内房線
















































































JR logo (east).svg 内房線

内房線の主力車両209系 (江見 - 太海間の山生橋梁)
内房線の主力車両209系
(江見 - 太海間の山生橋梁)

基本情報

日本の旗 日本
所在地
千葉県
起点
蘇我駅
終点
安房鴨川駅
駅数
30駅
電報略号
ホサセ(房総西線時代)[1]
開業
1912年3月28日
所有者
東日本旅客鉄道(JR東日本)
運営者
東日本旅客鉄道(JR東日本)
使用車両
使用車両を参照
路線諸元
路線距離
119.4 km
軌間
1,067 mm
線路数
複線(蘇我 - 君津間)、単線(左記以外)
電化方式
直流1,500 V
架空電車線方式
閉塞方式
(複線および単線)自動閉塞式
保安装置
ATS-P
最高速度
120 km/h(優等列車)



路線図

鉄道路線図 JR内房線.svg
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内房線(うちぼうせん)は、千葉県千葉市中央区の蘇我駅から房総半島の西岸(東京湾側)を経由し千葉県鴨川市の安房鴨川駅へ至る東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線(幹線)である。また、内房線の前身である房総西線についても記述する。


なお、運転系統としては外房線区間(千葉駅 - 蘇我駅間)を含めた千葉駅 - 安房鴨川駅間となっている(後述参照)。




目次






  • 1 概要


    • 1.1 路線データ




  • 2 沿線概況


    • 2.1 千葉駅 - 君津駅間


    • 2.2 君津駅 - 館山駅間


    • 2.3 館山駅 - 安房鴨川駅間




  • 3 運行形態


    • 3.1 優等列車


    • 3.2 地域輸送


      • 3.2.1 普通


      • 3.2.2 快速


        • 3.2.2.1 横須賀・総武快速線直通(快速)


        • 3.2.2.2 京葉線直通(快速・通勤快速)






    • 3.3 過去の列車


      • 3.3.1 総武快速線直通(特別快速)






  • 4 利用状況


  • 5 使用車両


    • 5.1 特急列車


    • 5.2 普通列車


    • 5.3 過去の使用車両


      • 5.3.1 気動車


      • 5.3.2 電車






  • 6 歴史


    • 6.1 年表




  • 7 駅一覧


  • 8 脚注


  • 9 参考文献


  • 10 関連項目


  • 11 外部リンク





概要


千葉市から東京湾沿いに房総半島を南下し、太平洋沿岸の鴨川に至る路線。蘇我駅で外房線から分岐し、安房鴨川駅で再び外房線に接続する。なお、千葉駅から安房鴨川駅までの距離(営業キロ)は、内房線経由より外房線勝浦経由のほうが距離が29.9km短い。


千葉駅 - 君津駅間は複線区間となっており、列車の本数も比較的多く東京方面からの快速列車も乗り入れている。一方で君津駅以南は単線区間となり、列車本数は少なくなる。蘇我駅 - 君津駅間では東京から京葉線経由で特急列車が乗り入れているが、平日の日中は定期特急列車の運転は無く、朝と夕方から夜のみの運転となっている。


全線が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」、およびIC乗車カード「Suica」の首都圏エリアに含まれている。



路線データ



  • 管轄(事業種別):東日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)

  • 路線距離(営業キロ):蘇我駅 - 木更津駅 - 安房鴨川駅間 119.4km[2]


  • 軌間:1067mm

  • 駅数:30(起終点駅含む)[2]
    • 内房線所属駅に限定した場合、外房線所属の蘇我駅[3]が除外され、29駅となる。


  • 複線区間:蘇我駅 - 君津駅間

  • 電化区間:全線(直流1500V)


  • 閉塞方式:(複線および単線)自動閉塞式

  • 保安装置:ATS-P

  • 最高速度:

    • 蘇我駅 - 君津駅間 120km/h

    • 君津駅 - 安房鴨川駅間 95km/h




  • 運転指令所:千葉総合指令室(蘇我駅 - 館山駅間:内房指令・CTC、館山駅 - 安房鴨川駅間:外房指令・CTC)

