八日市



  • 旧身延町地域


    • 身延山久遠寺(日蓮宗総本山)

    • 身延町総合文化会館


    • しょうにん通り(身延駅前)


    • 富士川クラフトパーク(道の駅富士川ふるさと工芸館)

    • みのぶゆばの里

    • みのぶまつり

    • 万灯行列

    • 親子ふれあいまつり





出身有名人




  • 木喰 - 仏像彫刻家


  • 望月小太郎 - 明治・大正期の代議士


  • 望月幸明 - 山梨県知事


  • 日向方齊 - 元住友金属工業名誉会長


  • 佐野嘉彦 - ニプロ社長


  • 深沢恵雄 - 元プロ野球選手


  • ヨネヤマ・ママコ - パントマイマー



身延町が舞台、または登場する作品


  • 『簪』


下部温泉の温泉宿が舞台。

  • 『ゆるキャン△』


舞台の中心が同町にある架空の高校「本栖高校」(旧下部小学校・下部中学校跡地にあるという設定)で、主要メンバーはそこに通学している。

その他、作中では中之倉にある本栖湖畔のキャンプ場、身延駅前などといった実在する風景やフレスポみのぶを基にした店舗などが登場する。


  • 『賭博覇王伝 零 ギャン鬼編』


ギャンブル『宝探し』にて富士山の真西というヒントから、同町の梅平地区内にある架空の新興住宅地を捜索する。

作中では「梅平」の地名は出てくるが、「身延」の地名は記されていない。



外部リンク







  • 身延町ホームページ

  • 身延町商工会

  • 身延町身延山観光協会



  • 旧下部町

    • 旧下部町誌(昭和56年編纂、1,959ページ) 身延の町誌>「旧下部町の町誌」


  • 旧中富町

    • 旧中富町誌(昭和46年編纂、1,709ページ) 身延の町誌>「旧中富町の町誌」


  • 旧身延町
    • 旧身延町誌



  • 国土地理院 地図閲覧サービス ウオッちず 2万5千分1地形図名:切石 (北東)[リンク切れ]











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