三陸鉄道



































































































三陸鉄道株式会社
Sanriku Railway Company

SanrikuRailway MiyakoSta 091017.jpg
三陸鉄道宮古駅(本社所在地)

種類
株式会社
市場情報
非上場
略称
三鉄(さんてつ)
本社所在地
日本の旗 日本
027-0076
岩手県宮古市栄町4
北緯39度38分25.48秒 東経141度56分45.69秒 / 北緯39.6404111度 東経141.9460250度 / 39.6404111; 141.9460250座標: 北緯39度38分25.48秒 東経141度56分45.69秒 / 北緯39.6404111度 東経141.9460250度 / 39.6404111; 141.9460250
設立
1981年11月10日
業種
陸運業
法人番号
9400001000710
事業内容
旅客鉄道事業
旅行業
物品販売業 他
代表者
代表取締役社長 中村 一郎
資本金
3億円(2017年3月31日時点)
発行済株式総数
30,000株
売上高
357,284千円(2017年3月期)
営業利益
△220,174千円(2017年3月期)
経常利益
△215,572千円(2017年3月期)
純利益
59,725千円(2017年3月期)
純資産
153,017千円
(2017年3月31日時点)
総資産
720,145千円
(2017年3月31日時点)
従業員数
61名(2016年3月31日時点)
決算期
3月31日
主要株主
岩手県 14,400株 (48.0%)
宮古市 1,350株 (4.5%)
岩手銀行 1,200株 (4.0%)
大船渡市 1,150株 (3.8%)
新日鐵住金 1,000株 (3.3%)
東北電力 1,000株 (3.3%)
一関市 700株 (2.3%)
久慈市 650株 (2.2%)
釜石市 650株 (2.2%)
他 7,900株 (26.4%)
関係する人物
鈴木善幸
外部リンク
https://www.sanrikutetsudou.com/
特記事項:会社の基礎情報は三陸鉄道(株)会社概要および決算告示・事業報告を参照し作成。
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三陸鉄道株式会社(さんりく てつどう)は、岩手県の三陸海岸を縦貫する路線を持つ、第三セクター方式の鉄道会社である。通称三鉄(さんてつ)。


北リアス線、南リアス線の運営を行うほか、旅行業、物品販売業も行っている。




目次






  • 1 歴史


    • 1.1 開業までの経緯


    • 1.2 三陸鉄道の設立


    • 1.3 震災と復旧


    • 1.4 年表




  • 2 路線


  • 3 車両


    • 3.1 過去の在籍車両


    • 3.2 こたつ列車




  • 4 事務所


  • 5 三鉄ツーリスト


  • 6 運賃


  • 7 割引乗車券


  • 8 食品・キャラクターグッズ販売


  • 9 ネット広報・ファンクラブ


  • 10 他企業からの支援企画


    • 10.1 クレディセゾン


    • 10.2 サークルKサンクス


    • 10.3 ネスレ日本


    • 10.4 イトーヨーカドー




  • 11 震災学習列車


  • 12 その他特記事項


  • 13 脚注


  • 14 関連項目


  • 15 外部リンク





歴史



開業までの経緯


三陸沿岸を結ぶ鉄道の構想は、1896年(明治29年)に白根専一逓信大臣に提出された「三陸鉄道株式会社創立申請書」に遡る[1]。これは1896年三陸地震の際、「陸の孤島」と評される急峻な地形が支援物資の輸送を阻んだことを踏まえ、その復興策として鉄道の建設が考えられたことによる[2]。この構想は「三陸縦貫鉄道構想」となり、1928年11月22日に仙台駅 - 石巻駅間(宮城電気鉄道、現在の仙石線)、1930年3月27日には久慈駅 - 八戸駅(現在の本八戸駅)間(八戸線)が開通した。1933年三陸地震を経て、1935年9月29日に気仙沼駅 - 盛駅間(大船渡線)、1939年9月17日に釜石駅 - 宮古駅間(山田線)が開通した[3]


この「三陸縦貫鉄道構想」は第二次大戦後も継続され、1957年2月11日に気仙沼駅 - 本吉駅間(気仙沼線)が開通、1962年には宮古駅 - 久慈駅間および盛駅 - 釜石駅間が工事線に格上げされた。そして高度経済成長期には、日本国有鉄道(国鉄)線として1968年10月24日に前谷地駅 - 柳津駅間(柳津線)[4]、1972年2月27日に宮古駅 - 田老駅間(宮古線)、1973年7月1日に盛駅 - 吉浜駅間(盛線)、1975年7月20日に普代駅 - 久慈駅間(久慈線)が相次いで開業した。



