緊急輸送道路
緊急輸送道路(きんきゅうゆそうどうろ)とは、緊急輸送路とも呼ばれ、地震直後から発生する緊急輸送を円滑に行うため、高速自動車国道、一般国道及びこれらを連絡する幹線道路と知事等が指定する防災拠点を相互に連絡する道路をいい、一般的に第1次~第3次まで設定されるものが多い。
指定の手順としては、一般的に各県緊急輸送道路ネットワーク計画の見直しを目的とした協議会で審議され、県防災会議の承認を経て指定され、県地域防災計画に反映される[1]。
目次
1 関連文書
2 種別
2.1 例
3 脚注
4 関連項目
関連文書
関連する通知として、下記のものがある。
- 緊急輸送道路ネットワーク計画等の策定について[2]。
「建設省道防発第四号、平成八年五月一〇日道路局企画課道路防災対策室長通知」
防災業務計画、地域防災計画並びに地震防災対策特別措置法(平成七年法律第一一一号)第二条第一項に基づく地震防災緊急事業五箇年計画の策定等の基礎となる緊急輸送道路ネットワーク計画等を策定し、地震発生後の緊急輸送を確保するための効率的な地震対策の推進を図られたい。なお、貴管下市町村または地方道路公社に対しては、貴職よりこの旨周知されたい。
種別
第1次から第3次まで設定している都道府県が多い。名称等は、各自治体により異なる。
例
東京都の例[3]。
- 第1次緊急輸送道路:応急対策の中枢を担う都本庁舎、立川地域防災センター、重要港湾、空港等を連絡する路線(首都高速道路含む)
- 第2次緊急輸送道路:一次路線と区市町村役場、主要な防災拠点(警察、消防、医療等の初動対応機関)を連絡する路線
- 第3次緊急輸送道路:その他の防災拠点(広域輸送拠点、備蓄倉庫等)を連絡する路線
香川県の例[4]。
- 第1次輸送確保路線(広域的な輸送に必要な主要幹線道路)
- 第2次輸送確保路線(市町役場等の主要な防災拠点と接続する幹線道路)
- 第3次輸送確保路線(第1次・第2次輸送確保路線を補完する道路)
- その他各地域の事例[5]。
脚注
^ “香川県の緊急輸送道路 28カ所を追加・変更”. msn産経ニュース (2012年1月12日). 2012年5月26日閲覧。
^ “緊急輸送道路ネットワーク計画等の策定について”. 国土交通省. 2012年5月26日閲覧。
^ “東京都の緊急輸送道路”. 東京都建設局 (2007年9月). 2012年5月26日閲覧。
^ “緊急輸送路”. 香川県 (2007年9月). 2012年5月26日閲覧。
^ “各地の事例”. 2012年5月26日閲覧。
関連項目
- 緊急交通路
- 国土交通省
- 警察庁