DAB
DAB(英: Digital Audio Broadcast)とは、デジタルラジオの規格である。主にヨーロッパ諸国の一部とオーストラリアで採用されている。
目次
1 概要
2 サブセット
3 周波数・モード
4 脚注
5 関連項目
6 外部リンク
概要
EUREKAがヨーロッパ連合のために開発した(Project number EU147)。1987年から2000年の期間開発が行われ、主な部分は1980年代に開発された。550以上のサービスにより、2.85億人以上が受信可能地域にいる。イギリスで最初に本格放送が始まった。2001年時点で50の民放、英国放送協会(BBC)がロンドンで受信できた。現在、DABフォーラムには30ヶ国が参加している。中でもノルウェーは国内の地形特性の影響と対経費を勘案し、2017年末までにFMラジオ放送を廃止し世界初のDABへの完全移行を完了した[1]。
デジタル変調はOFDMで圧縮方式はMPEG Audio Layer 2である。
従来のラジオでは自動車などの移動中に送信所のエリアから外れた場合周波数を手作業で変更していたが、DABでは自動で行われる。また文字放送[2]によって曲名や交通情報などの情報が得られる。さらにマルチチャンネル、HTMLデータ、電子番組表などのサービスも行われる。
エラー補正のレベルにより伝送速度は違うがイギリスで主に使われるレベル3で1184Kbpsである。イギリスの基本的な使用レートは音楽128Kbpsステレオ、音声80Kbpsモノラルである。
韓国ではこの方式でラジオ放送の他にMPEG-4で圧縮した移動体向けテレビ放送(DMB)をしている。
サブセット
- DAB-IP:IPデータ放送に対応。イギリスで使用されていたが、現在は使用されていない。
周波数・モード
DABにはモードI, II, III, IVがあり国によって使用するモードは異なる。世界で使用するためには4つ全てのモードに対応した機器が必要。
- Mode I(174–240 MHz【Band III】) 地上波
- Mode II(1452–1492 MHz【L-Band】) 地上波、衛星
- Mode III(3GHz以下の周波数) 地上波、衛星
- Mode IV(1452–1492 MHz【L-Band】) 地上波、衛星
脚注
^ ノルウェー、今年末までにFMラジオ放送を廃止 世界初
^ 英: dynamic label segment
関連項目
- デジタルラジオ
- 音響信号処理
- デジタルビデオブロードキャスティング
- 地上デジタル音声放送
外部リンク
DAB Ensembles Worldwide(現在放送中の局名、チャンネル表)- Project page at EUREKA
- World DAB Forum
- Standards
- Woodstock DAB 54
Logie Processor for DAB and DVB
- Mediacast Trade Fair
- DAB and Mobile Java Services
- DAB Mobile Service Potentialities (Workshop Zurich 2002)