    • 運転取扱駅(駅が信号を制御、運行を管理):蘇我駅

    • 準運転取扱駅(入換時は駅が信号を制御):木更津駅、君津駅、館山駅、安房鴨川駅




全線が千葉支社の管轄である。



沿線概況







千葉駅 - 君津駅間


内房線の正式な起点は蘇我であり、千葉駅 - 蘇我駅間は外房線となっている。しかし、内房線の普通列車は千葉駅を発着駅とするため、JRの旅客案内やウェブサイトでの乗換案内では内房線の(事実上の)起点は千葉との案内表記が多く、千葉駅 - 蘇我駅間は内房線・外房線が共用している状態となっている。


この区間は東京や千葉のベッドタウンであり、沿線は住宅地に囲まれているが、この区間でも利用者数が減少し、1992年から2015年度と比べ蘇我駅 - 君津駅間の利用者数は約19.5%減っており、利用者が増加中の駅は浜野駅と袖ケ浦駅のみである。利用者の利便性向上のために、浜野駅・長浦駅・袖ケ浦駅には快速・通勤快速が終日停車するようになった。


東京都心への通勤・通学利用が多く、ラッシュ時は千葉駅発着の普通列車のほかに、総武線に直通する快速、京葉線に直通する快速、通勤快速が設定されており、同区間から東京都心まで1本の列車でアクセスできる。特に京葉線の通勤快速は、京葉線内での通過駅が多いこともあって、所要時間を大幅に短縮している。ただし、東京駅の京葉線地下ホームは地上ホームと離れているため、乗り換えには時間がかかる。


利用者が多い区間のため、特急を除いた(日中時間帯に定期の特急列車は、運行していない)日中の君津駅までの運行本数は1時間に3本(木更津駅 - 館山駅の列車含む)であり、日中でも総武線快速が直通運転として君津駅まで乗り入れている。




君津駅 - 館山駅間


君津駅以南は東京湾と房総丘陵の間のわずかな平地を、東京湾の沿岸に寄り添う形で走行する。沿線にはマザー牧場・鋸山などの観光スポットや、多数の海水浴場が点在する。また館山は南房総における観光拠点の一つであり、観光アクセスとしての役割が目立つ区間である。海岸沿いを走行するため、風の影響を受けやすく、しばしば運休する。複数ある風規制区間のうち、特に運転中止になりやすい佐貫町駅 - 上総湊駅間では、防風柵の設置が行われ、2012年3月21日に完成したが[4]、それ以外の区間でも風規制になることも多く、線区全体での対策が求められている[5]


この区間の沿線人口は少なく、館山市街地以外は集積した市街地がないため、乗車人員が300 - 400人程度の駅が連続する。君津駅を境界に利用者における極端な段差が生じているため、君津駅以南の普通列車は、日中は1時間に1本で、路線も単線となる。また、この区間の普通列車は、2017年3月4日のダイヤ改正により日中は千葉駅への直通運転がなくなり、木更津駅 - 館山駅間の運行となり、君津・木更津以北の系統と分断された。


利用状況面において、同区間を通過する観光利用者数も減少傾向にある。慢性的な渋滞になっている京葉道路を迂回する東京湾アクアラインや館山自動車道・富津館山道路・国道127号館山バイパスの開通により、東京から南房総へのアクセスは自動車の比率が劇的に高まりつつあり、これが君津駅以南の観光利用客を減少させる結果となった。平日日中の特急「さざなみ」が軒並み定期列車から臨時列車に変更されたのが代表例である。逆に高速道路網が茂原までしかない外房線沿線は現在も鉄道利用が主体となっている。


なお、沿線にある鹿野山山頂付近に「国土地理院鹿野山測地観測所」が存在し、「気象庁地磁気観測所」と同様に地磁気の観測を行っているため、常磐線のように交流電化ではないものの、君津駅 - 館山駅間の一部区間では、通電区間を数km単位に細分化することで地磁気観測に影響が無いようにしている[6]



館山駅 - 安房鴨川駅間


館山駅より先は進路を東に変えて、外房線と連絡する安房鴨川駅を目指す。この区間は基本的に普通列車のみが運行され、ほとんどの列車はこの区間内のみの折り返し運行で、館山以北との直通は少なくなっている。千倉駅 - 安房鴨川駅間は太平洋の沿岸に寄り添って進み、海水浴場やマリンスポット・マリンリゾートなどの海に関するレジャー施設が多くなる。この区間における利用動向は、館山駅 - 安房鴨川駅間の両都市間の相互移動と、南房総の観光の入り口の一つである千倉駅への観光利用、安房拓心高等学校の最寄である南三原駅への通学利用に留まる。




