エホバの証人














































エホバの証人

Jehovah's witnesses website.png
エホバの証人の公式ロゴ

分類
キリスト教系の新宗教、三位一体の否認、霊魂消滅説
組織構造
エホバの証人の組織構造[1]
地域
世界の旗 世界
創設者
チャールズ・テイズ・ラッセル
創設日
1870年代
創設地
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ペンシルベニア州ビッツバーグ
会衆数
119,485
信徒数
8,340,847人
公式サイト
www.jw.org
Statistics from 2017Yearbook of Jehovah's Witnesses[証人 1]



エホバの証人を設立したチャールズ・テイズ・ラッセル(1911年撮影)




ニューヨーク州ウォーウィックの世界本部




神奈川県海老名市中新田、エホバの証人の日本支部。





王国会館と呼ばれる集会所で週2回の聖書講演会や勉強会等が行われる。





王国会館は他宗教での教会やモスクや寺院に相当する礼拝施設であり、世界各地にある。写真はルーマニアにある施設。


エホバの証人(エホバのしょうにん、英: Jehovah's Witnesses)は、キリスト教系の新宗教[2][3][4]ものみの塔聖書冊子協会などの法人が各国にあり、ほぼ全世界で活動しており、「神の王国」という国境なき世界政府の確立を支持している。聖書は主に新世界訳聖書を使用している。


また、キリスト教主流派が重要視する基本信条を否定しているため、主流派から異端とされている[5][6][7][8][9]。一般的には熱心な伝道活動を行うこと[証人 2][10]、輸血を拒否すること、戦争に参加しない事などで知られている[11][12][13]




目次






  • 1 概要


  • 2 組織


  • 3 聖書


  • 4 統計


  • 5 教義の概要


    • 5.1 神の名


    • 5.2 神の概念


    • 5.3 神の王国


    • 5.4 主な聖書解釈


    • 5.5 主な行動様式


    • 5.6 年間行事


    • 5.7 主流派キリスト教会からの批判


      • 5.7.1 カトリック・プロテスタント・正教会の各団体、関係者等による見解


      • 5.7.2 エホバの証人の文献引用についての見解


      • 5.7.3 キリスト教、キリスト教会との混同




    • 5.8 セブンスデー・アドベンチスト教会からの影響




  • 6 特筆的な事柄


    • 6.1 輸血拒否


    • 6.2 禁書と情報統制


    • 6.3 マインドコントロール、脱会問題




  • 7 社会との関わり


    • 7.1 兵役拒否


    • 7.2 熱心な伝道


      • 7.2.1 悪感情を抱く住民




    • 7.3 社会からの隔離


    • 7.4 「王国会館」建設への反対運動




  • 8 カルト


    • 8.1 カルト・セクト指定


    • 8.2 「社会問題化する宗教団体」という評価




  • 9 裁判・法的規制


    • 9.1 バーネット事件


    • 9.2 輸血拒否にかかる事案


    • 9.3 神戸高専剣道実技拒否事件


    • 9.4 性的児童虐待


    • 9.5 兵役拒否に対する処罰


    • 9.6 ロシアでの活動禁止措置




  • 10 題材作品


    • 10.1 小説


    • 10.2 ドラマ


    • 10.3 映画


    • 10.4


    • 10.5 コミック




  • 11 脚注・引用


    • 11.1 エホバの証人の公式サイト・出版物など




  • 12 関連項目


  • 13 外部リンク





概要


1870年代にチャールズ・テイズ・ラッセルによって設立され、世界本部は長らくニューヨーク市ブルックリン区に置かれていたが、2016年に同州ウォーウィックへ移転する。信者数は全世界で約820万人、最多国アメリカでは約120万人、日本は約21万人いるとされている。聖書は主に新世界訳聖書を使用し、主流派キリスト教の条件とされる基本信条を否定する立場にあり、三位一体論の否定や輸血を拒否することで知られている。教義によると、神は唯一神エホバ(ヤハウェ)であり、キリストが神であることを否定し[13]、大天使ミカエルと同一であるとしている[証人 3]。また、現代の世界(宗教組織、政治組織を含む)は悪魔サタンの支配下にあり[証人 4]、やがて終わりの日にキリスト率いる神の軍団との大戦争(ハルマゲドン)により人類​に​対する​サタン​の​支配​を​終わらせるとしている。また、「エホバの証人」という名称には、すべてのものの創造者エホバについての真理を語る人、という意味が込められている。[14][証人 5]



1870年


チャールズ・テイズ・ラッセルは聖書研究のグループを作り、彼らは聖書の系統的な研究を始める。

1879年

「シオンのものみの塔およびキリストの臨在の告知者」(現・ものみの塔誌)を創刊。

1884年

シオンのものみの塔冊子協会(現「ペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会」)がペンシルベニア州で宗教法人として認可。初代会長、ラッセル。

1900年

最初の支部事務所が英国ロンドンに開設される。宣教活動が28の国や地域で行われる。

1909年

世界本部をニューヨーク州ブルックリン区へ移転。

1910年

聖書研究者は国際聖書研究者協会という名称を使い始める。(I.B.S.A.)

1919年

「黄金時代」誌(現・目ざめよ!誌)を創刊。

1931年

「エホバの証人」という名称が採択される。

1933年

ドイツのナチス政権下で布教活動が禁止され、第二次世界大戦終結まで多くの信者が強制収容所に収監される。(「エホバの証人とホロコースト」参照)

1950年

新世界訳聖書英語版「クリスチャン・ギリシャ語聖書」(新約聖書)が完成。

1961年

新世界訳聖書英語版が全巻完成。

2013年

新世界訳聖書英語版が改訂される。

2014年

JW Broadcasting[証人 6]が開始される。

2016年

世界本部をニューヨーク州ウォーウィックに移転する。



組織


統治体、地帯区、支部、巡回区、各会衆という構造になっており、各々に監督や長老といった管理監督責任を担う信者が存在する。施設については、前述の世界本部のほか、ものみの塔教育センターをニュージャージー州パターソンに、ものみの塔農場をニューヨーク州オレンジ郡ウォールキルに有する。また、世界96ヶ所に支部事務所が、239の国や地域に約11万の会衆が存在する。




