国道157号
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一般国道 | |
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国道157号 | |
地図 | |
総延長 | 199.4 km |
実延長 | 198.0 km |
現道 | 197.4 km |
制定年 | 1953年指定(1975年変更) |
起点 | 石川県金沢市 武蔵交差点(地図) |
主な 経由都市 | 石川県白山市 福井県大野市 岐阜県本巣郡北方町 |
終点 | 岐阜県岐阜市 茜部本郷交差点(地図) |
接続する 主な道路 (記法) | 国道159号 国道8号 国道158号 国道303号 国道248号 国道256号 国道21号 |
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国道157号(こくどう157ごう)は、石川県金沢市から福井県大野市を経由して岐阜県岐阜市に至る一般国道である。
目次
1 概要
1.1 路線データ
2 歴史
2.1 年表
3 路線状況
3.1 バイパス
3.2 通称
3.3 重複区間
3.4 通行規制区間
3.5 道路施設
3.5.1 橋梁
3.5.2 トンネル
3.5.3 道の駅
4 地理
4.1 通過する自治体
4.2 交差する道路
4.3 主な峠
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
6 参考文献
7 関連項目
8 外部リンク
概要
北陸経済圏と東海経済圏を最短距離で結ぶ[1]。ただし、福井・岐阜県境の温見峠を越える福井県大野市下若生子(しもわかご)(真名川ダム)から岐阜県本巣市根尾能郷までの区間は冬期閉鎖となり、そのうち大野市熊河(くまのこ)から本巣市根尾能郷までの区間は、乗用車でもすれ違い困難な狭路が続く。特に温見峠を挟んだ山間部はいわゆる「酷道」であり[2]、岐阜県側にある路上に露出した洗い越しとよばれる数m幅の水路を渡ることから「川を渡る国道」の代名詞ともなっている[3]。さらに温見峠付近の道路は災害に弱く、通行止めになっていることも多い[3]。これらのことから国道として主要都市間を結ぶ幹線道路としての機能を発揮しているとは言えない。実際に岐阜市と金沢市を行き来する際は郡上市や砺波市へ迂回する東海北陸自動車道、あるいは大野市から国道158号[注釈 1]に入り更に郡上市白鳥町から国道156号へ迂回するルートが主に利用される。
福井・岐阜県内の沿線4市1町で整備促進期成同盟会が結成されており[4]、狭路区間でも道路改良工事が行われていて、徐々に整備されつつある。
石川県内においては金沢市への幹線道路でもあり、金沢市から白山市までは国土交通省直轄の指定区間となっている。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[5][注釈 2]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点 : 金沢市(武蔵交差点=国道304号・国道305号起点、国道159号・国道249号終点)
- 終点 : 岐阜市(茜部本郷交差点=国道21号交点、国道156号起点、国道22号・国道248号終点)
- 重要な経過地 : 石川県石川郡野々市町[注釈 3]、松任市[注釈 4]、同郡吉野谷村[注釈 4]、同郡尾口村[注釈 4]、勝山市(村岡町)、大野市、岐阜県本巣郡根尾村[注釈 5]、同郡糸貫町[注釈 5]、同郡北方町
総延長 : 199.4 km(石川県 60.8 km、福井県 68.8 km、岐阜県 69.8 km)[6][注釈 6]
重用延長 : 1.4 km(石川県 1.4 km、福井県 - km、岐阜県 - km)[6][注釈 6]
実延長 : 198.0 km(石川県 59.4 km、福井県 68.8 km、岐阜県 69.8 km)[6][注釈 6]- 現道 : 197.4 km(石川県 59.4 km、福井県 68.8 km、岐阜県 69.2 km)[6][注釈 6]
- 旧道 : 0.1 km(石川県 - km、福井県 - km、岐阜県 0.1 km)[6][注釈 6]
- 新道 : 0.5 km(石川県 - km、福井県 - km、岐阜県 0.5 km)[6][注釈 6]
- 現道 : 197.4 km(石川県 59.4 km、福井県 68.8 km、岐阜県 69.2 km)[6][注釈 6]
