正二位








正二位(しょうにい)は、日本の位階及び神階における位の一つ。従一位の下、従二位の上に位する。




目次






  • 1 解説


  • 2 正二位に叙された人物


    • 2.1 南北朝時代・室町時代


    • 2.2 近代


    • 2.3 日本国憲法施行後




  • 3 関連項目


  • 4 脚注


  • 5 外部リンク





解説


律令制における官位相当においては左大臣、右大臣に相当し、室町幕府、江戸幕府の将軍もその在職中、この位階に留まることが多い。その他、大納言、中納言など大臣に昇ることがない羽林家未満の公卿も昇叙によってこの位階に叙せられることがある。勲等においては、大勲位ないし勲一等と相当した。


平安時代から幕末にかけて正二位に叙せられた者のうち、贈位により正二位を受けた場合、その位階は贈正二位と表記される。


明治時代から終戦前の時代にあっては、親任官他、勅任官及び華族が叙せられる位階であった。


日本国憲法に規定される栄典としての位階は死没時に叙位されるため、内閣総理大臣など三権の長として功労ある者が死後に受けることが多い。



正二位に叙された人物


日付は叙位日。没時追賜の場合は直前の位階を参考付記。


















名前 叙位日 備考・説明
石上麻呂 和銅元年正月11日
(708年2月7日)

右大臣
藤原不比等 和銅元年正月11日
(708年2月7日)

大納言


南北朝時代・室町時代



  • 北畠顕泰

  • 北畠教具



近代





























































































































































































氏名 主な役職 正二位に叙位された年月日 直前の位階
徳川慶頼
権大納言、将軍後見職

1876年(明治9年)11月16日

正三位
大原重徳
集議院(上局)長官

1879年(明治12年)4月3日

従二位
森有礼 文部大臣
1889年(明治22年)2月14日

従二位
久我敏通 権大納言
1891年(明治24年)12月17日

正三位
東久世通積 権中納言 1891年(明治24年)12月17日
従二位
坊城俊逸 権中納言 1891年(明治24年)12月17日
正三位
徳川義直
権大納言、尾張徳川家始祖

1900年(明治33年)5月4日

従二位
細川藤孝
大蔵卿法印、近世細川氏祖

1902年(明治35年)11月12日

従四位下
姉小路公知 右近衛少将
1906年(明治39年)9月1日

従四位下
島津忠寛
淡路守、佐土原藩藩主

1907年(明治40年)10月23日

従二位
徳川治保
権中納言、水戸藩藩主
1907年(明治40年)11月15日

従三位
佐竹義堯
右京大夫、久保田藩藩主

1908年(明治41年)9月9日

従四位下
徳川秀康
権中納言、北ノ荘藩(福井藩)藩主、越前松平家宗家初代

1909年(明治42年)9月11日

正三位
税所篤
宮中顧問官、枢密顧問官、子爵

1911年(明治43年)6月21日

従二位
楫取素彦
元老院議官、男爵

1912年(大正元年)8月14日

従二位
青木周蔵
外務大臣、子爵

1914年(大正3年)2月16日

従二位
亀井茲監
左近衛中将、津和野藩藩主

1915年(大正4年)11月10日

従五位下
北畠具行 権中納言 1915年(大正4年)11月10日
従二位
横田国臣
大審院院長、法学博士
1915年(大正4年)11月10日
従三位
徳川頼宣
権大納言、紀州徳川家祖
1915年(大正4年)11月10日
従二位
乃木希典 陸軍大将
1916年(大正5年)11月3日

従二位
徳川頼房
権中納言、水戸徳川家祖

1918年(大正7年)11月18日

正三位
藤原秀郷
下野守、武蔵守、鎮守府将軍
1918年(大正7年)11月18日
従四位下
結城宗広 上野介 1918年(大正7年)11月18日 無位
原敬 内閣総理大臣 1921年(大正10年)11月4日 正三位
加藤友三郎
内閣総理大臣、元帥海軍大将、子爵
1923年(大正12年)8月24日 従二位

渋沢栄一

第一銀行頭取、子爵
1931年(昭和6年)11月10日[1]

従二位
犬養毅 内閣総理大臣 1933年(昭和7年)5月16日 正三位
入江為守
皇太后宮大夫兼御歌所長、子爵

1936年(昭和11年)3月19日[2]
従二位
荒木寅三郎
京都帝国大学総長、学習院長、枢密顧問官
1942年(昭和17年)1月30日
従二位


日本国憲法施行後


いずれも没時追賜。







































































































































氏名 主な役職 正二位に叙位された年月日 直前の位階
松平慶民
宮内府長官

1948年(昭和23年)7月18日

従二位
若槻禮次郎 内閣総理大臣
1949年(昭和24年)11月20日

従二位
關屋貞三郎 宮内次官
1950年(昭和25年)6月10日

従二位
岡田啓介 内閣総理大臣
1952年(昭和27年)10月17日

従二位
阿部信行 内閣総理大臣
1953年(昭和28年)9月7日

従二位
潮恵之輔 文部大臣
1955年(昭和30年)1月9日

従二位
林頼三郎
大審院長

1958年(昭和33年)5月7日

従二位
鳩山一郎 内閣総理大臣
1959年(昭和34年)3月7日

正三位
広幡忠隆 侍従次長
1961年(昭和36年)4月12日

従二位
武者小路公共
貴族院議員、特命全権大使

1962年(昭和37年)4月21日

従二位
徳川家正 貴族院議長
1963年(昭和38年)2月18日

従二位
池田勇人 内閣総理大臣
1965年(昭和40年)8月13日

正五位
田中耕太郎 最高裁判所長官
1974年(昭和49年)3月1日

正四位
大平正芳 内閣総理大臣
1980年(昭和55年)6月12日

従五位
岸信介 内閣総理大臣
1987年(昭和62年)8月7日

正三位
三木武夫 内閣総理大臣
1988年(昭和63年)11月14日

正五位
福田赳夫 内閣総理大臣
1995年(平成7年)7月5日

正五位
小渕恵三 内閣総理大臣
2000年(平成12年)5月14日
無位
竹下登 内閣総理大臣 2000年(平成12年)6月19日

正八位
鈴木善幸 内閣総理大臣
2004年(平成16年)7月19日
無位
橋本龍太郎 内閣総理大臣
2006年(平成18年)7月1日
無位


関連項目


  • 官位相当制


脚注


[ヘルプ]




  1. ^ 『官報』第1462号 昭和6年11月12日


  2. ^ 『官報』 第2765号 1936年3月24日 「叙任及辞令」




外部リンク




  • 位階令 - e-Gov法令検索


  • 官位相当表 - 国立国会図書館近代デジタルライブラリー





Popular posts from this blog

CARDNET

Boot-repair Failure: Unable to locate package grub-common:i386

濃尾地震