運行形態


普通列車を中心としたダイヤ編成で、千葉駅を発着する系統が主体である。東京方面から直通する列車は、東京駅 - 千葉駅間は総武本線を、千葉駅 - 蘇我駅間は外房線を経由する。また特急列車と一部の普通列車(快速含む)は京葉線を経由し蘇我駅から当線に合流する。



優等列車


京葉線の東京駅から君津駅まで特急「さざなみ」が運転されている。かつては特急「ビューさざなみ」や、朝の上りに「おはようさざなみ」、夕方下りに「ホームタウンさざなみ」が運転されていたが[7]、2005年12月10日のダイヤ改正で「さざなみ」に統一された。また、臨時列車であるが、週末に特急「新宿さざなみ」(主に新宿駅 - 館山駅間)が運転されている。


かつては千倉駅まで運転する列車もあった[7]。またかつては停車パターンが列車ごとに異なっていた[7]。2015年3月14日のダイヤ改正で、特急「さざなみ」の定期運用ではすべての列車が平日に東京駅 - 君津駅間での運転に統一され、君津駅 - 館山駅間の特急列車の運用は土曜・日曜・祝日の臨時特急「新宿さざなみ」のみとなった[8]



地域輸送



普通


普通列車は、日中は主に千葉駅 - 木更津駅・君津駅間、木更津駅 - 館山駅間および館山駅 - 安房鴨川駅間の列車が運転される。千葉から安房鴨川までの内房線全線を直通運転する列車は少ない。複線区間の千葉駅 - 木更津駅・君津駅間は総武線快速直通列車も合わせると1時間に3本程度(巌根駅を除く)運行されている。


君津駅以南は単線で、朝夕は多少本数が増えるが、基本的に1時間に1本程度の運行となっている。なお、2017年3月4日の改正で、日中時間帯の千葉駅 - 館山駅間の系統は木更津駅 - 館山駅間の運転に変更され、横須賀・総武線からの快速列車と木更津駅 - 館山駅間で運行する普通列車を君津駅で隣のホームで乗り換えるようになった[9]。館山駅 - 安房鴨川駅間についても、区間内を折り返し運転する列車がほとんどで、館山以北との直通列車は少なくなっている。かつては安房鴨川駅で外房線と相互直通を行う列車もあったが、現在は安房鴨川駅を越えて運転される列車はない。


京葉線直通列車は君津発東京行きの普通列車(京葉線内も各駅停車)が夜に2本設定されている。


千葉駅 - 千倉駅間では最大10両編成、千倉駅 - 安房鴨川駅間では最大8両編成(ホーム自体は10両編成に対応)で運転されている。



快速



横須賀・総武快速線直通(快速)

総武線快速が朝の1往復のみ木更津駅発着である以外は君津駅まで乗り入れている。運転本数は一部時間帯を除き1時間に1本で、1972年の設定当初は千葉駅 - 木更津駅間の停車駅は五井駅のみだったが、ダイヤ改正を重ねるにつれて停車駅が増えていき、1990年時点の千葉駅からの停車駅は蘇我駅・八幡宿駅・五井駅・姉ケ崎駅・木更津駅となっていた(ラッシュ時のみ長浦駅にも停車)。その後も沿線自治体による快速停車の陳情で、徐々に停車駅が増えていき、2001年12月1日の改正でラッシュ時のみ袖ケ浦駅に停車、2004年10月16日からは長浦駅・袖ケ浦駅に終日停車し、2009年3月のダイヤ改正では浜野駅、2010年12月4日のダイヤ改正から本千葉駅にも停車するようになり[10]、千葉駅 - 木更津駅間の通過駅は巌根駅のみとなっている。列車の編成長は15両または11両編成である。
2015年3月14日のダイヤ改正では特急「さざなみ」の本数減便による建て替えで一部の普通列車を総武快速線直通に変更、千葉発木更津行きの列車(巌根駅は通過)も朝に下り1本のみ新設された。2017年3月4日のダイヤ改正では特別快速が走っていた時間帯に増発され、これにて総武線快速の設定のない時間帯がなくなり、1時間に1本以上運転されるようになった。



