フリードリヒ・ハーゼノール
フリードリヒ・ハーゼノール(Friedrich Hasenöhrl、1874年11月30日 - 1915年10月7日)はオーストリアの物理学者。
アインシュタインの有名なエネルギーと質量の関係式E=mc²と同じ形の式を1904年に発表していたとされる。
ウィーンに生まれ、ウィーン大学でヨーゼフ・シュテファンとルートヴィッヒ・ボルツマンの元で学び、ライデン大学の低温研究所でヘンドリック・ローレンツのもとで研究した。1905年にアルベルト・アインシュタインが相対性理論で導いた質量とエネルギーの関係をその前年に発表していた。1907年に、自殺したボルツマンの後をついでウィーン大学の理論物理学部長となり、エルヴィン・シュレーディンガーら、多くの物理学者を育てた。1914年、第一次世界大戦が始まると、オーストリア・ハンガリー帝国陸軍に志願し、南チロルでイタリア軍と戦って40歳で戦死した。