日野自動車
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本社・日野工場 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 東証1部 7205 1949年5月16日上場 名証1部 7205 1954年5月上場 |
略称 | 日野、HINO |
本社所在地 | 日本 〒191-8660 東京都日野市日野台三丁目1番地1 |
設立 | 1942年(昭和17年)5月1日 (日野重工業株式会社) |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 8013401000626 |
事業内容 | トラック・バスの製造販売 トヨタ自動車株式会社からの受託生産 |
代表者 | 代表取締役会長 市橋保彦 代表取締役社長 下義生 |
資本金 | 727億1,700万円(2018年3月31日時点) |
発行済株式総数 | 5億7,458万850株(2018年3月31日時点) |
売上高 | 連結:1兆8,379億8,200万円 単独:1兆3,305億7,300万円 (2018年3月期) |
営業利益 | 連結:803億3,100万円 単独:327億8,500万円 (2018年3月期) |
純利益 | 連結:513億610万円 単独:352億5,500万円 (2018年3月期) |
純資産 | 連結:5,528億4,800万円 単独:3,847億3,600万円 (2018年3月31日現在) |
総資産 | 連結:1兆2,951億9,100万円 単独:8,200億500万円 (2018年3月31日現在) |
従業員数 | 連結:3万2,719人 単独:1万2,622人 (2018年3月31日時点) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 | トヨタ自動車(株):50.1% 日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口):6.7% 日本トラスティ・サービス信託銀行(株)(信託口):4.3% (2018年3月31日現在) |
主要子会社 | (株)トランテックス:100% (株)武部鉄工所:51.7% (株)ソーシン:96.2% 東京日野自動車(株):99.9% 大阪日野自動車(株):100% |
関係する人物 | 蛇川忠暉(元社長) 湯浅浩(元社長) 白井芳夫(元社長) 市川正和(元会長) 加藤光久(元取締役) 寺師茂樹(取締役) 木部信彦(元整備士) |
外部リンク | http://www.hino.co.jp/ |
日野自動車株式会社(ひのじどうしゃ、英語:Hino Motors, Ltd.)は、主にトラック・バスといった商用車を製造する日本の自動車メーカーである。通称「日野」、ローマ字表記は「HINO」。トヨタ自動車の連結子会社でトヨタグループ16社のうちの一つ。
日本のトラック・バス業界最大手。日経平均株価及びJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ。
目次
1 概要
2 沿革
2.1 年表
3 モータースポーツ
4 生産拠点
4.1 古河新工場
5 車種一覧
5.1 現行の車種・製品
5.1.1 トラック
5.1.2 バス
5.1.3 その他
5.1.4 産業用ディーゼルエンジン
5.1.5 世界各国向け製品
5.2 過去の生産車種・製品
5.2.1 トラック
5.2.2 バス
5.2.3 乗用車
5.2.4 商用車
5.2.5 オート三輪
5.2.6 産業用ディーゼルエンジン
5.2.7 その他
6 販売会社
7 主要子会社
8 主要関連会社
9 宣伝・広告
10 キャッチフレーズ
11 日野工業高等学園
12 脚注
13 関連項目
14 外部リンク
概要
主にトラックやバスなどの商用車の生産を手がけ、トヨタブランドの小型乗用車や小型、普通トラック、SUVなどの受託生産も行っている。また親会社のトヨタが陸上自衛隊へ納入する73式中型トラックやトヨタ向けディーゼルエンジンの生産、あるいは軍用ハイブリッドシステムの共同開発も行っている。
