メタルブラック









































メタルブラック
ジャンル
シューティングゲーム
対応機種
アーケード[AC]
セガサターン[SS]
PlayStation 2[PS2]
開発元
AC:タイトー
SS:ビング
PS2:タイトー
発売元
AC:タイトー
SS:ビング
PS2:タイトー
人数
1 - 2人
メディア
AC:F2システム
SS:CD-ROM
発売日
AC:1991年9月
SS:1996年5月24日
PS2:2005年7月28日
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メタルブラック』(Metal Black)は、タイトーから1991年9月に発売されたアーケードゲーム。全6ステージからなる横スクロールのシューティングゲーム。キャッチコピーは「最終平和兵器。僕らは、もう、引き返せない。」。




目次






  • 1 内容


    • 1.1 概要


    • 1.2 ビーム干渉


    • 1.3 オート連射


    • 1.4 ボーナスステージ


    • 1.5 エンディング




  • 2 ストーリー


    • 2.1 ダミーストーリー


    • 2.2 本来のストーリー


    • 2.3 その他


    • 2.4 プロジェクトガンフロンティア




  • 3 サウンド


    • 3.1 CD




  • 4 用語


    • 4.1 CF-345 ブラックフライ


    • 4.2 ジョン・フォード


    • 4.3 ネメシス


    • 4.4 NEWALONE




  • 5 構成・使用BGM


  • 6 コンシューマー移植


  • 7 コミック化


  • 8 メタルブラック たらばーエディション


  • 9 関連作品


  • 10 脚注


  • 11 参考文献


  • 12 関連項目


  • 13 外部リンク





内容



概要


8方向レバー+2ボタン(ショット、ビーム開放)で操作。全6ステージ。二人同時プレイ可能。


自機の攻撃は、通常ショットと「ビーム開放」の2つがある。画面上に常にどこからか飛来するアイテム「NEWALONE」を獲得してエネルギーを溜めると通常ショットがパワーアップ。溜めたエネルギーを全消費することでその分強力な攻撃「ビーム開放」を使うことができ、効果時間はエネルギー量によって変化する。
ビーム開放は前方に発射するが、エネルギー最大時のみ、全方位にビームを拡散するように発射し敵弾をすべて消滅させることができるようになる。全方位拡散中も、ボタンを押しっぱなしにすると前方に集束させることができる(再拡散も可)。



ビーム干渉


特徴的なゲームシステムとしてビーム干渉がある。
自機ブラックフライが溜め込んだビームエネルギーを全方向に開放する緊急回避のボムとしての目的の他、ボスの放つビームに接触させることで強大なエネルギー干渉を引き起こす。干渉したエネルギーにより巨大なエネルギーボールが発生し、出力の弱い側に向かって移動、大ダメージを与え破壊する。



オート連射


ショットボタンを押し続けると自動的に高速で連射されるが、徐々に連射速度が遅くなっていく仕様が盛り込まれていた。これは、連射すると砲身がオーバーヒートするという設定を反映している。


しかしゲームセンターの設備として普及しつつあったシンクロ連射装置による連射に影響はなく、敵の巨大ビームを容易に押し返せてしまうなど、ゲーム内容に著しく影響した。



ボーナスステージ


1面と3面の終了後にはボーナスステージが用意されている。本来の横スクロールシューティングとは異なり、3Dシューティングゲームのような形式で、画面内を動き回る敵に対し、レバーで照準を合わせてショットボタンを押すことでロックオンミサイルを発射する(その際、1P・2Pどちらがロックしたかロックオンマーカーの展開で判断可能)。制限時間内に撃ちおとした敵の数に応じてボーナス点が入る。



エンディング


エンディングは最終ボス破壊成功によるものと、最終面でゲームオーバー時のものの2種類が用意されている。



ストーリー



ダミーストーリー


本作のストーリーは「ファーストコンタクト」「擬似反物質による超兵器」「地球人類の破滅」などを扱ったハードSF的なものだったが、これは保守的なタイトーの経営陣に受け入れられないことが予想された。そこで開発陣はプレゼンテーションに際し、敵勢力を『ガンフロンティア』に登場した宇宙海賊「ワイルドリザード」に置き換えることで、あたかも『ガンフロンティア』と設定上の関連があるかのようなダミーストーリーを提示した。


