河内村 (石川県)
かわちむら 河内村 | |
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廃止日 | 2005年2月1日 |
廃止理由 | 新設合併 松任市・美川町・鶴来町・ 河内村・吉野谷村・鳥越村・ 尾口村・白峰村→白山市 |
現在の自治体 | 白山市 |
廃止時点のデータ | |
国 | 日本 |
地方 | 中部地方、北陸地方 |
都道府県 | 石川県 |
郡 | 石川郡 |
団体コード | 17345-2 |
面積 | 74.42km2 |
総人口 | 1,154人 (推計人口、2005年2月1日) |
隣接自治体 | 金沢市・鶴来町・吉野谷村・鳥越村 |
村の木 | キリ |
村の花 | フジ |
河内村役場 | |
所在地 | 〒920-2392 石川県石川郡河内村口直海イ15番地 |
ウィキプロジェクト |
河内村(かわちむら)は、石川県の南に位置し、自然豊かな山々に囲まれた石川郡に属する村であった。金沢市への通勤率は18.9%(平成12年国勢調査)。
2005年2月1日に、野々市町を除く石川郡を構成する町村及び、松任市と合併し、白山市になった。
目次
1 地理
1.1 自然地理
1.2 隣接する自治体
2 歴史
2.1 沿革
3 行政
3.1 村長
4 経済
4.1 産業
4.1.1 農業
4.1.2 工業
5 姉妹都市・提携都市
5.1 国内
6 地域
6.1 公共機関
6.1.1 警察
6.1.2 消防
6.1.3 上水道
6.1.4 下水道
6.1.5 ゴミ処理
6.1.6 電話
6.1.7 郵便
6.1.8 税務
6.1.9 その他
6.2 学校教育
6.2.1 中学校
6.2.2 小学校
6.3 社会教育
6.3.1 図書館
6.3.2 ホール・その他の文化施設
6.3.3 体育施設
7 交通
7.1 道路
7.2 バス
7.2.1 コミュニティバス
8 観光
8.1 祭り・イベント
8.2 名所・旧跡
8.3 保養・休憩施設
8.3.1 スキー場
8.3.2 温泉
9 参考文献
10 関連項目
11 外部リンク
地理
自然地理
手取川と直海谷川(のみだにがわ)の合流点にあり、白山麓旧5ヶ村の中で最も金沢市に近い。集落はそれぞれの川岸に点在している。
- 山
- 口三方岳
- 河川
- 手取川
- 直海谷川
- 湖沼・ダム
- 手取川第三ダム
隣接する自治体
- 石川県
- 石川郡 : 鶴来町 - 吉野谷村 - 鳥越村
- 金沢市
- 石川郡 : 鶴来町 - 吉野谷村 - 鳥越村
歴史
縄文時代の竪穴住居跡が出土しており、原始時代より人間がこの地に居住していたことが分かっている。
1221年の承久の乱以降、地頭として結城氏が福岡に乗り込み、山奥120ヶ村を支配した
- 後に結城氏は、覇権争いに敗れ東国に去った。途中越中で滞在した集落が、福岡に似ていたため、その地に「福岡」と名をつけた。これが現在の富山県福岡町である(合併して高岡市)
延元年間、口直海に加賀安国寺が建てられる。
1620年ごろ、奥池に銀山が開かれた
- 鉱石を精錬するためとして木炭が盛んに作られ、内尾・奥池の原生林が一時焼き尽くされるほどであったといわれる。
現在は
- ・吉岡(よしおか) ・江津(ごうづ) ・きりの里(きりのさと) ・福岡(ふくおか)
- ・ふじが丘(ふじがおか) ・口直海(くちのみ) ・中直海(なかのみ)
- ・奥池(おくいけ) ・久保(くぼ) ・吹上(ふきあげ) ・板尾(いたお)
- ・金間(きんま) ・下折(そそり) ・内尾(うつお)
の14区で構成されている。
沿革
1889年4月1日 町村制施行により吉岡村・江津村・福岡村・口直海村・中直海村・久保村・吹上村・板尾村・金間村・下折村・内尾村・奥池村・中島村・三宮村・八幡村・石切小原村・白山村が合併し河内村発足
1906年 吉野谷村との合併案が石川郡当局から打診されるも実現せず
1893年 直海谷道路開設
1911年 福岡発電所(現在の北陸電力福岡第一発電所。県内に2番目に古い発電所である)完成
1951年 中島・三宮・八幡・石切小原・白山が分離、一ノ宮村となる(1954年に鶴来町と合併)。
- 分村の経緯は一ノ宮村参照のこと
1975年 手取川第3ダム建設のため中直海が水没廃村
- 住民は代替地(現在のふじが丘)・鶴来・野々市・金沢などへ移住した(ダム完成は1978年)
1976年 河内千丈温泉開湯