2004年3月期の連結決算では、売上高が1兆円を突破。2018年も1兆8379億円で過去最高益を更新している[1]。日本国内の大型・中型トラック販売では2019年現在、45年連続シェアトップを誇る。また大型トラック顧客満足度調査において10年連続で1位を記録。小型トラックでも、5年連続で1位を記録している。また2007年には海外向け販売台数が国内向けを上回り、現在は総販売台数の7割以上を海外向けが占めている。約90ヶ国で販売を行っており、台湾やタイ、インドネシア、マレーシア、パキスタン、ペルー等ではトップシェアを誇っている。2013年には、世界で初めてハイブリッドトラック・バスのグローバルでの累計販売台数が1万台を突破した。世界の大型トラック製造メーカーの中でも毎年生産台数トップ10にランクしている。
1965年にトヨタ自動車の傘下に入り、2001年にはトヨタが株式の過半数を取得して子会社化された。合理化のためにバス部門はすでにいすゞ自動車と経営統合しており、2004年10月に日野自動車・いすゞ自動車共同出資の新会社(ジェイ・バス)に移行、いすゞと共通の車両をジェイ・バスより供給される形態となっている(日野は観光バス、いすゞは路線バスを開発して相互供給する)。なお、いすゞはもとは日野の母体になった会社でもあり、また現在はトヨタ自動車との資本提携関係にあるため日野との関係も深い。同時に、西日本車体工業(西工)へのシャーシ供給を取りやめている。2006年から一部の路線車に限り、西工へのシャーシ供給が再開したが、それも2010年西工の解散と共に終了した。また、2018年4月には商用バス・トラックの分野でフォルクスワーゲンと包括的な提携をすることが発表されている[2]。
東京都八王子市の日野自動車21世紀センター内に、日野オートプラザという日本で唯一のトラック主体の企業博物館を持っている。
沿革
東京瓦斯電気工業株式会社(瓦斯電 = がすでん)が今日の日野自動車の母体とされている。
東京瓦斯電気工業はその名の通り、明治時代末期から大正時代にかけ、普及期にあったガス・電気器具を生産。また第一次世界大戦時には海外から薬莢の大量受注などにより業績を伸ばし、航空機用国産エンジン「神風」なども生産している。さらに「TGE」(Tokyo Gas Electric Engineering Co. の頭字語)のブランドで、日本でも初期の自動車量産に取り組んだ。
1930年代、大型車両生産を強化しようとする国策により、東京瓦斯電気工業株式会社の自動車部と自動車工業株式会社、および共同国産自動車株式会社とが合併し、ヂーゼル自動車工業(現・いすゞ自動車、設立当初は東京自動車工業株式会社)を設立した。そのほか、瓦斯電を母体とした会社にはトキコ、小松ゼノアなどがある。
その後、戦時体制下の国策により、総合車両メーカーのヂーゼル自動車工業から特殊車両製造部門の日野製造所が分離独立させられることになり、日野自動車の元となる日野重工業を設立させ、九七式中戦車などの軍需車両の製造を行わせた。企業系譜としてはいすゞ自動車の分派ではあるが、日野製造所が星子勇ら瓦斯電系出身の技術者を主軸とした製造拠点であったことから、日野自動車では自社のルーツを瓦斯電に求めている。
終戦後の1946年には、ディーゼルエンジン技術を生かして当時としては異例の超大型トレーラートラック・バスを開発、次いで1950年以降は通常シャーシ(単車)の大型ディーゼルトラック・バスの生産も開始して、母体企業のいすゞと競合する大型車両業界の有力メーカーとなった。
1953年には、フランスのルノーの技術供与を受け、小型乗用車ルノー・4CVのノックダウン生産を行い、後に完全国産化を果たした。その後自社開発のリアエンジン(RR駆動)小型乗用車「コンテッサ」、ピックアップトラック「ブリスカ」、前輪駆動で4輪独立懸架のワンボックスカー「コンマース」など、先進的な車を開発、生産していたが、1966年のトヨタ自動車との提携以後は、再びトラック・バスの開発・生産に特化して現在に至っている。
年表
1910年 東京瓦斯工業創立。
1913年 東京瓦斯電気工業(瓦斯電)と改称。
1917年 大阪砲兵工廠から陸軍制式四屯自動貨車5台の試作勧奨を受ける。並行してTGE-A型トラックの自主開発を開始[3][4]。