京葉線直通(快速・通勤快速)

京葉線直通の快速・通勤快速が朝夕に運転されており、2015年3月14日改正時点の運転本数は以下の通りである。


快速は、平日ダイヤでは朝に上り1本、夜に下り4本運転されており、すべて君津駅発着で運転されている。土・休日ダイヤでは、朝に上り3本、夜に下り5本運転されており、朝の上りのうち1本のみ上総湊発で、残りは君津駅発着となっている。下りの上総湊行きは運転されていない。


通勤快速は平日のみ運転されており、朝に上り2本、夜に下り1本運転されている。朝の上りのうち1本のみ上総湊発であるが、下りの上総湊行きは運転されていない。君津駅で夜間滞泊した車両が上総湊駅まで回送され、折り返して営業列車となる。


京葉線直通の通勤快速・快速は2015年3月14日のダイヤ改正より巌根駅も停車駅となり、内房線内は各駅に停車する。しかし、下り列車に関しては「普通」「各駅停車」とは案内されず、「通勤快速」「快速」のまま案内される。


このほか、前述したように京葉線東京行き普通列車が夜に上り2本運転されており、夜1本目の快速と夜2本目の快速(土休日は3本目の快速)が、君津駅到着後に折り返す運用である。なお、平日の通勤快速(土休日は快速)と夜3本目の快速(土休日の4本目)は、君津駅到着後、普通列車として千葉駅まで運行され、千葉駅から平日の通勤快速(土休日は快速)は木更津駅、夜3本目の快速(土休日の4本目)は君津駅まで運行後、終点で夜間滞泊する。これは、京葉車両センターに所属する京葉線の車両が千葉駅に乗り入れる唯一の運用である。



過去の列車



総武快速線直通(特別快速)


2015年3月14日のダイヤ改正(実際は月曜日の16日から)より、東京駅 - 館山駅間に総武快速線直通の特別快速が設定された。運転本数は平日のみに1日1往復であり、東京駅 - 館山駅間の停車駅は、錦糸町駅・船橋駅・津田沼駅・千葉駅・蘇我駅・五井駅・木更津駅・君津駅・佐貫町駅・浜金谷駅・保田駅・岩井駅・富浦駅で、錦糸町駅 - 館山駅間の停車駅は従来の特急「新宿さざなみ」と同一である。車両の編成長は東京駅 - 木更津駅間では15両(グリーン車2両連結)、木更津駅 - 館山駅間では4両(グリーン車連結なし)編成である[11]


2017年3月4日のダイヤ改正(実際は金曜日の3日)をもって登場からわずか約2年で運転を取り止めた[9]



利用状況













































年度
平均通過人員(人/日)
旅客運輸収入(百万円)
出典
1987
25,097

[12]
2012
20,667

[13]
2013
20,892

[13]
2014
20,500

[13]
2015
20,566

[13]
2016
20,447
8,487
[13]


使用車両


現在はすべて電車で運転されている。



特急列車




  • 255系(幕張車両センター所属)

    • 1993年運用開始[14]。2015年3月のダイヤ改正で消滅していた「さざなみ」としての定期運行が2017年3月のダイヤ改正で復活した(4号のみ)。



  • E257系500番台(幕張車両センター所属)

    • 2004年運用開始[14]





普通列車




  • 209系2000番台・2100番台(幕張車両センター所属)

    • 2009年運用開始。先頭車がセミクロスシート、中間車がロングシートの編成で、4・6・8・10両編成で運行されている。



  • E217系(鎌倉車両センター所属)

    • 1994年運用開始。11両または15両編成で運行される。2015年3月から2017年3月まで設定されていた特別快速にも使用されていた。



  • 209系500番台・E233系5000番台(京葉車両センター所属)
    • 京葉線直通列車と夜間の千葉駅 - 君津駅間の1往復に使用される京葉線車両で、10両編成で運行される。座席はロングシート。





過去の使用車両



気動車




  • キハ42200形(天然ガス動車)

  • キハ10系

  • キハ20系


  • キハ30系[15]


  • キハ55系(準急・急行・普通)


  • キハ58系(準急・急行・普通)[15]

