コモロ






コモロ連合


Union des Comores(フランス語)
Udzima wa Komori(コモロ語)
الاتحاد القمر(アラビア語)











コモロの国旗 コモロの国章
(国旗) (国章)


国の標語:Unité - Justice - Progrès
(フランス語: 統一、正義、進歩)


国歌:Udzima wa ya Masiwa


コモロの位置









































公用語

コモロ語、アラビア語、フランス語

首都

モロニ
最大の都市
モロニ

政府












大統領

アザリ・アスマニ

副大統領(英語版)

ムスタドラネ・アブドゥ(英語版)


面積











総計

2,170km2(169位)
水面積率
極僅か


人口











総計(2008年)

676,000人(164位)

人口密度
300人/km2



GDP(自国通貨表示)





合計(2008年) 1,780億[1]コモロ・フラン


GDP (MER)





合計(2008年) 5億[1]ドル(173位)


GDP (PPP)











合計(2008年)
7億[1]ドル(175位)
1人あたり 1,154[1]ドル



独立
 - 宣言
 - 承認

フランスより
1975年7月6日
1975年

通貨

コモロ・フラン (KMF)

時間帯

UTC (+3)(DST:なし)

ISO 3166-1
KM / COM

ccTLD

.km

国際電話番号
269



コモロ連合(コモロれんごう、Union des Comores)、通称コモロは、インド洋のコモロ諸島のグランドコモロ島(ンジャジジャ島)、アンジュアン島(ヌズワニ島)、モヘリ島(ムワリ島)で構成される国家。コモロ政府はフランス領マヨット島(マオレ島)の領有権も主張している。海を隔てて西にはモザンビークがあり、東南にはマダガスカルがある。首都であるモロニはグランドコモロ島(ンジャジジャ島)に位置している。


1975年7月6日、フランスから独立したものの頻繁にクーデターが発生し現在においても世界最貧国の1つであり、度重なる政治危機から経済発展が進んでいない。近海ではたびたびシーラカンスが捕獲される。




目次






  • 1 国名


  • 2 歴史


  • 3 政治


  • 4 地方行政区分


    • 4.1 主要都市




  • 5 地理・地質


  • 6 経済


  • 7 国際関係


    • 7.1 日本との関係




  • 8 国民


    • 8.1 民族


    • 8.2 言語


    • 8.3 宗教


    • 8.4 教育




  • 9 文化


  • 10 脚注


  • 11 関連項目


  • 12 参考文献


  • 13 外部リンク





国名


正式名称はフランス語で Union des Comores。通称 Comores(コモール)。


アラビア語で الاتحاد القمري。公式の英語表記は Union of the Comoros。通称 Comoros(コモロズ)。


日本語の表記はコモロ連合。通称コモロ


コモロはアラビア語の قمر(カマル、月という意味)のなまったものである。


1975年から1978年までは、コモロ共和国 (République des Comores)、1978年から2001年までは、コモロ・イスラム連邦共和国 (République fédérale islamique des Comores) という国名だった。




1975から1978年までの国章



歴史




  • マレー・ポリネシア人・マダガスカル人が住んでいたと言われる。


  • 10世紀 アラブ人やペルシア人が移住し、ザンジバル島やケニア海岸と同じスワヒリ文化が栄える。


  • 1505年 ポルトガル人が上陸。


  • 17世紀 複数のイスラム系の小国家が興る。


  • 1841年〜1912年 フランスがマホレ島を占領し、マダガスカル総督が統治した。


  • 1886年 フランスが全島を保護領化。


  • 1975年7月6日 「コモロ国」としてフランスから独立。アーメド・アブダラ大統領就任。


  • 1976年 アリ・ソワリ、クーデターで大統領就任。


  • 1978年 新憲法採択、「コモロ・イスラム連邦共和国」に国号を変更。アーメド・アブダラ大統領復帰。


  • 1989年 アブダラ大統領が暗殺される。


  • 1992年 新憲法採択により複数政党制導入。


  • 1995年 ジョハル大統領、クーデター未遂により仏領レユニオン島に逃亡。


  • 1996年 モハメド・タキ大統領就任


  • 1997年 アンジュアン島及びモヘリ島が独立を宣言


  • 1998年 タキ大統領急死、タジディン(英語版)大統領代理就任。


  • 1999年 クーデターでアザリ大佐が政権掌握


  • 2001年 フォンボニ協定(コモロ和解に関するOAU枠組合意)署名。新憲法採択、「コモロ連合」に国号変更。


  • 2002年 大統領選挙、アザリ大佐が当選。


  • 2006年 大統領選挙、サンビが当選。


  • 2007年 コモロ当局に反発したアンジュアン島が、独自に大統領選挙を実施。


  • 2008年 アンジュアン島にアフリカ連合の部隊が武力介入。


  • 2009年 各島の自治権の縮小と連合政府の権限強化、サンビ大統領の任期1年延長を柱とする憲法改正を承認。


  • 2011年 イキリル・ドイニン大統領就任


  • 2016年 アザリ・アスマニ大統領就任



政治


コモロは共和制、大統領制、連邦制をとる立憲国家である。現行憲法は2001年12月23日に制定(2009年5月に改正)されたもの。


現行憲法の制定当初は連合を構成するグランドコモロ島、アンジュアン島、モヘリ島の3島には独自の自治政府と大統領がおり、ほぼ完全な内政自治権を与えられていた。その一方で連合政府は外交、国防、通貨政策など、連合全体にわたる事柄のみを処理する合議機関であり、相対的に権限は弱かった。しかし2009年5月に実施された国民投票で憲法が改正され、各島自治政府の大統領は知事へと降格し、更に連合政府の権限が強化された。


