アイスダンス

Multi tool use
アイスダンスは、フィギュアスケート競技のひとつ。一組の男女が音楽に合わせてステップワークやリフトなどを行い得点を競う。マスメディアからは「氷上の社交ダンス」と形容される[1] 。
目次
1 歴史
2 国際スケート連盟ルール
2.1 ショートダンス
2.2 フリーダンス
2.3 パターンダンス(コンパルソリーダンス)
2.4 オリジナルダンス
3 著名な選手
4 脚注
5 外部リンク
歴史
1952年、第43回世界フィギュアスケート選手権(パリ)で世界選手権の正式種目となった。1976年、第12回冬季オリンピック(インスブルック)で冬季オリンピックの正式種目となった。
1950年代はイギリスが世界をリードしたが、1970年代からソビエト連邦(ロシア)が台頭した。冬季オリンピックの花形種目の一つであり、ロシア、アメリカ、フランス、イタリア、カナダなどが有力選手を数多く輩出している。
国際スケート連盟ルール
一組の男女がフリーダンス種目を、またはパターンダンスかショートダンスとフリーダンスの2つの種目を演技し合計得点を競う。国際スケート連盟が主催する競技会では、ショートダンスとフリーダンスの合計で競われる。
男女が別々にスピンを行うソロスピン、1回転半を超えるジャンプ、パートナーを肩より上に持ち上げるリフト、制限時間を超えるリフトなどは禁止されている(ただし、ペアとは異なり女性が男性を持ち上げるリフトは認められている)。また、基本的に男女が離れて演技することも禁止されている為、近年においては、二人が接近している中で、スピーディで切れのあるステップワークが要求され、さらに深い(より傾いて滑る)エッジワーク、難易度の高いリフトも要求される。
スケートの技術そのものや「ユニゾンが合っていたか」といった見分けが難しい部分で得点が左右され、比較的成否の判断がつきやすいジャンプが必須要素ではなく、転倒も少ない。そのため観客(特に、スケートを見始めたばかりの人)からはカップル間の出来映えの差が分かりにくい競技でもある。
なお2009-2010シーズンまでは、コンパルソリーダンス(パターンダンスの旧名称)、オリジナルダンス、フリーダンスの3種目での合計得点で、また同シーズンまでのISUグランプリファイナルではオリジナルダンスとフリーダンスの2種目の合計得点で競われた。
ショートダンス
詳細は「ショートダンス」を参照
演技時間は2分50秒。予め指定されたリズムとテンポに対し競技者が自由に選曲した音楽を用い、自由に構成した演技を行う。ただし、ステップシークエンス、ダンスリフトなどの必須要素と、予め規定された1分程度のステップ・パターン滑走を含まなくてはならない。ヴォーカル入りの音楽を用いることも許されている。リズム、テンポ、必須要素、ステップ・パターンは各シーズン毎に指定される。
フリーダンス
詳細は「フリーダンス」を参照
演技時間はジュニアが3分30秒、シニアが4分。自由に選曲した音楽を用い(ただし、音楽はリズム・ビートを伴うものでなくてはならない。メロディのみの音楽は不可)、自由に構成した演技を行うもの。ただし、ステップシークエンス、ダンスリフト、ダンススピンなどの必須要素を含まなくてはならない。ヴォーカル入りの音楽を用いることも許されている。
パターンダンス(コンパルソリーダンス)
詳細は「パターンダンス」を参照
予め指定されたリズムとテンポの音楽を用い、予め規定されたステップ・パターンを滑走するもの。すなわち全てのカップルが同じステップを滑走する。リズムは所定の22種類(ワルツ、クイックステップ、タンゴ等)から各シーズン毎に3課題が指定され、更に試合毎に抽選でそのうちの1つが選ばれる。
2010年に種目の呼称が、コンパルソリーダンスからパターンダンスに変更された。
オリジナルダンス
詳細は「オリジナルダンス」を参照