1918年 TGE-A型の製造を開始、「軍用自動車補助法」に定める軍用保護自動車の認可第1号となる[4]。
1937年 石川島自動車製作所・ダット自動車製造と三社合併、東京自動車工業創立。
1941年 ディーゼル自動車専用許可会社に指定、ヂーゼル自動車工業と改称。
1942年 瓦斯電系の日野製造所が分離独立。日野重工業発足。
1946年 日野産業に改称。セミトレーラートラック「T10B + T20型」発売。
1947年 96人乗セミトレーラーバス「T11B + T25型」発売。
1948年 日野ヂーゼル工業と改称。
1953年 仏・ルノーと技術提携、ルノーPA型・4CVのノックダウン生産を開始。
1959年 日野自動車工業と改称。
1960年 8月コンマースミニバス、ライトバン発売。
1961年 4月コンテッサ900(PC10型)、小型トラックブリスカ900発売。
1962年 コンテッサ900が、700cc-1000ccクラスの国内ツーリングカーレースで優勝。日本の商用車メーカーとしては初めての海外販売会社をタイに設立。
1963年 コンテッサ900が、第1回日本グランプリ1300cc以下国内スポーツカーレースで欧州車を押さえ2位。
1964年 2月コンテッサ1300セダン発売。
1965年 4月コンテッサ1300クーペ発売。9月「ブリスカ1300」発売。
1966年 小型バス「レインボー」発売。トヨタ自動車と業務提携。
1967年 コンテッサ生産終了。
1968年 羽村工場に小型車専門ライン完成。トヨタ・パブリカ、トヨタ・ハイラックスの生産を開始。
1970年 12月トヨタ・カリーナの生産を開始。
1971年 デミング賞実施賞を受賞。
1972年 大型直噴エンジンシリーズ“赤いエンジン”の生産開始。それまで大型4社でシェア4位だったが、このシリーズの成功を契機に、以後連続シェア1位を継続している。
1991年 日本初のハイブリッド自動車登場。(ブルーリボンHIMR U-HT2MLA改)
1994年 CI変更。それまでの「翼マーク」に変わって「Hマーク」が登場。
1997年 富士重工業へのバスシャーシ供給を取りやめる。(ブルーリボン、セレガ)
1999年 工販合併により日野自動車と改称。小型トラックのダイナ/トヨエース(トヨタブランド)、デュトロ(日野ブランド)、デルタトラック(ダイハツブランド)の生産を開始。
2001年 中型クラスエンジンを日産ディーゼル工業 (現UDトラックス)に2004年からOEM供給することを発表。引き換えに日産ディーゼル製CNGシステムの供給を受けることに合意。
2002年 スウェーデン・スカニアと協業提携。スカニアのトラクターヘッドを日野ブランドで販売開始。
2003年 合理化のため、いすゞ自動車とバス部門を経営統合し、ジェイ・バスを設立。- 2003年 燃料電池搭載のバスが東京都交通局で試験走行。
2004年 ジェイ・バスが日野車体工業・いすゞバス製造の2社を合併。
- この頃から、西日本車体工業へのシャーシ供給を一旦中止(中型エンジンの日産ディーゼルへのOEM供給を除く)するも、2006年より路線系のみ再開。中型バスへのエンジン供給は2007年に日産ディーゼル側の生産体制変更により中止(三菱ふそうトラック・バス製に切り替え)。
2011年 スカニアとの協業提携を解消。
2012年 古河市の古河工場にてノックダウン生産開始[5]。
2018年9月18日 フォルクスワーゲントラック・バス部門のトレイトンと電動トラックで提携すると発表[6]。
2020年 日野工場のすべての機能を古河工場に移転し、日野工場の閉鎖を予定[7]。
モータースポーツ
1960年代の乗用車を開発していた頃は、「日野プロト」「日野GTP」などと呼ばれるプロトタイプレーシングカーを開発してレースに参戦していた。
1990年以降日本国内の大型車メーカーでは唯一、ダカール・ラリーに「日野・レンジャー」で参戦している。オペレーションはダカール出場のギネス記録を保持する菅原義正と息子照仁のチーム、「チームスガワラ」である。1997年のダカール・ラリーではトラック部門総合では史上初となる1・2・3位を独占するなど好成績を上げている。その後設定された排気量10リッター未満クラスにおいては、2019年大会で10連覇・28回連続完走を達成している[8]。
