御厨人窟
























五所神社・神明宮

Mikurodo 01.JPG
御厨人窟(左)と神明窟(右)



所在地
高知県室戸市室戸岬町
位置
北緯33度15分5.32秒
東経134度10分48.95秒
座標: 北緯33度15分5.32秒 東経134度10分48.95秒
主祭神
大国主命(御厨人窟)
大日孁貴(神明宮)
別名
御厨人窟
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御厨人窟(みくろど)は、高知県室戸市室戸岬町にある弘法大師伝説の残る海蝕洞である。御蔵洞とも表記される。四国八十八箇所・最御崎寺の近くにあり、番外札所の一つ。日本の音風景100選。なお、隣接する神明窟(しんめいくつ)についても記述する。



概要


御厨人窟と神明窟は国道55号沿いの室戸岬東側に位置する隆起海蝕洞である。洞窟前の駐車スペースとなっている場所は波食台であり洞窟上部の崖は海食崖である。御厨人窟の向かって右側に神明窟がある。それぞれ祠が祀られており、御厨人窟には五所神社があり祭神は大国主命、神明窟は神明宮があり祭神は大日孁貴となっている。


御厨人窟は平安時代初期、当時青年であった弘法大師がこの洞窟に居住したと伝えられている。この洞窟から見える風景は空と海のみで、ここから「空海」の法名を得たとされる。


また、神明窟で難行を積んだと伝えられる。難行の最中に明星が口に飛び込み、この時に悟りが開けたと伝えられている。神明窟は2012年秋より、落石のため立入禁止となっている。のち2015年より同様の理由で御厨人窟も封鎖され崖前の全面に柵が設けられ、現在は双窟とも洞内への立入はできなくなっている。そのため参拝に際しては柵の前に設置されている賽銭箱および献花台に対して行う事となっている。また納経を希望する者のために五所神社によって納経朱印所である「みくろど納経所」が駐車スペース内に設置されている。


洞窟の中で聞こえる豪快な波の音は「室戸岬・御厨人窟の波音」として環境省の残したい「日本の音風景100選」に選定されているが、上述の通り現在は洞窟内への立入は禁止されているため聞くことは実質不可能になっている。



  • 全景画像の左上の岩盤を反対側から見ると天狗の顔に見えることから天狗岩と呼ばれている。


アクセス








  • 土佐くろしお鉄道ごめんなはり線 奈半利駅よりバスにて1時間 岬ホテル前バス停下車。


  • 阿佐海岸鉄道 甲浦駅よりバスにて50分 岬ホテル前バス停下車。

  • 車では高知市または徳島県阿南市より、ともに国道55号を約2時間。



参考文献



  • 高知県高等学校教育研究会歴史部会/編 『高知県の歴史散歩』 山川出版社/刊 2006年 208ページ

  • 宮崎建樹/著 『四国遍路ひとり歩き同行二人』解説編 へんろみち保存協力会/刊 2007年(第7版)





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