三陸鉄道の設立


しかし、三陸縦貫鉄道の完成を目前にして、国鉄の財政悪化により建設が凍結された。この時点での未開業区間は、吉浜駅 - 釜石駅間15.2kmと田老駅 - 普代駅間32.2kmの計2区間で、路盤は既に完成しており、レールの敷設もほぼ終了していた[2][5]。追い討ちをかけるように、ようやく開通に至った盛線、宮古線、久慈線も、1981年9月18日には国鉄再建法による第一次特定地方交通線に指定され、国鉄路線として廃止されることが決定された。これを受けて、岩手県と沿線市町村は、1981年11月10日に第三セクター「三陸鉄道株式会社」を設立。社名は三陸縦貫鉄道、三陸観光鉄道などの案から岩手県知事が決めたという[6]


翌年1982年から未開業区間の建設を進め、久慈線と宮古線、盛線の引き継ぎと同時に未開業区間を開通させて北リアス線および南リアス線の営業を開始し、地元の悲願であった三陸縦貫鉄道は1984年4月1日に全通した。また、これは特定地方交通線を転換して開業した初めての第三セクター鉄道ともなった。


開業初年度からの約10年間は黒字を計上し、三陸鉄道の成功はその後の第三セクター鉄道の誕生を強く後押しした。しかし、輸送人員は1992年から減少の一途をたどり、1994年からは赤字経営に転落、岩手県の運営助成基金に手をつけ始めた[7]。このままでは運営資金が底をつくことから、2003年には経営改善計画を策定、合理化の徹底とともに観光客の誘致を図った[7]



震災と復旧


その最中を襲った2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)に伴う津波や崩落は、三陸鉄道に甚大な被害をもたらした。路線各所で駅舎や路盤が流出し、車両も3両が使用不能となった[8]。しかしながら、地震発生からわずか5日後の3月16日には久慈駅 - 陸中野田駅で運行を再開、被害が小さな他の区間についても3月末までに運転再開し、被災者を勇気づけた[9]。被害が大きなそれ以外の区間についても、岩手県庁の補正予算や国土交通省の第3次補正予算から復旧費用が拠出される目処がついたため、復旧工事を進め[10][11]、2014年4月6日に全線が復旧し運転再開に至った[12]


また、同じく震災で不通となっている東日本旅客鉄道(JR東日本)山田線のうち、2019年3月23日の宮古駅 - 釜石駅間の運転再開の際には、経営が三陸鉄道へ移管される予定となっており[13][14]、これにより営業路線の総延長が第三セクター鉄道として日本最長となる。



年表





  • 1981年(昭和56年)11月10日 - 三陸鉄道設立。


  • 1984年(昭和59年)4月1日 - 北リアス線 宮古 - 久慈間、南リアス線 盛 - 釜石間開業。


  • 1990年(平成2年)5月5日 - 横浜博覧会で運転されたレトロ調車両「おやしお」、「くろしお」営業運転開始。


  • 1994年(平成6年)2月22日 - 南リアス線で強風のため列車転覆事故発生。


  • 1997年(平成9年)7月26日 - 仙台 - 久慈(1999年〈平成11年〉から八戸)間に直通臨時列車「リアス・シーライナー」運転開始。


  • 2000年(平成12年)1月4日 - 鉄道建設公団から施設の無償譲渡を受ける[15]


  • 2002年(平成14年)10月 - お座敷車両「さんりくしおかぜ」営業運転開始。


  • 2005年(平成17年)3月 - レトロ調車両「さんりくしおさい」営業運転開始。


  • 2007年(平成19年)8月19日 - 「三陸鉄道再出発宣言」。岩手県と沿線12市町村が財政支援を表明。


  • 2008年(平成20年)4月 - 2009年4月の開業25周年を前に社名ロゴマークを変更。


  • 2009年(平成21年)11月 - 国土交通省より地域公共交通活性化再生法に基づく鉄道事業再構築実施計画の認定を受け、北リアス線、南リアス線の鉄道用地を沿線12市町村に無償譲渡[16][17]


  • 2011年(平成23年)


    • 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により北リアス線、南リアス線とも全線不通。


    • 3月16日 - 北リアス線 陸中野田 - 久慈間の運転が再開[9]。同区間で復興支援列車の運転が開始され、3月31日まで運賃無料。


    • 3月20日 - 北リアス線 宮古 - 田老間の運転が再開[9]