また2000年代にインディカー・シリーズの強豪チームであるチーム・ペンスキーとスポンサーシップ契約を締結していたこともある[9]。
生産拠点
- 本社・日野工場(東京都日野市)
- 古河工場(茨城県古河市)
- 大型・中型トラック(プロフィア/レンジャー)
- 羽村工場(東京都羽村市)
- 小型トラック・SUV(デュトロ、トヨタ・ダイナ/トヨタ・トヨエース/73式中型トラック/高機動車/トヨタ・FJクルーザー/トヨタ・ランドクルーザープラド)
- 新田工場(群馬県太田市)
鋳物、エンジン部品等
トランテックス金沢工場・旧日野車体工業(石川県白山市)
- トラック(アルミバン)/競走馬専用運搬車(セレガRボディ)
ジェイ・バス小松事業所・旧日野車体工業(石川県小松市)
- バス(セレガ/メルファ/ポンチョ)
- ジェイ・バス宇都宮事業所・旧いすゞバス製造(栃木県宇都宮市)
- バス (ブルーリボン/レインボーII)
岐阜車体工業本社工場[10](岐阜県各務原市)
- バス(リエッセII)
- トヨタ自動車TABC社(アメリカ合衆国カリフォルニア州)
- 中型トラック
- ウェストバージニア工場(アメリカ合衆国ウェストバージニア州)
- 中型トラック
- ウッドストック工場(カナダオンタリオ州)
- 中型トラック
- コロンビア工場(コロンビア・クンディナマルカ州)
- 中型トラック・小型トラック
- メキシコ工場(メキシコ・グアナファト州)
- 中型トラック
- タイ日野製造(Hino Motors Manufacturing Thailand)(タイ・チョンブリ県)
- 中型トラック・小型トラック
- インドネシア日野製造(Hino Motors Manufacturing Indonesia)(インドネシア・西ジャワ州)
- 中型トラック・小型トラック
国瑞汽車股份有限公司観音工場(台湾・桃園市観音区)
- 大型・中型・小型トラック(プロフィア/レンジャー/デュトロ)・大型バスシャーシ
- 広汽日野自動車有限公司(中国・広州市)
- 大型トラック・小型トラック
- 上海日野発動機有限公司(中国・上海市)
- 大型エンジン・中型エンジン・小型エンジン
古河新工場
2010年12月22日、茨城県開発公社より茨城県古河市名崎4112番1外の古河名崎工業団地(旧NTT名崎無線送信所跡地、古河市立名崎小学校南側)を約59億円で取得した(2009年1月に予約していた)。2012年〜2020年にかけて、新工場を建設する。まずは海外輸出のKD工場を2012年まで移管する予定である[11]。最終的には2020年までに日野工場の全ての機能を古河新工場に移管して、日野工場を閉鎖する予定[7]。
車種一覧
現行の車種・製品
トラック
大型・プロフィア(海外名:700シリーズ)
中型・レンジャー(海外名:500シリーズ)
小型・デュトロ(海外名:300シリーズ)
バス
バスについては、トヨタ自動車・いすゞ自動車からのOEM車種もあるが、ジェイ・バスから日野自動車・いすゞ自動車の両社に同一製品が供給される統合車種に移行が進んでいる。
太字の車種は、いすゞ自動車より供給されたもの。
セレガ(RU系、大型観光・高速、現行はいすゞ・ガーラRU系との統合車種)
ブルーリボン(2代目。KV系、大型路線、ノンステップ)、いすゞ・エルガ(2代目)LV系との統合車種)
ブルーリボンハイブリッド(2代目、HL系、大型路線、ノンステップ。ハイブリッド車。車体はいすゞ・エルガ2代目がベース)
メルファ(RR系、中型観光・自家用、現行はいすゞ・ガーラミオとの統合車種)
レインボー(KR系、中型路線、ノンステップ、いすゞ・エルガミオ(2代目)LR系との統合車種)
ポンチョ(HX系、小型路線、ノンステップ)
リエッセII(小型、トヨタ・コースターのOEM車種)
その他
73式中型トラック(陸上自衛隊向けの輸送車両)
高機動車(陸上自衛隊向けの輸送車両)
MH-II(モリタとの共同開発による消防車専用シャーシ。日野グループのソーシンが委託生産をしており、そのほとんどは梯子車として架装されている)- MAF-125A(モリタとの共同開発による空港用超大型化学消防車。コマツ製のディーゼルエンジンを搭載する。)