聖書


歴代会長3名を含む統治体成員5名からなる[15]新世界訳聖書翻訳委員会により翻訳された新世界訳聖書を使用する。かつてはキリスト教会と同様、一般に入手可能な聖書を使用していた。例えば、英語圏ではジェイムズ王欽定訳 (KJV) とアメリカ標準訳 (ASV) を、日本では舊新約聖書(日本聖書協会文語訳)等を使用していた。



統計




平均伝道者数, 1945年〜2005年


2018年の公表値によると、エホバの証人の全世界での伝道者数は約857万人である[証人 1]。日本においては2018年度の最高伝道者数212,802人であり、アジア諸国ではフィリピンに次いで多い。



教義の概要



神の名


旧約聖書にみられる唯一神エホバを崇拝の対象とする。原文に近い聖書写本には、神の固有の名として神聖四文字語יהוהと記述されており、YHWHもしくはJHVHに相当する。しかしながら、子音字のみで母音がないため古代イスラエル人がどのように発音していたか定かではない。「エホバ」という発音は、欽定訳聖書(1611年)やアメリカ標準訳(1901年)などでJehovah(発音記号:dʒɪhóʊvə)、また日本でかつて広く使用されていた舊新約聖書文語訳(日本聖書協会)でヱホバ(旧仮名遣い)として使用されてきた。これに対し、学術的にはヤハウェ、ヤーウェなどの表記・読みがなされ、学説ではヤハウェであろうとする説[16]が有力とされている。




神の概念



  • キリスト教会、クリスチャンが信じ、重要視している三位一体を否定する[証人 7]


  • 神の名はエホバである。(読みはヤハウェの可能性も含め定かではないとしている)


  • イエス・キリストは神の子であり、神ではない。エホバに最初に創造された者である[17]

  • 御使いの頭ミカエルがキリストであるとする[17][証人 3]。これはセブンスデー・アドベンチスト教会と同様の教理である[18]

  • キリストの復活はからだの復活ではなく、霊的な復活であるとする[17]


  • 聖霊は神ではない。「非人格的」な「電力の如き神の活動力」である[17]



神の王国




  • 1914年を起点に、天でイエス・キリストを王として設立した[証人 8]

  • キリストの再臨は「しるし」であり、目には見えない(マタイによる福音書24章3節から25章46節)(ルカによる福音書21章5節から36節)[証人 9]

  • エホバの証人が全面的に支持し到来を期待している新しい社会、またそれを実現する政府[証人 10]

  • ハルマゲドン後、地上は千年の時を経てかつて創世記に記述されているような楽園に回復される[証人 11][証人 12]

  • 楽園を回復する作業を行うのは、ハルマゲドンを生き残った者、復活された者たちである。




主な聖書解釈



  • キリストの磔刑について十字架の形状を否定し、「一本の杭(苦しみの杭)」であったとする[19]

  • エホバの証人は失われた1世紀のクリスチャンの復興である。

  • 最初のエホバの証人はアベルであり、古代イスラエル人も一国民として神に献身しておりエホバの証人である。

  • キリストの使徒が死に絶えた後、初期キリスト教で背教が起こり、後にカトリックを始め多くの教派が生じた。

  • エホバの証人は「神の是認する唯一の真の宗教である」とし「キリスト教会やクリスチャンは悪魔の手先である」「キリスト教会は黙示録に描かれた淫婦」とする[13]

  • 血を避けるべきという聖書の記述は、血液を食するだけでなく、体内に取り入れる行為(輸血も含む)を避けることも含まれる。

  • 人は死ぬと存在しなくなる。死後の世界(天国、地獄、その他の名称の異世界)は存在しない。

  • 復活は「天への復活」(14万4千人)と「地上への復活」の2種類がある。

  • 信仰を業により示す必要がある。その業の最高のものは布教活動であり、エホバの証人の「救い」は組織への服従に基づいている[17]。エホバの証人発行の書物にて「しかし必要なのは信仰だけではありません。(中略)本当の気持ちを示す業もなければなりません」と書かれている[証人 13]



主な行動様式



  • 十字架やイコンなども偶像とみなし崇拝の対象としない[20]


  • 政治への参加(選挙への立候補及び投票など)は行わず、政治的に中立である。


  • 格闘技・戦争に参加せず、兵役につかない。(良心的兵役拒否)

  • 国旗敬礼、国歌斉唱を行わない。国旗への敬礼、国歌斉唱は、国家崇拝に該当すると判断している。また国旗・国歌は偶像であり、これへの敬礼は偶像崇拝であるとする。ただ、国旗に対する毀損行為、国旗掲揚や国歌斉唱への妨害行為は行わない。

  • 信者間を称号で呼ぶことはなく、互いを兄弟または姉妹と呼ぶ。

  • 他の宗教の冠婚葬祭に出席するか否かは「個人の良心」として各信者に委ねられているが、宗教的な行為には一切参加しないため事実上出席できない[証人 14]

  • 反聖書的・異教由来とみなす行事は祝わない。誕生日の祝い、クリスマス、昇天祭、ハヌカー、贖罪の日の行事、ラマダンの断食、ハローウィン、感謝祭、聖人の日の祝い、聖霊降臨祭、新年の祝い、七夕、節分、ひな祭り、各国の建国記念日や独立記念日や革命記念日の祝いなど、政党の記念日の行事、戦勝記念日や停戦記念日や終戦記念日の行事。

  • 宗教系の保育所や福祉施設・病院などの利用については、信者個々の良心上の問題とされている。


  • 淫行、姦淫、マスターベーションなどを汚れた行為と見なしている。


  • 喫煙、医療目的外の麻薬・薬物使用は汚れとして禁じられている。

  • 適量の飲酒は禁じていないが、泥酔は禁じている。


  • コリント人への第二の手紙(口語訳) 6章14節に基づき、基本的に信者としか結婚しない[証人 15]

  • 原則、離婚及びそれに伴う再婚は禁止。ただし、配偶者の不倫による離婚、配偶者との死別による再婚は認められている。

  • 教義に著しく反し、かつ悔い改めが認められない場合は排斥措置が執られる。



年間行事




  • キリストの死の記念を祝う。(主の晩餐に相当)