  • キハ45系



電車




  • 72系(32系からの改造車を含む) - 1968年運用開始。1976年運用終了[15]


  • 113系(総武線快速・普通) - 1969年運用開始。2011年に運用終了。


  • 153系(急行) - 1975年運用開始。急行「内房」号などで使用された。1982年に定期運用終了。


  • 165系(急行・普通) - 1969年運用開始。急行「なぎさ」号などで使用された。1982年に定期運用終了。


  • 183系(特急・普通) - 1972年運用開始。特急「さざなみ」号などで使用された[15]が、2005年に定期運用を終了し、以後は波動用として団体臨時列車等に限定して運用される。


  • 205系(通勤快速・京葉線快速・普通) - 1990年の京葉線東京 - 新木場間の全線開通時から運用開始。京葉線直通および間合い運用。2011年に定期運用終了。


  • 211系3000番台 - 2006年運用開始。2011年に定期運用終了。




歴史


房総半島を一周する鉄道のうち、東京湾側の鉄道として1912年(明治45年)に蘇我駅 - 姉ケ崎駅間が木更津線(きさらづせん)として開業したのが始まりである。以後小刻みに延伸を繰り返し、1919年(大正8年)に安房北条駅(現在の館山駅)まで達したところで北条線(ほうじょうせん)と改称し、その後1925年(大正14年)に安房鴨川駅に達して現在の内房線の区間が全通した[16]


1929年(昭和4年)には、房総半島の東側で建設されていた房総線が安房鴨川駅まで延伸され、北条線を編入の上、千葉駅 - 大網駅 - 安房北条駅 - 木更津駅 - 蘇我駅間が房総線(ぼうそうせん)とされた[16]。1933年(昭和8年)には再び蘇我駅 - 木更津駅 - 安房鴨川駅間が房総西線(ぼうそうさいせん)として分離され、1972年(昭和47年)に現在の内房線に改称された[17]


1950年(昭和25年)の夏には太平洋戦争後初の海水浴客向けの臨時列車「潮風」を運行する。以後、夏期は各地から房総西線(内房線)へ向けて臨時列車が数多く運行された。1963年(昭和38年)と1964年(昭和39年)の夏には、列車不足を補うために当時未電化であった房総西線に電車も入線させた。電車は千葉駅でパンタグラフをたたみ、ディーゼル機関車の牽引によって館山駅まで運行された[18]



年表




  • 1912年(明治45年)


    • 3月28日:木更津線 蘇我駅 - 姉ケ崎駅間が開業[16]


    • 8月21日:姉ケ崎駅 - 木更津駅間が延伸開業[16]




  • 1915年(大正4年)1月15日:木更津駅 - 上総湊駅間が延伸開業[16]


  • 1916年(大正5年)10月11日:上総湊駅 - 浜金谷駅間が延伸開業[16]


  • 1917年(大正6年)8月1日:浜金谷駅 - 安房勝山駅間が延伸開業[16]


  • 1918年(大正7年)8月10日:安房勝山駅 - 那古船形駅間が延伸開業[16]


  • 1919年(大正8年)5月24日:那古船形駅 - 安房北条駅(現在の館山駅)間延伸開業。同時に北条線に改称[16]


  • 1921年(大正10年)6月1日:安房北条駅 - 南三原駅間が延伸開業[16]


  • 1922年(大正11年)12月20日:南三原駅 - 江見駅間が延伸開業[16]


  • 1924年(大正13年)7月25日:江見駅 - 太海駅間が延伸開業[16]


  • 1925年(大正14年)7月11日:太海駅 - 安房鴨川駅間が延伸開業[16]


  • 1926年(大正15年)6月16日:竹岡駅が開業[16]


  • 1927年(昭和2年)5月20日:千歳仮停車場が開業[16]


  • 1929年(昭和4年)4月15日:房総線が安房鴨川まで延伸され全通。北条線が房総線に編入[16]


  • 1930年(昭和5年)8月1日:千歳仮停車場が千歳駅として開業[16]


  • 1933年(昭和8年)4月1日:房総線の蘇我駅 - 安房鴨川間が房総西線に分離[16]


  • 1935年(昭和10年)7月1日:気動車運転開始(蘇我 - 木更津間)[19]