このダミーストーリーは社内でのみ用いられるはずのものだったが、『ゲーメスト』などの雑誌記事にも紹介され、ダミーストーリーが本来のストーリーであるかのような誤解が広まった。このダミーストーリーは、コンシューマ移植版の取扱説明書にも、そのまま記載されている。


真のストーリーは、コミック版やアレンジCD『The First』の解説書などで、その一部が説明されている。


本作は営業上の理由から2人同時プレイが可能な仕様だが、ストーリー上の主人公は「ジョン・フォード」1名のみである。



本来のストーリー


西暦2042年、木星宙域付近に突如出現した伴星がオールトの雲に干渉した事によって流星雨が発生。一部は核ミサイルによる攻撃で破砕されたものの、多くは隕石となり地球に落下。地球の生態系は壊滅した。これと時を同じくして、突如地球上に出現した地球外知的生命体が侵略を開始し、地球文明は崩壊寸前の危機に陥ってしまう。


地球側は国連安全保障理事会の元、各国の陸海空の三軍を統合してこれに対抗したが、「ネメシス」と呼称された木星軌道上の伴星から飛来したと推測された侵略者は、地球文明機器と融合する特殊能力を持ち、さらにある高エネルギー体を利用したビーム兵器を用いていたことで、地球軍は為す術なく敗北を喫してしまう。


科学者はこのエネルギー源となる物質を「NEWALONE」と称し、これを利用した対抗兵器「CF-345 ブラックフライ」を開発。このブラックフライ全2万機を軸としたネメシスへの大反攻作戦計画「メタルブラック (METAL BLACK):the Military Enforce Totalwar for Absolute Liberty(完全なる自由のための軍事的総力戦)、 Beam, Lesson, Aircraft, Carrier(作戦遂行のために必要なビーム兵器、パイロットの育成、戦闘機、母艦の開発): Kill off(今作戦の最終目的、敵の殲滅)」を推進した。


しかし、政府はネメシスに対する停戦和平協定を結ぶことで被害の拡大を逃れることを決め、同時に「メタルブラック」は永久凍結、ブラックフライの存在は隠蔽された。


そして、西暦2052年6月22日。地球が静寂の時を迎えようとしていた中、ブラックフライのテストパイロットの1人だったジョン・フォードはブラックフライを強奪し、全てを敵に回し、単身ネメシスに立ち向かっていった。



その他


ボスのネーミングは、アパルトヘイト・ヘドロ・ダイオキシン・アマゾン熱帯雨林・カースト制度・オゾン層のように環境破壊・汚染・差別といった、国際問題の単語を捩った名前で統一されている。
ボス撃破時の爆発エフェクトも、そのほとんどが画面全体に世界地図のようなシルエットが現れるという演出になっている。


プロデューサーの仙波隆綱によると、当初の案では『ダライアスII』と同様の2画面筐体で発表される予定だったという[1]。しかしこれについては、高田馬場ゲームセンターミカド主催による2014年10月7日の実況配信の中で、開発者の一人であるたらばーが否定している。



プロジェクトガンフロンティア


本作は「プロジェクトガンフロンティア2」と銘打たれている。ゲーム内容には『ガンフロンティア』と直接的な関係はなく、先述したダミーストーリーにのみ関連している


『ガンフロンティア』および本作は、後述のシューティングゲームにも大きく影響を与えている。



サウンド


BGMの作曲・編曲は渡部恭久(Yack.)、効果音は石川勝久が担当。


本作では各ステージの冒頭で画面下に曲名が表示されるという演出が使われている。これは単に曲名を表示するだけでなく、曲名がゲームのストーリーを表すメタファーのような形になっている場合もあり、それに注目することも本作を楽しむ上で重要な要素である。
たとえば、5面は木星の伴星が舞台であり、ここから敵の本拠地に攻撃を仕掛けるステージであるということが分かるのだが、曲名は「Doubt」「Phantasm」と「嘘」の意味を含んだ曲名となっている。これは「本当に"敵の本拠地に向かっているのか"」引いては「そもそも"敵とは何なのか"」と疑念を促す要素になっている。