演技時間は2分30秒。予め指定されたリズムに対し自由に選曲した音楽を用い、自由に構成した演技を行う。ただし、ステップシークエンス、ダンスリフト、ダンススピンなどの必須要素を含まなくてはならない。ヴォーカル入りの音楽を用いることも許されている。リズムと演技時間と必須要素は各シーズン毎に指定される。
コンパルソリーダンス
(オクサナ・ドムニナ & マキシム・シャバリン)
オリジナルダンス
(タニス・ベルビン & ベンジャミン・アゴスト)
フリーダンス
(イザベル・ドロベル & オリヴィエ・シェーンフェルダー)
著名な選手
ジェーン・トービル / クリストファー・ディーン - 1984年サラエボ五輪においてフリー「ボレロ」で芸術点満点で優勝
マリナ・クリモワ / セルゲイ・ポノマレンコ - 1992年アルベールビル五輪優勝
パーシャ・グリシュク / エフゲニー・プラトフ - 1994年リレハンメル五輪・1998年長野五輪2回連続優勝 1994年から1997年まで世界選手権4回連続優勝
マルガリータ・ドロビアツコ / ポヴィラス・ヴァナガス - 2000年世界選手権3位でリトアニア選手として初めての世界選手権メダル獲得。
マリナ・アニシナ / グウェンダル・ペーゼラ - 2002年ソルトレイク五輪優勝
アルベナ・デンコワ / マキシム・スタビスキー - 2006年・2007年世界選手権優勝
テッサ・ヴァーチュ / スコット・モイア - 2010年バンクーバー五輪・2018年平昌五輪優勝
メリル・デイヴィス / チャーリー・ホワイト -2014年ソチ五輪優勝 、 2011年・2013年世界選手権優勝、グランプリファイナル5連覇
ガブリエラ・パパダキス / ギヨーム・シゼロン - 2015年・2016年・2018年世界選手権優勝
ショートダンス、フリーダンス、トータルスコアの世界最高点を記録(2018年世界選手権)
佐藤紀子 / 高橋忠之 - 1984年サラエボ五輪アイスダンス日本人選手として五輪初出場で17位。1979年から1985年まで世界選手権7回連続(佐藤は6回)出場し、1985年世界選手権東京大会で、13位。
渡辺心 / 木戸章之 - 2006年トリノ五輪において日本人選手五輪歴代最高順位(15位)
村元哉中 / クリス・リード - 2018年平昌五輪において日本人選手五輪歴代最高順位タイ(15位)
脚注
^ テレビ朝日「ソチオリンピック2014」番組公式サイト
外部リンク
 |
ウィキメディア・コモンズには、アイスダンスに関連するカテゴリがあります。 |
フィギュアスケート
|
| 競技 |
シングルスケーティング - ペアスケーティング - アイスダンス - シンクロナイズドスケーティング
|
| 種目 |
| 現行競技種目 |
ショートプログラム - フリースケーティング - ショートダンス - フリーダンス
|
| 過去の競技種目 |
スペシャルフィギュア - コンパルソリーフィギュア - パターンダンス(コンパルソリーダンス) - オリジナルダンス
|
|
| 要素 |
| 必須要素 |
ジャンプ - スピン - ステップ - ムーヴズインザフィールド - スパイラル - リフト - デススパイラル
|
| ジャンプ |
| エッジジャンプ |
サルコウジャンプ - ループジャンプ - アクセルジャンプ
|
| トゥジャンプ |
トウループジャンプ - フリップジャンプ - ルッツジャンプ
|
|
| スピン |
アップライトスピン(レイバックスピン・ビールマンスピン) - シットスピン - キャメルスピン
|
| ムーヴズインザフィールド |
スリーターン - ブラケットターン - カウンターターン - ロッカーターン - クロスオーバー - モホーク - チョクトー - ツイズル
|
| コネクティングエレメンツ |