  • 週に2回、集会を行う。(公開聖書講演会・「ものみの塔」研究、クリスチャンとしての生活と奉仕の集会)

  • 上記以外に地区大会(年1回)、巡回大会(年2回)が催される。

  • 毎回の大会において、当事者に対しバプテスマが行われる。



主流派キリスト教会からの批判



カトリック・プロテスタント・正教会の各団体、関係者等による見解


キリスト教主流派が重要視する三位一体などの教義を否認していることから、カトリック・プロテスタント・正教会などから異端とされている。例として、以下が挙げられる。



  • 全世界のカトリック教会を統率する組織であるローマ教皇庁は2008年の見解において、エホバの証人をプロテスタントのセクト(異端)としている[5]

  • キリスト教カトリックの司祭でボン大学法学博士のホセ・ヨンパルトは「神はひとつしかない」という重要な教義を認めない「このような宗教はカトリックでもプロテスタントでもない」とする。1985年に日本のカトリック司教団が宣言したように「キリスト教とは決して言えない」[21]

  • プロテスタント福音派の尾形守は著書において、エホバの証人等の異端とキリスト教の根本的な違いは「霊の違い」であり、異端は悪霊による惑わしの教えであるとする。根拠として聖書の第一ヨハネ4:1-3、黙示録16:13、第一テモテ4:1を挙げている[6]

  • 「真理のみことば伝道協会[22]」主宰のウィリアム・ウッド牧師は「キリスト教会はエホバの証人を悪霊による惑わしの教えだと考えている」という見解を示している[13]

  • アメリカ正教会は「正教会のキリスト教徒と異端者」という公式見解にて、エホバの証人を異端として取り上げている[7]


  • シェヌーダ3世 (コプト正教会アレクサンドリア総主教)は「異端・エホバの証人」という書籍を著している[8]

  • キリスト教会の見解においてエホバの証人は末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)・世界平和統一家庭連合(旧略称:統一教会)と共に三大異端であると見なされている[12][6][23]

  • 『キリスト教大事典』1066頁(教文館、昭和63年8月10日 改訂新版第9版)では、エホバの証人は『いっさいの正統的教理と既成教会に反対(している)』と記されている[9]



エホバの証人の文献引用についての見解


大野キリスト教会牧師であり、「JWTC(エホバの証人をキリストへ)」[24]主宰者の中澤啓介は著書『十字架か、杭か』[19]において以下の点を挙げている。



  • エホバの証人の主張は聖書を正しく解釈していないことが多く、また、歴史的資料を正確に反映していない。

  • エホバの証人の出版物は、権威ある学術的な書物から、自分たちにとって都合がよいように、不誠実な引用を繰り返していて、学問の世界では、まったく考えられないほどの「悪引用」であるため、エホバの証人の出版物を読むだけでは、事実を正確に認識することはできない。


ウィリアム・ウッド牧師は著書において、「『エホバの証人』が自らの考えとして用いているさまざまな文献や論説」は、「多くの場合(中略)彼らにとって都合のよい一部が取り出されているにすぎ(ず)」、「今日の聖書学者のほとんどが、『エホバの証人』の教理は取るに足りないものだといってい(る)」と記している[13]



キリスト教、キリスト教会との混同


尾形守は著書において、ある人にクリスチャンだと言ったところ「えっ、エホバの証人ですか」と言われたことを記し、訪問宣教を繰り返す異端グループのイメージが日本のキリスト教のイメージとなっていることへの危惧を述べている[6]


日本中の非常に多数のキリスト教会において(キリスト教の異端宗派は非常に沢山あるにも関わらず)「当教会はエホバの証人、モルモン教、統一教会とは、一切関係ありません」とパンフレットや看板、ウェブサイト等で宣言していることからも、日本のキリスト教会のエホバの証人に対する見方は非常に厳しいことが伺える[13]



セブンスデー・アドベンチスト教会からの影響


チャールズ・テイズ・ラッセルはエホバの証人を設立する前に、セブンスデー・アドベンチスト教会についたり離れたりしていた[25]。その中で後に彼の教義体系の中核になるものをつかんでいき、セブンスデー・アドベンチスト教会の本の中の「地獄というのは墓にすぎない」という教義を借用して、永遠の刑罰の教えに反対し「地獄」(マルコによる福音書9:43-48)の存在を否定した(霊魂消滅説)[24][6]。他にも類似する教理として「イエス・キリストは天使ミカエルである」とすること[17][証人 3][18]、「自分たちこそ14万4千人の選民である」とすること[17]などの黙示録的表象の強調[26]、「聖書以外の啓示や霊の語りかけを重んじ、聖書以外の信仰の基準や教典を持つ」ことなどが挙げられる[6]



特筆的な事柄



輸血拒否


聖書中には、次のような血を避けるべきとする記述がいくつかあり[27][28][29][30][31]、これらを輸血は禁じられていると解釈している[証人 16]
また、代替治療として無輸血治療の選択、自己輸血や血液分画の使用については各人の良心に基づいて決定するとしている。


いかなる生き物の血も、決して食べてはならない。すべての生き物の命は、その血だからである。それを食べる者は断たれる。
— レビ記17章14節(新共同訳)抜粋

幼少者への輸血拒否事案が生じたことから[32][12]、公益社団法人日本医師会は「エホバの証人と輸血」 声明を発表し、「自己決定能力がない幼少の患者」への必要な輸血を親権者が拒否した際の親権喪失の申立を行うことへの考慮、実際に、緊急輸血を必要とした幼児が病院、児童相談所、家庭裁判所の連携により救命された例があることに言及している[33]。また日本輸血・細胞治療学会など5学会の合同委員会は2008年「宗教的輸血拒否に関するガイドライン」を定めた[34]


『カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由』の著者たもさんは、結婚してやっと生まれたひとり息子が、「輸血」を必要とする病だったことをきっかけエホバの証人を脱退した。本書の「おわりに」ではエホバの証人について「子どもの人権を侵害し、自由を奪い、教えに背くなら存在を否定し、輸血拒否で実際に命を・・・」と記している[35]


