籠原駅
籠原駅 | |
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北口(2012年10月) | |
かごはら Kagohara | |
◄*熊谷 (6.6km) (4.8km) 深谷► | |
所在地 | 埼玉県熊谷市新堀713 北緯36度10分28.83秒 東経139度19分49.86秒 / 北緯36.1746750度 東経139.3305167度 / 36.1746750; 139.3305167 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■高崎線 |
キロ程 | 41.0km(大宮起点) 東京から尾久経由で71.5km |
電報略号 | コラ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- | 15,054人/日(降車客含まず) -2017年- |
開業年月日 | 1909年(明治42年)12月16日 |
備考 | 直営駅(管理駅) みどりの窓口 有 |
* この間に熊谷貨物ターミナル駅(大宮起点 39.3km)がある。 |
籠原駅(かごはらえき)は、埼玉県熊谷市新堀(にいぼり)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)高崎線の駅である。
目次
1 概要
2 歴史
3 駅構造
3.1 のりば
4 利用状況
5 駅周辺
5.1 路線バス
6 駅名の由来
7 隣の駅
8 関連項目
9 脚注
9.1 注釈
9.2 出典
10 出典
11 外部リンク
概要
当駅の高崎寄りに車両基地(籠原運輸区および高崎車両センター籠原派出所)がある。また、当駅より北の高崎線の一部駅は15両編成に対応していないため、当駅を始発・終点とする列車や夜間滞泊などの留置運用を伴う列車で15両編成で運用される列車は、当駅で必ず高崎寄り5両の増結・切り離しを行うことになる[1][注 1]。2004年3月13日から2012年3月16日までは車両の連結を兼ねて上り1本のみ特急列車が停車していた。
当駅を終点とする湘南新宿ライン・上野東京ライン(高崎線 - 東海道線直通)も多く運転されており、熱海・小田原・大船・横浜方面でも「籠原」行きの列車が見られる。また、首都圏で行われる年末年始の終夜運転も当駅までの運転となる。
歴史
1909年(明治42年)12月16日 - 開業。
1969年(昭和44年)12月15日 - 籠原電車区が設置される。
1983年(昭和58年)7月1日 - 貨物列車が運行休止。
籠原電車区の電留線の一番南側の線路から駅南側にある日本鋼管ライトスチール工業(現 JFE建材)熊谷工場まで3.1kmの専用線が分岐し、塩浜操車場(現・川崎貨物駅)から専用貨車(トキ21100、トキ21500)で原料である鉄鋼コイルが到着していた。最盛期だった1970年代前半には常時20~23両編成もの長大編成による専用貨物列車で1列車で800トンものコイルを輸送しておりコイル鋼管号と呼ばれたほどの特別列車だった。しかし鉄鋼不況や国鉄の闘争、また道路事情の改善によるトラック輸送拡大などの波に呑まれて徐々に編成縮小や減便を繰り返し、1977年(昭和52年)からは週2 - 3日の指定日のみの運転になり、1979年(昭和54年)10月に熊谷貨物ターミナル駅が開業して同駅からの接続になった時には10両編成にまで縮小して他の貨物との併結にまで陥った。さらに1982年(昭和57年)11月からは不定期運転に格下げされて列車自体の運休も目立つようになって輸送力はほとんど皆無となり、週に1 - 2日程度に1往復、5~6両程度の編成(少ない時には1~2両程度)の資材用貨物列車が細々と走るのみとなった。そして1983年(昭和58年)内には貨物輸送をすべてトラックに切り替えられてしまい完全に運行休止となってしまった。[要出典]
1984年(昭和59年)2月1日 - 専用線と貨物列車の設定を正式に廃止。同時に専用線発着の車扱貨物の取扱を廃止。[要出典]
1986年(昭和61年) - 橋上駅化
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道の駅となる。
1988年(昭和63年)12月1日 - 籠原電車区を籠原運輸区へ改称。
2001年(平成13年)11月18日 - ICカード「Suica」供用開始。
2004年(平成16年)3月13日 - ダイヤ改正により特急停車駅(「あかぎ」上り1本)に昇格。
2005年(平成17年)12月10日 - 組織変更に伴い、籠原運輸区が高崎車両センター籠原派出となる。
2008年(平成20年)3月7日 - 1・2番線高崎側の階段完成に伴い、使用を開始。
2009年(平成21年)12月 - 籠原駅開業100周年を迎える。
2011年(平成23年)3月20日 - 北口駅ビル「E'site籠原」開業。
2016年(平成28年)3月15日 - 当駅構内で漏電による火災が発生。信号装置等の焼損により高崎線は当駅を含む熊谷駅~岡部駅間で17日まで運転を見合わせた[2]。
駅構造
島式ホーム2面4線の地上駅で、橋上駅舎を有している。
当駅は直営駅(駅長・助役配置)であり管理駅でもあるが、当駅は自駅のみの単駅管理となっている。マルス端末の設備がある。みどりの窓口・指定席券売機・自動券売機・自動改札機設置。バリアフリー化済みである。
初電 - 6:30の間の改札はインターホンを使用しての対応となっている[3]。
また、隣に熊谷貨物ターミナル駅ができる前は、秩父鉄道の三ヶ尻線が接続していた。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | ■高崎線 | 上り | 大宮・東京・新宿・横浜方面 (湘南新宿ライン)(上野東京ライン) |
3・4 | 下り | 本庄・高崎・渋川・前橋方面 |
