ダービー卿チャレンジトロフィー
ダービー卿チャレンジトロフィー | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 日本中央競馬会 |
競馬場 | 中山競馬場 |
創設 | 1969年11月16日[1] |
2016年の情報 | |
距離 | 芝1600m |
格付け | GIII |
賞金 | 1着賞金3900万円 |
出走条件 | サラ系4歳以上(国際) |
負担重量 | ハンデキャップ |
出典 | [2][3] |
ダービー卿チャレンジトロフィー(ダービーきょうチャレンジトロフィー)は、日本中央競馬会(JRA)が中山競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。
正賞はダービー卿チャレンジトロフィー[2][3]。
目次
1 概要
1.1 競走条件
1.2 賞金
2 歴史
2.1 歴代優勝馬
3 脚注・出典
3.1 参考文献
3.2 注釈
3.3 出典
3.3.1 各回競走結果の出典
4 外部リンク
概要
1969年に、イギリスからレスター・ピゴットなど騎手3名を招いて東京競馬場と京都競馬場で「英国騎手招待競走」が4競走行われた[4][5][6]際、そのひとつの競走に第18代ダービー卿エドワード・ジョン・スタンリー伯爵からトロフィーの寄贈を受けたことを記念し、「ダービー卿チャレンジトロフィー」が創設された(このときのみ回次が振られず、「第2回英国騎手招待」の副称がつけられた)[4][5][7]。
創設時は東京競馬場の芝1800mで11月に行われた[5]が、施行場は1981年に中山競馬場へ変更[5]。距離は1984年より芝1600mに変更され、施行時期が春の中山開催(3月 - 4月)に繰り上げられた1990年から芝1200mに短縮された後[1]、1996年より再び芝1600mに戻された[5]。負担重量は当初別定だったが、2002年よりハンデキャップに変更された[5]。
地方競馬所属馬は1995年のみ出走可能だった[1]。外国産馬は1971年から1983年まで、および1990年以降出走可能になり[1]、2006年からは国際競走となって外国馬も出走可能になった[8]。
競走条件
以下の内容は、2017年現在[2][3]のもの。
出走資格:サラ系4歳以上
- 2016年4月2日以降2017年3月26日まで1回以上出走馬
- JRA所属馬
- 外国調教馬(8頭まで、優先出走)
負担重量:ハンデキャップ
賞金
2017年の1着賞金は3900万円で、以下2着1600万円、3着980万円、4着590万円、5着390万円[2][3]。
歴史
- 1969年 - 4歳以上の馬による重賞競走として創設、「英国騎手招待競走」のひとつとして東京競馬場の芝1800mで施行[5]。
- 1971年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる(1983年まで)[1]。
- 1984年 - グレード制施行によりGIII[注 1]に格付け。
- 1990年
- 施行時期が春季(3月 - 4月)に変更され、出走条件が「5歳以上」となる[1]。
- 混合競走に再指定[1]。
- 1995年 - 当年のみ、地方所属馬が3頭まで出走可能になる[1]。
- 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「4歳以上」に変更[1]。
- 2006年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能になる[8]。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠が8頭に拡大[9]。
- 2011年 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)および東京電力・福島第一原子力発電所での事故による電力事情悪化に伴い、当年のみ阪神競馬場にて代替開催。
歴代優勝馬
コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。
第1回は正式な回次がなかったため、回数の前に※印を付記している。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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※第1回 | 1969年11月16日 | 東京 | 1800m | スズノツバサ | 牡4 | 1:55.3 | 野平祐二 | 森末之助 | 小紫芳夫 |
第2回 | 1970年11月22日 | 東京 | 1800m | クリシバ | 牡3 | 1:50.6 | 郷原洋行 | 吉野勇 | 栗林友二 |
第3回 | 1971年11月21日 | 東京 | 1800m | ジョセツ | 牝4 | 1:49.5 | 加賀武見 | 鈴木清 | 中村勝五郎 |
第4回 | 1972年11月19日 | 東京 | 1800m | トクザクラ | 牝3 | 1:49.6 | 田村正光 | 梶与四松 | (有)徳間牧場 |
第5回 | 1973年11月18日 | 東京 | 1800m | ユウシオ | 牡3 | 1:48.8 | 郷原洋行 | 菊池一雄 | 碓氷勝三郎 |
第6回 | 1974年11月17日 | 東京 | 1800m | ザオーリュウジン | 牡3 | 1:48.9 | 郷原洋行 | 田中朋次郎 | 渋谷善秀 |
第7回 | 1975年11月16日 | 東京 | 1800m | ヤマブキオー | 牡5 | 1:50.8 | 小林常泰 | 森末之助 | 清水一郎 |
第8回 | 1976年11月21日 | 東京 | 1800m | メルシーシャダイ | 牡3 | 1:51.2 | 竹原啓二 | 松山吉三郎 | 吉田善哉 |
第9回 | 1977年11月20日 | 東京 | 1800m | グレートセイカン | 牡5 | 1:48.8 | 郷原洋行 | 大久保房松 | 鈴木一朗 |
第10回 | 1978年11月19日 | 東京 | 1800m | モデルスポート | 牝3 | 1:49.2 | 西野桂 | 矢野進 | (有)ターフ・スポート |
第11回 | 1979年11月18日 | 東京 | 1800m | マークヒリュウ | 牡3 | 1:52.0 | 郷原洋行 | 稗田敏男 | 石橋平和 |
第12回 | 1980年11月16日 | 東京 | 1800m | ニチドウアラシ | 牡4 | 1:48.4 | 村本善之 | 坂田正行 | 山田敏夫 |
第13回 | 1981年11月29日 | 中山 | 1800m | タケノハッピー | 牝4 | 1:49.0 | 伊藤正徳 | 尾形盛次 | 大沢良丈 |