1977年 河内村住民総合センター(現在の白山市役所河内支所)竣工
1984年 福岡で分譲住宅地「ふじが丘団地」の造成始まる
1987年 金沢セイモアスキー場オープン
1989年 鶴来・鳥越・吉野谷・尾口・白峰とともに白山連峰合衆国建国
1990年 かわち大橋完成、ゴルフ場開発計画が住民の猛反対にあい頓挫
1993年 江津にログハウス村の造成始まる(現在のきりの里)
2005年1月16日 白山市への合併に向け、閉村式が行われた
行政
村長
代 | 人 | 氏名 | 就任 | 退任 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
平野正 | 1889年(明治22年)1月15日 | 1890年(明治23年)2月?日 | 臨時代理 | ||
1 | 1 | 米沢清兵衛 | 1890年(明治23年)2月?日 | 1892年(明治25年)3月?日 | |
2 | 2 | 半田勝見 | 1892年(明治25年)4月?日 | 1893年(明治26年)4月?日 | |
3 | 3 | 辻仁三郎 | 1893年(明治26年)5月?日 | 1897年(明治30年)5月?日 | |
4 | 4 | 福田源兵衛 | 1897年(明治30年)6月?日 | 1901年(明治34年)6月?日 | |
5 | 1901年(明治34年)6月?日 | 1905年(明治38年)6月?日 | |||
6 | 5 | 藤村鉄三郎 | 1905年(明治38年)7月8日 | 1909年(明治42年)7月7日 | |
7 | 1909年(明治42年)8月11日 | 1912年(明治45年)6月15日 | |||
8 | 6 | 河原利明 | 1912年(明治45年)7月4日 | 1916年(大正5年)7月3日 | |
9 | 1916年(大正5年)8月9日 | 1919年(大正8年)8月29日 | 任期途中で辞職 | ||
10 | 7 | 古瀬仁太郎 | 1919年(大正8年)12月25日 | 1921年(大正10年)11月12日 | 任期途中で辞職 |
11 | 8 | 吉田吉一 | 1922年(大正11年)3月15日 | 1926年(大正15年)3月14日 | |
12 | 9 | 古谷外美雄 | 1926年(大正15年)4月15日 | 1928年(昭和3年)4月9日 | 任期途中で辞職 |
13 | 1928年(昭和3年)5月5日 | 1932年(昭和7年)5月4日 | |||
14 | 10 | 辻初三郎 | 1932年(昭和7年)8月29日 | 1935年(昭和10年)11月2日 | |
15 | 11 | 山本与吉 | 1935年(昭和10年)11月15日 | 1939年(昭和14年)11月14日 | |
16 | 1939年(昭和14年)11月15日 | 1943年(昭和18年)11月14日 | |||
17 | 1943年(昭和18年)11月18日 | 1946年(昭和21年)11月5日 | 任期途中で辞職 | ||
山口芳一 | 1946年(昭和21年)11月5日 | 1946年(昭和21年)12月27日 | 職務代理 | ||
18 | 12 | 朽木定次郎 | 1946年(昭和21年)12月28日 | 1947年(昭和22年)4月4日 | |
19 | 1947年(昭和22年)4月5日 | 1951年(昭和26年)4月4日 | |||
20 | 1951年(昭和26年)4月23日 | 1955年(昭和30年)4月22日 | |||
21 | 1955年(昭和30年)4月30日 | 1959年(昭和34年)4月29日 | |||
22 | 13 | 中田重造 | 1959年(昭和34年)4月30日 | 1960年(昭和35年)1月24日 | 在職中死去 |
14 | 宮道徳太郎 | 1960年(昭和35年)1月25日 | 1960年(昭和35年)3月5日 | 助役、村長職務執行者 | |
23 | 1960年(昭和35年)3月13日 | 1964年(昭和39年)3月12日 | |||
24 | 1964年(昭和39年)3月13日 | 1968年(昭和43年)3月12日 | |||
25 | 1968年(昭和43年)3月13日 | 1972年(昭和47年)3月12日 | |||
26 | 15 | 中田吉美輝 | 1972年(昭和47年)3月17日 | 1976年(昭和51年)3月12日 | |
27 | 1976年(昭和51年)3月13日 | 1980年(昭和55年)3月12日 | |||