小児を専門とする元千葉大学講師で医師の松永正訓は、医療関連の情報を掲載するヨミドクター(読売新聞社)において、宗教名は記載していないが、胃破裂で運ばれてきた生後3日の新生児が父親から輸血を拒否された体験談を語っている[36]




禁書と情報統制


エホバの証人の「背教者」として一番著名なのはレイモンド・フランズであると言われ、組織内部に数十年を過ごし、その最高幹部の一員として活躍した後に排斥(破門)された彼の内部告発の著者『良心の危機―「エホバの証人」組織中枢での葛藤[15]』の英語原書は大反響を呼び、世界9カ国語に翻訳されたが[37]、エホバの証人においては「禁書」になっていると言われている[38]。元エホバの証人の漫画家いしいさやは、インタビューの中で滝本竜彦の小説『NHKにようこそ!』について、エホバの証人において「この本は読んではいけないことになっていた」(禁書)と言及した。[39]。また『カルト脱出記 エホバの証人元信者が語る25年間の記録』の著者佐藤典雅は、エホバの証人の情報統制について、ニュースレターにて「ネットはサタンの罠である」と、いかにインターネットが危険であるかを強調し「協会(エホバの証人)についてネット検索しないように」と呼び掛けている、と記している[38]



マインドコントロール、脱会問題


カルト宗教被害者の問題解決に取り組む、「真理のみことば伝道協会[22]」主宰のウィリアム・ウッド牧師は「エホバの証人 マインドコントロールの実態」など多数の書物を出版している[40][41]
また脱会者による実名・顔出しの手記[42]、家族の脱会体験談も出版されている[38]
関西国際大学教授・岩井洋によると、反カルト運動に共通する点は、カルトへの入信を洗脳やマインド・コントロールによるものと考えることであり、そのことから洗脳などを解除する専門家の役割が重要視されている点である[43]



社会との関わり



兵役拒否


「戦いを学ばない」[44][45]「剣を取るものは剣によって滅びる」[46]という聖書の記述を理由に、兵役を拒否する[証人 17]。徴兵制度の国々で軍隊から問題視されることがある。国家は徴兵拒否に対して、エホバの証人を投獄するのが一般的である。近年では、良心的兵役拒否が人権の一つとして認識されるようになってきたことから、社会奉仕活動への参加を義務付けることによって、兵役の義務の代わりとする事例も増えている。場合によっては投獄ではなく、「兵役」か「処刑」かのどちらかの選択を迫られることもあったが、その場合にも処刑されることを選んだという(「エホバの証人とホロコースト」参照)。



熱心な伝道




韓国大成里駅の前に伝道のため置かれたエホバの証人のパンフレット据置台。世界各地の駅前でパンフレットを掲げるスタイルの伝道を行っている。


エホバの証人は街頭、駅前、戸別の家庭訪問などの熱心な伝道を世界各地で行っている[47]。「無言で駅前・街頭にてパンフレットを掲げる」伝道スタイルがベン・H・ウィンタースの小説『地上最後の刑事』の中に登場している[48]


元宗教倫理学会評議員であり宗教学者の生駒孝彰によると、彼らの長時間の伝道の義務と熱心さは有名であり[10][49]、多い人で月に140時間、少ない者で60時間を費やすという。


エホバの証人は上記の聖書的根拠として以下を挙げている。



  • 伝道の義務:マタイによる福音書(口語訳) 28章19,20節[証人 18]

  • 信者以外と必要以上に交わらない:コリント人への第一の手紙(口語訳) 15章33節[証人 19]


彼らは「興味がない」と訪問伝道を断った家にも繰り返し訪問する。公式サイトでは以下の考えを表明している[証人 2]




  • 以前​は​興味​が​なかっ​た​人​たち​も​含め​すべて​の​人​に​伝え​よう​と​努力​し​て​い​ます。

  • 以前​は​興味​を​示さ​なかっ​た​人​で​も,再び​訪問​し​た​時​に​は​関心​を​持っ​て​いる​こと​が​よく​あり​ます。

  • と​は​いえ,聖書​の​音信​を​押しつける​こと​は​あり​ませ​ん。



また繰り返し訪問する理由として以下の3点を挙げている。



  • 移転​し​て​いる​場合がある。

  • 家族​の​別​の​人​が​関心​を​示す​か​も​しれ​ない。

  • 考え​が​変わる​こと​も​ありえる。



悪感情を抱く住民


日本の「松川町増野エホバ対策委員会」は「エホバ反対運動」において「エホバの証人がしつこく訪問してきて困る」という苦情に対処し、かつ「エホバの証人」による社会的被害の拡大を食い止めることを目的として、1998年には「エホバの証人・訪問お断り」ステッカーを2回にわたり計1万枚を自費作成し、近隣地域への無料配布を実施するなどした。それに対して地域住民から高く評価され、その他の地域からも同ステッカーに引き合いの申し込みが同委員会に寄せられた。


元信者の体験談を記した『カルト脱出記 エホバの証人元信者が語る25年間の記録』[38]p.129では、もし絶対に証人たちに家に来てほしくない場合は「訪問拒否にしてくれ」と「厳しい態度」で「直接」「強く言う」と良いとし、それにより区域カードに「訪問拒否」と記録され、一年は家にやってこない、と明かされている。



社会からの隔離


宗教学者の生駒孝彰によると、エホバの証人は「真理外の人々と社交的な交わりをするのは危険」とし、信者の社会からの隔離が強まっていると記している[50]。元エホバの証人の漫画家いしいさやはインタビューにて『正社員として働いてしまうと活動、奉仕の時間がとれないので、就職しない人が多かった』と証言している[39]。またエホバの証人の多くの家庭において[要出典]、離婚、別居の事態が発生している。妻がエホバの証人になったが故に夫婦の生活が破綻したとして、夫が離婚を求める訴訟が全国的に相次いでおり[要出典]、その多さがマスコミでも報道されている[51]


宗教学者島薗進は新宗教における「隔離型教団」の代表的な例としてオウム真理教、統一教会、幸福会ヤマギシ会と共にエホバの証人をあげている[52]