第14回 | 1982年12月5日 | 中山 | 1800m | トウショウゴッド | 牡5 | 1:48.6 | 中島啓之 | 奥平真治 | トウショウ産業(株) |
第15回 | 1983年12月4日 | 中山 | 1800m | テュデナムキング | 牡3 | 1:47.4 | 的場均 | 大久保房松 | 川崎善之助 |
第16回 | 1984年12月2日 | 中山 | 1600m | トウショウペガサス | 牡5 | 1:33.5 | 中島啓之 | 奥平真治 | トウショウ産業(株) |
第17回 | 1985年12月1日 | 中山 | 1600m | スズパレード | 牡4 | 1:33.8 | 蛯沢誠治 | 富田六郎 | 小紫芳夫 |
第18回 | 1986年11月30日 | 中山 | 1600m | スズパレード | 牡5 | 1:33.6 | 蛯沢誠治 | 富田六郎 | 小紫芳夫 |
第19回 | 1987年12月11日 | 中山 | 1600m | ウインドストース | 牡4 | 1:34.1 | 加藤和宏 | 二本柳俊夫 | 福島徳佑 |
第20回 | 1988年12月4日 | 中山 | 1600m | ウインドストース | 牡5 | 1:33.6 | 加藤和宏 | 二本柳俊夫 | 福島徳佑 |
第21回 | 1989年12月3日 | 中山 | 1600m | アイビートウコウ | 牡4 | 1:33.7 | 郷原洋行 | 嶋田功 | 渡辺喜八郎 |
第22回 | 1990年3月18日 | 中山 | 1200m | ヤマノタンポポ | 牝4 | 1:08.9 | 柴田善臣 | 中村好夫 | 山住れい子 |
第23回 | 1991年3月17日 | 中山 | 1200m | ナイスパーワー | 牡4 | 1:08.9 | 江田照男 | 尾形盛次 | 宮内正彦 |
第24回 | 1992年4月5日 | 中山 | 1200m | トモエリージェント | 牡4 | 1:10.5 | 根本康広 | 橋本輝雄 | 岡本利彦 |
第25回 | 1993年4月4日 | 中山 | 1200m | トモエリージェント | 牡5 | 1:08.8 | 根本康広 | 増沢末夫 | 岡本利彦 |
第26回 | 1994年4月3日 | 中山 | 1200m | サクラバクシンオー | 牡5 | 1:08.9 | 小島太 | 境勝太郎 | (株)さくらコマース |
第27回 | 1995年4月2日 | 中山 | 1200m | オギティファニー | 牝4 | 1:10.0 | 坂本勝美 | 富田六郎 | (株)荻伏牧場レーシング・クラブ |
第28回 | 1996年4月6日 | 中山 | 1600m | フジノマッケンオー | 牡5 | 1:33.4 | 岡部幸雄 | 中村好夫 | 中村寛俊 |
第29回 | 1997年4月5日 | 中山 | 1600m | ロイヤルスズカ | 牡5 | 1:35.5 | 南井克巳 | 橋田満 | 永井啓弐 |
第30回 | 1998年4月11日 | 中山 | 1600m | ブラックホーク | 牡4 | 1:34.3 | 岡部幸雄 | 国枝栄 | 金子真人 |
第31回 | 1999年4月10日 | 中山 | 1600m | ケイワンバイキング | 騸6 | 1:33.4 | 横山賀一 | 奥平真治 | 北村和哉 |
第32回 | 2000年4月2日 | 中山 | 1600m | フサイチエアデール | 牝4 | 1:33.0 | 武豊 | 松田国英 | 関口房朗 |
第33回 | 2001年4月1日 | 中山 | 1600m | チェックメイト | 牡6 | 1:35.2 | 藤田伸二 | 山内研二 | 深見富朗 |
第34回 | 2002年3月31日 | 中山 | 1600m | グラスワールド | 牡6 | 1:32.4 | 藤田伸二 | 鈴木勝美 | 半沢(有) |
第35回 | 2003年4月6日 | 中山 | 1600m | ダンツジャッジ | 牡4 | 1:33.9 | 和田竜二 | 山内研二 | 山元哲二 |
第36回 | 2004年4月4日 | 中山 | 1600m | マイネルモルゲン | 牡4 | 1:33.4 | 後藤浩輝 | 堀井雅広 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
第37回 | 2005年4月3日 | 中山 | 1600m | ダイワメジャー | 牡4 | 1:32.3 | 柴田善臣 | 上原博之 | 大城敬三 |
第38回 | 2006年4月2日 | 中山 | 1600m | グレイトジャーニー | 牡5 | 1:32.4 | 佐藤哲三 | 池江泰郎 | (有)ノースヒルズマネジメント |
第39回 | 2007年4月1日 | 中山 | 1600m | ピカレスクコート | 牡5 | 1:33.1 | 秋山真一郎 | 池江泰寿 | 金子真人ホールディングス(株) |
第40回 | 2008年4月6日 | 中山 | 1600m | サイレントプライド | 牡5 | 1:34.2 | 横山典弘 | 国枝栄 | (有)社台レースホース |
第41回 | 2009年4月5日 | 中山 | 1600m | タケミカヅチ | 牡4 | 1:33.7 | 柴田善臣 | 大江原哲 | (有)社台レースホース |
第42回 | 2010年4月4日 | 中山 | 1600m | ショウワモダン | 牡6 | 1:34.3 | 後藤浩輝 | 杉浦宏昭 | 山岸桂市 |
第43回 | 2011年4月3日 | 阪神 | 1600m | ブリッツェン | 牡5 | 1:33.3 | 柴田善臣 | 二ノ宮敬宇 | 広尾レース(株) |
第44回 | 2012年4月1日 | 中山 | 1600m | ガルボ | 牡5 | 1:33.5 | 石橋脩 | 清水英克 | 石川一義 |
第45回 | 2013年3月31日 | 中山 | 1600m | トウケイヘイロー | 牡4 | 1:32.6 | 松岡正海 | 清水久詞 | 木村信彦 |
第46回 | 2014年4月6日 | 中山 | 1600m | カレンブラックヒル | 牡5 | 1:34.6 | 秋山真一郎 | 平田修 | 鈴木隆司 |
第47回 | 2015年4月5日 | 中山 | 1600m | モーリス | 牡4 | 1:32.2 | 戸崎圭太 | 堀宣行 | 吉田和美 |
第48回 | 2016年4月3日 | 中山 | 1600m | マジックタイム | 牝5 | 1:32.8 | A.シュタルケ | 中川公成 | (有)サンデーレーシング |
第49回 | 2017年4月1日 | 中山 | 1600m | ロジチャリス | 牡5 | 1:34.7 | 内田博幸 | 国枝栄 | 久米田正明 |