連合政府の大統領は国家元首であり、3島から輪番制で選出される。任期は5年。内閣に相当する閣僚評議会のメンバーは大統領により任命される。かつては首相(英語版)職も存在したが、2002年4月15日に廃止された。


立法府は一院制で、正式名称はコモロ連合議会(AUC)。定数は33議席で、うち9名は各島の地方議会が3名ずつ選出する。AUC議員の任期は5年である[2]


コモロは複数政党制が名実共に機能している。小党乱立の傾向があるが、各島の自治権維持による連邦主義を唱える自治諸島陣営(CdIA)、連合政府の権限強化による中央集権を目指すコモロ再生会議(CRC)の2党が有力である。その他にはイスラーム主義の正義国民戦線(FNJ)なども存在する。


司法府の最高機関は5名の裁判官から成る最高裁判所。最高裁判所裁判官は連合政府の大統領が2名、AUCが2名を任命し、残る1名は各島の地方議会とコモロの歴代大統領による合議で選ばれる。


首都のモロニがあるグランドコモロ島の支配に反発し、1997年からアンジュアン島とモヘリ島で分離独立の動きがあったが、連邦再編と各島の自治権拡大を謳った新憲法が採択され、コモロ連合への国名改称とともに、現在では両島ともコモロに留まる意向を示している。しかし連合政府の権限強化を謳った2009年の憲法改正の際には、再び各島の間で対立が発生した。


軍事については小規模な陸軍と警察を保有している。また、フランスと安全保障条約を締結しており、海上の防衛についてはフランスが行っており、小規模な部隊が駐屯している。


長年フランス人傭兵のボブ・ディナールが護衛隊長という職務を濫用して実権を握り、度重なるクーデターの根源と化していたが、フランス側が拘束したことによりその勢力は排除された。


近年はイランとの経済・貿易関係を深めており、多くのイラン企業が進出した。イラン政府の支援により病院や健康センター、イスラム関連施設が建設された。



地方行政区分




コモロの地理





首都モロニの浜辺


コモロは事実上、アンジュアン島(ンズワニ島)、グランドコモロ島(ンジャジジャ島)、モヘリ島(ムワリ島)の3島により構成されており、それぞれの島に自治政府がある。コモロ政府はこの他にマヨット島も自国を構成する島の1つと主張しているが、実際にはマヨット島はフランスの海外県となっており、コモロの統治は及んでいない。


2001年制定の連合憲法下では、連合を構成する3島には独自の自治政府と大統領が置かれ、それぞれが大幅な自治権を持っていた。しかし2009年の連合憲法改正に伴い、各島の自治権は縮小され、自治政府の大統領は知事へと改称された。




主要都市



主要な都市はモロニ(首都)、ムツァムドゥがある。



地理・地質


コモロは、コモロ諸島における4つの主な島のうち3つで構成されている。残りの1つはフランス領のマヨット島であるが、コモロ連合はこの島の領有権も主張している。諸島はインド洋西部にあり、アフリカとマダガスカル島の間にある。グランドコモロ島は火山島であり、カルタラ山(Le Karthala。標高2,361m)は活火山である。諸島の火山活動は第三紀と第四紀に亘り、島の年代は東から西へ若くなる。


5月から10月が乾季で、11月から4月が雨季である。年間降水量は2700mmで雨季は1日200mmの降雨がある。気温は平均26℃で変動が小さい。海水温は25℃。



経済


高い人口増加率に対し教育水準が低く、GDPの4割を占める農業が労働力の8割を占める。政府は輸出産物の多様化や観光振興に取り組むが、外国からの援助に頼る状況である。主要産物はバニラ、クローブ、イランイランなどの香料。工業はほぼ農産物加工のみ。



国際関係



日本との関係



  • 在留日本人数 - 3人(2018年6月現在)[3]

  • 在日コモロ人数 - 1人(2017年6月現在)[4]



国民




グランドコモロ島の男性




イスラム教のモスク



民族


民族はアフリカ系黒人やアラブ人などが大多数である。



言語


公用語はコモロ語、アラビア語、フランス語。



宗教


住民のほとんどはイスラム教を信仰しており、2009年の憲法改正により国教の地位を与えられた。スンナ派の住民が多数派だが、近年、イランのコモロへの経済進出によりシーア派のムスリムも増えている。



教育







文化


















祝祭日
日付 日本語表記 現地語表記 備考
7月6日 独立記念日 Fête de l'Indépendance


脚注




  1. ^ abcdIMF Data and Statistics 2009年7月19日閲覧([1])


  2. ^ 「コモロ連合」『世界年鑑2016』(共同通信社、2016年)314頁。


  3. ^ 外務省 コモロ基礎データ


  4. ^ 外務省 コモロ基礎データ




関連項目



  • コモロ関係記事の一覧

  • エール・コモロ・インターナショナル



参考文献







外部リンク


政府



  • コモロ連合大統領府 (フランス語)


  • コモロ連合議会 (フランス語)


日本政府

  • 日本外務省 - コモロ























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