「王国会館」建設への反対運動


エホバの証人による「王国会館」の建設に対して、地域住民による反対運動が起きることがある。


日本では、「松川町増野エホバ対策委員会」によると、1997年、長野県松川町増野の住民の反対にも関わらずエホバの証人は「王国会館」を建設した。[53][54][55]。増野の地区全戸を上げての告発反対運動が先駆けとなり、増野の運動に力付けられた地域運動が全国各地で展開された。2000年より神奈川県藤野町堂地自治会を上げての反対運動がおき、2002年現在も継続しておいる。エホバの証人側は「住民の反対がある限りは建設しない」とし、京都市右京区・千葉県船橋市・東京都多摩市落川地区・長野県駒ヶ根市、伊那市、飯島町において地元住民の「王国会館」建設反対に対しては「王国会館」建設を撤回した。



カルト


米国では、19世紀にクリスチャンの保守的なメンバーを中心として、米国の伝統的な信仰、家族、倫理を破壊するものをカルトととらえ、「反カルト運動」や「対抗カルト運動」が始まった。対抗カルト運動の原型は、エホバの証人やモルモン教などの新宗教に対する反対運動であった[43]



カルト・セクト指定


いくつかの政府はカルトまたはセクトと分類しているケースがある。例として以下の政府・議会報告が挙げられる。




  • ベルギー議会調査委員会(1997) [56]


  • フランス国民議会委員会報告(1995)[57](フランス国家警察の情報機関総合情報局が、複数のカルト監視グループと編集)

  • フランス国民議会委員会報告(1999)[58](カルトと金銭に関するフランス議会報告、30数団体にし注意を集中させ調査した)



「社会問題化する宗教団体」という評価


日本の文化庁が2012年3月に作成した『海外の宗教事情に関する調査報告書』では、「社会問題化する宗教団体」のひとつとしてエホバの証人を取り上げている。取り上げた理由として「訴訟が目立つ団体」であることを挙げている[59]



裁判・法的規制



バーネット事件


米国ウェストバージニア州で、星条旗への忠誠の誓いを拒んだ女性信者の姓にちなむ行政訴訟。1943年6月14日、米最高裁判所はエホバの証人の子弟を放校する権利は教育委員会にはないという判断を下し、勝訴が確定した。
 



輸血拒否にかかる事案


1985年6月6日、日本の小学生の男児(当時10歳)が神奈川県川崎市高津区で交通事故に遭い、両親が輸血拒否したことにより死亡したとされる事件[12]では、男児の父親が新聞記者に「男児が病床で『生きたい』と語った」と証言したため(ただし現場を目撃した医療関係者は、これに否定的見解を示している)、なぜ救うことができなかったのかという批判がマスコミを中心として渦巻くことになった[32][60]。その後、裁判所は「輸血をしても命は助からなかった」と判断、略式命令が下され児童の両親は無罪、運転手が業務上過失致死罪で起訴され罰金15万円の有罪となった(川崎簡略式 昭和63.8.20)。しかし現場の医師達は「運ばれた時点で輸血をすれば助かっていた」と証言している[32]。2000年2月19日には、日本の最高裁判所は、宗教上の理由で輸血を拒否する意思決定を行う権利は人格権の一内容として尊重されると認め、無断で輸血を行った医師と病院はこれを侵害したとして患者の遺族(患者は一審判決後に死去。)に55万円の支払いを命じる判決を下した。





神戸高専剣道実技拒否事件


神戸市立工業高等専門学校のエホバの証人の生徒が必須科目であった剣道の科目を履行しなかったことで退学または留年処分になったことの是非が争われたケースで、1996年3月8日、日本の最高裁判所は、学校側が主張する剣道の必須性を退け、格闘技を拒否された場合の代替措置を用意しなかったことは、学校側の落ち度であると指摘し、退学または留年処分は不当であるとの判決を下し、勝訴が確定した。




性的児童虐待


2012年6月13日、米国カリフォルニア州のアラメダ上級裁判所(一審裁判所)[61]で行われた裁判で、当協会は約800億円相当の協会の資産の凍結を命じられ、賠償金280万ドル(22億円)の40%を支払うように命じられた。判決によると、エホバの証人の男性信者が当時9歳だった少女に1年の間性的虐待を加えているという通報を知りながら、罪を立証するには2人ないし3人の証人が必要との教理(コリントの信徒二13:1)が結果的に警察へ通報を妨げることになり、長老たちが決定した組織的な隠蔽であり違法との判決に至った。その後、エホバの証人側は同州控訴裁判所(二審裁判所)に控訴の後、原告側と和解した[62]。なお同様の被害が、イギリスやオーストラリアで計1600人以上隠蔽されていたとの報告があり、国による調査や告訴が多数なされている[63][64][65][66][67]



兵役拒否に対する処罰


兵役や国家に対する忠誠の拒否などで処罰されたものある。エホバの証人は「彼らはそのつるぎを打ちかえてすきとし、そのやりを打ちかえてかまとし、国は国にむかってつるぎをあげず、彼らはもはや戦いのことを学ばない」(イザヤ書2章4節)という聖書の記述に従っているためであるが、当該国の軍事当局から見れば従軍拒否などはあくまでも法令違反とされる場合がある。代表的な事例として、ナチス・ドイツにおいて兵役を拒否したためにより強制収容所に送致され多くが処刑された出来事などが挙げられる(「エホバの証人とホロコースト」参照)。2017年現在でも一部の国々で同様の事例が存在する[証人 20]


韓国では、2018年時点で良心的兵役拒否が認められていないため、懲役拒否は法に基づき処罰される。この処罰を受けた人は、1954年から2018年まで約2万人に上る。その99.2%がエホバの証人の信徒とされる[68]