  • 1941年(昭和16年)11月20日:巌根駅が開業[16]


  • 1946年(昭和21年)3月1日:安房北条駅が館山駅に改称[16]


  • 1947年(昭和22年)1月10日:長浦駅が開業[16]


  • 1954年(昭和29年)10月1日:1往復をのぞき、全列車が気動車化。1時間間隔のパターンダイヤが導入[17]


  • 1956年(昭和31年)4月10日:周西駅が君津駅に改称。


  • 1964年(昭和39年)


    • 7月1日:蘇我駅 - 浜野駅間が複線化および自動信号化。


    • 9月20日:浜野駅 - 八幡宿駅間が複線化および自動信号化。




  • 1965年(昭和40年)7月4日:八幡宿駅 - 五井駅間が複線化および自動信号化。


  • 1966年(昭和41年)7月8日:五井駅 - 上総湊駅間が自動信号化。


  • 1967年(昭和42年)3月18日:上総湊駅 - 館山駅間が自動信号化。


  • 1968年(昭和43年)


    • 5月26日:五井駅 - 長浦駅間が複線化[17]


    • 7月13日:房総東線千葉駅 - 蘇我駅 - 木更津駅間が電化[17]




  • 1969年(昭和44年)


    • 3月20日:長浦駅 - 楢葉駅(現在の袖ケ浦駅)間が複線化。


    • 5月31日:館山駅 - 千倉駅間が自動信号化。


    • 7月10日:館山行き135列車さよなら運転(C57-105号機牽引)、蒸気機関車牽引の旅客列車の定期運用がなくなる。

    • 7月11日:木更津駅 - 千倉間が電化[17]




  • 1970年(昭和45年)

    • 3月18日:楢葉駅 - 木更津駅間が複線化。


    • 3月24日:木更津駅 - 君津駅間が複線化[17]




  • 1971年(昭和46年)


    • 6月8日:千倉駅 - 安房鴨川駅間が自動信号化。

    • 7月1日:千倉駅 - 安房鴨川駅間が電化[17]




  • 1972年(昭和47年)

    • 7月1日:館山駅 - 安房鴨川駅間に 列車集中制御装置 (CTC) が導入される。


    • 7月15日:内房線に改称。183系電車を使用した特急「さざなみ」が運転開始[17]




  • 1974年(昭和49年)3月31日:楢葉駅が袖ケ浦駅に改称[17]


  • 1982年(昭和57年)11月15日:木更津駅 - 安房鴨川駅間の貨物営業廃止。


  • 1985年(昭和60年)3月14日:君津駅 - 館山駅間が CTC 化。


  • 1986年(昭和61年)11月1日:蘇我駅 - 木更津駅間の貨物営業廃止。


  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道が承継[17]


  • 1990年(平成2年)3月9日:京葉線全線開業により、京葉線経由東京駅までの直通運転開始[20]


  • 2001年(平成13年)


    • 2月4日:蘇我駅 - 巌根駅間で ATS-P 使用開始。


    • 3月18日:巌根駅 - 君津駅間で ATS-P 使用開始。


    • 11月18日:当時の東京近郊区間に当たる蘇我駅 - 君津駅間で、ICカード「Suica」サービス開始。




  • 2004年(平成16年)10月16日:特急「さざなみ」にE257系500番台電車が投入。


  • 2006年(平成18年)9月3日:蘇我駅 - 君津駅間が CTC 化、君津駅 - 館山駅間の CTC 装置が更新。蘇我駅 - 館山駅間で 自動進路制御装置 (PRC) が導入。


  • 2008年(平成20年)9月27日:君津駅 - 館山駅間で ATS-PN 使用開始。


  • 2009年(平成21年)

    • 3月14日:君津駅 - 安房鴨川駅間が東京近郊区間に組み込まれ、同時にICカード「Suica」サービス開始[21]

    • 10月1日:209系電車2000番台・2100番台が運用開始[22]




  • 2010年(平成22年)


    • 2月10日:館山駅 - 安房鴨川駅間の外房線 CTC および PRC 装置更新。外房線PRC型自動放送が九重駅 - 安房鴨川間で導入。


    • 2月28日:館山駅 - 安房鴨川間で ATS-PN 使用開始。


    • 9月27日:天皇・皇后の千葉県訪問(国体視察など)に伴うE655系(特別車両 E655-1 を含む6両編成)使用のお召し列車が、館山駅から京葉線経由で東京駅間に運転される[23]




