室戸岬










地理院地図 Googleマップ
室戸岬





室戸岬(むろとざき、むろとみさき)は、高知県室戸市に属し、太平洋(フィリピン海)に面する岬。国の名勝(1928年指定)、および室戸阿南海岸国定公園に指定されている。北緯33度14分34秒東経134度10分35秒座標: 北緯33度14分34秒 東経134度10分35秒。波乗り(サーフィン)の名所でもある。




目次






  • 1 地理


  • 2 歴史


  • 3 交通


  • 4 名所・旧跡・観光スポット


  • 5 関連項目


  • 6 脚注


  • 7 外部リンク





地理



  • 安芸山地が太平洋に落ち込む南端。太平洋に大きく突き出し、紀伊水道と土佐湾を分ける。泥岩・砂岩・斑れい岩により、海岸段丘や岩礁、奇岩が形成されている。冬でも温暖で、亜熱帯植物が繁茂する。


  • 室戸岬灯台が立つ。1899年(明治32年)初点灯で海抜154.7m、実効光度と光達距離で日本一を誇る。「日本の灯台50選」の一つで、歴史的価値から保存灯台ともされている。


  • 黒潮の流れる沖合いは台風銀座でもあり、室戸岬は強風で知られる。1934年(昭和9年)の室戸台風や1961年(昭和36年)の第2室戸台風では台風が付近に上陸し、その名を残すこととなった。後者では測候所の風速計が壊れてしまい、最大瞬間風速は「84.5m/s以上」と記録されるにとどまっている。




  • 室戸岬から西側は海岸段丘が発達している。地球上では、間氷期に海水面が高く、高い位置の土地が削られて海食崖になり、氷河期になると海水面が下がり、低い位置の土地が削られて海食崖になる、ということを繰り返している。室戸岬周辺ではこれに加え、第四紀後半以降千年あたり2mという速さで土地が隆起している。そしてふたたび間氷期になったときには、かつての海食崖は元の位置より高い位置にあり、水没せずに陸地上の地形として残る。これを繰り返し、階段状の地形が形成された[1]

  • 室戸岬付近の隆起は、大地震に伴う陸地の急激な隆起に起因していると推定されている。この大地震については、南海トラフのメガスラストの活動によるという説と、室戸半島東縁に分布する南北走向・西傾斜のメガスラストから分岐した断層の活動による説がある[2]



歴史



  • 1899年(明治32年)4月1日 : 室戸岬灯台が開設

  • 1920年(大正9年)7月10日 : 室戸岬測候所が開設

  • 1928年(昭和3年)3月24日 : 「室戸岬亜熱帯性樹林および海岸植物群落」が国の天然記念物に指定

  • 1928年(昭和3年)6月27日 : 「室戸岬」が国の名勝に指定

  • 1934年(昭和9年)9月21日 : 室戸台風、上陸

  • 1961年(昭和36年)9月16日 : 第二室戸台風、室戸岬西岸に上陸

  • 1964年(昭和39年)6月1日 : 室戸阿南海岸国定公園に指定



交通


国道55号沿いにバス停留所が点在する。




  • 高知東部交通


    • 東洋町・甲浦駅方面

    • 室戸市街地・奈半利駅・安田・安芸駅・安芸営業所方面




  • 徳島バス

    • 高速舞子・ハービスOSAKA・なんば高速バスターミナル方面



高知龍馬空港・高知駅方面への直通便は2007年3月を以って、大阪方面への夜行高速バスは2008年5月を以って廃止された。



名所・旧跡・観光スポット


その知名度の割には、交通の不便さ(フェリー廃止やバスの減便など近年さらに不便になりつつある)もあってあまり俗化されていない。岬にはバス停付近に民宿や土産物屋が数軒並ぶだけであるが、その分混雑や騒音には無縁であり雄大な光景を味わうには絶好の場所である。また、磯釣りや沖合でのイカ釣りも盛んである。



  • 室戸岬灯台


  • 御厨人窟 修行中の弘法大師がこの地で悟りを得たという伝承がある

  • ゴロゴロ浜


  • 中岡慎太郎像


  • 四国八十八箇所第二十四番札所 室戸山最御崎寺

  • シレスト室戸

  • 青年大師像




関連項目







  • 高知県を代表する観光地の一つで、JR四国の特急「むろと」にもその名が用いられている。ただし「むろと」は徳島県側の牟岐線を室戸岬方面へ向かう列車であり、高知県域は走らない(一時期甲浦駅まで運転されていたことはある)。

  • 四国のみち

  • 日本新八景

  • 日本国指定名勝の一覧

  • 植物天然記念物一覧

  • 美しい日本の歩きたくなるみち500選



脚注


[ヘルプ]




  1. ^ 白井孝明(2017) 室戸ユネスコ世界ジオパークと室戸岬灯台 地図中心 (日本地図センター)、2017年4月号、p.18-19


  2. ^ 前杢 英明 (2006). “室戸半島の第四紀地殻変動と地震隆起”. 地質学雑誌 112 (Supplement): 17-26. doi:10.5575/geosoc.112.S17. https://doi.org/10.5575/geosoc.112.S17 2018年6月25日閲覧。. 




外部リンク








  • 室戸ジオパーク[リンク切れ]

  • 室戸阿南国定公園

  • 室戸山最御崎寺


  • 国指定文化財 データベース(文化庁)








Popular posts from this blog

濃尾地震

How to rewrite equation of hyperbola in standard form

No ethernet ip address in my vocore2