- 湘南新宿ラインの列車は新宿駅を経由して大船駅から、上野東京ラインの列車は上野駅を経由して東京駅から東海道線へ直通する。
- 奇数番線(1・3番線)が本線、偶数番線(2・4番線)が待避線である。ホームには終日立ち番がいる。
- 上り線について、2番線は上りの当駅始発(車両基地出庫・折返し始発)や車両連結に入線することが多い。また、特急の通過待ちも行われることもある。なお、平日朝ラッシュ時は1・2番線は相互発着となる。
- 下り線について、4番線は下りの当駅止まり(車両基地入庫)や車両の切り離しのために入線することが多い。なお、ホームの番線表示には先述の通り「渋川」との表記があるが、当駅には特急が停車しないため、普通列車に乗り高崎駅などで上越線への乗り換えが必要である。
- 当駅止まりかつ折り返し大宮・上野・東京・新宿方面行きの2番線に到着する列車で、後続が高崎方面へ行く列車の場合は、階段またはエスカレーター・エレベーターの移動を伴うため、1つ手前の熊谷駅で乗り換えを促す放送が行なわれる場合もある。
- 本庄駅 - 高崎駅間の普通列車は10両以下でしか運転できない。このため、15両編成の列車に関しては深谷駅発着を除く全列車が必ず当駅で高崎方5両の連結・切り離しを行う。当駅 - 高崎駅・新前橋駅・前橋駅間は10両で運転される。なお、熊谷駅まではドアは通常のように自動(車掌による操作)で開閉されるが、当駅より北側(高崎寄り)の駅は通年を通して、手動(ボタン式による操作)での開閉になる[1]。
- 2018年度より、深谷駅(すでに対応済みの3番線を除く)・岡部駅・本庄駅の各駅のプラットホームが15両対応となった。これにより、高崎駅方面での輸送障害時には、15両編成のままで最遠で本庄駅まで輸送できるようになることで、当駅での増解結作業を省略し、大宮駅方面への折り返し運転をスムーズに行うことが可能となった[4]。なお、定期列車で15両のまま深谷駅 - 本庄駅間を運転する列車の設定は現在のところない。
- 湘南新宿ラインで事故・各種トラブル・大雨・落雷などによる遅れが発生した場合、当駅折り返し列車が手前の熊谷駅で打ち切られる場合がある。また、高崎駅折返し列車は当駅で運転打ち切りとなり折り返す場合もあり、その場合は当駅 - 高崎駅間で臨時の折返し列車で対応する場合がある。
2008年(平成20年)4月1日より、全ホームの発車メロディが熊谷市歌の歌い出しの部分をアレンジしたものに変更された[5]。これは、熊谷市が市歌普及を促すために計画したものである。
利用状況
2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は15,054人である。高崎線熊谷以北では高崎駅に次いで第2位。
近年の1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 1日平均 乗車人員 | 出典 |
---|---|---|
1998年(平成10年) | 13,072 | |
1999年(平成11年) | 13,397 | [* 1] |
2000年(平成12年) | [JR 1]13,529 | [* 2] |
2001年(平成13年) | [JR 2]13,681 | [* 3] |
2002年(平成14年) | [JR 3]13,709 | [* 4] |
2003年(平成15年) | [JR 4]13,677 | [* 5] |
2004年(平成16年) | [JR 5]13,854 | [* 6] |
2005年(平成17年) | [JR 6]14,182 | [* 7] |
2006年(平成18年) | [JR 7]14,563 | [* 8] |
2007年(平成19年) | [JR 8]14,913 | [* 9] |
2008年(平成20年) | [JR 9]15,000 | [* 10] |
2009年(平成21年) | [JR 10]14,925 | [* 11] |
2010年(平成22年) | [JR 11]14,860 | [* 12] |
2011年(平成23年) | [JR 12]14,862 | [* 13] |
2012年(平成24年) | [JR 13]14,804 | [* 14] |
2013年(平成25年) | [JR 14]15,097 | [* 15] |
2014年(平成26年) | [JR 15]14,716 | [* 16] |
2015年(平成27年) | [JR 16]14,863 | [* 17] |
2016年(平成28年) | [JR 17]14,845 | [* 18] |
2017年(平成29年) | [JR 18]15,054 |
駅周辺
2011年3月20日、北口に3階建ての駅ビル「E'site籠原」開業[8]。
駅周辺(駅前ロータリー・広場)は、熊谷市の路上喫煙マナー条例(2006年10月1日施行)により、喫煙禁止区域に指定されている。南北各ロータリー内1か所ずつのみ喫煙所が設けられている。
北口駅前広場は狭く、路線バスが広場には入れなかったり、国道17号から通じる通りも昔ながらの狭い道路となっていたが、南口前に引き続いて、土地区画整備事業が進められており、2018年3月頃に、新しい広場が暫定解放されている。
航空自衛隊熊谷基地
- 熊谷工業団地
- 埼玉県立熊谷西高等学校
国土交通省関東運輸局埼玉運輸支局 熊谷自動車検査登録事務所
軽自動車検査協会埼玉事務所熊谷支所- 熊谷文化創造館 さくらめいと
- 籠原駅前郵便局
埼玉縣信用金庫籠原支店
埼玉りそな銀行籠原支店
熊谷市役所籠原駅連絡所
路線バス
- 北口
国際十王交通 ※毎年、7月に開催される「籠原まつり」開催日は休止となり、終日迂回。
- 熊谷駅
- 深谷駅
熊谷市ゆうゆうバス
- グライダーワゴン(協同バス)
- 妻沼行政センター
- グライダーワゴン(協同バス)
- 南口