ロシアでの活動禁止措置


ロシアの法務省は、エホバの証人を過激主義団体の一つであると認定し、布教活動および集会を禁じる措置を行っている。エホバの証人が配布したある小冊子に、作家レフ・トルストイの言葉が引用され、ロシア正教会の教理が「迷信で呪術的」と記載されていたのを司法省が問題視したという[69]。法務省はこれに先立ち、同団体内での「過激主義的な行動」の兆候をつかんだと発表していた[70]。ロシア政府は「憎悪を煽り、市民の人間としての尊厳を軽んじている」と非難、訴状には「この団体は国家を尊重せず、あらゆる市民的な結びつきを弱らせ、国の安全を破壊する」と記されていた。エホバの証人側はロシア​連邦​最高​裁判​所に撤回を求める裁判を起こしたが、最高裁は法務省側の主張を支持し、エホバの証人は2017年4月よりロシア国内の活動を禁止されている[証人 21]。この弾圧に対し、国際宗教自由委員会(USCIRF)の議長でイエズス会の司祭トーマス・J・リースは「ロシア政府の今回の措置は、同国内でのエホバの証人の法的存在を抹消することを目的としているようだ。USCIRFは、この平和的な宗教団体に対する弾圧を止めるよう、ロシア政府に要請する」[69]と声明を発表した。なお、他にもモルモン教、セブンスデー・アドベンチスト教会などロシア国内にある他の宗教的少数派も同様、近年ロシアの過激活動対策法の対象団体となっている。



題材作品



小説



  • 『羊飼のいない羊たち』 - 1984年、津山千恵。第二次大戦中の灯台社と良心的兵役拒否を貫いた明石順三の生涯。明石は戦後、教団に対して出した公開質問状の内容が「反逆」と見なされ、排斥されている。

  • 『説得―エホバの証人と輸血拒否事件』 - 1988年、大泉実成。1985年6月に神奈川県で実際にあった、出血多量で死んだ小学生の輸血拒否事件を基に、ある信者家族の信仰と生命の尊さを巡る葛藤を一人のルポライターが克明に綴ったノンフィクション小説[32]。1993年にTBSでドラマ化され話題になった。

  • 『NHKにようこそ!』 - 2002年、滝本竜彦。ひきこもりの青年と、彼を立ち直らせようとする新興宗教の二世信者の少女を中心とした物語[71]。元エホバの証人の漫画家いしいさやは、インタビューの中でエホバの証人との訣別を決めた最大の理由として本書を挙げており、「(エホバの証人の信者は)この本は読んではいけないことになっていた」と述べている[39]



ドラマ


  • 『説得―エホバの証人と輸血拒否事件』 - 1993年、TBS。ビートたけし主演[60]、大谷直子・斉藤洋介他出演。


映画


  • 『あかぼし』朴璐美主演。精神のバランスを崩し新興宗教にのめりこんでいく母親を、幼い息子の目を通して描く[72][73]




  • 船瀬俊介、内海聡 両著『血液の闇』((三五館 ISBN 978-4883206162、2014年)ーテレビドラマや小説の「説得」その他、昭和天皇崩御の際の輸血についても触れている。副題 輸血は受けてはいけない)。(船瀬俊介著(医療ジャーナリスト)、 内海 聡著(内科医、Tokyo DD Clinic院長) (2014年6月)


コミック



  • 『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』いしいさや著。 - ヤングマガジンサード(講談社)にて2017年6月より連載開始した自伝漫画。いしいがツイッターで自主発表した8ページの本作が、わずか2日間で3万リツイートを超える大反響を呼んだ[10][74]。約半年後にあたる2017年12月20日にはKCデラックスより単行本第1巻(ISBN 978-4-06-510538-2)が発売されている。本書によれば、この漫画は、作者自身の体験をもとに事実を再構成したものであり、主人公さやちゃんは少女時代のいしいであるものと思われる。帯の裏表紙側にはさやちゃんがエホバの証人の虐待を受ける場面が2カット引用されており、それぞれ衣服の一部または大部分を着けない状態で、衣料品のベルトでおしりを打たれる、友達のプレゼントであるかわいいお洋服の破棄を強いられるなどが描かれている。

  • 『カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由』たもさん著。 - 10歳の時に母親に連れられてカルト宗教に入信。進学や夢、友人関係など、多くのものを宗教による制限のために諦めてきたが、結婚してやっと生まれたひとり息子が、「輸血」を必要とする病だったことをきっかけにカルト宗教への違和感を強め35歳の時に脱退。体験をコミックエッセイとして描いている。著者は「おわりに」でエホバの証人について「子どもの人権を侵害し、自由を奪い、教えに背くなら存在を否定し、輸血拒否で実際に命を・・・」と記している[35]



脚注・引用


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  1. ^ “Court Trial Testimony Redwood City”. Superior Court of the State of California (2012年2月22日). 2014年4月20日閲覧。 “I am general counsel for the National Organization of Jehovah's Witnesses out of Brooklyn, New York. ... We are a hierarchical religion structured just like the Catholic Church.”


  2. ^ 島薗進『何のための「宗教」か?―現代宗教の抑圧と自由』青弓社 1994年


  3. ^ 井門富二夫『カルトの諸相 キリスト教の場合』岩波書店1997年


  4. ^ Anthony A. Hoekema (1963). The Four Major Cults: Christian Science, Jehovah's Witnesses, Mormonism, Seventh-day Adventism. Eerdmans. ISBN 0-85364-094-7. 

  5. ^ abWitnesses of Hope in an Ecumenical and Inter-religious Surrounding- ローマ教皇庁による2008年4月の公式見解。エホバの証人をプロテスタントのセクト(異端)としている。

  6. ^ abcdef尾形守『異端見分けハンドブック』プレイズ出版

  7. ^ abThe Orthodox Christian and the Heretic- アメリカ正教会「正教会のキリスト教徒と異端者」

  8. ^ ab『The Heresy of JEHOVAH'S WITNESSES』H.H. POPE SHENOUDA III, Baramous.Monastery Press, 1993.

  9. ^ ab『キリスト教大事典 改訂新版第9版』教文館、1988年

  10. ^ abc漫画『よく宗教勧誘に来る人の家に生まれた子の話』公式ページ 作品中にエホバの証人の施設「王国会館」が登場する。


  11. ^ 『日本大百科全書(ニッポニカ)』(エホバの証人)川又志朗

  12. ^ abcd「三大異端」に言及。- 伊藤正孝、市雄貴『血を拒む「エホバの証人」--異端の輝きと悲惨』朝日ジャーナル:第27巻第27号(1985),p22.朝日新聞社

  13. ^ abcdefウィリアム・ウッド『[エホバの証人]への伝道ハンドブック』いのちのことば社、1987年


  14. ^ 生駒孝彰 綾部恒雄(編)「アメリカ起源の二つの宗派」『クラブが創った国 アメリカ』<結社の世界史> 山川出版社 2005 ISBN 463444450X pp.129-136.