第50回 | 2018年3月31日 | 中山 | 1600m | ヒーズインラブ | 牡5 | 1:32.2 | 藤岡康太 | 藤岡健一 | (有)シルクレーシング |
脚注・出典
参考文献
- 「ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII)」『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』 日本中央競馬会、2006年、571-629頁。
注釈
^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。
出典
- ^ abcdefghi『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』
- ^ abcd“重賞競走一覧(レース別・関東) (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年3月31日閲覧。
- ^ abcd“平成29年第3回中山競馬番組 (PDF)”. 日本中央競馬会. 2016年3月31日閲覧。
- ^ ab“2016年度第3回中山競馬特別レース名解説 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 3. 2016年3月31日閲覧。
- ^ abcdefg“レースについて:ダービー卿チャレンジトロフィー 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2016年3月31日閲覧。
^ 『優駿』1969年12月号、p.58
^ 『優駿』1970年1月号、p.32収録の競走成績より。この表には「第1回」の表記がない。
- ^ ab“第3回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 936-938 (2006年). 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
^ “第3回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 913-914 (2007年). 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
各回競走結果の出典
- 『中央競馬全重賞競走成績集【古馬関東編】』第1回 - 第37回
- JRA年度別全成績
- (2018年)“第3回 中山競馬 第3日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2018年4月1日閲覧。(索引番号:09035)
- (2017年)“第3回 中山競馬 第3日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2017年4月2日閲覧。(索引番号:09035)
- (2016年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年4月4日閲覧。(索引番号:09047)
- (2015年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:09047)
- (2014年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:09047)
- (2013年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:09047)
- (2012年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2011年)“第2回 阪神競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 6. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:09048)
- (2010年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2009年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:09047)
- (2008年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2007年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2006年)“第3回 中山競馬 第4日 (PDF)”. 日本中央競馬会. p. 11. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2005年)“第3回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 938-939. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2004年)“第3回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 942-943. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2003年)“第4回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 937-938. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- (2002年)“第2回 中山競馬成績集計表 (PDF)”. 日本中央競馬会. pp. 900-901. 2016年3月31日閲覧。(索引番号:08047)
- netkeiba.comより(最終閲覧日:2015年4月6日)
1986年、1987年、1988年、1989年、1990年、1991年、1992年、1993年、1994年、1995年、1996年、1997年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2003年、2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年、2010年、2011年、2012年、2013年、2014年、2015年
外部リンク
データ分析:ダービー卿チャレンジトロフィー 今週の注目レース - 日本中央競馬会
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