CD



METAL BLACK

ポニーキャニオン(サイトロン) PCCB-00079

オリジナル19曲。37分3秒。付録(ステッカー・楽譜)

METAL BLACK -The First-

ZUNTATA RECORDS ZTTL-0012

イメージアルバム、アレンジ12曲。50分21秒。[1]



用語



CF-345 ブラックフライ


プロジェクト・メタルブラックで開発された戦闘機。形式番号についている“CF”は「Copy Fighter」の頭文字で、ネメシスの技術をコピーして開発されたことを意味する。機体名称の「ブラックフライ」はクロバエの意。また、プロトタイプである「CF-345TD」(自機)と量産型である「CF-345IS」の二種のサブタイプが存在するが、両機に顕著な違いはない。


機体のほとんどをカバーで覆われた重粒子砲の砲身とむき出しのプラズマ発生器が占め、その根元にコクピット、後部には巨大な2基の推進システムを搭載し、後は申し訳程度のカウリングが装備されているのみという特異な機体形状を持つ。宇宙空間を漂う「NEWALONE」と水素陽子を超電導コイル内に送り込む擬似対消滅炉を動力源としており、疑似対消滅炉内部で発生するパイオンの崩壊過程においてプラズマ化を経て生じるミューオンを推進システムに利用している。そのため、「NEWALONE」が存在する限り航続距離の限界は無く、戦闘を継続する事が可能である。


主要武器はネメシスの技術を応用した「NEWALONE」を用いる重粒子砲1門で、超電導コイルからガンマ線障壁で回収された熱源をエネルギー源として、ネメシスが生じさせた隕石群によってもたらされた宇宙空間の重金属粒子を弾体として用いるもの。取り込んだ「NEWALONE」を開放する事で高威力のビームを放つことができる。他にオプションとして、連射可能な20mm化学レーザー砲1門や、金属波識別追尾方式の小型誘導ミサイル「SAAM-90 ピラニア」などのミサイルを装備しているほか、自己修復用のマイクロメカ「ワーム」を装備している。また、機体下部に大気圏離脱用のブースターユニットを装備する事も可能。


当初の計画では本機2万機と、計画止まりであったダイダロス級輸送船を改設計した専用の戦闘機母艦100隻が製造されて対ネメシス戦に投入される予定だったが、政府とネメシスとの間での停戦和平協定締結によってプロジェクトそのものが凍結され、製造された2機のブラックフライも封印を余儀なくされる。しかし、ニューライトパターソン空軍基地地下30階の格納庫に封印されていた1機がジョン・フォードに奪取され、ネメシスに目掛けて飛び立つ。


スペック


  • 全長:24.02 m(ブースター装備時:32.06 m)

  • 全幅:15.29 m

  • 全高:3.62 m

  • 総重量:45,160 kg

  • 武装:



IRG-00重粒子砲 × 1基

20mm化学レーザー砲 × 1基

SAAM-90E ピラニア × 55 - 112発


サイドワインダーCHIKITA877 × 8発


  • 装備:


MRB-505大気圏離脱用ブースター(推力:1,200 t)

W040シリーズ ワーム(全長:0.05 - 0.0001 mm)


  • 乗員:1名


ジョン・フォード


本作の主人公。空軍の優秀なパイロットで、プロジェクト・メタルブラックではブラックフライのテストパイロットを務めていた。政府の和平案に反発して封印されていたブラックフライを強奪し、プロジェクトを完遂させるべくネメシスへ飛び立つ。



