ネオンサイン
ネオンサイン(neon sign)とはネオン管などを使用した看板や広告などであり、単にネオンともいう。主に、都市部の人通りや交通量の多い大規模駅周辺や幹線道路沿いのビルの屋上や外壁に設置される。
目次
1 歴史
2 概要
3 用途
4 ネオンサインのイメージ
5 ネオンサインが多い都市・地区
6 脚注
7 外部リンク
歴史
ネオンサインはフランスで開発され、1912年にパリ万国博覧会で公開されたのが最初(ただの理容店だったとの説あり[1])とされ、特許を取得した開発者のジョルジュ・クロードは1915年に「クロードネオン社」を設立し、ヨーロッパやアメリカで販売した[1]。日本国内での最初の設置は谷沢カバン店(東京都中央区銀座/現タニザワビル“銀座タニザワ”本店・1918年?)、白木屋大阪支店(大阪市中央区備後町/現第二野村ビルディング・1925年?)、日比谷公園(東京都千代田区・1926年?)と諸説ある。近年はLED照明など新しい光源も登場し急速に普及しているが、色の鮮やかさ形状の自由さなどの利点からネオンサインはなお健在である。
概要
ネオンサインに用いられる灯体は、直径8 - 15mm、長さ1.5mくらいのガラス管で、広告主の注文に応じてほぼ手作業による職人技で、いろいろな形状に曲げられ作られる。
ネオンサインに用いられる管は、ガスそのものの色を出すための透明なものと、様々な色を出すための無機蛍光体を内面に塗布した蛍光管がある。
ネオンといえば様々な色があるが、ネオンガスのみで出せる色は限られているため、実際はアルゴンガスなどが併用される。アルゴン管ではアルゴンガスの他に若干の水銀も加えられている。
ネオンガスの透明管では赤く発光し、ネオンガスの蛍光管ではピンク、オレンジを出すことができる。アルゴンガスの場合、透明管では青を、蛍光管では青、緑、紫、白などを出すことができる。
両端の電極に加えられる6000 - 15000Vの高電圧により発光する。
発光原理の詳細はネオン管を参照
蛍光灯のような点灯開始時のちらつきがない特性を利用し、文字や模様の点滅で演出がなされることもある。
用途
ネオンサインを使った看板や広告は企業の業種に限らず広く見られるが、とりわけ夜の歓楽街やパチンコ店で使われることが多い。歓楽街の代名詞として、ネオン街という言葉が存在する。
屋外の看板や広告以外では、小型のものが室内のインテリアとして使われる。
ネオンサインのイメージ
ネオンガス。希ガスのうち最もよく使用されるものである。
アルゴン(と水銀)。ネオンの次によく使用される。
ヘリウム。
クリプトン。
キセノン。
ネオンサインが多い都市・地区
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札幌市すすきの
新宿 靖国通りの歓楽街
銀座中央通り
道頓堀川戎橋付近
道頓堀商店街
新世界 (大阪)
ニューヨーク タイムズスクエア
脚注
- ^ ab小野博之. “ネオン史余話” (日本語). 社団法人全日本ネオン協会. 2010年4月17日閲覧。
外部リンク
- 全日本ネオン協会