B-2 (航空機)
B-2 スピリット
用途:爆撃機
分類:戦略爆撃機
製造者:ノースロップ・グラマン社
運用者: アメリカ合衆国(アメリカ空軍)
初飛行:1989年7月17日
生産数:21機
運用開始:1997年4月
運用状況:現役
ユニットコスト:7億2,700万USドル
B-2は、アメリカ空軍のステルス戦略爆撃機である。開発はノースロップ・グラマン社が担当した。水平尾翼および垂直尾翼が無い、いわゆる全翼機と呼ばれる特徴的な形を持つ航空機である。愛称はスピリット(Spirit、魂、精神の意)。
同重量の金と同価値[1]といわれるほど非常に高価で、少数しか生産されていない。B-2は1機ごとに「Spirit of ~(大半は米国の州の名)」のパーソナルネームが与えられている。
目次
1 開発経緯
2 機体設計と搭載機器
3 爆撃
4 価格と製造数
5 運用部隊情報
5.1 リビア空爆
5.2 配備状況
6 実戦配備中の全機リスト
7 機密保持と漏洩
8 事故
9 初実戦
10 仕様
10.1 武装
11 ジャック・ノースロップの悲願
12 登場作品
12.1 映画
12.2 アニメ・漫画
12.3 ゲーム
13 脚注
14 関連項目
15 外部リンク
開発経緯
B-2の開発は、ステルス性や長い航続距離などの要求の下に1978年から開始された。その当初は、ソビエト連邦の防空網をかいくぐり、ICBM発射基地や移動式ICBM発射台に短距離攻撃ミサイルにより核攻撃を加えることを主目的としていた。開発初期は極秘プロジェクト(Project Senior C. J.、後にATBと改名)として当初米空軍上層部ですら開発は機密扱いであった。ATB(Advanced Technology Bomber、先進技術爆撃機)という計画名は知られるようになったものの、1988年4月に想像図が公表されるまでは公式情報はほとんどなかった。
B-2の開発は米ノースロップ・グラマン社と米ボーイング社が共同で行い、米ボーイング社がコックピット部と本体の中央部、残りをすべてノースロップ・グラマン社が担当した。1982年に6機のプロトタイプ用の予算が組まれ、1988年11月22日に最初の機体82-1066がパームデールのアメリカ空軍第42プラントからロールアウトされた。セレモニーは非常に慎重に計画され、招待された500名のゲストは地上からはB-2の正面のみ観覧が可能であったが、上空からの規制は手が抜かれていて、小型セスナ機により上空から撮影された写真が残されている。
初飛行は当初1989年7月15日に予定されていたが(予算編成時は1987年の予定だった)、燃料系のトラブルのため延期され、最終的には7月17日にエドワーズ空軍基地にて行われた[2]。
アメリカ空軍は2012年の時点でB-2を20機保有している[3]。
機体設計と搭載機器
F-117と同じくステルス性を最重要視した形となっているが、F-117が直線的な多角形によって構成された機体デザインだったのに対して、B-2は曲線的なシルエットとなっている。これはF-117が数学的・幾何学的なアプローチで設計されたのに対し、元ヒューズ社のレーダー技術者であるジョン・キャッセンの経験により、乱反射の低減を主目的にし機体に凹凸や鋭角を作らないことを根幹として、粘土を使った模型による実験により開発されたステルス技術を用いたことによる。また、F-117開発当時のコンピュータの計算能力が低く、曲面のシミュレーションが難しかったためにデザインが極端に簡素化されたのに対して、B-2開発時にはクレイ社のスーパーコンピュータが使用可能であったためである。「空飛ぶ翼」(flying wing)の概念を大きく踏襲し、垂直尾翼および水平尾翼を有していないため、コンピューターの制御無しでは飛行困難な形だと言われている。また、ヨー方向制御のための垂直尾翼(ラダー)が存在しないため両翼端にドラッグ・ラダー(スプリット・ラダー)を装備しており、通常飛行時は常に両端をわずかに開いて空気抵抗を発生させヨー安定を確保している。高いステルス性が必要な任務遂行時はレーダー反射を抑えるためドラッグラダーを完全に閉じ、左右のエンジン出力の増減によりヨーコントロールを行っている。
尾翼が無いことはレーダー反射断面積の面で有利となっており、表面はレーダー波を吸収してそのエネルギーを熱に変換するグラファイト/エポキシ複合剤(RAM:Radar Absorbent Material)で覆われているほか、内部構造には非公表ながらレーダー波を吸収するハニカム構造が大量に採用されているとされる。B-2の機体表面を環境変化などから保護するために表面には無数の小さな孔があけられており、本体内で発生した水蒸気などを外部へ逃して変形を防ぐ設計がなされている。
