下閉伊郡
下閉伊郡(しもへいぐん)は、岩手県の郡。
人口30,191人、面積1,481.02km²、人口密度20.4人/km²。(2018年10月1日、推計人口)
以下の2町2村を含む。
山田町(やまだまち)
岩泉町(いわいずみちょう)
田野畑村(たのはたむら)
普代村(ふだいむら)
目次
1 郡域
2 歴史
2.1 年表
2.2 変遷表
3 行政
4 脚注
5 参考資料
郡域
明治30年(1897年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記2町2村に宮古市を加えた区域にあたる。
歴史
江戸時代には鉄産地で、盛岡藩のもとで採掘と製鉄が盛んだった。生産された鉄は、山道をたどる牛によって北上盆地に運ばれた。明治に入っても、馬が多い東日本としては珍しく、牛の飼育数が多い地方であった[1]。
年表
明治30年(1897年)4月1日 - 郡制の施行により、北閉伊郡・中閉伊郡・東閉伊郡の区域をもって下閉伊郡が発足。郡役所が宮古町に設置。以下の町村が所属。(3町25村)
- 旧・北閉伊郡(8村) - 小本村(現・岩泉町)、田野畑村、普代村(現存)、岩泉村、有芸村、安家村、小川村、大川村(現・岩泉町)
- 旧・中閉伊郡(3村) - 川井村、門馬村、小国村(現・宮古市)
- 旧・東閉伊郡(3町14村) - 宮古町、鍬ヶ崎町(現・宮古市)、山田町(現存)、崎山村、田老村、山口村、千徳村、花輪村、茂市村、刈屋村、磯鶏村、津軽石村、重茂村(現・宮古市)、豊間根村、大沢村、織笠村、船越村(現・山田町)
大正11年(1922年)8月1日 - 岩泉村が町制施行して岩泉町となる。(4町24村)- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正13年(1924年)4月1日 - 宮古町・鍬ヶ崎町が合併し、改めて宮古町が発足。(3町24村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
昭和16年(1941年)2月11日 - 宮古町・磯鶏村・千徳村・山口村が合併して宮古市が発足し、郡より離脱。(2町21村)- 昭和17年(1942年)
- 7月1日 - 「下閉伊支庁」が宮古市に設置され、本郡を管轄。
- 12月1日 - 「下閉伊支庁」が「下閉伊地方事務所」に改編。
- 昭和19年(1944年)3月10日 - 田老村が町制施行して田老町となる。(3町20村)
- 昭和30年(1955年)
2月1日 - 茂市村・刈屋村が合併して新里村が発足。(3町19村)
3月1日 - 山田町・大沢村・織笠村・豊間根村・船越村が合併し、改めて山田町が発足。(3町15村)- 4月1日 - 崎山村・重茂村・津軽石村・花輪村が宮古市に編入。(3町11村)
7月1日 - 川井村・小国村・門馬村が合併し、改めて川井村が発足。(3町9村)
- 昭和31年(1956年)9月30日 - 岩泉町・安家村・有芸村・大川村・小本村が合併し、改めて岩泉町が発足。(3町5村)
- 昭和32年(1957年)4月1日 - 小川村が岩泉町に編入。(3町4村)
平成17年(2005年)6月6日 - 田老町・新里村が宮古市と合併し、改めて宮古市が発足。郡より離脱。(2町3村)- 平成22年(2010年)1月1日 - 川井村が宮古市に編入。(2町2村)
変遷表
自治体の変遷
旧郡 | 明治29年3月29日 | 明治22年 - 大正15年 | 昭和元年 - 昭和20年 | 昭和21年 - 昭和64年 | 平成元年 - 現在 | 現在 |
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北閉伊郡 | 普代村 | 普代村 | 普代村 | 普代村 | 普代村 | 普代村 |
田野畑村 | 田野畑村 | 田野畑村 | 田野畑村 | 田野畑村 | 田野畑村 | |
岩泉村 | 大正11年8月1日 町制施行 岩泉町 | 岩泉町 | 昭和31年9月30日 岩泉町 | 岩泉町 | 岩泉町 | |
安家村 | 安家村 | 安家村 | ||||
有芸村 | 有芸村 | 有芸村 | ||||
大川村 | 大川村 | 大川村 | ||||
小本村 | 小本村 | 小本村 | ||||
小川村 | 小川村 | 小川村 | 昭和32年4月1日 岩泉町に編入 | |||
中閉伊郡 | 川井村 | 川井村 | 川井村 | 昭和30年7月1日 川井村 | 平成22年1月1日 宮古市に編入 | 宮古市 |
小国村 | 小国村 | 小国村 | ||||
門馬村 | 門馬村 | 門馬村 | ||||
東閉伊郡 | 宮古町 | 大正13年4月1日 宮古町 | 昭和16年2月11日 宮古市 | 宮古市 | 平成17年6月6日 宮古市 | |
鍬ヶ崎町 | ||||||
磯鶏村 | 磯鶏村 | |||||
千徳村 | 千徳村 | |||||
山口村 | 山口村 | |||||
崎山村 | 崎山村 | 崎山村 | 昭和30年4月1日 宮古市に編入 | |||
重茂村 | 重茂村 | 重茂村 | ||||
津軽石村 | 津軽石村 | 津軽石村 | ||||
花輪村 | 花輪村 | 花輪村 | ||||
田老村 | 田老村 | 昭和19年4月1日 町制施行 田老町 | 田老町 | |||
茂市村 | 茂市村 | 茂市村 | 昭和30年2月1日 新里村 | |||
刈屋村 | 刈屋村 | 刈屋村 | ||||
山田町 | 山田町 | 山田町 | 昭和30年3月1日 山田町 | 山田町 | 山田町 | |
大沢村 | 大沢村 | 大沢村 | ||||
織笠村 | 織笠村 | 織笠村 | ||||
豊間根村 | 豊間根村 | 豊間根村 | ||||
船越村 | 船越村 | 船越村 |
行政
- 歴代郡長
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
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1 | 明治30年(1897年)4月1日 | |||
大正15年(1926年)6月30日 | 郡役所廃止により、廃官 |
脚注
^ 岡恵介「北上山地の景観と環境」、『季刊東北学』第20号、2009年夏。46-48頁。
参考資料
角川日本地名大辞典 3 岩手県
先代: 北閉伊郡・中閉伊郡・東閉伊郡 | 行政区の変遷 1897年 - | 次代: (現存) |
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