指定区間[7]- 金沢市青草町88番 - 白山市白山町263番(むさし交差点起点 - 白山町南交差点附近)
歴史
道路法(昭和27年法律第180号)に基づく二級国道として初回指定された路線のひとつである。国道指定当初は、福井県大野市より先の経路が現在とは異なり、大野郡大野町(当時)[注釈 7]から岐阜県郡上郡白鳥町[注釈 8]までは国道158号と、同町から岐阜市までは国道156号とそれぞれ重複する区間であった。1974年(昭和49年)公布の政令により、翌1975年(昭和50年)4月1日に経路が変更されて、大野市から温見峠を越えて岐阜県本巣郡北方町を経由して岐阜市に至る路線となった[8]。
年表
1953年(昭和28年)5月18日
二級国道157号金沢岐阜線(金沢市 - 福井県大野郡大野町[注釈 7] - 岐阜県郡上郡白鳥町[注釈 8] - 岐阜市)として指定施行[9]。
1965年(昭和40年)4月1日
- 道路法改正により一級・二級区分が廃止されて一般国道157号として指定施行[5]。
1972年(昭和47年)12月
- 国道8号線の金沢市街地を通らない金沢バイパスが完成したことによって重複区間ではなくなり、起点を示す標識が武蔵交差点に建てられる(国道159号線も同様)。
1975年(昭和50年)4月1日
- 途中経路が変更されて、一般国道157号(金沢市 - 大野市 - 岐阜県本巣郡北方町 - 岐阜市)として指定施行[8]。
1983年(昭和58年)5月1日
鶴来バイパスの安養寺北 - 白山町南の全区間開通に伴い経路が変更される(新庄 - 安養寺北 - 白山町南)。
1993年(平成5年)
鶴来バイパスの乾東 - 安養寺北の全区間開通に伴い経路が変更される。三日市 - 乾東が国道8号線と、野々市 - 三日市が国道305号線と重複区間となる。
路線状況
起点・金沢市から福井・岐阜県境の温見峠までの区間は、温見峠付近を除いて概ね改良済みの一般的な国道である[10]。
また金沢市内と岐阜市内は共に中心部を通過するため交通量が非常に多い[要出典]。
温見峠周辺の区間は、冬季は雪が多く1年の半分近くが通行止めとなる豪雪地帯で、狭路、落石、崩壊、ガードレールやカーブミラーの未整備など、道路改良はなかなか進まず整備状態がかなり悪いため[11]、本州屈指の「酷道」とも評されている[2]。特に岐阜県本巣市根尾黒津から根尾能郷までの倉見渓谷沿いの冬季閉鎖区間では、谷底を覗くと目がくらむ[12]ほどの断崖路であり、根尾能郷の冬期閉鎖ゲート近くには「落ちたら死ぬ!!」という看板があることが酷道愛好家の間ではよく知られている[3][13]。温見峠から根尾黒津までの間は急勾配と急カーブが連続する山岳道路で、複数の洗い越しがある[14][15]。本巣市の道の駅うすずみ桜の里・ねお付近からは終点・岐阜市まで2車線の道路が続く[16]。朝日新聞2017年9月30日付夕刊で酷道として紹介され[要ページ番号]、新聞筆者が実走レポートを取り上げ新聞記事にも"酷道"という語句が使用されるなど酷道としての知名度が非常に高い国道と言える。
2004年には、平成16年7月福井豪雨によって広範囲で土砂崩落や路盤流出など大きな被害を受け[17]、大野市巣原付近では、道路が大きく欠損し、復旧および道路改良工事が行われている。岐阜県本巣市内においても、2005年(平成17年)11月19日に発生した岩盤崩落の復旧工事のために、本巣市根尾能郷から同市根尾黒津の間が長期間にわたって通行止となっていた[18][19]。この間の迂回路として、本巣市根尾大河原から猫峠林道、根尾越波から折越林道、岐阜県道255号根尾谷汲大野線および国道418号を経て同市根尾樽見へ至ることができる。2012年(平成24年)10月末に通行止が解除され、大野市街から本巣市街まで通行が可能になった。
2014年(平成26年)4月に石川県白山市東二口地内で発生した土砂崩れにより片側交互通行の状態が続いていた[20]が、2015年(平成27年)6月28日に同じ地内の東二口第一トンネル付近で発生した土砂崩れのため、同日より白山市女原から白峰桑島間が通行止めとなっていた[21]。迂回路は無く[22][23]、北陸鉄道および加賀白山バスの一部の路線バスが運休、区間運休することとなった[24]。白山市は2日後の6月30日午前6時から片側交互通行による通行止め解除を発表している[25]。
バイパス
- 鶴来バイパス
- 大野バイパス
- 門脇バイパス
- 日当平野バイパス
通称
- 山側環状(金沢市)
百万石通り(金沢市:むさし交差点(起点) - 香林坊交差点)