ネメシス


本作において「ネメシス」の名称は、木星に突如現れた伴星と、敵である外宇宙生命体の二つに充てられているが、本項では後者について述べる。


伴星ネメシスの出現とほぼ同時に地球上に突如現れ、侵攻を開始した地球外知的生命体。名称は伴星ネメシスからとられたものであり、その出現経緯から伴星ネメシスから飛来した物と思われているが、正体などについては不明な点が多い。人類と和平協定を結ぶ事が出来るほどの高い知性を有しているようだが、和平協定の交渉場所やコンタクト方法などは不明であり、劇中の世界においても、それに関する情報は地球側のマザーコンピューター「GAIA」によるプロテクトが掛けられている。ゲームに登場する敵キャラクターがネメシスそのものなのか、それともネメシスが用いる兵器なのかは不明である。なお、敵キャラクターである「ネメシス」は「ネメシスの敵」とも呼称されている。


機械と生物が融合したような形状の個体が多く、人類が接触した当初は、ロボットなのかバイオ兵器なのかすら不明だったが、現在は新物質「NEWALONE」をエネルギー源とする珪素系生命体であると見られている。大気圏内だけでなく宇宙空間でも活動可能であり、高い環境適応能力を持っている。多種多様な形態と組織性を有しており、「NEWALONE」を用いたビーム兵器を主な武器とするが、積極的に使用することはせず、地球側の兵器との接近戦闘を多く行う傾向があるほか、戦術的にも防御が薄い個所を狙って攻撃するのではなく、正面突破を好むなど行動に不可思議な点が多い。また、人類側の兵器システムに対する侵食、あるいはコピー能力を有しており、ハイテク兵器への関心が非常に高いと見られている。なお、兵装や素材に関しては、「NEWALONE」を使用する事以外は顕著な特異性は見られていない。



NEWALONE


本作に登場する架空の物質。ネメシスの出現と共に宇宙空間に多く観測されるようになった。正しい読み方は「不慣れな孤独」を意味する「ニューアローン」だが、「ニューロン」という愛称で呼ばれる事も多い。通常では自然界にあるはずの無い陽子の鏡像物質と見られており、質量は陽子と同じだが電磁及び磁気モーメントが陽子と異なる。また、クォークモデルからバリオンの一種であるとされている。特徴的な点として、「NEWALONE」には通常のクォークを繋いでいる磁力の場が存在せず、他の「NEWALONE」を探し求めるように密集と拡散を繰り返すという性質があり、「不慣れな孤独」の名の由来となっている。


エネルギー源として使用した場合、極めて莫大なエネルギーを発生させる事が可能であり、500 gの「NEWALONE」を対消滅させた際に得られるエネルギーはおよそ原子爆弾1000個分に相当する。ネメシスはこの「NEWALONE」をその巨体の維持や攻撃手段などに使用しているほか、ネメシスの技術をコピーしたブラックフライも、「NEWALONE」を水素陽子とともに超電導コイル内に送り込むことによって発生するパイオンとガンマ線をエネルギー源としている。



