愛媛県立松山商業高等学校
愛媛県立松山商業高等学校 | |
---|---|
過去の名称 | 愛媛県立商業学校 愛媛県立松山商業学校 愛媛県立松山東高等学校商業科 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 愛媛県 |
学区 | 全県一区 |
校訓 | 士魂商才 |
設立年月日 | 1901年(明治34年) |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 定時制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 全日制商業科 全日制流通経済科 全日制国際経済科 全日制情報ビジネス科 定時制商業科 |
高校コード | 38127G |
所在地 | 〒790-8530 |
愛媛県松山市旭町71番地 | |
外部リンク | 全日制公式サイト 定時制公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
愛媛県立松山商業高等学校(えひめけんりつ まつやましょうぎょうこうとうがっこう)は、愛媛県松山市旭町にある公立高等学校。略称は松山商業、松山商、松商。
目次
1 概要
2 沿革
3 部活動
3.1 硬式野球
3.2 陸上競技
3.3 軟式野球
3.4 サッカー
3.5 ラグビー
3.6 ハンドボール男子
3.7 ソフトボール女子
3.8 卓球男子
4 行事
5 交通
6 姉妹校
7 著名な出身者
7.1 旧制松山商業学校
7.2 新制松山商業高校
8 脚注
9 参考文献
10 関連項目
11 外部リンク
概要
全日制(商業科・流通経済科・国際経済科・情報ビジネス科)と定時制(商業科)からなる。
資格取得に力を入れており、全国商業高等学校協会主催の検定9種目の取得を目標としている。2012(平成24)年度には、情報ビジネス科クラスが2年生時でクラス40人全員が3種類以上1級を合格する「多種目合格」を達成しており、2年生のうちにクラス全員が達成するのはごくまれだと言われている[1]。
また、部活動が盛んで、多くの部活動が全国大会などに出場している。
沿革
1901年(明治34年)
10月10日 - 愛媛県立商業学校設置認可。
10月23日 - 学校規則制定。修業年限本科3年、予科2年、生徒定員200名となる。
1902年4月15日 - 道後村に開校(第一回入学式)。
1906年4月1日 - 愛媛県立松山商業学校に改称。
1908年4月1日 - 所在地が松山市旭町になる。
1922年(大正11年)4月1日 - 予科を廃止。
1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革で愛媛県立松山商業高等学校となる。
1949年(昭和24年)9月1日 - 愛媛県立松山第一高等学校(後の愛媛県立松山東高等学校)に統合され、愛媛県立松山東高等学校商業科となる。
1952年(昭和27年)1月25日 - 愛媛県立松山東高等学校から分離し、愛媛県立松山商業高等学校となる。
1969年4月1日 - 商業科、営業科、事務科、管理科を設置。
1971年4月1日 - 管理科を情報処理科へ改称。
1993年(平成5年)4月1日 - 学科改編。商業科、流通経済科、国際経済科、情報処理科を設置。
2000年4月1日 - 学科改編。商業科、流通経済科、国際経済科、情報ビジネス科を設置。
2017年 - 地域ビジネス科を新設[2]。
部活動
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2012年12月) |
※全国大会レベルの記録を残した部活動について記述する。
硬式野球
甲子園通算80勝(全国優勝7回)を挙げており、高校野球関連の書籍で名門校と言及されている[3]。2016年現在の春夏の成績の内訳は、夏の選手権大会で60勝(出場26回、全国優勝5回、全国準優勝3回、勝利数全国2位[4])、春の選抜大会で20勝(出場16回、全国優勝2回、全国準優勝1回、勝利数全国20位[5])[6]。夏の選手権大会では、公立高校として全国最多の勝利数であり、このことから「夏将軍」と呼ばれている[7]。高校野球史上で唯一、大正・昭和・平成の各元号下で全国制覇を果たしている[7]。
