1972年ミュンヘンオリンピック


























































1972年ミュンヘンオリンピック

第20回オリンピック競技大会
Games of the XX Olympiad

Olympiastadion 1.jpg
開催都市
西ドイツの旗 西ドイツ ミュンヘン
参加国・地域数
121
参加人数
7,170人(男子6,075人、女子1,059人)
競技種目数
21競技195種目
開会式
1972年8月26日
閉会式
1972年9月11日
開会宣言
グスタフ・ハイネマン大統領
選手宣誓
ヘーディ・スチュラー
審判宣誓
ヘインズ・ポラー
最終聖火ランナー
ギューター・ザン
主競技場
ミュンヘン・オリンピアシュタディオン
夏季




<  1968年メキシコシティ

1976年モントリオール  >

冬季




<  1972年札幌

1976年インスブルック  >


オリンピックの旗 Portal:オリンピック
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ミュンヘンオリンピック会場


第20回オリンピック競技大会(だい20かいオリンピックきょうぎたいかい、仏: Jeux de la XXe olympiade、英: Games of the XX Olympiad、独: Spiele der XX. Olympiade)は、1972年8月26日から9月11日までの17日間、西ドイツ(現:ドイツ)のミュンヘンで開催されたオリンピック競技大会。一般的にミュンヘンオリンピックと呼称される。オリンピック史上最悪の悲劇といわれるミュンヘンオリンピック事件が発生したことで知られる。




目次






  • 1 大会開催までの経緯


  • 2 大会マスコット


    • 2.1 ポスターデザイン




  • 3 ハイライト


    • 3.1 ミュンヘンオリンピック事件




  • 4 主な競技会場


  • 5 実施競技と日程表


  • 6 各国の獲得メダル


  • 7 主なメダリスト


  • 8 冬季オリンピック招致へ


  • 9 関連項目


  • 10 外部リンク





大会開催までの経緯


ミュンヘンオリンピックの開催は1966年4月26日、イタリアのローマで開かれた第64回IOC総会で決定された。




































1972年夏季オリンピック 開催地投票
都市

1回目
2回目
ミュンヘン
西ドイツの旗 西ドイツ
29
31
マドリード
スペインの旗 スペイン
16 16
モントリオール
カナダの旗 カナダ
6 13
デトロイト
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
6 -


大会マスコット


マスコットはダックスフントがモチーフになったバルディーで、夏季オリンピック大会に登場した最初の大会マスコットでもあった。



ポスターデザイン


オリンピックのポスターデザインに、日本からは荒川修作が参加した。



ハイライト


ドイツでの開催は、1936年ベルリン大会以来2回目となるが、第一次世界大戦により開催取り止めとなった1916年大会も回次が残る(「みなし開催扱い」)ため、公式上は3回目となる。しかし、マスメディアにおける報道では現実に行われた開催回から考慮されるため、ドイツで2回目の五輪として報道される場合がほとんどである。第二次世界大戦後としてはドイツ初となるオリンピック開催であり、当時は分断国家であった東ドイツと西ドイツの相互承認と国際連合への同時加盟を間近に控えていた時期でもあった。


この大会から、柔道とハンドボールが正式種目として復活した。


開会式で選手宣誓だけでなく審判宣誓も行うようになったのも、この大会からである。


日本男子体操が最も強さを誇った大会でもある。全8種目24個のメダルのうち、16個を日本が獲得。団体では、1960年ローマ・1964年東京・1968年メキシコに続いて4連覇。個人総合と鉄棒と平行棒では金銀銅メダル独占。鉄棒金メダルの塚原光男が開発した「月面宙返り」が、以後世界の体操界で長年使用される革命的な技となる。


日本男子バレーボールは大会前から日本国内の話題をさらい、テレビ番組「ミュンヘンへの道」なども放送されていた。準決勝の対ブルガリア戦でセットカウント0-2からの奇跡の逆転劇を演じ、金メダルを獲得。


競泳のマーク・スピッツ(アメリカ)が、出場した全種目(自由形100m・200m、バタフライ100m・200m、リレー400m・800m、メドレー400m)において全て世界記録で優勝し、7個の金メダルを獲得。北京オリンピックでマイケル・フェルプスが8個の金メダルを獲得するまでは、1大会で獲得した最多金メダル記録だった。


男子バスケットボール決勝(アメリカ対ソ連)では、この種目の採用以来無敗を誇ったアメリカが終了間際に逆転され、初めて敗れる波乱があった。ソ連が逆転に成功した、試合時間残り3秒からのプレイの中断と再開及びそのやり直し(タイムを戻してのリプレイ)という一連の処置を不服としたアメリカチームは、表彰式の出場と銀メダルの受取を拒否した。