構成・使用BGM












































































































使用箇所 BGM サブタイトル・解説
アトラクト
Red&Yellow
彗星雨により荒廃した地上。警報が鳴り響く中、封印された自機ブラックフライを目指し階段を駆け下りる主人公。
オープニング
Take Off
BGMとシンクロした発進シーン。そのまま1面がスタートする。
1面
Born to be free
Down to Earth
海が干上がり砂漠化した東京。水平線の太陽。地上に突き刺さるエンタープライズ級原子力空母のビル・クリントン(コミック版ではそう呼称)や潜水艦。
そして、「F-49A ファントムキャット」と「F-56 カワサキ」といった地球軍戦闘機がブラックフライ迎撃に向かう。空母にはヤドカリ型中ボスのフロンが寄生している。
1面ボス
Visitor
アパルトヘッド
生体と機械のキメラのような巨大で醜悪な生物、副腕とも呼べる牙の生えた触手からニューロンを回収する。
ボーナスA
Dancing Homing
Over Ride
ボーナスステージ(大気圏脱出)。ブラックフライ機体下部にあるブースターを使用、破棄。
2面
Dual Moon
Cry for the Moon
地球を離れ月へと向かう。ブラックフライに並行してついてくるもう一つの月。BGMとシンクロしたステージ展開。巨大ロケットとキライ(機雷)、そして魚の骨のようなボーンがブラックフライの行く手を阻む。中ボスはヤリマンボウ型のアガジオと、エイリアンの手脚を取ったようなシアン。
2面ボス
Yueez
フェドロ
もう一つの月を割って登場するリュウグウノツカイのような機体。ニューロンを回収する大型ザコ敵と反射レーザーを放つ。
3面オープニング
Memory
ラスタースクロールによる廃棄されたスペースコロニー描写。
3面
Area 26-10
Dream Land
ネメシスの巣となった廃棄場(サルガッソー)を進んでいく。シアンも再登場し、道中の泡の中からは敵キャラがランダムで登場。
曲名は、本作のハードウェアであるF2システム基板に搭載されているFM音源チップYM2610からの引用。
3面ボス
Dio Panic!
ダイオ、ギシーン
フンコロガシのようなキマイラであるダイオと、ゴミの中から出現する巨大なニューアローン回収生物ギシーン。ギシーンに当たり判定はなく、ダイオのみが標的だが、ダイオが生み出す回転砲台ダンゴはMAXレーザーを撃つ上にパワーが強く、エネルギー干渉で撃ち負けることが多い。
ボーナスB
non fiction
Black Out
ボーナスステージ(ブラックホール)。
4面
Waste days
Crystal Lize
ブラックホール。地形が動いて進路を塞ぐ。アガジオとフェドロの出していた大型ザコも再登場。泡に当たってもミスはしないが、攻撃出来なくなってしまう。ショットとレバーの左右で振り払える。
4面ボス
Gate of Guardian
アマゾ
一画面に収まらないほどの魚型の巨大な戦艦。先端部に拘束具を付けた脳のような有機的な生物が埋め込まれている。全ボスで唯一連装MAXレーザーを撃つ。
5面
Doubt
Nemesis Crisis
木星上空。エウロパ地表を経由しながら有機的な洞窟の中を進み、ネメシス本拠を目指す。それを抜けた後、木星へさらに接近。道中にはブラックフライに取り憑いて動きを鈍くする雑魚敵が登場。
5面ボス
Phantasm
ガースト
1面ボスアパルドヘッドとほぼ同じ形だが、頭部がカメレオンのようになっており、舌を伸ばしてニューロンを回収。テレポートを使用し幻惑する。
6面
Time
Mirage of Mind GAIA
洞穴のような岩を進む。背景には太陽系とも銀河系ともとれる光の渦。
岩石とデブリを進み、アパルドヘッドの不完全体を乗り越えて進むと、金と銀の月を後に、マザーユニバースとベビーユニバースのようなものが見える場所にたどり着く。
6面ボス
-
Ωゾーン
ゾウクラゲがモチーフで、ビームとニューロンを尾から吐き出す。
戦闘中、ボスのダメージ段階にシンクロして過去に流れたBGMと、人類の闘争の歴史の幻覚イメージ及び、最後にオッドアイの猫といった背景のコラージュがめまぐるしく行なわれる。
ED1
a Mirage of Mind
最終ボス破壊のトゥルーエンディング
地球が真っ二つに割れる幻影、膝を抱えるパイロット、ジョンの独白。そして枯れ果てたはずの海が満ち、水平線の太陽が照らし出される。スタッフロールにてブラックフライのエンブレムが映し出され「GOOD BYE」のメッセージ。[2]
ED2
Game is Over
6面にて全滅しコンティニューしなかった時のバッドエンディング
主人公の死に共感した者達による軍事クーデターが起き、生産されていた2万機のブラックフライがネメシスへ向かい飛び立つ。
ネームエントリー
into the H.I.
ROUND ALL達成時(ノーコンティニューで6面ボスを撃破した場合)はアレンジの異なる別バージョンが流れる。

  • 元ゲーマガ編集長の梅田浩二によると、ボス戦直前のワーニング音は、空耳ではなく「アマイヨウメチャン」となっている。開発者の中に梅田の友人[3]がおり、別会社に勤務する友人と「自分の開発するゲームに、当時仲間内での流行語であった『あまいよ、うめちゃん』のボイスをこっそり入れる」賭けをしていたことから[4]