4基搭載された米ゼネラル・エレクトリック製F118-GE-110 ターボファンエンジンは、レーダー波を反射するエンジンファンが機体正面から露出しないように大きく曲げられたダクトを介して機体内部に深く埋め込まれている。吸気は通常のエンジンへのエアインテークへ、そのやや前部に刻まれたジグザグ状の切れ目の2つに分けられたエアインテークから取り入れられる。また、排出口は赤外線による下方からの探知を避けるために機体上面に開口している。さらに排気温度を下げるため、排出前の排気には冷気が混合されて温度が下げられ、長く作られた排出口以降の翼上部に熱吸収材でできたタイルが並べられており排気温度をさらに低下させている。他にコントレイル(飛行機雲)を発生させず目視による探知を回避する為に塩化フッ化スルホン酸(Chloro-fluorosulphonic acid)をエンジン排気に混入させる装置が取り付けられている。[4]
また、B-2は、前脚両側ベイに2基の攻撃目標探索・航法用の米レイセオン(ヒューズ・エアクラフト)社製AN/APQ-181Ku-バンドフェーズドアレイレーダーを装備しており、ステルス性を阻害しないように自機の放つレーダー電波の周波数のみを通す選択透過性の高いカバーで覆われている。アクティブ・レーダー使用時にはステルス性が失われる危険があるため、レーダー波の照射は爆撃直前に地上の標的近辺のみを対象に限って行なわれるようになっている。Kuバンドによる目標の精密画像データは、搭載のGPS援用目標照準システム(GPS aided targetting system; GATS)によるJDAM爆弾投下の精度を向上させる。このレーダーは開発時はC-135に搭載されテストが行われていた。
自衛用にAN/ALQ-161電子妨害システムとAN/APR-50レーダー分析警報装置を搭載している。AN/ALQ-161電子妨害システムは多数の敵ミサイル・敵航空機・地上からの捜索レーダー波を尾部警戒を含めて360度警戒を行い、複数の探知に対して直ちに適切な複数の妨害電波を送信できる。
コックピットには4台の多機能カラーディスプレイが設置され、パイロットは左側、コパイロットを兼ねる兵装担当士官(Weapon System Officer; WSO)は右側のマクドネル・ダグラス社製ACES-II上方射出シートに座る。これら通常の搭乗員2名の他に3人目の搭乗用スペースも設けられている他、WSOの座席の真後ろには長時間航行を想定して簡易トイレ及びギャレー、更にコクピット後方には仮眠用スペースも用意されている。操縦は4重のフライ・バイ・ワイヤでコンピュータによってアシストされている。兵器管理システムにはIBMフェデラルシステムズのAN/APR-50(ZSR-63)およびZSR-62ディフェンス補助システムの搭載が予定されている[5][6]。
機体と任務の性格上、当然ながら空中給油受油能力があり、コクピットの後方の機体上面にフライングブーム方式の給油口(リセプタクル)が装備されているが、ステルス機という性格上、リセプタクルは隠匿式となっており、使用時には給油口部分の外板が180度回転し、裏側にあるリセプタクルが露出するようになっている[7]。
爆撃
B-2では、搭載する航法コンピュータに備わる敵の軍事地理に関する情報を利用することにより、最も安全な飛行ルートを設定可能である。また、標的から半径8マイル(約13km)以内にまで到達できれば、250-5,000lbsのGPS/INS誘導のJDAM(Joint Direct Attack Munition)によりピンポイントで目標を破壊することも可能である。JDAMの高空からの滑空距離は27km程度である。この爆弾は、B-2上に搭載されたSBRA(Smart Bomb Rack Assembly)上で再プログラム可能であり、天候やターゲットの変更などに応じて臨機応変に対応できる。B-2には通常16発の2,000lbs爆弾が搭載される。他にも、AGM-158巡航ミサイル(JASSM)や5,000lbs(約2.8t)のEGBU-28バンカーバスター(ペイブウェイ)を最大8発、B-61-11貫通型核爆弾なら最大16発搭載することができる。今後、SDB小直径誘導爆弾の運用能力付加が予定されている[8][6]。