28 | 1980年(昭和55年)3月13日 | 1984年(昭和59年)3月12日 | |||
29 | 16 | 田中博人 | 1984年(昭和59年)3月13日 | 1988年(昭和63年)3月12日 | |
30 | 1988年(昭和63年)3月13日 | 1992年(平成4年)3月12日 | |||
31 | 1992年(平成4年)3月13日 | 1996年(平成8年)3月12日 | 後に石川県議 | ||
32 | 17 | 山下弘 | 1996年(平成8年)3月13日 | 1998年(平成10年)7月17日 | 病気のため辞職 |
福田紀夫 | 1998年(平成10年)7月18日 | 1998年(平成10年)8月22日 | 助役、村長職務執行者 | ||
33 | 18 | 田中千代人 | 1998年(平成10年)8月23日 | 2002年(平成14年)8月22日 | 田中博人の実弟 |
34 | 2002年(平成14年)8月23日 | 2005年(平成17年)1月31日 |
- 村長 - 田中 千代人(たなか・ちよと)
[1][2]
経済
産業
- 1次産業 6.0%
- 2次産業 35.0%
- 3次産業 58.7%
農業
比較的平坦で水の豊富な吉岡・江津・福岡で、古くから稲作が行われている。福岡は近年、石川県の種籾採種地となっている。
口直海~内尾の直海谷地区は、古くは焼畑による出作り農業やタバコの栽培が行われていた。
工業
直海谷地区では砕石業が盛んである。福岡に村内唯一の紡績工場がある。
伝統工芸として、マタタビの蔓を細く裂いて編む「コツラ細工」がある。後継者育成のため、村の民芸品振興会が中心となり、講習会が行われている。
地場産業センターに併設された山菜加工センターで、「半固どうふ」「平家そば」「くるみみそ」などの生産販売を行っている。
- 半固どうふ…その名の通り木綿豆腐と白峰堅豆腐の中間の固さに作られており、冷奴・湯豆腐・豆腐ステーキと多様に味わえる豆腐として、村民や観光客に好評である。近年河内産大豆100%のものも作られている。
- そば…山菜加工センターで作られている生麺の「平家そば」と、業者に委託生産している乾麺の「河内そば」がある。添付のそばつゆは「そのままつゆ」のヤマモリ株式会社製。
姉妹都市・提携都市
国内
大川村 (高知県土佐郡)
地域
公共機関
警察
石川県警察鶴来警察署が管轄する。
- 河内駐在所
消防
松任石川広域事務組合消防本部が管轄する。なお、村内に消防署はない。
上水道
全域を河内村が供給する。
- 河内村簡易水道
下水道
河内村単独の公共下水道が接続される。
- 河内村公共下水道
- 直海谷終末処理場
ゴミ処理
松任石川広域事務組合が、松任市の松任石川環境クリーンセンターで処理する。
電話
金沢市のNTT西日本金沢支店が管轄する。
市外局番は村内全域が0761である。
郵便
- 河内郵便局 - 〒920-23xx
- なお、村内に集配を行う局はない。
税務
松任市の金沢国税局松任税務署が管轄する。
その他
- 石川ウッドセンター
学校教育
小中併設校である。
中学校
- 河内村立(1校)
- 河内中学校…白山市誕生後の2013年3月をもって廃校、鳥越中学校と併合。
小学校
- 河内村立(1校)
- 河内小学校
社会教育
図書館
- 河内村立図書館
ホール・その他の文化施設
- 河内村保健センター
- ノミレイク野鳥観察舎
体育施設
- 河内トリムパーク
- ウッディホール
交通
道路
一般国道
- 国道157号
県道
- 一般県道
- 石川県道181号内尾口直海線
- 石川県道180号河合江津線
- 一般県道
バス
加賀白山バス(北陸鉄道グループ)
コミュニティバス
- 地域バス (村営)
観光
祭り・イベント
- 河内千丈温泉平安まつり (7月)
名所・旧跡
登録有形文化財 福岡第一発電所- 不動滝
保養・休憩施設
- 白山ろくテーマパーク
- うつおキャンプ場
- セイモアキャンプ場
スキー場
- 金沢セイモアスキー場
温泉
- 河内千丈温泉
参考文献
^ 『河内村史 下巻』1983年
^ 北國新聞縮刷版 平成4年2月、平成8年2月、平成10年7月、平成14年7月
関連項目
- 石川県の廃止市町村一覧
- 河内村
外部リンク
合併後の住所表記について - 白山市- 白山の恵み(霊峰 白山の自然の恵みを紹介 白山商工会)
- 白山商工会
- 国土地理院地形図閲覧システム