名試合として、
1969年第51回選手権大会の三沢高校との決勝戦延長18回引き分け再試合(大会史上初)
1986年第68回選手権大会準決勝での11連続安打(大会最多記録)
1996年第78回選手権大会の熊本工業高校との決勝戦延長10回裏に起こった「奇跡のバックホーム」
などが挙げられる[8][9][10]。
また、野球殿堂入りOBを含め、多くのプロ野球選手を輩出している(全国高等学校野球選手権大会 (愛媛県勢)および選抜高等学校野球大会 (愛媛県勢)を参照)。
歴代監督は伝統的に同校野球部OBが務めるのが慣例であったが、教職員の人事異動に伴い2009年8月に就任した重澤和史は今治西野球部OBであり創立以来史上初めて外部出身の監督が就任する形となった。
陸上競技
2018年現在、全国高等学校駅伝競走大会に11回出場している[11]。オリンピック選手の土佐礼子が卒業生である。
軟式野球
1987年の第32回全国高等学校軟式野球選手権大会で優勝している[12]。
サッカー
2016年現在、全国高等学校サッカー選手権大会に6回出場している[13]。5回目に出場したのは1963年であったが、2013年に愛媛県予選を突破し、50年ぶり6回目の全国大会出場となった[14]。
ラグビー
2010年現在、全国高等学校ラグビーフットボール大会に7回出場している[要出典]。
ハンドボール男子
1995年、2001年の全国高等学校総合体育大会ハンドボール競技大会に出場している[要出典]。
ソフトボール女子
2014年の全国高等学校ソフトボール選抜大会に出場している[15]。
卓球男子
2015年、2016年、2017年の全日本卓球選手権大会、2015年の全国高等学校選抜卓球大会、2015年、2016年の全国高等学校総合体育大会卓球競技大会に出場している[16]。
行事
- 城山門前まつり
- 地元大街道商店街等と協力して開催される祭り。この学校の生徒は吹奏楽などのパフォーマンスや物品の販売を行う。
- 商神祭
- この学校の文化祭。2009年に「商神祭」へと改名した[17]。1日目は生徒がステージ発表を行う。2日目には一般人を入場させて、企業などから仕入れた物品を販売する「松商デパート」が行われる[18]。2011年3月11日に東日本大震災が発生してからは、愛知県立東海商業高等学校と連携して愛知県東海市や岩手県釜石市の名産品を販売し、売り上げの一部を義援金として岩手県立釜石商工高等学校に寄付している[19]。
交通
伊予鉄道勝山町停留場
姉妹校
- グラント・ユニオン高等学校(Grant Union High School、アメリカ・サクラメント市)
- 台北市立松山高級商業家事職業学校
著名な出身者
旧制松山商業学校
(プロ野球)
藤本定義 - 元巨人・阪神監督、野球殿堂1923年度卒
森茂雄 - 元阪神・大洋監督、早稲田大元監督、野球殿堂1924年度卒
中村輝夫(相原輝夫) - 元プロ野球選手1927年度卒
寺内一隆 - 元プロ野球選手1930年度卒
尾茂田叶 - 元プロ野球選手、後に第11代同校野球部監督1931年度卒
三森秀夫 - 元社会人野球選手1932年度卒
高須清 - 元プロ野球選手1932年度卒
景浦將 - 草創期の大阪タイガース(阪神タイガース)の主砲・エース、野球殿堂1932年度卒
坪内道典 - 元プロ野球選手、野球殿堂
菅利雄 - 元プロ野球選手1935年度卒
筒井良武 - 元プロ野球選手1935年度卒
伊賀上潤伍 - 元プロ野球選手1935年度卒
筒井修 - 元プロ野球選手1935年度卒
中山正嘉 - 元プロ野球選手1936年度卒
千葉茂 - 元プロ野球選手・監督、野球殿堂1937年度卒
高久保豊三 - 元プロ野球選手1936年度卒
山田潔 - 元プロ野球選手1937年度卒
沼田春雄 - 元プロ野球選手
渡辺絢吾 - 元プロ野球選手
景浦賢一 - 元プロ野球選手1940年度卒
野村輝夫 - 元プロ野球選手1942年度卒