    • 3月29日 - 北リアス線 田老 - 小本(現在の岩泉小本)間の運転が再開[9]


    • 11月3日 - 北リアス線 陸中野田 - 野田玉川間の復旧工事に着手[11]




  • 2012年(平成24年)4月1日 - 北リアス線 田野畑 - 陸中野田間の運転が再開[18]


  • 2013年(平成25年)4月3日 - 南リアス線 盛 - 吉浜間の運転が再開[19]


  • 2014年(平成26年)


    • 3月28日 - 地域公共交通活性化再生法に基づく鉄道事業再構築実施計画の変更認定[20]。期間5年延長


    • 4月5日 - 南リアス線 吉浜 - 釜石間の運転が再開[21]


    • 4月6日 - 北リアス線 小本 - 田野畑間の運転が再開し、全線で運転再開[12]


    • 10月22日 - 上下分離方式移行のための施設の譲渡を決定[22]




  • 2016年(平成28年)6月1日 - 台湾鉄路管理局海岸線と姉妹鉄道協定を締結[23]


  • 2018年(平成30年)1月12日 - 学校法人龍澤学館(盛岡市)と学生から提案・協力を受ける連携協定を締結[24]


  • 2019年(平成31年)3月23日(予定) - JR山田線 宮古 - 釜石間の経営が三陸鉄道へ移管され、北リアス線・南リアス線を含む久慈 - 盛間がリアス線となる[14][25]



路線




赤色が北リアス線、青色が南リアス線


以下の路線を運営している。




  • 北リアス線 : 宮古駅 - 久慈駅 71.0km


  • 南リアス線 : 盛駅 - 釜石駅 36.6km


2019年3月23日にJR山田線の一部区間の移管を受ける際に、移管区間と北リアス線・南リアス線を統合し、路線名を「リアス線」とすることが決定している[26][27][25]。第三セクター鉄道としては日本国内最長距離の路線となる[26][27]



車両


自社車両は、すべて「36形(公式には「さんりくがた」の発声を当てる)」を名乗るが、車体構造や車内装備から6形式に分けられる。




  • 36-100形
    • 36-200形



  • 36-R形(R1及びR2は宝くじ号、「さんりくしおさい(レトロ列車)」。R3は新レトロ車両)


  • 36-700形
    • 2013年4月3日より運転開始。クウェートからの支援により3両導入[19]。さらに3両増備し置き換え[28]



  • 36-Z形(新お座敷車両「さんりくはまかぜ」)




過去の在籍車両




  • 36-300形(宝くじ号、レトロ車両「くろしお」)

    • 36-400形(宝くじ号、レトロ車両「おやしお」)


  • 36-500形

  • 36-1100形

  • 36-1200形


  • 36-2100形(お座敷・こたつ列車「さんりくしおかぜ」)



こたつ列車


2006年から、毎年12月から翌年3月末まで北リアス線久慈駅 - 宮古駅間で運行されている企画列車[29]。車両内に12台の掘り炬燵が設置され企画列車専用の弁当販売や車内でなもみなどが登場するイベントもある。




  • 2005年2月 - こたつ列車を試験運行。


  • 2006年12月 - 久慈駅 - 宮古駅間で冬季限定の企画列車として正式運行開始。


  • 2011年3月 - 東日本大震災による被害で2010年度内の運行を中止。


  • 2012年12月15日 - 震災からの復旧区間、田野畑駅 - 久慈駅間で運行再開[29][30]


  • 2014年12月6日 - 全線運行再開後初めての運行[31]。使用車両が36-2110から36-Z形へ変更。


  • 2016年3月 - 36-2110が引退することに伴い、期間限定で36-2110で運行される。



事務所


盛岡市の岩手県庁内に登記上本店(名目上の本社)が存在するが、実際の本社機能は宮古駅内に存在する。久慈・大船渡の事務所は事務や指令業務を行い、運転士・車両が所属する。



  • 宮古本社(宮古駅構内) - 実質的本社。

  • 北リアス線運行部(久慈駅構内) - 旧・久慈鉄道事務所

  • 南リアス線運行部(盛駅構内) - 旧・大船渡鉄道事務所



三鉄ツーリスト


三陸鉄道の旅行業部門で、宮古駅に設置されている。近畿日本ツーリストグループの特約店。久慈駅にあった久慈営業所は、2007年3月31日をもって閉所された。



運賃


大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。北リアス線・南リアス線共通。2014年4月1日現在[32]







































































































