ラブ&ポップ
『ラブ&ポップ』(ラブ・アンド・ポップ)は、1996年に刊行された村上龍の小説。女子高生の援助交際を題材としている。副題に『トパーズ2』と記されており、1988年の『トパーズ』に連なる作品である。1998年に庵野秀明により映画化された。
目次
1 あらすじ
2 映画
2.1 映画あらすじ
2.2 キャスト
2.3 スタッフ
3 受賞
4 脚注
5 外部リンク
あらすじ
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映画
庵野にとって初めての本格的な実写映画であり、スタッフロールの最後には「監督 庵野秀明(新人)」との表記がある。「最後までいく援助交際」をすると決めた女子高生の1日を回想を交えながら描く物語である。
家庭用デジタルビデオカメラを一つのシーンで同時に5台使う形で撮影され、上映時間110分に対して撮影時間は160時間に上った。アビッド・テクノロジーの最新機器によるノンリニア編集が全編に施され、フルデジタルで制作された初の邦画である[1]。
特殊なアングルからのカットや、『新世紀エヴァンゲリオン』にも見られるようなテロップの使用など、庵野秀明らしさも少なからず含まれる映像となっているが、ストーリー的にはほぼ原作に忠実に作られている。
当時、一般的にはまだ無名だった仲間由紀恵のビキニ試着シーンが(一瞬だが)ある。エンディングは当初メインの女子高生役の4人が宮古島の海で遊ぶシーンとなる予定で実際に撮影もしていたが、主演・三輪明日美の歌う主題歌「あの素晴しい愛をもう一度」をバックに4人が並んで渋谷川をひたすら歩き続けるという象徴的な演出に変更された。
吉井裕美役とその姉の役である、三輪明日美と、三輪ひとみも実の姉妹である。
映画あらすじ
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キャスト
三輪明日美 - 吉井裕美
希良梨 - 野田知佐
工藤浩乃 - 横井奈緒
仲間由紀恵 - 高橋千恵子
三輪ひとみ - 裕美の姉
平田満 - カゲガワ
吹越満 - ヨシムラ
モロ師岡 - ヤザキ
手塚とおる - ウエハラ
渡辺いっけい - コバヤシ
浅野忠信 - キャプテンEO
三石琴乃 - ラジオのパーソナリティ(声の出演)
石田彰 - ヨシオ(声の出演)
林原めぐみ - 伝言ダイアルの案内音声(声の出演)
岡田奈々 - 裕美の母親
森本レオ - 裕美の父親
河瀬直美、石田彰、LL BROTHERS(矢間敬視・矢間晶也)、島田律子、大沢健、岡安泰樹、鳥肌実、主浜はるみ ほか
スタッフ
- 監督:庵野秀明(新人)
- 原作:村上龍
- 脚本:薩川昭夫
- 撮影:柴主高秀
- 録音:橋本泰夫
- 助監督:杉野剛
- 監督助手:蔵方政俊、大塚雅彦(友情参加)、黒川礼人、神谷誠(友情特殊助監督)
- 友情准監督(VISUAL WATER ARTIST II):摩砂雪
- 音楽監督:光宗信吉
- 主題歌:三輪明日美「あの素晴しい愛をもう一度」
- 音楽協力:キングレコード
- 編集:奥田浩史
- 音響効果:東洋音響カモメ(伊藤進一、小島彩)
- 友情特殊技術:樋口真嗣
- デジタルスーパーバイザー:古賀信明(SpFX STUDIO Inc.)
- デジタル操演:尾上克郎
- メイキング撮影担当:カンパニー松尾、バクシーシ山下
- 特報:カンパニー松尾、佐藤敦紀
- ダンサープロデュース:佐久間浩之
- ダンス振り付け:LL BROTHERS
- 手話指導:南玲子
- ポスプロ・現像:IMAGICA
- スタジオ:日活撮影所
- プロデュース:鶴賀谷公彦、木村利明
- 製作統括:大月俊倫
- 製作者:南里幸(シネバザール)
- 製作協力:シネバザール
- 製作・配給:ラブ&ポップ製作機構
受賞
- 第20回ヨコハマ映画祭ベスト10第7位
- 第8回日本映画プロフェッショナル大賞ベスト10第3位
- 第72回キネマ旬報ベスト・テン日本映画ベスト・テン第14位
脚注
^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1997年12月号より。
外部リンク
「ラブ&ポップ」ホームページ(東映) - ウェイバックマシン(1998年2月21日アーカイブ分)
ラブ&ポップ (GAINAX NET) - ウェイバックマシン(2015年1月20日アーカイブ分)
ラブ&ポップ - allcinema
ラブ&ポップ - KINENOTE
Love & Pop - オールムービー(英語)
Love & Pop - インターネット・ムービー・データベース(英語)
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