  • 2013年(平成25年)10月16日:台風26号の影響で上総湊駅 - 竹岡駅間の湊川橋梁付近で法面が損壊したため[24]、佐貫町駅 - 浜金谷駅間が19日まで運休となる[25]


  • 2015年(平成27年)3月14日:特急「さざなみ」が平日朝上り・夜下りのみの運転となる。代替として平日に特別快速を東京駅 - 館山駅間に1往復新設[26]


  • 2017年


    • 3月3日:東京駅 - 館山駅間の特別快速の運転をこの日限りで終了[9]


    • 3月4日:この日より日中時間帯は木更津駅を境に一部列車の運転系統を分割、これにより千葉駅 - 木更津駅間の日中時間帯運転本数が、毎時4本から3本に減便、朝夕の一部普通列車の減便・運転区間縮小[9]




  • 2018年(平成30年)1月6日:「BOSO BICYCLE BASE」によるサイクルトレイン「B.B.BASE内房」を両国駅 - 和田浦駅間で運行開始[27]



駅一覧



  • 停車駅

    • 普通…全駅に停車

    • 快速・通勤快速…●印の駅に停車、|印の駅は通過。

    • 特急…「さざなみ (列車)」参照



  • 線路 … ∥:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∨:これより下は単線

  • 全駅千葉県内に所在

  • 接続路線:東日本旅客鉄道の路線名は運転系統上の名称(正式路線名とは異なる)。駅名が異なる場合は⇒印で駅名を示す。































































































































































































































































































































































路線名
駅名
駅間営業キロ
営業キロ
総武線快速

京葉線快速

通勤快速
接続路線・備考
線路
所在地
蘇我から
千葉から
外房線

千葉駅
-
3.8
0.0

 

東日本旅客鉄道:JO 総武線(快速)(JO28)(横須賀線久里浜駅まで直通運転)・JB 総武線(各駅停車)(JB39)・総武本線(成東方面)・成田線[* 1]
千葉都市モノレール:1号線・2号線
京成電鉄:KS 千葉線 ⇒ 京成千葉駅


千葉市
中央区

本千葉駅
1.4
2.4
1.4

 
 


蘇我駅
2.4
0.0
3.8


東日本旅客鉄道:JE 京葉線(東京駅まで直通運転)・外房線(大網方面)
京葉臨海鉄道:臨海本線(貨物線)


内房線

浜野駅
3.4
3.4
7.2


 


八幡宿駅
2.2
5.6
9.4


 


市原市

五井駅
3.7
9.3
13.1



小湊鉄道:小湊鉄道線


姉ケ崎駅
5.8
15.1
18.9


 


長浦駅
5.4
20.5
24.3


 


袖ケ浦市

袖ケ浦駅
3.9
24.4
28.2


 


巌根駅
3.1
27.5
31.3


 


木更津市

木更津駅
3.8
31.3
35.1


東日本旅客鉄道:久留里線


君津駅
7.0
38.3
42.1


 


君津市

青堀駅
3.7
42.0
45.8
 

 


富津市

大貫駅
4.6
46.6
50.4
 

 


佐貫町駅
4.1
50.7
54.5
 

 


上総湊駅
4.4
55.1
58.9
 

 


竹岡駅
5.1
60.2
64.0
 
 
 


浜金谷駅
3.8
64.0
67.8
 
 

鋸山ロープウェー ⇒ 鋸山山麓駅


保田駅
3.5
67.5
71.3
 
 
 


安房郡
鋸南町

安房勝山駅
3.3
70.8
74.6
 
 
 


岩井駅
2.9
73.7
77.5
 
 
 


南房総市

富浦駅
6.1
79.8
83.6
 
 
 


那古船形駅
2.3
82.1
85.9
 
 
 


館山市

館山駅
3.8
85.9
89.7
 
 
 


九重駅
5.8
91.7
95.5
 
 
 


千倉駅
4.9
96.6
100.4
 
 
 

南房総市

千歳駅
2.0
98.6
102.4
 
 
 


南三原駅
3.6
102.2
106.0
 
 
 