キロ程 運賃(円)
初乗り2km 160
3 190
4 - 6 260
7 - 9 310
10 - 12 390
13 - 15 450
16 - 18 540
19 - 21 610
22 - 24 700
25 - 27 770
28 - 30 830
31 - 33 920
34 - 36 990
37 - 39 1080
40 - 42 1140
43 - 45 1210
46 - 48 1290
49 - 51 1350
52 - 54 1420
55 - 57 1520
58 - 60 1600
61 - 63 1660
64 - 66 1730
67 - 1850


割引乗車券



  • 三陸鉄道1日フリー乗車券
    • 平日に利用可能なものと土曜・日曜・祝日に利用可能なものがあり、発売額が異なる。それぞれ北リアス線用・南リアス線用の2種類。従来は日曜・祝日に利用可能だったが、2014年4月から土曜日にも利用可能なものを発売。2014年9月には平日用を新たに設定した。


  • 中高生用南リアス線フリー乗車券[33]
    • 中学生・高校生を対象に土日祝日・学校長期学休期間(春休み・夏休み・冬休み)中に南リアス線が1日乗り放題の乗車券。2017年7月29日から2019年3月21日までの土日祝日・学校長期学休期間に有効。発売は、盛駅・綾里駅・三陸駅・釜石駅の各駅窓口及び列車内で乗務員が発売。購入時は、駅窓口・車内共、生徒手帳など学校に在学している証明書の提示が必須。岩手県内の鉄道事業者で高校生を対象にした企画乗車券の発売は初めて[34]


  • 三陸鉄道片道途中下車きっぷ
    • 指定された方向・区間内で、何度でも途中下車できる片道きっぷ。運賃は、直行運賃と同じ。発売駅と発売区間は、宮古駅(久慈行のみ)・久慈駅(宮古行きのみ)・釜石駅(盛行きのみ)・盛駅(釜石行きのみ)。


  • 三鉄1日とく割フリーパス (販売休止中)

    • 青春18きっぷまたは北海道&東日本パスを提示した場合に発売。ただし、東日本大震災発生直後から発売を見合わせ、発売再開の見通しはたっていない。




食品・キャラクターグッズ販売


「赤字を食う」とのことでせんべい「三鉄赤字せんべい」を販売している。震災後の2011年からは復興と地域活性化を目的に、男性鉄道社員をキャラクター化した「鉄道ダンシプロジェクト」も展開しており、公募によって氏名とデザインを決定、それを元にカズキヨネがリデザインを行なっている。これまでに「田野畑ユウ」(田野畑駅)と「恋し浜レン」(恋し浜駅)が[35][36]、また恋し浜同様「恋」が駅名に含まれることから、西武鉄道と共同で「恋ヶ窪ジュン」(恋ヶ窪駅)も誕生した[37][38]。他にもマスコットキャラクター「さんてつくん」を配したグッズや、車内放送を収録したCD、酒蔵とコラボレーションした日本酒など多数の販売を行なっており、公式ホームページにはオンラインショップ「さんてつ屋」を設けている。



ネット広報・ファンクラブ


三陸鉄道がインターネットで行なっている広報には、公式ウェブサイトに加え、ブログ形式の「鉄ログ」やツイッターの「さんてつくん@三陸鉄道【鉄ログ】」などがある。また季刊の会報誌を発行する「三鉄ファンクラブ」も設けられており、ファンクラブの会員証裏面は1日フリー乗車券となっている。未開通区間以外の全線で、任意の1日(本人のみ・会員年度よりも長く設定された有効期限内に限る)に使用できる。



他企業からの支援企画



クレディセゾン




「枕木に名前を残そう!」ツアー第二弾


2011年10月27日より、「三陸鉄道支援プログラム」としてクレディセゾンがカード会員から一人1万円の支援金を募る形で復旧への支援をしている(2013年5月現在、第4弾まで実施)[39][40]。支援者の名前を書いたプレートが枕木に設置される「枕木に名前を残そう!」や、三陸鉄道社員らと交流しながら実際にそれを取り付ける旅行ツアー(別途旅行費用が必要、近畿日本ツーリストが主催)も行われている[41][42]。ツアー第二弾の式典には三鉄社長の望月正彦や三鉄・クレディセゾン社員に加え、開業時から三陸鉄道を記録し続けている鉄道写真家の中井精也も出席し、貸切列車では社長の講話も行われた。2013年8月末での支援者はのべ5000人を超え、支援額は5000万円を上回っている。



