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不整脈 > 心室細動
| 心室細動 |
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 心室細動を示す心電図
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| 分類および外部参照情報 |
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診療科・ 学術分野 |
循環器学
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ICD-10
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I49.0
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ICD-9-CM
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427.41
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Patient UK |
心室細動
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MeSH |
D014693
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心室細動(しんしつさいどう、英: Ventricular fibrillation, Vf)は、不整脈の一種であり、心臓の心室が小刻みに震えて全身に血液を送ることができない状態。
目次
1 概要
2 原因
3 症状
4 治療
5 関連項目
概要
心臓は電気刺激が順番に伝わることによって規則的に収縮し、血液を送り出すポンプの役目を果たしている。心室細動は、この電気刺激がうまく伝わらず、心筋が無秩序に収縮している状態。平常だった心拍が急に200以上に上がり、その直後0になることもある。
原因
心筋梗塞や心臓弁膜症など心臓病の既往がある場合が多いが、急性心筋梗塞の初発症状であったり、また若年者ではブルガダ症候群やQT延長症候群など先天性の遺伝子異常が背景である場合もある。また、心臓に異常がない人でも脱水や栄養障害、腎機能障害などによって血液中のカリウムが異常に少ない場合や異常に多い場合にQT延長が生じてVfを発症することがある。小児では、キャッチボールなどでボールが胸部に当たってVfが誘発され(心臓震盪)、突然死の原因となることが指摘されて来ている。また、感電によるショックによって引き起こされる場合もある。人体を用いての心臓マッサージ練習が固く禁じられている理由はこのためである(正しいタイミングのところに余計な衝撃が加わるため、直ちにVfの原因になりうる)。
症状
- 脈拍喪失
- 意識消失
- 全身痙攣
- 無呼吸ないしあえぎ呼吸(死戦期呼吸、下顎呼吸)
治療
心室細動の状態にある心筋細胞はお互いを興奮させ合い、急速にエネルギー(アデノシン三リン酸)を消費している。この「興奮させ合い」を停止させるのが電気的除細動である。しかし、心筋細胞がそのエネルギーを使い果たしてしまってからでは意味をなさない。
発症からできる限り早く(2分 - 3分)電気的除細動を行い、調律性拍動を回復する必要がある。回復しない場合には心肺蘇生を行いながら繰り返し電気的・薬物的除細動を試みる。心拍が回復しなければ死に至る。カーラーの救命曲線では、心臓停止後約3分で50%が死亡する。対策としては緊急を要するため、救急救命士の育成、アドレナリン投与と迅速な救命施術、各家庭や公共の場に電気的除細動機を普及し設置することである。
心室細動から回復した後に原疾患の治療を行う。再発のおそれがある場合は植え込み型除細動器の使用が望ましい。
関連項目
- 不整脈
- 心停止
- 心房細動
心肺蘇生法(CPR:cardiopulmonary resuscitation)
一次救命処置(BLS:basic life support)
二次救命処置(ACLS:advanced cardiac life support)
- 電気的除細動
自動体外式除細動器(AED:Automated External Defibrillator)
植え込み型除細動器(ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator)
心血管疾患
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疾患
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心疾患 |
不整脈 |
徐脈性 |
洞不全症候群 | 房室ブロック | 脚ブロック(右脚ブロック · 完全右脚ブロック · 左脚ブロック) | アダムス・ストークス症候群
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頻脈性 |
上室性 |
洞性頻脈(英語版) | 心房細動 | 心房粗動(英語版) | ブルガダ症候群 | 早期再分極症候群 | QT延長症候群 | WPW症候群
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心室性 |
心室細動 | 心室頻拍 | トルサード・ド・ポワント | 期外収縮
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弁膜症 |
僧帽弁狭窄症 | 僧帽弁閉鎖不全症 | 三尖弁狭窄症(en) | 三尖弁閉鎖不全症(en) | 大動脈弁狭窄症 | 大動脈弁閉鎖不全症(en)
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心臓腫瘍(en) | 心臓性喘息 | 肺性心
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大動脈瘤(胸部・腹部(en)・胸腹部) | 大動脈解離 | 高安動脈炎
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病態・症候
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心不全 |
左心不全 | 右心不全 | 両心不全(en)
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血圧異常
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高血圧 |
本態性高血圧症(en) | 二次性高血圧(en) | 高血圧性緊急症(en)
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低血圧
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心臓発作 | 心臓肥大 | 心停止 | 心肺停止
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所見・検査
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血圧計 | 聴診 | 心雑音 | 心電図 | 心電図モニタ | 心臓超音波検査 | 胸部X線写真 | 胸部X線CT | 心臓MRI | 心臓カテーテル検査(肺動脈カテーテル) | 心臓核医学検査 | 脈波伝播速度検査
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治療
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外科的治療 |
冠動脈バイパス術(CABG) |
CABG | off-pump CAB(OPCAB) | MIDCAB(en) | TECAB(en)
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弁膜症手術 |
弁置換術(en) | 弁形成術(en) | 弁輪形成術 | 交連切開術(en)
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小児心臓外科 |
動脈管結紮術 | BTシャント | 肺動脈絞扼術(en) | ノーウッド手術 | グレン手術 | フォンタン手術 | ジャテン手術 | ラステリ手術 | ロス手術
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心不全外科 |
心移植術 | 補助人工心臓装着術 | 左室形成術(Dor・SAVE・Overlapping)
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不整脈外科 |
メイズ手術(en) | 心臓ペースメーカー | 植え込み型除細動器
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大動脈手術 |
大動脈人工血管置換術 | 大動脈基部置換術 (Bentall, David) | ステントグラフト内挿術(en)
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末梢血管手術 |
末梢動脈血行再建術 | 末梢静脈血行再建術 | 静脈抜去術(en) | 静脈血栓摘除術(en) | 内シャント作成術 | 肢切断
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内科的治療 |
循環作動薬 |
抗不整脈薬 |
Ia群: プロカインアミド, キニジン Ib群: リドカイン, フェニトイン Ic群: フレカイニド(en), プロパフェノン(en) II群: 交感神経β受容体遮断薬(プロプラノロールなど) III群: アミオダロン, ソタロール(en) IV群: カルシウム拮抗剤(ベラパミル, ジルチアゼムなど)
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心不全治療薬(en) |
利尿薬 | 血管拡張薬 | 強心配糖体 | 強心剤 | PDEIII阻害薬
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狭心症治療薬 |
交感神経β受容体遮断薬 | 硝酸薬
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高血圧治療薬 |
利尿薬 | 交感神経β受容体遮断薬 | レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系 (ACE阻害薬、ARB、レニン阻害薬(英語版)) | カルシウム拮抗剤 | アドレナリン作動薬 | 脂質降下薬
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血管内治療 |
経皮的冠動脈形成術
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循環器系の正常構造・生理
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