価格と製造数
B-2は1機20億ドル以上(1ドル100円として約2,000億円)という非常に高価な航空機であり、これは世界一値段が高い飛行機としてギネスブックにも登録されている。例えば、世界的に見ても巨大かつ高価なイージス艦のあたご型護衛艦は1隻あたり約1,453億円であり、B-2の価格の高さをうかがい知ることが出来る。
開発当初は132機の製造を予定していたが、取得費だけでなくステルス性確保のため、7年に一度コーティングを再塗装する必要があるなど維持費も高額であり、また、冷戦終結もあって結局、試作機を含む全21機しか製作されていない。量産されれば単価を下げられるが、先進軍事技術が多数使用された特別の航空機であるために友好国への供与は現在も行われていない。
維持費は殆どがその滑らかな機体を研ぐためのものである。F-117の開発責任者であるスカンクワークスのベン・リッチは費用対効果の観点からこの機体を酷評した。ただしF-117もレーダー波吸収用の特殊素材のコーティングのチェックのため、維持費が高額であるのは同様であり、それが理由で2008年をもって退役している。
運用部隊情報
B-2はステルス性の維持が最重要なため、かつては、湿度・気温などを完全にコントロールされているホワイトマン空軍基地の専用ハンガーにのみ駐留しており、ほかの基地に展開することは無かった。アフガニスタン空爆などの際もホワイトマン空軍基地から離陸し、空中給油を繰り返して爆撃を行った。このため 1回の作戦行動にかかる時間が40時間を超える事態もあった。それ以降は、B-2用の簡易ハンガーが開発され、それを設置した基地から爆撃に発進することが可能となり、2003年のイラク戦争ではディエゴガルシア島からの爆撃を行った。現在グアム島のアンダーセン空軍基地にも時折派遣されることがある。設計開始時と異なり、担当ミッションは核攻撃ではなく通常爆弾(誘導爆弾)の投下が主任務である。
2013年3月27日、2機のB-2がホワイトマン空軍基地から無着陸で韓国沖の黄海に飛来、デモ飛行をして北朝鮮を抑止した。
リビア空爆
2011年リビア内戦に投入されたほか、2017年1月には再びリビア国内に展開し、ISIS軍事訓練キャンプを空爆している。2017年のケースでは、2機のB-2をミズーリ州の基地から出動させ、34時間かけて北アフリカ入りさせた[9]。
配備状況
詳細な配備状況に関しては以下に記載する。
- 第509爆撃航空団(509th Bomb Wing)、ホワイトマン空軍基地(ミズーリ州)
- 第13爆撃飛行隊(13th Bomb Squadron)
- 第393爆撃飛行隊(393rd Bomb Squadron)
- 第394戦闘訓練飛行隊(394th Combat Training Squadron)
- 第53航空団(53rd Wing):エグリン空軍基地(フロリダ州)
- 第72試験評価飛行隊(72nd Test and Evaluation Squadron):ホワイトマン空軍基地(ミズーリ州)
- 第57航空団(57th Wing):ネリス空軍基地(ネバダ州)
- 第325兵器飛行隊(325th Weapons Squadron):ホワイトマン空軍基地(ミズーリ州)
- 第715兵器飛行隊(715th Weapons Squadron): 現在未稼働
実戦配備中の全機リスト
パーソナルネームとして、2機にはそれぞれSpirit of America、Spirit of KittyHawkの名が、残りにはSpirit of 州名の形式で名がつけられている[10]。
称号 | 機体ナンバー | 正式名称 | 非公式名称 |
---|---|---|---|
AV-1 | 82-1066 | Spirit of America | Fatal Beauty |
AV-2 | 82-1067 | Spirit of Arizona | Ship From Hell, Murphy's Law |
AV-3 | 82-1068 | Spirit of New York | Shady Lady, Navigator, Ghost, Afternoon Delight |
AV-4 | 82-1069 | Spirit of Indiana | Christine, Armageddon Express |
AV-5 | 82-1070 | Spirit of Ohio | Fire and Ice, Toad |