コンシューマー移植




  • セガサターン版(1996年5月24日)ビングより発売


  • PlayStation 2版(2005年7月28日)タイトーメモリーズ 上巻に収録。


どちらも、一部サウンドとラスタースクロール等に若干の違和感がある以外は、再現度の高い移植である。
ただしPS2版はエターナルヒッツ版を除き、「拡散ビームを収束させることができない」という不具合がある。



コミック化


『コミックゲーメスト』(新声社)に4話まで連載されたが中断。



メタルブラック たらばーエディション


本作のメインプログラマーである「たらばー」によって作られた別バージョン。『メタルブラック』のプロジェクト名(『ガンフロンティア2』)にちなみ、「GF-2'(ダッシュ)」と呼ばれる。EP-ROMの形で友人にプレゼントされたものであり、電源投入後のNOTICE画面に、誰に対して贈られたものかが記載されている。計20種類あるとされている。自機のスピードアップや敵の攻撃の強化などの調整に加え、最終ステージ前にエキストラステージが追加されている(追加ステージとボスのBGMは渡部恭久による書きおろしの新曲)[2]。



関連作品



 ダライアスバースト クロニクルセイバーズ

ブラックフライが出演し、ニューロンも登場。MAXレーザーはバーストビームになっている。



脚注





  1. ^ 『ゲームの流儀 ゲームクリエイターロングインタビュー集』太田出版、2012年、p.106。仙波隆綱インタビューより。初出は2001年6月発売の『CONTINUE』Vol.1。


  2. ^ このエピローグについては、後年の仙波へのインタビューである程度補足がされている。


  3. ^ 本作のメインプログラマーで、カプコンを経て現在はアリカ取締役の堀崇真(たらばー)。


  4. ^ フリーライター時代(8)メタルブラックと「あまいよ、うめちゃん」 | ウメチャンネル 2017年8月5日閲覧




参考文献


  • 『METAL BLACK -The First-』付属ライナーノーツ


関連項目




  • 仙波隆綱 - プロデューサー、ディレクター、ゲームデザイナー、演出、グラフィックスを担当。『コミックゲーメスト』(新声社)にコミックを連載した。


  • CONTINUE (雑誌) - ゲーム雑誌。第1号に「メタルブラックをつくった男」としてロングインタビューが掲載されている。


  • 伴星ネメシス - この影響で地球は壊滅的な打撃を受け、その直後に「敵」が登場した。このため「敵」にも「ネメシス」の呼称が充てられた。


  • 量子色力学 - アイテム「NEWALONE」の色は、これを象徴している。


  • 太鼓の達人 - 2007年7月から稼働している『太鼓の達人10』および2015年7月発売のPlayStation Vita版に「Dual Moon」が収録されている。


  • スペースインベーダー - 2009年に配信が開始された携帯電話ゲーム『スペースインベーダー インフィニティジーン』に、パワーアップアイテムとして本作のニューロンが登場。さらにDLC「BLACK FLY」は本作をオマージュしており、ブラックフライの性能をある程度再現した自機や、1面のステージをBGM含めて再現した「BORN TO BE FREE」及び、それをアレンジしたBGMが書き下ろされたステージ「BEFORE TEN ORB」が追加される。


  • グルーヴコースター - アーケード版『グルーヴコースター2』にて、2015年6月2日より開催されたキャンペーン「ZUNTATA生誕祭」で、楽曲「BEFORE TEN ORB」が配信。さらに日替わりアバタープレゼントとして、ブラックフライのポリゴンモデルが追加された。


  • ボーダーダウン - 本作へのオマージュとして作られた。


  • ダライアスバースト クロニクルセイバーズ - ダウンロードコンテンツとしてBLACKFLYが登場。



外部リンク




  • T-1008 STUDIO - 仙波隆綱。ゲームデザイナー、プロデューサー。リンク先右下の地球にも資料あり。


  • Studio Dual Moon - 渡部恭久(Yack.)。作曲、アレンジ。


  • PROJECT METAL BLACK - the first全文。

  • KLOV(英語)




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