- 日野・スカニアトラクター- スカニア社製のトレーラーヘッドのバッジエンジニアリング。2002年から2011年まで販売された。
産業用ディーゼルエンジン
クレーン、杭打ち機、フォークリフト、ロードローラー、プレジャーボート用小型船舶エンジン、コンプレッサー、発電機用として国内外各社にエンジンを供給している。
- W系 - 直列4気筒エンジン(トヨタ・W型エンジンも参照。)
型式 | 内径×行程(mm) | 排気量 | 出力(PS) |
---|---|---|---|
W04C-T | 104×113 | 3,839 | 50 - 81 |
W04D | 104×118 | 4,009 | 35 - 63 |
W04D-T | 104×118 | 4,009 | 50 - 85 |
W04D-TI | 104×118 | 4,009 | 69 - 118 |
J系 - 直列6気筒エンジン
型式 | 内径×行程(mm) | 排気量 | 出力(PS) |
---|---|---|---|
J08C | 114×118 | 7,961 | 74 - 129 |
J08C-T | 114×118 | 7,961 | 119 - 173 |
J08C-TI | 114×118 | 7,961 | 118 - 177 |
- K系 - 直列6気筒エンジン
型式 | 内径×行程(mm) | 排気量 | 出力(PS) |
---|---|---|---|
K13C-T | 135×150 | 12,882 | 189 - 239 |
K13C-TI | 135×150 | 12,882 | 231 - 278 |
K13D | 137×150 | 13,267 | 127 - 177 |
K13D-T | 137×150 | 13,267 | 160 - 199 |
世界各国向け製品
- 700シリーズ - 基本的にはプロフィアであるが、地域特性に合わせ、日本では見られないものもある。
600シリーズ - 北米に特化して生産されているボンネットトラック- 500シリーズ - 基本的にはレンジャーであるが、地域特性に合わせ、日本では見られないものもある。
- 300シリーズ - デュトロ。
過去の生産車種・製品
トラック
- トレーラートラックT10型・T20型
- 大型トラックTH型(4X2)
- 大型トラックTE型(4X2)
- 大型トラックWD型(前1軸・後1軸 4X4)
- 大型トラックZC型(前1軸・後2軸 6X6)
- 大型トラックTC型(前2軸・後1軸 6X2)
- 大型トラックZM型(前1軸・後2軸 6X4)
- 大型トラックKF型(前1軸・後2軸 6X2)
- 大型トラックKS型(前2軸・後2軸 8X4)
- 大型トラックKB型(4X2)
- 大型トラクタHE型(4X2)
- 大型トラクタHH型(前1軸・後2軸 6X4)
- 構内専用ダンプWP型(前1軸・後2軸 6X4)
- 重ダンプZG型(前1軸・後1軸 4X2)
- レンジャー2
- スーパードルフィン
- スーパードルフィン プロフィア
- 輸出仕様車では1995年まで「エコノディーゼル(ECONO DIESEL) 」シリーズで販売していた。
バス
廃止された型式および車名を示す。
- トレーラーバスT11B + T25
ボンネットバス(BH・BAなど)- トロリーバス
センターアンダーフロアエンジンバス(BD・BTなど)(大型一般)
RB(大型一般)
RM(中型)
RA(大型高速、国鉄専用型式)
BM(小型)
RE/RC(大型一般)
RV(大型観光)
RS(大型観光)
RL(中型)
RD(大型9m)
ブルーリボンRK/RT・RU9m路線(大型9m路線)
グランビュー(RY)(ダブルデッカー)
ブルーリボンRT/RU・HT/HU(大型一般、ディーゼル車、CNG車、ハイブリッド=HIMR車)
レインボーRB・AB(小型)
レインボーAM・AC(小型)
レインボー7M・7W→メルファ7(CH・RH)(小型)
リエッセ(RX)(小型)
レインボーHR(中型幅路線、ノンステップ)
ブルーリボンシティ(大型一般、ディーゼル車、CNG車、ハイブリッド車)