AV-6 | 82-1071 | Spirit of Mississippi | Black Widow, Penguin, Arnold the Pig |
AV-7 | 88-0328 | Spirit of Texas | Pirate Ship |
AV-8 | 88-0329 | Spirit of Missouri | |
AV-9 | 88-0330 | Spirit of California | |
AV-10 | 88-0331 | Spirit of South Carolina | |
AV-11 | 88-0332 | Spirit of Washington | |
AV-12 | 89-0127 | Spirit of Kansas | |
AV-13 | 89-0128 | Spirit of Nebraska | |
AV-14 | 89-0129 | Spirit of Georgia | The Dark Angel |
AV-15 | 90-0040 | Spirit of Alaska | |
AV-16 | 90-0041 | Spirit of Hawaii | |
AV-17 | 92-0700 | Spirit of West Virginia | |
AV-18 | 93-1085 | Spirit of Oklahoma | |
AV-19 | 93-1086 | Spirit of Kitty Hawk | |
AV-20 | 93-1087 | Spirit of Pennsylvania | Penny the Pig, Grim Reapers |
AV-21 | 93-1088 | Spirit of Louisiana | |
AV-22–AV-135 | 取り消し | Spirit of St. Louis |
機密保持と漏洩
B-2爆撃機は極めて高度な軍事兵器であり、秘密保持には最高度の注意が払われている。機体を写真撮影するに際してもアングルや撮影距離などが厳重に管理・制限される。兵器を搭載して戦闘準備を整えた状態のコックピット内の映像撮影も禁止されている。
2005年10月、中国共産党に情報を売り渡したとして、推進装置設計を担当したノシル・ゴワディアが逮捕された。
事故
2008年2月23日、アンダーセン空軍基地からホワイトマン空軍基地へ向かった1機(89-0127 Spirit of Kansas)が離陸直後に墜落。搭乗員2名は射出座席によって緊急脱出して無事だった[11]。事故後の調査の結果、原因はアンダーセン空軍基地が所在するグアムの高温・多湿な環境に起因する湿気によるセンサー等の電気系統トラブルと判明。その後直ちに全機に対して湿度対策工事が施されている。
2010年2月26日、アンダーセン空軍基地で離陸準備中の機体(88-0332 Spirit of Washington)のエンジン1基で火災が発生し、大きな損傷を負った。1年2ヶ月に及んだ応急修理の後、2011年8月にカリフォルニア州のノースロップ・グラマン パームデール工場まで飛行して移動した。2013年12月16日には修復が完了し、訓練飛行が実施された[12]。
初実戦
B-2の初実戦は1999年のコソボ紛争である。初飛行から10年も経ってからの実戦であるが、それまで実戦経験が無かった理由として以下が挙げられている。
- あまりに高価であり、偵察・撃墜・鹵獲などによる機密漏洩への懸念から、軍部が出撃させるのをためらっていた(コソボ紛争でも、同じく機密とされていたF-117が撃墜される事態が発生していた)。
- 当初、爆撃機に搭載できる精密誘導爆弾が無かった。高度な照準器を用いても、無誘導爆弾は一般市民を巻き込む可能性が高いため、爆撃機の出動は控えられた。これはB-52など他の爆撃機も事情は同様である。その後GPS/INS誘導爆弾が開発され、それによりB-2や従来の爆撃機でも精密爆撃が可能となった。
- 単に本格的な空爆を伴う軍事作戦が無かった。
同紛争中、セルビアの中華人民共和国大使館への誤爆が発生した。アメリカ、NATOは、古い地図を用いて目標を設定したミスによる誤爆であるとして中華人民共和国に謝罪した。しかしながら、中華人民共和国がセルビア側を支援していたため、大使館地下にあった指揮所を故意に爆撃したのではないかという見方が存在する[13]。
仕様
- 全長:21.03m
- 全幅:52.43m
- 全高:5.18m