南大通り(金沢市:野町広小路交差点 - 有松交差点)- 城南通り(金沢市:有松交差点 - 横川交差点)
- 淡墨街道(本巣市)
- 本巣縦貫道路(本巣市)
- 本巣サルスベリ街道(本巣市)
忠節橋通り(岐阜市:忠節橋北交差点 - 千手堂交差点)- 真砂町通り(岐阜市)
岐阜東西通り(岐阜市:千手堂交差点 - 徹明町(神田町5交差点))- 徹明通り(岐阜市)
長良橋通り(岐阜市:神田町5交差点 - 神田町10交差点)- 神田町通り(岐阜市)
加納中通り(岐阜市:神田町10交差点 - 茜部本郷交差点)- 加納城南通り(岐阜市)
重複区間
国道305号(金沢市・武蔵交差点 - 白山市・乾東交差点)
国道8号金沢バイパス(野々市市・三日市交差点 - 白山市・乾東交差点)
国道360号(白山市・下吉野交差点 - 白山市・瀬戸野交差点)
国道158号(大野市・吉 - 大野市・エキサイト広場南東交差点)
国道418号(大野市 - 本巣市根尾)
国道303号(本巣市・三橋南交差点 - 岐阜市・徹明町(神田町5交差点) = 国道303号終点)
通行規制区間
雨量規制区間
- 本巣市根尾大河原(温見峠、福井県境) - 本巣市根尾能郷(21.8 km)
- 連続雨量60 mmで通行注意、連続雨量80 mmまたは、1時間雨量30 mmにて通行止め[26]。迂回路なし。
冬季閉鎖区間
- 本巣市温見峠(福井県境) - 同市根尾大河原(9.5 km)[27]
- 本巣市根尾大河原 - 同市根尾黒津(5.9 km)[27]
- 本巣市根尾黒津 - 同市根尾能郷(6.4 km)[27]
道路施設
橋梁
- 犀川大橋(犀川、金沢市)
- 山上郷大橋(手取川、白山市 - 能美市〈鶴来バイパス〉)
- 一の宮大橋(手取川、能美市 - 白山市〈鶴来バイパス〉)
- 赤谷大橋(手取川、白山市)
- 下荒井橋(九頭竜川、勝山市)
- 尻毛橋(伊自良川、岐阜市)
- 忠節橋(長良川、岐阜市)
トンネル
- 五味島隧道(白山市)
- 鴇ケ谷隧道(とがたにずいどう、白山市)
- 深瀬隧道(白山市)
- 白峰隧道(白山市)
- 谷トンネル(白山市 - 勝山市)
- 木根橋トンネル(勝山市)
- 暮見トンネル(勝山市)
- 下荒井トンネル(勝山市)
- 笹又トンネル(大野市)
- 巣原トンネル(大野市)
- 日当平野トンネル(本巣市)
- 佐原トンネル(本巣市)
- 本巣トンネル(本巣市)
道の駅
しらやまさん(能美市)
うすずみ桜の里・ねお(本巣市根尾)
織部の里もとす(本巣市)
富有柿の里いとぬき(本巣市)
地理
通過する自治体
石川県
金沢市 - 野々市市 - 白山市 - 野々市市 - 白山市 - 能美市 - 白山市
福井県
勝山市 - 大野市
岐阜県
本巣市 - 本巣郡北方町 - 岐阜市
交差する道路
国道159号・国道359号(金沢市・むさし交差点)
国道8号(野々市市・三日市交差点、白山市・乾東交差点)
国道360号(白山市・下吉野交差点 - 白山市・瀬戸野交差点)
中部縦貫自動車道 大野IC(大野市・バイパス支線)
国道476号(大野市・菖蒲池)
国道158号(大野市・吉、大野市・エキサイト広場南東交差点)
国道418号(本巣市・根尾板所)
国道303号(本巣市・三橋交差点)
国道248号・国道256号(岐阜市・神田町5交差点)
国道21号・国道22号・国道156号・国道248号(岐阜市・茜部本郷交差点)
主な峠
谷峠(白山市白峰 - 勝山市)
温見峠(大野市 - 本巣市根尾)
脚注
注釈
^ 案内標識上でも大野バイパスの終点の丁字路において、「岐阜」の表示が国道157号現道方向(右折)ではなくその逆方向(左折)へ書かれている
^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
^ 2011年11月11日に市制施行。
- ^ abc2005年2月1日に1市2町5村が合併して白山市発足。
- ^ ab2004年2月1日に3町1村が合併して本巣市発足。
- ^ abcdef2015年4月1日現在
- ^ ab1954年7月1日に大野郡大野町ほか1町6村が合併して大野市発足。
- ^ ab2004年3月1日に3町4村が合併して郡上市発足。
出典
^ “平成21年度事務事業評価シート(幹線道路課) (PDF)”. 平成21年度事務事業評価個別事業調書(建設部). 大野市. 2013年1月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ ab佐藤健太郎 2014, pp. 66.