レインボーII(KR系、中型路線、ノンステップ/ワンステップ、いすゞ・エルガミオLR系との統合車種)
ブルーリボンII(KV系、いすゞ・エルガLV系との統合車種)
乗用車
- 4CV
- コンテッサ
コンマースミニバス
商用車
- コンマース
- ブリスカ
オート三輪
オート三輪は三井精機工業製で1960年代初頭まで日野で販売された。
- オリエント
- ハンビー
- ハスラー
産業用ディーゼルエンジン
- P系 - P09-TD・P09C-TD
- EP系 - EP100-T
その他
九七式中戦車(大日本帝国陸軍・大日本帝国海軍陸戦隊)- クレーンキャリア
- MH - モリタとの共同開発による消防車専用シャーシ。多くは梯子車に架装されているが、化学車や高所放水車も存在する。
- MAF-125 - モリタとの共同開発による空港用超大型化学消防車。
販売会社
- 北海道日野自動車(札幌・札幌北・旭川・室蘭・苫小牧・千歳・空知・小樽・岩見沢)
函館日野自動車(函館)- 函館トヨペットグループ- 東北海道日野自動車(釧路・帯広・北見・網走・中標津・紋別)
- 青森日野自動車(青森・八戸・弘前・十和田・むつ)
- 岩手日野自動車(盛岡・花北・水沢・一関・宮古・大船渡)
- 宮城日野自動車(仙台・石巻・古川・大河原)
- 西東北日野自動車(秋田・山形・庄内・横手・大館・能代・米沢・新庄)
- 福島日野自動車(福島・いわき・郡山・会津・相双・白河)
- 茨城日野自動車(土浦・つくば・茨城・ひたちなか・守谷・古河・岩瀬・鹿島)
- 栃木日野自動車(宇都宮・那須・足利・小山・真岡)
- 群馬日野自動車(前橋・高崎・太田・上武・吉岡)
- 千葉日野自動車(千葉・習志野・成田・柏・市原・木更津・長沼・銚子)
東京日野自動車(大宮・熊谷・川越・足立・八王子・江戸川・瑞穂・六郷・板橋・新狭山・朝霞・松伏・岩槻)
- 傘下に観光バス専業の国際観光バスがあったが、2007年12月27日をもって国際興業の関連会社である国際興業観光バスに営業譲渡された。
- 横浜日野自動車(横浜・川崎・湘南・相模原・瀬谷・厚木・港北)
- 山梨日野自動車(甲府・田富・笛吹)
- 新潟日野自動車(新潟・新発田・長岡・上越・糸魚川・六日町)
- 富山日野自動車(富山・高岡・入善・砺波)
- 石川日野自動車(金沢・七尾・小松)
- 長野日野自動車(長野・松本・小諸・飯田)
- 福井日野自動車(福井・敦賀・)
岐阜日野自動車(岐阜・各務原・本巣・大垣・多治見・美濃加茂・高山) - 西濃運輸グループで、以前は株式上場(名証二部)していた。- 静岡日野自動車(静岡・沼津・富士・藤枝・袋井・浜松・清水)
- 愛知日野自動車(名古屋・港・半田・豊橋・岡崎・豊田・小牧・一宮)
- 三重日野自動車(四日市・津・伊勢・上野・尾鷲・桑名)
- 滋賀日野自動車(栗東・彦根・長浜)
- 京都日野自動車(京都・舞鶴)
大阪日野自動車(大阪・東大阪・南大阪・中央・寝屋川・臨海)- 神戸日野自動車(神戸・姫路・尼崎・明石・小野・淡路・但馬)
- 奈良日野自動車(奈良)
- 和歌山日野自動車(和歌山・田辺・新宮)
島根日野自動車(松江・米子・鳥取・出雲・石見・益田)
- (代理店)日ノ丸総本社(鳥取(東部のみ))
岡山日野自動車(岡山・岡山西・岡山東・倉敷・津山)- 広島日野自動車(坂・西条・福山西・福山東・呉・三次・西風新都・廿日市・本郷)
- 山口日野自動車(山口・下関・岩国・宇部・周南・萩出)
- 徳島日野自動車(徳島)
- 香川日野自動車(高松・丸亀)
愛媛日野自動車(松山) - 伊予鉄グループ
- 高知日野自動車(高知・中村)
- 九州日野自動車(福岡・古賀・糸島・北九州・久留米・筑豊・佐賀・長崎・佐世保・大分・中津)
- 熊本日野自動車(熊本・大津・八代)
- 南九州日野自動車(宮崎・鹿児島・鹿児島南・川内・鹿屋・都城・日向)- 鹿児島トヨタ自動車グループ
- 沖縄日野自動車(豊見城・中部・北部)
主要子会社
- 日野エンジニアリングアネックス
- 日野ロジスパック
- 日野ヒューテック
- 日野テクニカルサービス
- 日野トレーディング
- 日野ユートラック&エンジニアリング
- 日野コンピューターシステム