- 最高速度:約1,000km/h
巡航速度:M0.8
空虚重量:約71.7t
最大離陸重量:約170t
ペイロード:約18t- エンジン:GE F118-GE-100 ターボファン×4基
- エンジン推力: 7,850kg×4
航続距離:約12,000km- 乗員:2名
武装
- 2,000lb爆弾またはJDAM×16発
- 500lb爆弾×80発
AGM-154 JSOW空対地ミサイル
B61核爆弾またはB83核爆弾×16発
などから最大18tまで選択可能
ジャック・ノースロップの悲願
この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(2017年7月) |
実用的な全翼機の製造はノースロップ社の創業者であるジャック・ノースロップの夢であり、そもそもノースロップ社自体が彼の夢を実現する為に何度も設立されたものである。しかし、そんなノースロップの夢は最大の挑戦であったYB-49爆撃機の開発失敗によって頓挫し、1952年失意の内に彼は航空工業界を引退する。その後のノースロップ社はF-89やF-5などの堅実な設計に基づいた機体の開発に努める事となる。
1980年、パーキンソン病に冒され余命幾ばくもないノースロップは本社に招かれ、存在自体が極秘機密であるにも関わらず、軍の特別許可を得て製作されたB-2の完成記念模型をプレゼントされた。
車椅子に乗り既に会話もままならない彼は、一枚の紙に「Now I know why God has kept me alive for 25 years(今こそ、神が私に25年の余生を与えたもうた理由が分かった)」と書き残し、涙を流したという。
その翌年ノースロップは、全翼機に生涯を捧げた85年の人生に幕を下ろした。
登場作品
映画
- 『インデペンデンス・デイ』
コールサイン「レッドアロー」とする機体など5機が登場。ヒューストン上空で静止しているシティ・デストロイヤーを、核弾頭ALCMで攻撃する。- 『エネミー・ライン2 -北朝鮮への潜入-』
- 『クローバーフィールド/HAKAISHA』
- 終盤に登場。マンハッタンで暴れ回る怪獣を空爆する。
- 『シン・ゴジラ』
第509爆撃航空団所属機が3機登場。東京を侵攻するゴジラから大使館を防衛するという名目でグアムから出撃し、ゴジラを「MOPII大型貫通爆弾」[14]で空爆する。この攻撃は、作中において初めてゴジラに有効なダメージを与えるものとなったが、これによってゴジラから放射線流による反撃を受け、全機撃墜されることとなる。- 『宣戦布告』
核ミサイルの発射準備に入った北東人民共和国[15]と中国を空爆するため、岩国基地と嘉手納基地から出撃する。- 『大怪獣東京に現わる』
- 冒頭に登場。エアショーで飛行展示を行っている最中、日本で怪獣出現との報を受け実戦へ向かう。
- 『トータル・フィアーズ』
- 疑心暗鬼に陥ったアメリカが、ロシアへ核攻撃を行うため出撃させる。察知したロシア側もスクランブルを行うが、ポーランド上空で見失う。
- 『のだめカンタービレ最終楽章』
- エリーゼの妄想の中で登場。遠くで編隊を組む姿が映されている。
- 『フライト・デスティネーション』
- 『ブロークン・アロー』
- B-2をモデルにした架空の全翼型爆撃機「B-3」が登場。外観はA-12 アヴェンジャーIIのような完全なデルタ形状の全翼機となっている。
- 『暴走特急』
テロリストに乗っ取られた人工衛星「グレイザー1」を撃墜するため、架空の対衛星ミサイル「ペガサス」を2発搭載して出撃する。- 『ミッドナイト・イーグル』
- B-2をモデルとした「B-5 ミッドナイト・イーグル」という架空機が登場。「特殊爆弾」を搭載した機体が、北アルプス山中に墜落する。
アニメ・漫画
- 『009 RE:CYBORG』
- 「彼の声」を聞いた兵士が操縦し、搭載された核ミサイルでドバイの超高層タワービルに対して核攻撃を行う。
- 『CANAAN』
- 第7話に登場。上海国際テロ対策会議場を攻撃するためグアムから出撃し、JDAMを投下する。コックピットの多機能カラーディスプレイや爆弾槽の6連投下ラックも再現されている。しかし、実物にはない垂直尾翼が装備されている。
- 『COPPELION』
放射性廃棄物を不法投棄をするほか、主人公たちを攻撃する。機関砲を搭載しており、ミサイル迎撃機能も装備している。- 『G-HARD』
- 『うちゅう人 田中太郎』
- 第3話
- 『おくびょうなカーレッジくん』