- ^ abc松波成行 2008, p. 58.
^ “平成19年第3回本巣市議会定例会議 (PDF)”. 本巣市. 2013年1月4日閲覧。
- ^ ab“一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月17日閲覧。
- ^ abcdef“表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 8. 2017年5月7日閲覧。
^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月17日閲覧。
- ^ ab“一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令”. 法庫. 2013年1月15日閲覧。
^ ウィキソースには、二級国道の路線を指定する政令(昭和28年5月18日政令第96号)の原文があります。
^ 渡辺郁麻 2008, p. 61.
^ 佐藤健太郎 2014, pp. 68.
^ 平成9年12月定例会(第5回)12月11日03号:岐阜県議会
^ 佐藤健太郎 2014, pp. 68-69.
^ 佐藤健太郎 2014, pp. 68,70.
^ 渡辺郁麻 2008, p. 60.
^ 渡辺郁麻 2008, p. 59.
^ “災害に強い、みちづくり、まちづくり - 2004年 近畿を襲った災害から (PDF)”. 近畿地区幹線道路協議会. 国土交通省近畿地方整備局. 2013年1月22日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年10月28日閲覧。
^ 平成20年12月定例会(第5回)12月10日02号:岐阜県議会
^ “岐阜県(県内全域)規制情報”. 日本道路交通情報センター. 2010年12月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2012年10月28日閲覧。
^ “白山登山客の足止め回避 観光協、白峰―勝山バス確保”. 北國新聞. (2014年6月21日). オリジナルの2015年6月14日時点によるアーカイブ。. http://archive.is/DTiln 2015年6月29日閲覧。
^ “国道157号 土砂崩れで通行止め”. テレビ金沢 (2015年6月28日). 2015年6月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年6月29日閲覧。
^ “白山ベストガイド:お知らせ”. 白山観光協会 (2015年6月28日). 2015年6月29日閲覧。
^ “白峰地区で土砂崩れ 国道が通行止め”. 北陸放送 (2015年6月28日). 2015年6月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年6月29日閲覧。
^ “尾口地区国道通行止めによる白山登山バス等の運行について”. 北陸鉄道株式会社 (2015年6月29日). 2015年6月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年6月29日閲覧。
^ “総務部危機管理課です。 国道157号女原地内から桑島地内の通行止め解除についてお知らせします。”. 白山市役所 総務部危機管理課 (2015年6月29日). 2015年6月29日閲覧。
^ 県土整備部道路維持課 (2016年4月1日). “岐阜県管理道雨量規制区間一覧表”. 岐阜県ホームページ. 岐阜県. 2016年10月8日閲覧。
- ^ abc県土整備部道路維持課 (2016年1月1日). “岐阜県管理道冬期閉鎖区間一覧表”. 岐阜県ホームページ. 岐阜県. 2016年10月8日閲覧。
参考文献
- 佐藤健太郎 『ふしぎな国道』 講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8。
- 松波成行、渡辺郁麻「国道157号」、『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、 58-61頁、 ISBN 978-4-86320-025-8。
関連項目
- 日本の一般国道一覧
- 中部地方の道路一覧
外部リンク
国土交通省北陸地方整備局
金沢河川国道事務所:金沢市 - 白山市の指定区間を管理
石川県
石川土木総合事務所:白山市の指定区間外を管理
福井県
奥越土木事務所:福井県の区間を管理
岐阜県
岐阜土木事務所:岐阜県の区間を管理
「酷道」っぷり、想像以上 国道157号を走ってみた - YouTube(朝日新聞社提供、2017年7月4日公開)
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