Linuxカーネル
Linuxカーネルの起動画面(バージョン 3.0.0) | |
作者 | リーナス・トーバルズ |
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開発元 | リーナス・トーバルズ, および多数のコミュニティーメンバー |
初版 | 1991年9月17日 (1991-09-17) |
最新版 | 4.20.6 - 2019年1月31日 (2019-01-31)[1][±] |
最新評価版 | 5.0-rc4 - 2019年1月27日 (2019-01-27)[2][±] |
リポジトリ | git.kernel.org/cgit/linux/kernel/git/torvalds/linux.git |
プログラミング言語 | C言語、アセンブリ言語[3] |
対応OS | Linux |
種別 | カーネル (モノリシックカーネル) |
ライセンス | GNU General Public License v2 |
公式サイト | www.kernel.org |
Linuxカーネルは、Unix系オペレーティングシステムであるLinuxのカーネル。リーナス・トーバルズによって開発が開始された。
ライセンスにGPL(バージョン2)を採用する自由なソフトウェアである。
通常、Linuxカーネルと言えばリーナスが公開している公式版のカーネルを指すが、Linuxディストリビューションで使用されているカーネルは、公式版カーネルにベンダーが独自の修正や変更を加えたものであることが多い。Androidで使用されているカーネルもそのひとつである。このような非公式のカーネルは、ベンダーがサポートすべきものとして、Linux Kernel Mailing List などでは基本的に対象外となっている。
開発の初期には、MINIXを参考としており、影響を受けてもいるが、MINIXのコードは使用せず、ゼロから書かれた(IBM PCを端末エミュレータとして動かすためのコードから成長させたものと言われている)。
GPLを採用したことがLinuxを共有の物として開発することを推進させた、とされている。また、Linuxの開発とインターネットの発展が時期的に一致したことも、Linuxの開発コミュニティ形成に寄与した。
また、開発に際して、よりオープンな開発体制をとり、現在バザール方式と呼ばれている、誰でもLinux Kernel Mailing Listへのバグ報告や修正、機能拡張パッチを公開でき、その中から最終的にリーナスと彼が任命したメインテナーがコーディネータとなって、公式版のLinuxカーネルの質を保っている。
目次
1 対応アーキテクチャ
1.1 公式サポート
1.2 非公式サポート
1.3 サポート終了
2 出典
3 関連項目
4 外部リンク
対応アーキテクチャ
Linuxカーネルは各種命令セット (ISA) に対応している。各アーキテクチャで共有されているコードが多いため、CPUに依存した部分を変更すれば移植できるようになっている。
公式サポート
バージョン4.17現在。
- DEC Alpha
- ARC
- ARM
- AMD64
- C6x
- H8/300
- Qualcomm Hexagon
- IA-64
- MC68000
- MicroBlaze
- MIPS
- MN10300
- Nios II
- Andes NDS32
- OpenRISC
- PA-RISC
PowerPC(POWER5以降、Cellも互換CPUとして動いている)- S/390
- SuperH
SPARC(Sun-4など除く)- unicore32
x86(Intel 80486以降)- Xtensa
非公式サポート
RISC-V - [1]
サポート終了
- この一覧は未完成です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています。
- バージョン2.6.26まで
- Sun-4
- バージョン3.4まで
- SPARCstation/SPARCserver series
- バージョン3.7まで
- x86 (i386)
- バージョン4.11まで
- AVR32
- バージョン4.16まで
- Blackfin
- CRIS
- FR-V
- M32R
- Metag
- POWER4
- S+core
- Tilera
出典
^ Kroah-Hartman, Greg (2019年1月31日). “Linux 4.20.6”. LKML mailing list.. http://lkml.iu.edu/hypermail/linux/kernel/1901.3/08227.html 2019年2月1日閲覧。
^ Torvalds, Linus (2019年1月27日). “Linux 5.0-rc4”. LKML mailing list.. http://lkml.iu.edu/hypermail/linux/kernel/1901.3/02860.html 2019年2月1日閲覧。
^ “The linux-kernel mailing list FAQ - Why is the Linux kernel written in C/assembly?”. tux.org. 2013年6月20日閲覧。
関連項目
Linux-libre - Linuxカーネルからバイナリ・ブロブを取り除いたカーネル。- Native POSIX Thread Library
Cooperative Linux - coLinuxとも呼ばれる。Windows上でLinuxカーネルが動作するようにしたもの。
ローダブル・カーネル・モジュール (LKM)
vmlinux - カーネル本体のコードを含む「カーネルイメージ」と呼ばれる特殊なファイル(その特殊性により、単なる実行ファイルではない)の慣習的な名前
外部リンク
- The Linux Kernel Archives
Linux HeadQuarters[リンク切れ]
- Interactive map of Linux kernel
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