- 第2シーズン第10話Bパートに登場。ムッチーの頭上からピアノを投下する。
- 『ギルティクラウン』
- 第17話と第18話に登場。考証不足のため、コックピットはボーイング747-400のものが描かれている。
- 『雲のむこう、約束の場所』
- 終盤に1カットのみ登場。
- 『けものフレンズ』
- 第11話の火山の山頂(旧五合目)の背景に、B-2の残骸らしきものが映っている。
- 『ゴルゴ13』
- 『新世界より』
- 第4話に登場。過去に発生した戦争の回想シーンにて、編隊飛行する姿が描かれている。
- 『新テニスの王子様』
- 「公式キャラクターガイド ペアプリ」Vol.1に登場。跡部景吾が通学に使用している。
- 『超重神グラヴィオン』
- GシャドウおよびGeoミラージュのモデルとなっている。
- 『トランスフォーマーG2』
- ドレッドウイングが本機に変形する。実物にはないガトリング砲が搭載されている。
- 『超戦士ガンダム野郎』
- 敵方であるSD仮面がプラモシミュレーター内で操るプラモデルとして登場。同じくSD仮面が操る改造ガンプラ「コンバットガンダム」の背部にバックパックとして合体することが可能となっている。
- 『ヒーローマン』
- 異星人スクラッグの兵器「TAMA」を空爆し、終盤ではスクラッグベースに特殊爆弾を投下して主人公たちを支援する。
- 『ブラスレイター』
- 『ブラッディ・マンデイ』
- 核発射スイッチを長野県軽井沢の町ごと破壊するため、原子爆弾を搭載して沖縄の在日米軍基地から出撃する。
- 『魔人探偵脳噛ネウロ』
- シックスの逃亡手段と対ネウロ迎撃用爆撃機として登場。最後の戦場となる。
- 『迷い猫オーバーラン!』
- 『勇者王ガオガイガー』
ガオガイガーの構成パーツである「ステルスガオー」のモデルである。- 『るくるく』
- 登場人物の1人である荘司しげみが空爆させるために幾度か呼び寄せている。
- 『ルパン三世 燃えよ斬鉄剣』
香港マフィアが超斬鉄合金という素材で作り上げたステルス機として登場。登場人物たちからは「ステルス」と呼ばれており、機体全体がシルバー色で、合金によってミサイル攻撃や戦闘機の衝突にも耐える高い防御力を誇る。武装は空対空ミサイルとガトリング砲2基を搭載するほか、機体自体が刃物のように鋭くて切味が良く、体当たりで戦闘機を切断してしまう。乗員は10名以上。- 作中では、ニューヨークを空爆してアメリカ政府を脅迫し巨万の富を手に入れるため、アメリカ本土を目指して出撃し、迎撃するアメリカ海軍の空母打撃群を返り討ちにして全滅させる。そして、ルパン一味との最終決戦で石川五ェ門と激しい一騎打ちを繰り広げる。
ゲーム
- 『Scarlett』
- 『World in Conflict』
- 架空の第三次世界大戦初期にソビエト連邦領内にて撃墜された状態で登場。プレイヤー部隊はこの残骸の破壊とパイロット救出のために潜入することになる。
- 『アフターバーナー クライマックス』
- Z軍が使用する爆撃機として登場、最終ステージで空対艦ミサイルを発射するシーンがある。ゲーム内では一貫して「ステルス爆撃機」と呼称されている。
- 『エースコンバットシリーズ』
- 『エースコンバット3』を除く全ての作品に登場。いずれも敵としてミッションアップデート後に出現することが多い。しかし、『エースコンバットAH』『エースコンバット∞』ではプレイヤー機として使用可能。『エースコンバットAH』はコックピット視点での操縦ができないが、『エースコンバット∞』ではコックピット視点での操縦が可能。元の機体が高額故に、ゲーム内でも購入や改造には多額の費用を要する。
- 『エリア88』
- アーケード版のステージ2ボスおよび、スーパーファミコン版の航空師団のボスとして登場。機体上部に垂直発射式散弾ミサイルランチャーを2門装備する。
- 『グリッドシーカー』
- プレイヤーが操作する3機の選択可能機体の1つとして使用可能。広範囲のワイドショットと移動速度の遅さで重爆撃機と言う機体となっている。
- 『コール オブ デューティシリーズ』
- 『CoD:MW2』
- マルチプレイにおけるキルストリーク「Stealth bomber」に爆撃機として登場。
- 『CoD:MW3』
- 前作に引き続き、キルストリーク「Stealth bomber」に爆撃機として登場。
- 『CoD:G』
- キャンペーンに登場。連邦軍の兵器工場を爆撃する。
- 『ザ・クルー』