空港連絡バス羽田空港線:羽田空港行(国際十王交通・東京空港交通)- 熊谷市ゆうゆうバス
- さくら号(協同バス)
- 三尻方面 熊谷駅南口
- 熊谷文化創造館周り 籠原駅南口
- ムサシトミヨ号(協同バス)
- 熊谷運動公園方面 熊谷駅南口
- ほたる号(国際十王交通)
- 熊谷市江南行政センター方面
- さくら号(協同バス)
群馬県太田市が籠原駅に乗り入れるバス路線の新設を計画している(2019年10月を想定)[9][10]
駅名の由来
当初所在地名(大里郡玉井村大字新堀)から「新堀駅」と名づけられる予定であったが、同じく貨物駅を兼ねてあった東京都の日暮里駅と混同される恐れが出てきたため、付近の小字名(旧中山道の立場であった)を取って籠原駅と名づけられた。ただし、小字名は「こもりはら」であったという。
開業以来長らく(表に出る)地名と駅名が合致しない状態であったが、熊谷市民や近隣住民は駅一帯を指して「籠原」と意識してきた。2007年(平成19年)10月、籠原中央第二土地区画整理事業により当駅南口ロータリー以南の一定区域の地名が「籠原南」(1 - 3丁目)に変更され、初めて「籠原」が市名の直後に来る表の地名となった。当駅以北も籠原中央第一土地区画整理事業により「籠原」が付く地名に変更される見通しである(詳細未定)。
かつては、籠を略字に置き換えた「篭原」という表記も多用されていた。現在では、駅構内・列車内での旅客向け案内では完全に見られなくなっている。近隣にある案内板のごく一部の作り変えられずに古くから残されているものに「篭原駅」の表記が残されているほか、古くからある店舗名に一部残されている(例:東和銀行篭原支店)。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
■高崎線
■通勤快速・■特別快速・■快速(「アーバン」を含む)・■普通
熊谷駅 - ((貨)熊谷貨物ターミナル駅) - 籠原駅 - 深谷駅
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
埼玉県道139号籠原停車場線 - 駅前通り
脚注
注釈
^ 2018年のテレビアニメ『お前はまだグンマを知らない』第1話にて言及されている。
出典
- ^ ab“「お前はまだグンマを知らない」1話感想:籠原駅で前の5両を切り離します!”. アキバ総研. 2018年4月8日閲覧。
^ “JR高崎線の火災事故は、なぜ長期化したのか”. 東洋経済新報社. 2017年1月20日閲覧。
^ “【お知らせ】高崎線内の一部の駅におけるインターホン対応等の実施について” (2016年2月1日). 2016年2月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年8月20日閲覧。
^ 会社発足30周年を迎えるにあたって別紙2(東日本旅客鉄道プレスリリース2017年3月7日、同日閲覧)
^ JR熊谷駅・籠原駅の発車メロディーが市歌になります 埼玉県熊谷市役所お知らせ
^ 埼玉県統計年鑑
^ 熊谷市統計書 - 熊谷市
^ JR東日本高崎支社 | 高崎支社からのお知らせ「【プレス発表】2011年3月20日(日)籠原駅北口に「E'site籠原」が誕生します」(2010年2月21日)
^ バス路線を再編 太田市が8年計画 JR籠原駅と接続 :上毛新聞ニュース(2017年8月11日、同日閲覧)
^ 太田市地域公共交通網形成計画
出典
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- 埼玉県統計年鑑
^ 埼玉県統計年鑑(平成12年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成13年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成14年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成15年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成16年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成17年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成18年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成19年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成20年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成21年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成22年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成23年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成24年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成25年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成26年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成27年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成28年)
^ 埼玉県統計年鑑(平成29年)
外部リンク
- JR東日本 籠原駅
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