  15. ^ abレイモンド・フランズ著・樋口久訳 『良心の危機 ―「エホバの証人」組織中枢での葛藤』(Crisis of Conscience) せせらぎ出版、2001年。


  16. ^ キリスト聖書塾編集部 『ヘブライ語入門』 キリスト聖書塾、1985年、399頁。

  17. ^ abcdefg『宣教ハンドブック Q&A130』共立基督教研究所 いのちのことば社1991年

  18. ^ abJesus the Archangel Michael?- Ellen G. White Estate

  19. ^ ab中澤啓介『十字架か、杭か』新世界訳研究会、1999年 キリストの磔刑について、十字架刑であったという考古学的証拠が多数発見されている。


  20. ^ 「神は霊であられるので神を崇拝するものも霊と真理をもって崇拝しなければなりません。」(ヨハネ4章24節);「子供らよ、自分を偶像から守れ。」(ヨハネ第一5章21節);「偶像によって汚れたものを避ける。」(使徒15章20節);「神の神殿と偶像に一致があるか。」(コリント第二6章16節);「偶像礼拝から逃げ去りなさい。」(コリント第一10章14節);「強欲つまり偶像礼拝に関して、地上にあるあなた方の肢体を死んだものとしなさい。」(コロサイ3章5節)


  21. ^ ホセ・ヨンパルト カトリックとプロテスタント-どのように違うか- サンパウロ 1968.8.Aug P.33~4 サンパウロ

  22. ^ ab悩むエホバの証人へ-真理のみことば伝道協会


  23. ^ 「三大異端」に言及。- 八木谷涼子『なんでもわかるキリスト教大事典』p184,朝日新聞出版,2012年

  24. ^ abものみの塔への疑問 -JWTC エホバの証人をキリストへ


  25. ^ なにゆえキリストの道なのか(32)聖書を教える“エホバの証人”はキリスト教ではないのか 正木弥:クリスチャン・トゥデイ


  26. ^ 井出定次『異端とは何か』いのちのことば社1982年


  27. ^ 創世記(口語訳)#9:4


  28. ^ レビ記(口語訳)#17:10


  29. ^ 申命記(口語訳)#12:23


  30. ^ 使徒行伝(口語訳)#15:20


  31. ^ 使徒行伝(口語訳)#15:28,29

  32. ^ abcd大泉実成『説得―エホバの証人と輸血拒否事件』現代書館1988年


  33. ^ 『エホバの証人と輸血』公益社団法人日本医師会


  34. ^ 2013-04-17 朝日新聞 朝刊

  35. ^ abたもさん『カルト宗教信じてました。 「エホバの証人2世」の私が25年間の信仰を捨てた理由』彩図社、2018年、ISBN 978-4-8013-0300-3


  36. ^ “胃破裂で運ばれてきた生後3日の赤ちゃんに、父親は「今すぐ輸血をやめてください!」:yomiDr.(ヨミドクター)”. 2018年9月9日閲覧。


  37. ^ 『良心の危機 -「エホバの証人」組織中枢での葛藤-』 - せせらぎ出版

  38. ^ abcd佐藤典雅『ドアの向こうのカルト ---9歳から35歳まで過ごしたエホバの証人の記録』、河出書房新社、2013年、ISBN 978-4-309-02155-3

    (上記書籍の文庫版:佐藤典雅『カルト脱出記 エホバの証人元信者が語る25年間の記録』、河出文庫、さ37-1、河出書房新社、2017年、ISBN 978-4-309-41504-8)


  39. ^ abc「エホバの証人の活動のなかで、最もつらかったこと」元信者が告白-いしいさやインタビュー


  40. ^ ウィリアム・ウッド『エホバの証人 マインドコントロールの実態』三一書房1993年


  41. ^ ウィリアム・ウッド『エホバの証人 カルト集団の実態』三一書房1997年


  42. ^ 坂根真実『解毒 エホバの証人の洗脳から脱出したある女性の手記』角川書店2016年

  43. ^ abカルト岩井洋(関西国際大学教授)『知恵蔵』(株)朝日新聞出版発行.


  44. ^ ミカ書(口語訳)#4:3


  45. ^ イザヤ書(口語訳)#2:4


  46. ^ マタイによる福音書(口語訳)#26:52


  47. ^ Jehovah’s Witnesses take to streets as busy heathens are rarely home World news The Guardian


  48. ^ 『地上最後の刑事』 - ベン・H・ウィンタース - Google ブックス


  49. ^ 幸福の科学出家騒動は清水富美加個人の責任なのか? カルト宗教信者の子どもたちが抱える問題 - リテラ-エホバの証人も含めた新興宗教の信者を親にもつ子どもたちについて書かれている。


  50. ^ 生駒孝彰『世界の宗教101物語』新書館1997年


  51. ^ 毎日新聞,1994年6月7日夕刊.


  52. ^ 島薗進『現代救済宗教論』青弓社2006年


  53. ^ 長野県松川町増野の「エホバ反対運動」-エホバの証人情報センター保管庫


  54. ^ カルト拠点施設「王国会館」の建設阻止に向けて 長野県松川町増野自治会の声明 2002年11月2日-「エホバの証人問題を考える会」公式ホームページ


  55. ^ ものみの塔 被害報告の現状と課題 中澤啓介牧師(大野キリスト教会-「エホバの証人問題を考える会」公式ホームページ


  56. ^ Enquête Parlementaire visant à élaborer une politique en vue de lutter contre les practiques illégales des sectes et le danger qu'elles représentent pour la société et pour les personnes, particulièrement les mineurs d'âge. Rapport fait au nom de la Commission d'enquête par MM. Duquesne et Willems. Partie II. (カルトの不法行為、社会や人々、特に未成年者にとっての危険と戦うことを目的とした政策を説明する議会公聴。ドゥケイン氏、ウィレム氏による委員会での公聴、の名称での報告 パート2)available online -- フランス語とフラマン語の2言語報告, retrieved 2007-01-08.