ミシガン州の軍事基地にSR-71 ブラックバードと共に滑走路付近に放置してある。- 『大戦略VIIエクシード』
PSP版では、自国をアメリカに設定すれば自軍機として使用可能。極めて高価な兵器となっている。- 『マーセナリーズ』
- プレイヤーが特定のミッションで空爆要請をすると飛来する。
- 『メタルギアソリッド』
- ストーリー終盤にて核兵器廃棄所を空爆するために出撃する。
- 『萌え萌え大戦争☆げんだいばーん』
- 鋼の乙女「リンディ」のモデルとなっている。B-2そのものは直接登場しない。
『決戦!乙女たちの戦場3〜電撃作戦!戦果はエースの名のもとに〜』
- 爆撃機「B-2 スピリット」が自軍の兵器として使用可能。搭載武器は大型爆弾の他、爆撃機搭載の武器としては作中最大の射程を持つ「AGM-129 ACM」を装備。実在兵器を元にした兵器の中では作中で最も高価[16]。
脚注
^ B-2一機の価格は約2,000億円。2018年2月時点での金価格は1gあたり3,700円超。B-2一機分の重量45tの金は約1,665億円超。
^ The Encyclopedia of Modern Military Aircraft (ISBN: 1-904687-84-9)
^ オハイオ州デイトンにある国立アメリカ空軍博物館に一機が収蔵、展示されているが、この機体は静的強度試験に供された機体で、実戦に配備された実績は無い。主脚等一部の部品に、運用中の他機の部品が取り付けられている。
^ 但し、塩化フッ化スルホン酸は皮膚に付着すると爛れる等の重大な害を及ぼす毒劇物であり、取り扱いに細心の注意が必要であることと、腐食性の強い液体であることから液体を積み込むタンクやポンプ等のメンテナンスにも手間が掛かる事から、現在では使用を見合わせているものとみられる。その為、コントレイルの航跡を残しながら飛行するB-2が度々目撃されている。
^ The Encyclopedia of Modern Military Aircraft (ISBN: 1-904687-84-9)
- ^ ab軍事研究 2007年8月号
^ 空中給油の様子(Youtube - USAミリタリーチャンネル『B-2スピリット ステルス戦略爆撃機』)
^ America's deadliest weapon the B-2 stealth bomber (DVD)
^ 米ステルス爆撃機、リビアでIS戦闘員80人超殺害 異例の空爆作戦 AFP(2017年01月20日)2017年01月22日閲覧
^ イカロスmook 世界の名機シリーズ「B-2スピリット」 Jウイング編集部 イカロス出版 42-44頁
^ “B-2 Stealth Bomber Crash Scene Photos: Exclusive First Look”. Popular Mechanics. (2008年7月14日). http://www.popularmechanics.com/science/air_space/4273248.html 2008年7月16日閲覧。 (英語)(離陸から墜落に至るまでの図解説明有り)
^ エンジン火災で損傷したB-2A「スピリット・オブ・ワシントン」が完全復帰(FlyTeamニュース 2013/12/29)
^ 日高義樹のワシントン・リポート2006年8月13日放送「TV初公開B-2爆撃機と新鋭空母グアム演習」
^ 実在するMOP(大型貫通爆弾)の発展改良型という設定の架空の兵器
^ 原作の小説版では北朝鮮
^ 全兵器の中で最も高価なのは「ドラゴン」(架空の生物)。また、価格順ではB-2の次に高価なのは潜水艦「オハイオ」。
関連項目
- 爆撃機
- ステルス性
- ステルス機
- F-117
ポール・ティベッツ - B-29エノラ・ゲイ機長。孫がB-2操縦士である。
Ho229 - 第二次世界大戦中、ドイツのホルテン兄弟が開発した全翼ジェット戦闘爆撃機。B-2が公開されると、デザインが酷似していたために注目を集め、「ナチスのゲテモノ飛行機の一種」という評価から一転し好意的に再評価された。
ビーフェルド-ブラウン効果 - 早坂秀雄は著書『宇宙船建造プロジェクト』にて、B-2機が劣化ウランを利用してこの効果を応用していることについて言及している。
外部リンク
ディスカバリーチャネル ステルス特集(動画:英語)[リンク切れ]
動画 (Real Player)[リンク切れ]
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