FLAC










































FLAC

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開発元
Xiph.Org Foundation, Josh Coalson
最新版
1.3.2 / 2017年1月1日(2年前) (2017-01-01
リポジトリ
https://git.xiph.org/?p=flac.git, https://git.xiph.org/flac.git
対応OS
Windows、macOS、Linux、他
プラットフォーム
クロスプラットフォーム
種別
オーディオコーデック、音声ファイルフォーマット
ライセンス
BSDライセンス, GNU GPL
公式サイト
FLAC - Free Lossless Audio Codec
テンプレートを表示

























FLAC
拡張子
.flac
MIMEタイプ
audio/x-flac[1]
マジック
ナンバー

fLaC[2]
種別
オーディオ
国際標準
Specification

FLAC(フラック、Free Lossless Audio Codec)はオープンソースのフリーソフトウェアとして開発配布されている音声ファイルフォーマットである。




目次






  • 1 概要


  • 2 特徴


  • 3 利用例


  • 4 FLAC Uncompressed


  • 5 関連項目


  • 6 外部リンク


  • 7 脚注





概要


可逆圧縮であるため、元の音声データからの音質の劣化が無い。2015年現在、Oggプロジェクトの可逆圧縮コーデックとして採用されている。通常のFLACファイル (.flac/.fla) だけでなく、Oggファイル (.oga/.ogg) やMatroskaファイル (.mkv/.mka) などのメディアコンテナに格納することもできる。


一部の変換ソフトには、無圧縮形式に変換可能なFLAC Uncompressedというオプションが用意されている。


量子化ビット数は4bit - 32bit[3]、サンプリング周波数は1Hz - 655.3kHz (655,350Hz)、チャンネル数は1ch - 8ch[4]をサポートしている[5]


オープンソースとして開発されており、ライセンスに関しては以前はGPLが適用されていたが、Oggプロジェクトに加わった際にコアライブラリは修正版BSDライセンスへ変更された。



特徴




  • エンコード・デコードが速い
    • エンコード時に圧縮率を高くするとエンコードが遅くなるが、WavPackとは異なり、デコード(再生)時において、CPUへの負荷の違いはなく高速にデコードできる[6]


  • シークが速い

  • データ構造がエラーに強い[7]
    • 前後のフレームに依存しないストリーマブルな構造であり、壊れた不完全なファイルでも実際に破損している箇所以外はデコードすることができる。


  • オープンソースの可逆圧縮音声フォーマットとして広く使われており、商用でも採用される例が増えている

    • 一例として、アメリカの名門オーケストラ・フィラデルフィア管弦楽団は自らの楽団の演奏音源をオンラインストアで販売しているが、FLACのファイルも購入が可能になっている。

    • メタルバンドであるメタリカが自らのライヴ演奏音源を販売しているオンラインストアも、FLACのファイルの購入が可能になっている。


    • ナイン・インチ・ネイルズのアルバム「Ghost I-IV」($5でダウンロード販売)、「The Slip」(無料ダウンロード)はFLAC形式も入手可能となっている。

    • この他にも2009年3月時点では、マージ・レコード、Linn Records、Deutsche GrammophonなどがFLACファイルのダウンロード販売を行っている。


    • ビートルズの2009年リマスターCD発売の際、USBメモリ版も発売され、FLAC形式の24bit高音質版が収録された。

    • 2010年7月7日よりオンキヨー(のちオンキヨー&パイオニアイノベーションズに移管)が運営するe-onkyo musicでFLAC形式の楽曲の配信が始まった[8]


    • 携帯音楽プレーヤーでは、Cowon製品、Creative Zen、ソニー・ウォークマンの2012年以降の国内及び欧米モデルの一部[9]などが対応している。据え置き型のネットワークメディアプレーヤー、一部のAVアンプ、高機能なBDプレーヤーなどにも対応する製品がある。

    • 2017年現在[いつ?]市販されているカーオーディオでは対応しているものが多い。

    • 2013年10月17日よりソニーグループのレーベルゲートが運営するmoraでFLAC形式の楽曲の配信が始まった[10]




  • Wave64, RF64フォーマットのサポートにより、4GB以上のリニアPCMデータに対応



利用例


  • 音楽CDを一つのMKAファイルにまとめる(アルバム化)
    • (flac+cue).mka


  • 動画の音声部分としての利用

    • (Theora+FLAC).ogv

    • (DivX+FLAC).mkv




  • (FLAC).flac

  • (FLAC).fla

  • (FLAC).oga

  • (FLAC).mka



FLAC Uncompressed


FLACには無圧縮形式への変換がオプションとして用意されている。可逆圧縮形式のFLACと区別するために、無圧縮形式のFLACをFLAC Uncompressedとしている。


変換にはdBpowerAmpやXrecode IIなどの変換ソフトが必要。



関連項目







  • Apple Lossless

  • ATRAC Advanced Lossless


  • La (Lossless Audio)

  • Monkey's Audio

  • MPEG-4 ALS

  • MPEG-4 SLS


  • TAK (Tom's lossless Audio Kompressor)


  • TTA (The True Audio)

  • WavPack

  • WMA Lossless

  • 線形予測符号

  • 線形予測法



外部リンク


  • flac Official site


脚注





  1. ^ Registration being sought as audio/flac


  2. ^ Josh Coalson. “FLAC - format”. 29 11 2014閲覧。 “"fLaC", the FLAC stream marker in ASCII, meaning byte 0 of the stream is 0x66, followed by 0x4C 0x61 0x43”


  3. ^ 浮動小数点ストリームはサポートしていない。浮動小数点ストリームに関しては、将来的な対応の予定もないことが明言されている。また、32bitに対応したエンコーダも現在存在しない。


  4. ^ ただし、サラウンドなどのマルチチャネル・マッピング方式への対応は限定的で、2.1ch/3.1chなどはサポートされていない(仕様上は将来的な拡張が可能)。


  5. ^ FLAC - format


  6. ^ [1]. Free Lossless Audio Codec - Hydrogenaudio Knowledgebase. Retrieved 26 Sep 2015.


  7. ^ 各フレーム毎にCRCとMD5の参照値が記述されており、正当性を確認することが可能。


  8. ^ “オンキヨー株式会社:高品質音楽配信サービス「e-onkyo music」がDRMフリーコンテンツの配信を開始 国内初!24bit/192kHzの楽曲データも品揃え!”. オンキヨー. (2010年7月7日). http://www.jp.onkyo.com/news/newproducts/topics/20100707eonkyomusic.htm 2013年5月29日閲覧。 


  9. ^ “ソニー、「Android」搭載「Walkman F800」シリーズを発表”. CNET Japan. (2012年7月19日). http://japan.cnet.com/mobile/35019388/ 2012年8月27日閲覧。 


  10. ^ “「mora ~WALKMAN®公式ミュージックストア~」「ハイレゾ音源」のダウンロードサービスを10月17日より開始”. レーベルゲート. (2013年9月26日). http://labelgate.com/press/pdf/LAG_PR_130926_FINAL.pdf 2013年12月17日閲覧。 










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