- 日野ハーモニー
- 日野セールスサポート
- 福島製鋼
- 理研鍛造
- ソーシン
- 武部鉄工所
- トランテックス
- 明友機工
- 埼玉鋳造工業
- 吉沢鉄工所
- セリオ
- 日車物流
主要関連会社
- 工進精工所
- ホリキリ
- 埼玉機器
- 三共ラヂエーター
- 澤藤電機
- 岡本物流
- 千代田運輸
- ジェイ・バス
宣伝・広告
1980年代前半の「風のレンジャー」と称されたレンジャーのCMに桂歌丸、佳那晃子、ジャンボ鶴田の3人を起用した。続く1986年発売のレンジャー+5 のCMには「日野」つながりで日野皓正の曲をBGMに使用した。1989年のレンジャーフルモデルチェンジの際には、トラックのイメージ一新を狙い、ダイアン・レインを起用した。また1990年代前半にはスーパードルフィンのCMにケニー・Gの曲にイルカのCGイラストが流れるもの、1992年のモデルチェンジ時には役所広司出演のCMも流れた。1990年代後半のデュトロ発売当時はともさかりえがCMに出演していた。2004年以降はポパイが同CMに起用されており、「走れ!歌謡曲」の影響があってか文化放送で比較的多く(1日中)流れていた。近年はTBSラジオやニッポン放送でもCMを流す。かつて放送されていたABCラジオの近鉄バファローズアワーでは試合中継の際にスポンサーとなっていた。これは大阪近鉄バファローズの親会社であった近畿日本鉄道(近鉄バス)との関係が深いためである。
2010年代は「トントントントン日野の二トン」という軽快なキャッチフレーズと対照的な、堤真一とリリー・フランキーの繰り広げるシュールギャグのCMが人気を集めている。
トラックだけでなく、バスのCMも流す事もあった。モデルチェンジ時に制作され、セレガ(初代)のCMはバブル期の1990年ということもあり、大々的な宣伝活動を行っていた。
テレビCMは、フジテレビの「ご存知 女ねずみ小僧」・「新・座頭市」・「大空港」・「裸の街」・「欽ちゃんの9時テレビ」・「江戸の用心棒」・「超潜入!リアルスコープハイパー」・「ボクらの時代」・「おじゃマップ」・「VS嵐」・「フジテレビ水10ドラマ」・「FNSの日」、関西テレビの「にじいろジーン」、TBSの「ドラマチック22」・「ブロードキャスター」・「さんまのスーパーからくりTV」、日本テレビ火曜8時枠時代劇、24時間テレビ 「愛は地球を救う」のスポンサーも務めていたが、「踊る!さんま御殿!!」の番組途中で降板するも、2011年10月にテレビ東京系列の「乃木坂って、どこ?」、ミニ番組「ひるパパ」で久々にテレビ番組のスポンサーになった(提供コメントでは「日野・デュトロ」と読み上げている。沖縄での日本テレビ火曜夜8時枠でのCMは沖縄テレビで放送された)。また、2013年4月にTBSの「水曜プレミアシネマ」に1992年以来のスポンサーとして提供するようになった。
JFN系列土曜もしくは日曜5:00〜13:00の時報CMにも起用されている。
書籍・雑誌ではバスラマ・インターナショナルに書籍広告を出している。バブル期には漫画ゴラクに広告を出していた。
1995年1月17日の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)発生時は近畿地方のテレビ・ラジオのCMを自粛する処理で対応し、それ以外のエリアでは通常通りCMを流していたが、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)では、未曾有の災害と東京電力・福島第一原子力発電所での事故などの被害を受けて3月15日 - 4月21日まで全てのラジオCMを自粛した。4月22日にラジオCMを再開するも当面は企業CMや緊急災害時のトラック運転に対する心構え、燃料の節約に関するお願いなど「日野自動車が今、何かできること」を宣伝していた。7月1日より主力トラックのデュトロの新CMを制作、放送すると同時にイメージタレントに佐々木蔵之介、柳沢慎吾、新山千春を起用したテレビCMスポットとラジオCMを流している。この3人には実家が自営業であるという共通点があり、特に佐々木の実家佐々木酒造は実際にデュトロハイブリッドのユーザーでもある。また、ブランドCMとして、ダカールラリーへの挑戦「明日を止めないために」を放送している。