ハイドロブレーディング - イナバウアー - スプレッドイーグル - スプリットジャンプ - ウォーレイジャンプ - ベスティスクワット - キャンティレバー
|
|
| 競技会 |
フィギュアスケート競技会 - フィギュアスケートの採点法 - エキシビション - オリンピック - 世界選手権 - ヨーロッパ選手権 - 四大陸選手権 - 世界ジュニア選手権 - 国際アダルト競技会
|
| 用具・設備 |
スケート靴 - スケートリンク - 整氷車
|
| 組織・団体 |
国際スケート連盟 - 世界ランキング - 日本スケート連盟 - 全国有望新人発掘合宿
|
| 歴史 |
フィギュアスケートの歴史 - 下駄スケート - サベナ航空548便墜落事故 - カルメン対決 - 2002年ソルトレークシティオリンピックのフィギュアスケート・スキャンダル
|
| 文化・娯楽 |
アイスショー - スターズ・オン・アイス - チャンピオンズ・オン・アイス - ディズニー・オン・アイス - プリンスアイスワールド - フレンズ・オン・アイス
|
| 一覧 |
オリンピック歴代メダリスト - 世界フィギュアスケート殿堂 - 国際大会一覧 - 各国の国内選手権大会 - フィギュアスケート選手 - フィギュアスケート用語 - 国際大会女子シングル金メダリスト - 国際大会男子シングル金メダリスト
|
| カテゴリ |
フィギュアスケート - 歴史 - 2018年のフィギュアスケート - 2019年のフィギュアスケート - アイスショー - 作品 - 漫画
|
| ポータル |
ポータル(新着記事) - プロジェクト(人物記事 - ノート)
|
|
 |
この項目は、フィギュアスケートに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ウィキプロジェクト フィギュアスケート)。 |
5KBdcG1wXBHAWpqraIYkK dSWz fwuf4ffECMDB7Ag7LeaFTIpncnoZt FI173LCDN8qqF,DB apN,dVYAqwVUDomffeGsXPKC S1 G
Popular posts from this blog
陸軍士官学校卒業生一覧 (日本) (りくぐんしかんがっこうそつぎょうせいいちらん(にほん))は、陸軍士官学校 (日本)の卒業生・修了生の一覧である。なお、原則としてWikipediaに記事が存在する人物を掲載する。陸軍航空士官学校関係者については同項目を参照。 目次 1 卒業生等 1.1 陸軍兵学寮 1.2 士官生徒 1.2.1 旧1期 1.2.2 旧2期 1.2.3 旧3期 1.2.4 旧4期 1.2.5 旧5期 1.2.6 旧6期 1.2.7 旧7期 1.2.8 旧8期 1.2.9 旧9期 1.2.10 旧10期 1.2.11 旧11期 1.3 士官候補生以降 1.3.1 1期 1.3.2 2期 1.3.3 3期 1.3.4 4期 1.3.5 5期 1.3.6 6期 1.3.7 7期 1.3.8 8期 1.3.9 9期 1.3.10 10期 1.3.11 11期 1.3.12 12期 1.3.13 13期 1.3.14 14期 1.3.15 15期 1.3.16 16期 1.3.17 17期 1.3.18 18期 1.3.19 19期 1.3.20 20期 1.3.21 21期 1.3.22 22期 1.3.23 23期 1.3.24 24期 1.3.25 25期 1.3.26 26期 1.3.27 27期 1.3.28 28期 1.3.29 29期 1.3.30 30期 1.3.31 31期 1.3.32 32期 1.3.33 33期 1.3.34 34期 1.3.35 35期 1.3.36 36期 1.4 陸軍士官学校本科以降 1.4.1 37期 1.4.2 38期 1.4.3 39期 1.4.4 40期 1.4.5 41期 1.4.6 42期 1.4.7 43期 ...