和田浦駅
4.6
106.8
110.6
 
 
 


江見駅
4.6
111.4
115.2
 
 
 


鴨川市

太海駅
4.6
116.0
119.8
 
 
 


安房鴨川駅
3.4
119.4
123.2
 
 
東日本旅客鉄道:外房線





  1. ^ 成田線の正式な起点は総武本線佐倉駅だが、運転系統上は千葉駅に乗り入れている



市原市の構想として、五井駅 - 姉ケ崎駅間に島野駅(仮称)の設置が検討されている[28]



脚注


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  1. ^ 日本国有鉄道電気局 『鉄道電報略号』、1959年9月17日、23頁。

  2. ^ ab『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻31号 内房線・外房線・久留里線 5頁


  3. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806


  4. ^ 内房線佐貫町〜上総湊駅間の防風柵の完成について (PDF) - JR東日本千葉支社 2012年3月21日


  5. ^ 業務部NEWS No.1 2009年10月31日 (PDF) - ジェイアール労働組合千葉地方本部


  6. ^ 487. 直流電化区間のデッドセクションとエアーセクション - 変電・饋電(き電)・通信のもろもろ

  7. ^ abc『JR時刻表』1994年1月号、弘済出版社


  8. ^ 『2015 年 3 月ダイヤ改正について』 (PDF) - JR東日本千葉支社 2014年12月19日

  9. ^ abcd『2017年3月ダイヤ改正について』 (PDF) - JR東日本千葉支社 2016年12月16日


  10. ^ 『2010年12月ダイヤ改正について』 (PDF) - JR東日本千葉支社 2010年9月24日


  11. ^ 『2015年3月ダイヤ改正について』 (PDF) - JR東日本千葉支社 2014年12月19日


  12. ^ 路線別ご利用状況(2011〜2015年度) (PDF) - 東日本旅客鉄道

  13. ^ abcde路線別ご利用状況(2012~2016年度) - 東日本旅客鉄道

  14. ^ ab『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻31号 内房線・外房線・久留里線 31頁

  15. ^ abcd『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻31号 内房線・外房線・久留里線 30頁

  16. ^ abcdefghijklmnopqrstu『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻31号 内房線・外房線・久留里線 14頁

  17. ^ abcdefghij『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 通巻31号 内房線・外房線・久留里線 15頁


  18. ^ 白土貞夫『ちばの鉄道一世紀』崙書房出版 1996年 ISBN 9784845510276


  19. ^ 『鉄道省年報. 昭和10年度』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)


  20. ^ 「JR京葉線、10日全線開通 蘇我-東京間、通勤快速で43分」- 朝日新聞 1990年3月9日


  21. ^ Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。 (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2008年12月22日


  22. ^ 普通列車の車両変更について (PDF) - 東日本旅客鉄道千葉支社プレスリリース 2009年8月21日


  23. ^ E655系を使用したお召列車が内房線・京葉線で運転される - 鉄道ファン(交友社)「railf.jp」鉄道ニュース、2010年9月28日


  24. ^ 台風26号の影響で一部路線の運休続く…千葉県内 レスポンス 2013年10月18日


  25. ^ 内房線が運転再開 JR千葉支社 千葉日報 2013年10月21日


  26. ^ 特別快速は土曜・休日運休のため、正式な運転開始日は3月16日となる。


  27. ^ 2018年1月6日!B.B.BASE始動!!!B.B.BASEの運転スケジュールおよび旅行商品について (PDF) - 東日本旅客鉄道千葉支社、2017年11月24日


  28. ^ 市原市交通マスタープラン2010-2019 4章:交通ビジョン (PDF) - 市原市




参考文献




  • 白土貞夫『ちばの鉄道一世紀』崙書房、1996年7月10日 第1刷発行、1996年10月15日 第2刷発行、ISBN 978-4845510276

  • 曽根悟(監修) 『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』31号 内房線・外房線・久留里線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年2月21日、16-23頁。



関連項目







  • 日本の鉄道路線一覧

  • 館山自動車道



外部リンク



  • 検索結果(内房線の駅):JR東日本


  • 総武・房総路線図 (PDF) - 東日本旅客鉄道千葉支社


  • 営業キロおよび駅数 (PDF) - JR東日本会社要覧2015-2016







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