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Showing posts from February 27, 2019

赤外線センサ

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赤外線センサ (せきがいせんセンサ)は、赤外領域の光(赤外線)を受光し電気信号に変換して、必要な情報を取り出して応用する技術、またその技術を利用した機器。人間の視覚を刺激しないで物を見られる、対象物の温度を遠くから非接触で瞬時に測定できるなどの特徴を持つ。 目次 1 種類 1.1 原理による分類 1.1.1 量子型 (冷却型) 1.1.2 熱型 (非冷却型) 1.2 形状による分類 2 用途 2.1 近赤外線カメラ 2.2 熱線映像装置 2.3 赤外線捜索追尾装置 3 参考文献 種類 原理による分類 ウィリアム・ハーシェルが赤外線の存在を証明する実験に使った水銀温度計が、もっとも原始的な赤外線センサということができる。 しかし現代の赤外線センサは、基本的には電子素子式の光検出器(受光素子)によって構成されており、その動作原理により、熱型(非冷却型)と量子型(冷却型)の2種類に分けることができる。 赤外線検出器の種類 [1] 動作原理 検知波長 素子素材 量子型 (冷却型) 外部光電効果 光電管 紫外線 〜0.9µm 銀酸化セシウム(Ag-O-Cs) ヒ化ガリウム・セシウム(GaAs-Cs) 内部光電効果 光伝導型 3〜5µm テルル化カドミウム水銀(HgCdTe) アンチモン化インジウム(InSb) 8〜12µm テルル化カドミウム水銀(HgCdTe) ヒ化ガリウム(GaAs)・ヒ化アルミニウムガリウム(AlGaAs)量子井戸型赤外線検知素子(QWIP) 光起電力型 3〜5µm プラチナシリコン(PtSi) アンチモン化インジウム(InSb) 8〜12µm テルル化カドミウム水銀(HgCdTe) ゲルマニウムシリコン(GeSi) 熱型 (非冷却型) 焦電効果 焦電素子型 1〜3µm 硫化鉛(PbS) 8〜12µm チタン酸バリウムストロンチウム(BST) チタン酸ジルコン酸鉛(PZT) 熱電効果 熱電対型 多結晶シリコン(Poly-Si) 温度による 電気抵

温暖湿潤気候

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温暖湿潤気候の分布図    Cfa    Cwa 温暖湿潤気候 (おんだんしつじゅんきこう、Humid subtropical climate)とはケッペンの気候区分における気候区のひとつで温帯に属する。温帯湿潤気候と呼ぶこともある。記号は Cfa でCは温帯、fは湿潤(feucht)、aは(温帯の中で)夏の気温が高いことを示す。 目次 1 特徴 2 条件 3 分布 3.1 分布地域 3.2 日本での分布地域 3.3 典型的な都市 4 雨温図 5 気候の特徴 6 土壌と植生 7 産業・産物 8 脚注 特徴 西岸海洋性気候と比べ夏季が高温で、地中海性気候や温帯夏雨気候と比べると年間を通して比較的降水量が多い(極端に降水量が少ない月がない) [1] 。 夏季の平均気温が高いため、冬の気温が低い地域(日本など)では四季の変化が明瞭である [1] 。 夏季の高温・多雨により稲の生育に適すことから、東アジアでは稲作が盛んである [1] 。 条件 最寒月平均気温が-3℃以上18℃未満。 最暖月平均気温が22℃以上。 年平均降水量が乾燥限界以上かつ下記の条件を満たす。 最多雨月が夏にある場合は、最多雨月降水量≦10×最少雨月降水量。 最多雨月が冬にある場合は、最多雨月降水量≦3×最少雨月降水量 または 最少雨月降水量が30mm以上 [2] 。 分布 分布地域 中緯度の大陸東岸に主に分布。 東アジア(日本の大部分、韓国沿岸部、華中 - 華南の北部、台湾北部) アメリカ合衆国の東部・南部(ニューイングランド地方、五大湖沿岸、フロリダ半島最南部を除く) 黒海沿岸 カスピ海西部沿岸 イタリア北東部 南アメリカの湿潤パンパ オーストラリア東部 南アフリカ東部 日本での分布地域 北海道、東北の内陸部や太平洋側沿岸部・本州東部の高原地帯・沖縄の先島諸島を 除く 日本の大部分が温暖湿潤気候に属する。 温暖湿潤気候に属する観測地点が存在するのは以下の市町村である。 (かっこ書きは気象庁・アメダスの設置点): 鹿児島県の全域 大分県の全域 佐賀