サークルKサンクス


サークルKサンクス(現・ファミリーマート)は2012年より三陸鉄道応援企画を実施しており、2014年4月には、第3弾「つながれ!三陸鉄道」として北東北地域のサークルKとサンクスで、三陸の食材を使った弁当類を販売し、売り上げは、三陸鉄道の支援に使われる[43]



ネスレ日本




36-105 「キット、ずっと2号」(奇跡の車両)


ネスレ日本は、三陸鉄道復旧の応援を通して、沿線地域の復興を支援することを目指し、2012年3月から「キット、ずっとプロジェクト」を展開しており、ラッピング列車「キット、ずっと号」や、運行寄付金付き「キットカット ワールドバラエティ」販売を通した寄付活動などを行っている[44]


2014年6月16日には「キットカット」の外箱に乗車券が描かれた「ネスレ キットカット ミニ 切符カット」を発売。2015年5月31日まで1箱あたり190円分の乗車券として北リアス線・南リアス線で利用できる。また、売上の一部は、三陸鉄道の支援に使われる。[45][44][46]


また、2014年に「キット、ずっとプロジェクト」の一環で草野球チーム三陸鉄道キットDreamsが結成された。



イトーヨーカドー


イトーヨーカドーは、「三鉄チョロQ」などグッズの販売や開発での協力を2018年に開始した[47]



震災学習列車


学校や団体を対象に、三陸鉄道社員や沿線住民が被災の状況を説明する「震災学習列車」を運行している[48][49]。全国から募集しており、岩手県内の団体には利用者補助制度が適用される場合がある。南北のリアス線で運行され、所要時間は1時間前後。学習ポイントでは一時停止や徐行などがされ、参加団体によっては車内での黙祷も行われる。震災から3年となる2014年3月11日の運行では、個人での参加も可能とした。



その他特記事項


駅名標の様式は北リアス線と南リアス線とで異なっている。前者は一般的な駅名標のデザインをアレンジしたものであるが、後者は三陸海岸をモチーフとしたオリジナルデザインの駅名標である。リアス線区間および南北リアス線統一後の駅名標をどうするかについては未定である。



脚注


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  1. ^ 寺田裕一 『日本のローカル私鉄2000』 ネコ・パブリッシング、2000年、36頁。ISBN 4-87366-207-9。

  2. ^ ab中井精也 『走れ、さんてつ! 〜三陸鉄道のある風景よ、もう一度!!〜』 徳間書店、2012年、8頁。ISBN 978-4-19863351-6。


  3. ^ 気仙沼駅 - 盛駅間は石巻駅からの仙石線の延長という形ではなく、一ノ関駅を始点とする大船渡線の延長という形になった。同じく釜石駅 - 宮古駅間も、盛岡駅を始点とする山田線の延長という形の開業となった。


  4. ^ 1968年の柳津線の開通によって、石巻と柳津は鉄道で結ばれたものの、直通ではなく、石巻線前谷地駅で乗り換えを要するルートになった。


  5. ^ 仙台 - 宮古 - 八戸を結ぶ三陸沿岸の鉄道のうち、1976年12月1日時点の未開通区間は、柳津駅 - 本吉駅間、吉浜駅 - 釜石駅間、田老駅 - 普代駅間の計3区間であった。これらのうち、柳津駅 - 本吉駅間は、1977年12月11日に気仙沼線として開通した。出典:人文社発行「東日本道路地図」1976年12月1日改訂新版。


  6. ^ 『鉄道ジャーナル』No.188、鉄道ジャーナル、1982年10月[要ページ番号]

  7. ^ ab鈴木文彦「苦境の三陸鉄道 転換第三セクター鉄道の現実」、『鉄道ジャーナル』、鉄道ジャーナル社、2004年8月、 14 - 23頁。


  8. ^ 江澤隆志 『甦る! 被災鉄道 東北被災路線の全貌と復興への道』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2012年、48頁。ISBN 978-4-86248-844-2。

  9. ^ abcd中井精也 2012, pp. 12-13。


  10. ^ 3セク鉄道復旧費に65億円…3次補正予算案[リンク切れ] - 読売新聞、2011年10月21日。

  11. ^ ab三陸鉄道の復旧に向けて (PDF) [リンク切れ] - 三陸鉄道

  12. ^ ab三陸鉄道が全線開通 津波で被害、「第2の開業」 - 日本経済新聞、2014年4月6日


  13. ^ “震災不通の山田線宮古〜釜石間、三鉄移管に向け合意書締結”. レスポンス (イード). (2015年2月6日). http://response.jp/article/2015/02/06/243664.html 2016年10月4日閲覧。 