次回大会のモントリオールオリンピック以降は一部の国がボイコットで不参加となったため、ほぼ全世界の国と地域が参加したオリンピックとしてはソウルオリンピックまで待たねばならなかった。



ミュンヘンオリンピック事件



会期中の9月5日、パレスチナのゲリラが選手村のイスラエル選手宿舎を襲撃した。イスラエル選手団のレスリングコーチとウエイトリフティングの選手を殺害した後、9人を人質にした。救出は失敗し、銃撃戦の末、人質9人全員とゲリラ5人、警官1人が死亡する大惨事となった。



主な競技会場



  • オリンピアパーク

    • ミュンヘン・オリンピアシュタディオン

    • オリンピアハレ

    • ボクスハレ

    • ラッドシュタディオン

    • ホッケーアンラウンジ

    • バレーボールハレ

    • シュウィムハレ



  • グレーター・ミュンヘン地区

    • Regattastrecke

    • バスケットボールハレ(現・アウディ・ドーム)

    • メッセージランデ

    • アーバン・スタジアム

    • ヤーンシュタディオン

    • Drei Flüsse Stadion

    • ESVシュタディオン





実施競技と日程表































































































































































































































































































































































































































































































































































競技名 / 日付 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
開会式/閉会式


陸上競技


ボート


バスケットボール


ボクシング


カヌー


自転車競技


フェンシング


サッカー


体操


ウエイトリフティング


ハンドボール


ホッケー


柔道


レスリング


競泳


飛び込み


水球


近代五種


馬術


射撃


アーチェリー


バレーボール


ヨット


水上スキー


バドミントン


註.バドミントンと水上スキーは公開競技



各国の獲得メダル






























































































国・地域








1
ソビエト連邦 ソビエト連邦
50 27 22 99
2
アメリカ合衆国 アメリカ合衆国
33 31 30 94
3
東ドイツ 東ドイツ
20 23 23 66
4
西ドイツ 西ドイツ(開催国)
13 11 16 40
5
日本 日本
13 8 8 29
6
オーストラリア オーストラリア
8 7 2 17
7
ポーランド ポーランド
7 5 9 21
8
ハンガリー ハンガリー
6 13 16 35
9
ブルガリア ブルガリア
6 10 5 21
10
イタリア イタリア
5 3 10 18


主なメダリスト



  • 11位 金メダル


    • 加藤喜代美(日本、レスリングフリースタイル52kg級)


    • 柳田英明(日本、レスリングフリースタイル57kg級)


    • 田口信教(日本、競泳男子100m平泳ぎ)


    • 青木まゆみ(日本、競泳女子100mバタフライ)


    • 川口孝夫(日本、柔道軽量級)


    • 野村豊和(日本、柔道軽中量級)


    • 関根忍(日本、柔道中量級)


    • 中山彰規(日本、体操男子つり輪)


    • 塚原光男(日本、体操男子鉄棒)


    • 加藤澤男(日本、体操男子個人総合、平行棒)


    • 岡村輝一・笠松茂・加藤澤男・監物永三・塚原光男・中山彰規(日本、体操男子団体総合)


    • 大古誠司・木村憲治・佐藤哲夫・嶋岡健治・中村祐造・西本哲雄・猫田勝敏・野口泰弘・深尾吉英・南将之・森田淳悟・横田忠義(日本、バレーボール男子)


    • ビンス・マシューズ(アメリカ、陸上競技男子400m)


    • ラッセ・ビレン(フィンランド、陸上競技男子5000m)

    • ラッセ・ビレン(フィンランド、陸上競技男子10000m)


    • フランク・ショーター(アメリカ、陸上競技男子マラソン)


    • ヴォルフガング・ノルトウイック(東ドイツ、陸上競技男子棒高跳)


    • ハイデ・ローゼンダール(西ドイツ、陸上競技女子走幅跳)


    • アナトリー・ボンダルチュク(ソビエト連邦、陸上競技男子ハンマー投)


    • ウルリケ・マイフェルト(西ドイツ、陸上競技女子走高跳)


    • ルート・フックス(東ドイツ、陸上競技女子やり投)


    • マーク・スピッツ(アメリカ、競泳男子100m自由形)

    • マーク・スピッツ(アメリカ、競泳男子200m自由形)


    • マイケル・ジェイ・バートン(アメリカ、競泳男子1500m自由形)