濃尾地震 『岐阜市街大地震之図』 歌川国利画 本震 発生日 1891年(明治24年)10月28日 発生時刻 6時38分50秒(JST) 震央 日本 岐阜県本巣郡西根尾村(現・本巣市) 北緯35度35分 東経136度20分( 地図 ) 規模 マグニチュード(M)8.0 最大震度 震度7: 注1 福井県今立郡鯖江町、愛知県葉栗郡大田島村、東春日井郡勝川村 地震の種類 直下型地震 被害 死傷者数 死者7,273人、負傷者17,175人 注1:当時の震度階級では「激烈」 プロジェクト:地球科学 プロジェクト:災害 テンプレートを表示 濃尾地震 (のうびじしん)は、1891年(明治24年)10月28日に濃尾地方で発生した、日本史上最大の内陸地殻内地震。「 美濃・尾張地震 (みの・おわりじしん)」とも呼ばれている。辛卯の年に発生したことから 辛卯震災 と呼んでいる報告書もある。 目次 1 概要 1.1 震源断層 2 被害 3 各地の震度 4 前兆現象 5 報道 6 学術的な意義 7 地震防災 8 脚注 9 関連項目 10 外部リンク 概要 濃尾地震発生当時の根尾谷断層 濃尾地震を引き起こした根尾谷断層 写真中央を斜めに走る段差が根尾谷断層 濃尾地震は、1891年10月28日6時38分50秒に発生した。震源は、岐阜県本巣郡西根尾村(現・本巣市)、北緯35度35分、東経136度20分付近。河角廣 (1951) は岐阜市付近(北緯35.6度、東経136.6度)に震央を仮定し規模 M K = 7.0 を与え [1] 、マグニチュードは M = 8.4 に換算されているが、明治・大正期の地震については0.5程度大きく見積もられているとされる [2] 。また、震央距離と震度との関係など当時のデータから後にM8.0 [3] とも推定される。アメリカ地質調査所 (USGS) でも8.0としている [4] 。「根尾谷断層帯」が活動した典型的な内陸地殻内地震(いわゆる直下型地震)であり、これは記録が残っている日本の内陸...
土坑 (どこう)とは、発掘調査などの際に確認される遺構のうち、人間が土を掘りくぼめてできたと考えられる穴で性格が見極めにくいものを指す。つまり遺構として検出されたとき、竪穴住居跡ないしその他の性格が明確な遺構と考えられるもの以外のものを「土坑」と呼び、調査の結果、性格の見きわめにくい遺構と判断された場合も「土坑」として取り扱われる。 目次 1 土坑の種類 1.1 平面形状による分類 1.2 断面形状による分類 1.3 規模や深さによる分類 1.4 覆土(堆積土)による分類 1.5 用途による分類 2 土坑の用途 3 関連項目 土坑の種類 平面形状による分類 土坑を真上からみた場合の形状は円形、楕円形、方形、長方形、隅丸方形、隅丸長方形、不整形などがある。 断面形状による分類 土坑を半分に断ち割って覆土(ふくど)の半分を取り除いていくと断面の形状が明らかになる。断面全体の形状には筒状、フラスコ状、漏斗状などがある。また、底面も平坦なもの、窪み・凹凸をもつものなど様々である。 規模や深さによる分類 とくに規模の大きい土坑を大形土坑とよぶ場合があるが、明確な基準があるわけではない。柱を建てるために掘られたとみられる小規模な土坑は、柱穴様土坑または柱穴様ピットと呼ぶことが多い。なお、遺跡の時代や性格から考慮して、柱材を伴わなくても柱穴であることが確実視される場合(たとえば規則的にならぶ、柱の腐った痕跡があるなど)は、単に柱穴と呼び、土坑と区別することがある。 覆土(堆積土)による分類 半分に断ち割った際に、覆土を観察するが、それによって人為堆積か自然堆積かが判別できることが多い。土坑墓の場合は一括埋め戻しの人為堆積が一般的であるのに対し、貯蔵穴の場合は自然堆積であることが多い(もっとも、使わなくなって埋め戻す場合も多いので人為堆積の例も少なくない)。自然堆積の場合は、周囲の土砂が雨水のはたらきによって流れ込むことにより土層がレンズ状に堆積の様子がしばしば確認される。 用途による分類 出土物(遺物や人骨)を伴わない場合、土坑の用途を決めることは実はたいへん難しい。 たとえば、縄文時代の遺跡で、周囲に墓ないし墓域があり、径もしく...