Cygwin
Windows XP上でのCygwin | |
作者 | シグナスソリューションズ |
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開発元 | シグナスソリューションズ、レッドハットなど |
初版 | 1995 |
最新版 | 2.11.2-1 / 2018年11月8日 (2018-11-08) |
リポジトリ | git://sourceware.org/git/newlib-cygwin.git, https://cygwin.com/git/gitweb.cgi?p=newlib-cygwin.git |
プログラミング言語 | C/C++ |
対応OS | Windows |
種別 | 互換レイヤー |
ライセンス | GNU GPL v3 |
公式サイト | www.cygwin.com |
Cygwin(シグウィン)は、Windowsオペレーティングシステム上にUNIXライクな環境を提供する互換レイヤーである。フリーソフトウェアである。
目次
1 特徴
2 脚注
3 関連項目
4 外部リンク
特徴
UNIX的な操作体系を持つが、エミュレータではなく互換レイヤーである。POSIXに準拠するシステムコール と Windows API の間のAPI互換を行っている。その結果として、UNIX環境上のツール群をWindows上に再コンパイルのみで移植することを可能にしている。API互換機能はランタイムライブラリ「Cygwin1.dll」が担っている。
Cygwin1.dllランタイムライブラリが、POSIXのシステムコールと同等の機能を提供しており、それぞれのプログラムはこれを動的にリンクすることでUNIX上とほぼ同じ動作が可能になる。また、このライブラリの存在により、Cygwin用として提供されていない他のUNIX用プログラムのソースコードも、従来の様な大幅な変更無しにWindows用にコンパイルすることが可能である。
ランタイムライブラリにて、Unix System V由来のIPCを利用するアプリケーションのために、サービス(NTサービス)を用意している。現在Cygwinに付属しているPostgreSQLは、このサービスが提供する共有バッファやセマフォを利用して動作する。PostgreSQL自身は、バージョン8.0以降ではCygwin依存から脱却し、全面的にWin32ネイティブにソースの書き換えが行われている。
XサーバとしてCygwin/Xが提供されている。
マイクロソフトはWindows Server 2012よりUNIXベースアプリケーション用サブシステムを非推奨とし、代替手段の一つとしてCygwinのPOSIXエミュレーションモードを紹介している[1]。
脚注
^ “Windows Server 2012 で削除された機能または推奨されなくなった機能”. 2016年4月20日閲覧。
関連項目
- MinGW
Windows Subsystem for Linux - Windows純正のLinuxサブシステム
Interix (Services for UNIX)
coLinux - LinuxカーネルをWindowsアプリケーションとして動作させる- シグナスソリューションズ
Wine - Cygwinとは逆に、Unix系OSでWindowsアプリケーションを動作させる- XonWindows3
- 仮想化
外部リンク
公式ウェブサイト (英語)
- Cygwin情報
- Using Cygwin.
- Life with Cygwin