武智修 - 元プロ野球選手1942年度卒
中野道義 - 元プロ野球選手1943年度卒
(高校野球指導者)
近藤兵太郎 - 初代同校野球部監督、嘉義農林学校野球部監督、新田高等学校初代野球部監督、愛媛大学野球部監督を歴任。1907年度卒- 中村国雄 - 第7代同校野球部監督1925年度卒
- 玉井良一 - 第9代同校野球部監督1928年度卒
- 宇野文秋 - 第5代同校野球部監督1932年度卒
- 亀井 巌 - 第8代同校野球部監督1935年度卒
- 田村岩雄 - 第10代同校野球部監督1936年度卒
- 和田 正 - 第6代同校野球部監督1940年度卒
(政財界)
藻利重隆 - 経営学者、一橋大学・山梨学院大学名誉教授
越智二良 - 随筆家、元松山子規会会長
久保喬 - 児童文学作家
白石春樹 - 政治家、元愛媛県知事・元愛媛県県議会議員
伊賀貞雪 - 政治家、元愛媛県知事・元愛媛県副知事
豊田雅孝 - 商工次官、商工中金理事長、のち北予中学へ
中村時雄 - 松山市長
田中誠一 - 松山市長
崎山好春 - 大同海運社長
新制松山商業高校
武内和男 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
紺田周三 - 元プロ野球選手(松山東商業科)1949年度卒
島原幸雄 - 元プロ野球選手(松山東商業科)
日山貞男 - 元プロ野球選手(松山東商業科)1951年度卒
佐野洋右 - 元プロ野球選手
児玉泰(空谷泰) - 元プロ野球選手1953年度卒
小川滋夫 - 元プロ野球選手1953年度卒
千葉英二 - 元プロ野球選手1954年度卒
中村常寿 - 元プロ野球選手1955年度卒
千田啓介 - 元プロ野球選手1961年度卒
山下律夫 - 元プロ野球選手1962年度卒
藤原満 - 元プロ野球選手1964年度卒
末永正昭 - 元プロ野球選手1965年度卒
西本明和 - 元プロ野球選手1966年度卒
玉井信博 - 元プロ野球選手1967年度卒
谷岡潔 - 元プロ野球選手1969年度卒
西本聖 - 元プロ野球選手1974年度卒
沖泰司 - 元プロ野球選手、モデル・歌手の沖樹莉亜の父1978年度卒
酒井光次郎 - 元プロ野球選手1985年度卒
水口栄二 - 夏の甲子園最多安打記録保持者、元プロ野球選手1986年度卒
佐野重樹 - 元プロ野球選手、水口栄二と共に第68回全国高等学校野球選手権大会準優勝1986年度卒
西山道隆 - 元プロ野球選手1997年度卒
梅田浩 - 元プロ野球選手2001年度卒
阿部健太 - 元プロ野球選手2002年度卒
(アマチュア野球)
葛城弘樹 - 元社会人野球選手1981年度卒
井上明 - 第51回全国高等学校野球選手権大会優勝投手、明治大学→三菱重工長崎を経て朝日新聞社大阪本社スポーツグループ所属記者1969年度卒
(高校野球指導者)
- 城戸 勇 - 第17代同校野球部監督1952年度卒
- 篠崎治郎 - 第15代同校野球部監督1952年度卒
一色俊作 - 明治大学→上浮穴高等学校野球部監督→同校野球部部長・コーチを経て第14代同校野球部監督→新田高等学校野球部監督→帝京第五高等学校野球部監督・総監督を歴任1955年度卒- 中矢信行 - 第16代同校野球部監督1959年度卒
- 菅 正昭 - 第19代同校野球部監督1960年度卒
- 林 隆啓 - 同校野球部コーチ、元新田高等学校野球部監督1961年度卒
- 窪田欣也 - 第21代同校野球部監督1965年度卒
- 澤田 悟 - 駒澤大学→伊予銀行を経て第20代同校野球部監督、後に監督を務めた澤田勝彦の兄。1966年度卒
澤田勝彦 - 駒澤大学→同校野球部コーチを経て第22代同校野球部監督→現北条高等学校野球部監督1974年度卒- 秋山和広(和輝)- 日本体育大学→会社員→新田高等学校保健体育教員の傍ら同校野球部副部長・部長・監督を歴任、2018年4月より新田高等学校女子硬式野球部初代監督1983年度卒
- 乗松征記 - 元済美高等学校野球部監督、現済美高等学校保健体育教員1984年度卒
(ラグビー)
仙波優 - 元ラグビー選手
(サッカー)