    • マーク・スピッツ(アメリカ、競泳男子100mバタフライ)

    • マーク・スピッツ(アメリカ、競泳男子200mバタフライ)

    • アメリカ(競泳男子4×100リレー)

    • アメリカ(競泳男子4×200リレー)

    • アメリカ(競泳男子4×100メドレーリレー)


    • シェーン・グールド(オーストラリア、競泳女子200m自由形)

    • シェーン・グールド(オーストラリア、競泳女子400m自由形)

    • シェーン・グールド(オーストラリア、競泳女子200m個人メドレー)


    • クラウス・ディビアシ(イタリア、飛び込み男子10m高飛び込み)


    • ニコライ・アンドリアノフ(ソビエト連邦、体操男子種目別ゆか)


    • オルガ・コルブト(ソビエト連邦、体操女子種目別平均台)

    • オルガ・コルブト(ソビエト連邦、体操女子種目別ゆか)

    • ソビエト連邦(体操女子団体)

    • ソビエト連邦(バスケットボール男子)


    • リゼロット・リンゼンホッフ(西ドイツ、馬術馬場馬術個人)

    • 西ドイツ(馬術障害飛越団体)


    • アンドラス・バツツォ(ハンガリー、近代五種男子個人)


    • テオフィロ・ステベンソン(キューバ、ボクシングヘビー級)




  • 22位 銀メダル


    • 平山紘一郎(日本、レスリンググレコローマン52kg級)


    • 和田喜久夫(日本、レスリングフリースタイル68kg級)


    • 加藤澤男(日本、体操男子あん馬、鉄棒)


    • 笠松茂(日本、体操男子平行棒)


    • 監物永三(日本、体操男子個人総合)


    • 中山彰規(日本、体操男子床運動)


    • 飯田高子・岩原豊子・生沼スミエ・岡本真理子・塩川美知子・島影せい子・白井貴子・浜恵子・古川牧子・松村勝美・山崎八重子・山下規子(日本、バレーボール女子)


    • モハメド・ガムーディ (チュニジア、陸上競技男子5000m)


    • アルフォンソ・サモラ (メキシコ、ボクシング・バンタム級)

    • シェーン・グールド(オーストラリア、競泳女子800m自由形)

    • オルガ・コルブト(ソビエト連邦、体操女子種目別段違い平行棒)

    • ソビエト連邦(体操男子団体)

    • アメリカ(バスケットボール男子)

    • 西ドイツ(馬術馬場馬術団体)

    • ハンガリー(近代五種男子団体)




  • 33位 銅メダル


    • 田口信教(日本、競泳男子200m平泳ぎ)


    • 西村昌樹(日本、柔道重量級)


    • 笠松茂(日本、体操男子床運動、鉄棒)


    • 監物永三(日本、体操男子あん馬、平行棒)


    • 中山彰規(日本、体操男子個人総合)


    • 塚原光男(日本、体操男子つり輪)


    • ミルツ・イフター(エチオピア、陸上競技男子10000m)


    • イレーナ・シェビンスカ(ポーランド、陸上競技女子200m)

    • シェーン・グールド(オーストラリア、競泳女子100m自由形)

    • ニコライ・アンドリアノフ(ソビエト連邦、体操男子種目別跳馬)




冬季オリンピック招致へ



  • 2009年にミュンヘンは2018年冬季オリンピックの開催地に立候補した。実現すれば史上初の同一都市での夏冬五輪開催となるはずであったが、韓国の平昌に敗れた。


関連項目




  • 時よとまれ、君は美しい/ミュンヘンの17日 - 記録映画

  • 国際オリンピック委員会

  • 夏季オリンピック

  • オリンピアシュタディオン


  • アニメドキュメント ミュンヘンへの道 - 1972年に放映されたドキュメントアニメ。内容はバレーボール日本代表が、ミュンヘンオリンピックへ向けて取り組む様子はアニメ、練習風景は実写映像で行った異色作品。


  • ミュンヘン (映画) - 2006年に公開された映画。ミュンヘンオリンピック事件がテーマ。

  • 1972年ミュンヘンオリンピックの日本選手団

  • ハイデルベルクパラリンピック


  • 札幌市 - ミュンヘン五輪と同じ年に札幌オリンピック(冬季大会)が開催されたことをきっかけに、両市は姉妹都市となった。

  • プロジェクト:オリンピック



外部リンク



  • IOC Munich 1972 Page

  • JOCオリンピックの歴史

  • ミュンヘン五輪 男子バレー金メダル - NHKニュース(動画・静止画) NHKアーカイブス










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