キャッチフレーズ
ディーゼル車は日野(1970年代〜1980年代)
新しい時代はいつも日野から始まる(1980年〜1986年頃)
夢はいつでも地球サイズ(1990年代前半、CI採用前まで使用)
性能は、環境のために(1994年〜2006年頃)
日野工業高等学園
日野工業高等学園は、日野自動車株式会社が職業能力開発促進法に基づき運営する認定職業訓練による職業能力開発校で、東京都日野市にある。もとは1951年4月に、労働基準法に基づき、中学校卒業後入社した社員を対象とした3カ年教育の技能者養成所で、事業内職業訓練施設として認定される。これを1959年6月に「日野自動車工業高等学園」と改称。1962年11月から、学校教育法に基づき文部大臣の指定を受けて指定技能教育施設となり、東京都立八王子工業高等学校との連携を開始。1964年4月には、科学技術学園高等学校と連携を開始した。1970年代後半から1980年代にはしばらく休止していたが、1991年3月に「日野工業高等学園」として機械科と板金科の2科で再開、また、4月には専修コースを設置した。その後自動車整備科、電気制御回路組立科を追加した。2003年に専修コースの募集は休止したが、2019年現在は、機械加工科、塑性加工科、製造設備科、自動車製造科の4科で運営されている。
脚注
^ 日野、世界販売過去最高を更新…通期見通し上方修正 4-12月期決算 自動車 ビジネス 企業動向 2018.1.31 Wed 19:16
^ トヨタ離れ?ライバルVWと手を組む日野の道理 モータージャーナリスト 御堀直嗣 2018年4月19日 07時55分
^ 四屯自動貨車は、大阪砲兵工廠及び東京砲兵工廠が試作を重ねた後、生産型がこの年制式制定された。TGE-A型は、瓦斯電が輸入、架装、販売を取り扱っていた米国のリパブリック社(en:Republic Motor Truck Company)のトラックを参考に独自開発した。[1]
- ^ ab日本の自動車技術240選 - TGE-A型 軍用保護自動貨車
^ 日野自・古河工場が操業 茨城新聞
^ “電動トラックで日野とVW提携 供給・開発を検討”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 11. (2018年9月19日)
- ^ ab「象徴」閉鎖に衝撃 日野自動車工場移転へ 朝日新聞 2011年1月21日
^ 日野自動車 ダカールラリー
^ 日野自動車、ペンスキーレーシング社とインディ・カー・レースのスポンサー契約締結
^ トヨタ車体吉原工場から移管。
^ 日野自動車の成長に向けての取り組み日野自動車
関連項目
東京瓦斯電気工業 - 前身となった企業- トヨタ自動車
- トヨタグループ
- ジェイ・バス
- いすゞ自動車
日野車体工業・トランテックス
日野オートプラザ - 日野自動車の企業博物館
日野トレーディング - 日野自動車の子会社
ソーシン - 日野自動車の子会社
日野レッドドルフィンズ - 日野自動車ラグビー部。2019年現在、ジャパンラグビートップリーグに所属する。
日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲 - 一社提供で放送している文化放送の長寿番組。
日野市 - 本社所在地。地名が社名の由来となった
近畿日本鉄道 - 歴代トップ(佐伯勇→上山善紀→辻井昭雄)が日野の監査役に名を連ねていた。また、近鉄バスは主要ユーザーの1つ。
西濃運輸・伊予鉄バス - 前者はトラック、後者はバスにおける主要ユーザー。上記の通り日野自動車の販売会社を傘下に持つ。
Audi Motor Assembly (英語版) - アウディ車の組み立て工場。
三井物産、住友商事、丸紅、豊田通商 - 海外事業においては、総合商社と合弁で会社を設立しているケースも多い。- 多国籍企業
外部リンク
- 日野自動車
- HINO GLOBAL
- 日野工業高等学園
自動車技術会 自動車技術を築いたリーディング・エンジニア 「瓦斯電から日野自動車へ」
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