  14. ^ ab“19年3月23日運行開始 三陸鉄道、移管の宮古-釜石間”. 岩手日報 (岩手日報社). (2018年3月28日). https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/3/28/10862 2018年3月29日閲覧。 


  15. ^ 三陸鉄道沿線地域等公共交通活性化総合連携計画] (PDF)


  16. ^ “地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実施計画の認定について 〔三陸鉄道(株) 北リアス線及び南リアス線〕” (プレスリリース), 国土交通省, (2009年11月27日), http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo05_hh_000006.html 2012年12月5日閲覧。 


  17. ^ 所澤秀樹 『鉄道会社はややこしい』 光文社〈光文社新書〉、2012年、175頁。ISBN 9784334036874。 


  18. ^ 三陸鉄道:陸中野田-田野畑で運転再開 Archived 2012年7月11日, at Archive.is - 毎日新聞、2012年4月1日

  19. ^ ab“三陸鉄道南リアス線盛〜吉浜間運転再開のお知らせ”. 三陸鉄道 (2013年2月15日). 2013年3月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年2月16日閲覧。


  20. ^ 地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実施計画の変更認定について〔三陸鉄道(株)北リアス線・南リアス線〕 (PDF) - 国土交通省、2014年3月27日


  21. ^ 三陸鉄道、全線運行再開へ 観光客増加に期待 - 日本経済新聞、2014年4月5日


  22. ^ 施設を沿線市町村へ譲渡 三陸鉄道が「上下分離」 - 産経ニュース、2014年10月22日


  23. ^ “IGRと三鉄が台鉄と姉妹協定へ 互いに観光PR”. 岩手日報 (岩手日報社). (2016年5月24日). http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20160524_3 2016年6月6日閲覧。 


  24. ^ 龍澤学館との連携協定さんてつ社長だより(2018年1月15日)2018年1月20日閲覧

  25. ^ ab“三陸鉄道:宮古-釜石、来年3月23日運行開始 各駅愛称も決まる /岩手”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2018年3月29日). https://mainichi.jp/articles/20180329/ddl/k03/020/265000c 2018年3月30日閲覧。 

  26. ^ ab“三陸鉄道 JR区間移管後は「リアス線」 三セクとして全国一長い路線に/岩手”. Yahoo!ニュース. IBC岩手放送 (ヤフー). (2017年12月25日). オリジナルの2017年12月26日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171226020930/https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171225-00010001-ibciwatev-l03 2018年2月3日閲覧。 

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  49. ^ 「震災学習列車」のご案内 - 三陸鉄道(2015年3月4日)




関連項目








  • 鉄道むすめ - トミーテックから女性運転士をモデルとしたキャラクター「久慈ありす」と女性駅員をモデルとしたキャラクター「釜石まな」がフィギュア化されている。


  • あまちゃん - 2013年度前期(4月 - 9月)放送のNHK連続テレビ小説。北リアス線が「北三陸鉄道リアス線」(通称:「北鉄」)として作中に登場しているほか、南リアス線も「南三陸鉄道リアス線」という名称で言及されている。


  • 恋するフォーチュンクッキー - 『岩手県 三陸鉄道南リアス線 Ver.』として、YouTubeのAKB48公式チャンネルで2013年12月29日に公開され、2014年5月24日には『三陸鉄道南リアス 全線開通記念 Ver.』が公開された。


  • 恋の三陸 列車コンで行こう! - 2016年放送のNHK東日本大震災プロジェクト『明日へ』キャンペーン協賛の特集ドラマ。

  • 第五回全国高校生地方鉄道交流会 - 2015年度、北リアス線にて開催された。


  • さんてつ - 当社の震災からの復興過程を描いた吉本浩二のノンフィクション漫画。



外部リンク








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    • さんてつくん@三陸鉄道【鉄ログ】 (@santetsu_kun) - Twitter※公式キャラクターによるアカウント(運転情報ほか)


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  • マスメディア各社による三鉄向け特設サイト

    • 岩手日報(IWATTE)

      • 三陸鉄道IWATTE - 特設サイト(平成26年度三鉄復興情報発信事業に基づく)


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    • 朝日新聞

      • 三陸鉄道 - 特設サイト・トップ(『“テツ”の広場』より)








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