  57. ^ フランス語の報告1995年(英語の翻訳), フランス国民議会, 議会委員会報告


  58. ^ フランス国民議会 (1999年6月10日). “Les sectes et l'argent” (French). République Française. 2009年4月20日閲覧。 “enquête sur la situation financière, patrimoniale et fiscale des sectes, ainsi que sur leurs activités économiques et leurs relations avec les milieux économiques et financiers [カルトの財務、所有物、収益、同様にそれらの経済活動、経済・金融に関するコネクションに関する公聴]”


  59. ^ 『海外の宗教事情に関する調査報告書』p125,平成24年3月,文化庁 -同報告書では、エホバの証人以外にもロシア正教会主教会議による「偽キリスト教セクト、新異教主義、オカルティズムについて」(1994年12月)において取り上げた新宗教についても報告している。

  60. ^ abエホバの証人事件で息子の輸血を拒否した父親と、演じたたけしの距離 - 現代ビジネス 講談社


  61. ^ Jehovah's Witnesses ordered to pay more than $20 million to woman who said she was sexually abused 『NBC NEWS』2012年6月15日午前9時6分


  62. ^ California Courts - Appellate Court Case Information


  63. ^ Jehovah's Witnesses to compensate woman over sex abuse - BBC News


  64. ^ Media releases, Child Abuse Royal Commission


  65. ^ Australia's Jehovah's Witnesses Failed To Report 1,006 Alleged Child Sex Abuses The Two-Way NPR


  66. ^ Jehovah’s Witnesses face child sexual-abuse investigation in Australia - The Washington Post


  67. ^ 児童性的虐待:オーストラリア連合教会、過去40年で賠償金約20億円|クリスチャントゥデイ-エホバの証人も含めた宗教団体の児童性的虐待について書かれている。


  68. ^ “エホバの証人「国防部傘下での代替服務はできない」=韓国”. 中央日報. (2018年7月1日). http://japanese.joins.com/article/774/242774.html 2018年7月1日閲覧。 

  69. ^ ab「ロシア政府、エホバの証人を「過激主義団体」に指定へ」-ハフィントンポスト誌,2017.4.8.


  70. ^ ロシア、エホバの証人の活動禁止 「過激派組織」と政府:AFPBB News


  71. ^ 滝本竜彦『NHKにようこそ!』角川書店、2002年


  72. ^ あかぼし 作品情報 - 映画.com


  73. ^ 第25回東京国際映画祭 公式インタビュー 日本映画・ある視点 『あかぼし』-監督がエホバの証人をモデルにしていると明言。


  74. ^ マツリ新作「HUMINT」&元二世信者の自伝マンガ、ヤンマガサードで始動 - コミックナタリー




エホバの証人の公式サイト・出版物など


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  1. ^ ab 2018年 国や地域からの報告, Watchtower Bible and Tract Society, (2018), https://www.jw.org/ja/%E5%87%BA%E7%89%88%E7%89%A9/%E6%9C%AC/2018%E5%A5%89%E4%BB%95%E5%B9%B4%E5%BA%A6%E3%81%AE%E5%A0%B1%E5%91%8A/2018%E5%9B%BD%E5%9C%B0%E5%9F%9F/ 

  2. ^ ab「興味がない」と言っているのに,また来るのはなぜですか - エホバの証人公式サイト

  3. ^ abc“天使長ミカエルとはだれのことですか - エホバの証人公式サイト”. 2017年9月20日閲覧。


  4. ^ “この世界はだれの支配下にあるか - エホバの証人公式サイト”. 2017年9月21日閲覧。


  5. ^ “どうして「エホバの証人」と言うのですか - エホバの証人公式サイト”. 2017年9月20日閲覧。


  6. ^ ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人) JW Broadcasting


  7. ^ “偽りの教え4: 神は三位一体である - エホバの証人公式サイト” (2009年11月). 2017年11月30日閲覧。


  8. ^ “聖書の年代計算は1914年について何を明らかにしていますかーエホバの証人公式サイト”. 2017年11月28日閲覧。


  9. ^ “キリストの到来とは何のことですかーエホバの証人公式サイト”. 2017年11月28日閲覧。


  10. ^ “神の王国とは何ですかーエホバの証人公式サイト”. 2017年11月28日閲覧。


  11. ^ “大患難とは何ですかーエホバの証人公式サイト”. 2017年11月28日閲覧。


  12. ^ “神の王国は何を行ないますかーエホバの証人公式サイト”. 2017年11月28日閲覧。


  13. ^ 『あなたは地上の楽園で永遠に生きられます』ものみの塔聖書冊子協会、1982年


  14. ^ “すべての行状において聖なる者でなければならない - エホバの証人公式サイト”. 2017年11月30日閲覧。


  15. ^ “結婚 ― 愛ある神からの賜物 - エホバの証人公式サイト”. 2017年11月28日閲覧。9節


  16. ^ “エホバの証人が輸血を受け入れないのはなぜですか - エホバの証人公式サイト”. 2017年9月21日閲覧。


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  18. ^ “なぜ伝道するのか - エホバの証人公式サイト” (2015年9月). 2017年9月21日閲覧。


  19. ^ “終わりの日の今,悪い交わりに用心する - エホバの証人公式サイト” (2015年8月). 2017年9月21日閲覧。


  20. ^ “信仰ゆえに投獄されているエホバの証人 国別データ - エホバの証人公式サイト” (2017年1月). 2017年9月21日閲覧。


  21. ^ “ロシアの最高裁はエホバの証人に不利な判決を下す - エホバの証人公式サイト” (2017年4月20日). 2017年9月21日閲覧。




関連項目







  • ものみの塔聖書冊子協会

  • エホバの証人の組織構造

  • エホバの証人とホロコースト

  • レイモンド・フランズ

  • エホバの証人に関する論争


  • 王国会館 (宗教施設)

  • 原始キリスト教

  • 新世界訳聖書

  • 灯台社



外部リンク



  • JW.ORG / エホバの証人の公式ウェブサイトものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)









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