コヴノ県






県章


コヴノ県(ロシア語: Ковенская губерния)は帝政ロシアの県(グベールニヤ)である。また北西地域内の1県でもある[1]。行政中心地はコヴノ(現カウナス)であった。その領域の大部分は現在ではリトアニアとなっており、ごく一部がラトビア[2]とベラルーシに含まれる。




目次






  • 1 歴史


  • 2 下位区分・人口


  • 3 行政の長


  • 4 出身者


  • 5 出典





歴史


コヴノ県は1842年12月18日にニコライ1世の発布した政令により、ヴィリナ県北部の7郡が分離して成立した[3]。郡(ウエズド)の下位組織である郷(ヴォロスチ)は、7郡合わせて144に区分されていた[1]。また、ヴォロスチの下位区分の総数としては、ポショーロク - 15932、メステチコ - 251、セロ - 209、セリツォ(ru) - 998、デレヴニャ - 8075という、1860年代の史料が残っている。郡警察分区(スタン)は、コヴノ郡、ポネヴェジュ郡、テリシュ郡、シャヴリ郡は4区、ヴィリコミル郡、ノヴォアレクサンドロフスク郡、ロッシエヌィ郡は5区に分かれていた[1]



下位区分・人口




コヴノ県の地図(1888年)
右端から時計回りに、緑:ノヴォアレクサンドロフスク郡、桃:ヴィリコミル郡、青:コヴノ郡、橙:ロッシエヌィ郡、茶:テリシュ郡、灰:シャヴリ郡、黄:ポネヴェジュ郡


コヴノ県には以下の9郡(ウエズド)が属していた。






































































コヴノ県の下位区分

行政中心地
面積(露里²)
郷全域人口(人)
行政中心地人口(人)
県全体
コヴノ 35315.5 154,4564
14,3144
ヴィリコミル郡(ru)
ヴィルクメルゲ 5185.8 21,9617 (1889) 1,6559
コヴノ郡(ru)
カウナス 3534.2 174 175 (1894) 6,1500
ノヴォアレクサンドロフスク郡(ru)
Novoaleksandrovsk 5078.1 22,6775 (1896) 7556
ポネヴェジュ郡(ru)
パネヴェジース 5451.5 22,3502 (1897) 1,3044
ロッシエヌィ郡(ru)
ラセイネイ(ru)
5464.0 22,1731 (1897) 7455
テリシュ郡(ru)
テルシェイ 4654.0 18,2611 (1900) 6288
シャヴリ郡(ru)
シャウレイ 6079.3 25,5925 (1902) 1,6968

[註]
・郡名はロシア語、行政中心地名はリトアニア語を用いている。同地名のロシア語名 / リトアニア語名の関係にある。
・面積は平方ベルスタ(露里)。1ベルスタ = 約1067メートル[4]
・県全体の面積・人口は1897年[5]、各市の人口は( )内の年の統計による。
斜体は行政中心地の各市に加え、ヴィズィ(ru)(現ベラルーシ)、シャドフ(現リトアニア・シェドゥヴァ(ru)の旧称)の2市を含む、県内の市(ゴロド)の総数。
・改称:ヴィルクメルゲ - 現ウクメルゲ、Novoaleksandrovsk - 現ザラサイ(ru)









































































































民族比率(1897年[6]


リトアニア人

ジェマイティヤ人

ユダヤ人

ポーランド人

ロシア人

ベラルーシ人

ラトビア人

ドイツ人
県全体
37.2 %
28.9 %
13.7 %
9.0 %
4.7 %
2.4 %
2.3 %
1.4 %
ヴィリコミル郡
72.2 %

13.2 %
10.0 %
4.1 %



コヴノ郡
35.7 %
5.8 %
19.8 %
23.2 %
11.6 %


2.3 %
ノヴォアレクサンドロフスク郡
49.8 %

12.7 %
8.9 %
9.9 %
16.8 %
1.8 %

ポネヴェジュ郡
71.6 %

12.2 %
6.5 %
1.9 %

6.8 %

ロッシエヌィ郡
9.3 %
66.9 %
11.2 %
5.5 %
2.0 %


4.4 %
テリシュ郡
0.8 %
80.3 %
12.4 %
1.5 %
1.3 %

2.3 %

シャヴリ郡
17.3 %
53.3 %
14.3 %
6.3 %
2.2 %

4.9 %
1.0 %


行政の長




出身者




出典



  1. ^ abcВрангель К. К. Ковенская губерния // Энциклопедический словарь Брокгауза и Ефрона. в 86 т. (82 т. и 4 доп.). — СПб., 1890—1907.


  2. ^ Martuzāns B. Formation of the territory of independent Latvia (1920s)


  3. ^ Полное собрание законов Российской империи, № 16347


  4. ^ 井桁貞義編 『コンサイス露和辞典』 三省堂、2009年、P87


  5. ^ Демоскоп Weekly. Первая всеобщая перепись населения Российской Империи 1897 г. Наличное население в губерниях. уездах. городах Российской Империи (без Финляндии)


  6. ^ Демоскоп Weekly — Приложение. Справочник статистических показателей




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