矢野学 - サッカー選手
武田治郎 - ヴィッセル神戸トップチームGKコーチ、元プロサッカー選手
(陸上競技)
土佐礼子 - アテネオリンピック女子マラソン代表
大平美樹 - 元陸上競技・マラソン選手
兵頭勝代 - 元陸上競技・トライアスロン選手
青野勝広 - 経済学者、松山大学学長
中塚眞喜子 - 南海放送アナウンサー
平野寿将 - 料理研究家
遠藤賢次郎 - 政治運動家
脚注
^ “松山商業 2年生クラスが快挙 全商検定40人全員多種目合格”. 愛媛新聞: 8面. (2013年3月22日)
^ “平成29年度春 地域ビジネス科が誕生します” (プレスリリース), 愛媛県立松山商業高等学校, http://matsuyama-ch.esnet.ed.jp/cms/uploads/281020_tyuugakusei.pdf 2017年2月1日閲覧。
^ 森岡浩、「高校野球全出場校大辞典」内、付録Ⅱ「名門・強豪51校徹底比較」、p473、東京堂出版、2000年、ISBN 449010541X
^ “高校野球「選手権勝利数ランキング(チーム・学校別)」”. 朝日新聞社、朝日放送. 朝日新聞デジタル. 2017年1月22日閲覧。
^ “高校野球「選抜勝利数ランキング(チーム・学校別)」”. 朝日新聞社、朝日放送. 朝日新聞デジタル. 2017年1月22日閲覧。
^ “松山商(愛媛)”. 朝日新聞社、朝日放送. 朝日新聞デジタル. 2015年7月26日閲覧。
- ^ ab“松山商、記憶に残る“奇跡のバックホーム””. 夕刊フジ. 産経デジタル (2011年9月5日). 2015年7月25日閲覧。
^ “【高校野球100年】ファンが選ぶ甲子園名勝負 ベスト20発表”. スポニチアネックス. スポーツニッポン (2015年7月31日). 2017年1月22日閲覧。
^ 楊順行 (2015年7月15日). “水口栄二さん/甲子園のヒーロー その1……夏の甲子園最多安打記録”. Yahoo!ニュース. ヤフー. 2017年1月22日閲覧。
^ “大会小史|選手権大会”. 日本高等学校野球連盟. 2017年2月1日閲覧。
^ “松山商 過去の出場大会”. 全国高校駅伝. 2017年2月1日閲覧。
^ “出場校一覧(第31回~第35回大会)|軟式選手権大会”. 日本高等学校野球連盟. 2017年2月1日閲覧。
^ “[選手権]出場校紹介:松山商(愛媛)”. ゲキサカ. 講談社 (2013年12月27日). 2017年2月1日閲覧。
^ “[選手権]50年ぶり出場の松山商DF木田「一番シンドくて、一番楽しかったです」”. ゲキサカ. 講談社 (2014年1月1日). 2014年3月4日閲覧。
^ “愛媛県立松山商業高等学校 - ソフトボール部です!”. 愛媛県立松山商業高等学校. 2017年2月8日閲覧。
^ “愛媛県立松山商業高等学校 - 卓球”. 愛媛県立松山商業高等学校. 2017年2月8日閲覧。
^ “愛媛県立松山商業高等学校 - 松商デパート”. 愛媛県立松山商業高等学校. 2017年2月7日閲覧。
^ “商神祭を開催しました。”. 愛媛県立松山商業高等学校 (2012年12月12日). 2013年12月21日閲覧。
^ “東海商業高校との交流活動報告”. 愛媛県立松山商業高等学校 (2013年12月18日). 2013年12月21日閲覧。
参考文献
- 『平成24年度 松商ガイド』松山商業高等学校、2012年。
- 『平成25年度 松商ガイド』松山商業高等学校、2013年。
関連項目
- 愛媛県高等学校一覧
- 日本の商業に関する学科設置高等学校一覧
- 実業学校
第51回全国高等学校野球選手権大会決勝(松山商業 対 三沢)
第78回全国高等学校野球選手権大会決勝(松山商業 対 熊本工業)- 四国四商
外部リンク
愛媛県立松山商業高等学校 - 全日制公式サイト
愛媛県立松山商業高等学校定時制 - 定時制公式サイト
松山商業高等学校との交流 - 愛知県立東海商業高等学校公式サイト
部活動実績 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|