山武郡
山武郡(さんぶぐん)は、千葉県の郡。
人口45,476人、面積134.7km²、人口密度338人/km²。(2018年10月1日、推計人口)
以下の3町を含む
九十九里町(くじゅうくりまち)
芝山町(しばやままち)
横芝光町(よこしばひかりまち)
目次
1 郡域
2 歴史
2.1 変遷表
3 備考
3.1 呼称について
4 参考文献
5 関連項目
郡域
1889年(明治22年)に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の行政区画では概ね以下の区域にあたる。
東金市、山武市、九十九里町、芝山町の全域
大網白里市の大部分(清水を除く)
千葉市緑区の一部(越智町、高津戸町、下大和田町以南および大高町の一部)- 横芝光町の一部(栗山川以西)
歴史
1897年(明治30年)
4月1日 - 郡制の施行により、山辺郡・武射郡の区域をもって山武郡が発足。(4町28村)
- 旧山辺郡 - 東金町、公平村、源村、丘山村、大和村、土気本郷町、瑞穂村、山辺村、大網町、増穂村、福岡村、白里村、豊海村、片貝村、正気村、豊成村、鳴浜村
- 旧武射郡 - 成東町、日向村、大富村、南郷村、緑海村、蓮沼村、上堺村、大平村、松尾村、睦岡村、旭村、大総村、二川村、千代田村、豊岡村
- 旧山辺郡 - 東金町、公平村、源村、丘山村、大和村、土気本郷町、瑞穂村、山辺村、大網町、増穂村、福岡村、白里村、豊海村、片貝村、正気村、豊成村、鳴浜村
5月10日 - 横芝村が町制施行して横芝町となる。(5町27村)
1898年(明治31年)8月31日 - 松尾村が町制施行して松尾町となる。(6町26村)
1923年(大正12年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
1926年(大正15年)
4月10日 - 片貝村が町制施行して片貝町となる。(7町25村)
7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
1935年(昭和10年)8月10日 - 白里村が町制施行して白里町となる。(8町24村)
1939年(昭和14年)4月1日 - 土気本郷町が土気町に改称。
1940年(昭和15年)2月11日 - 豊海村が町制施行して豊海町となる。(9町23村)
1951年(昭和26年)4月1日 - 大網町・瑞穂村・山辺村が合併し、改めて大網町が発足。(9町21村)
1953年(昭和28年)4月1日(9町16村)
- 東金町・丘山村・正気村・豊成村・公平村の一部(道庭、家之子、求名、松之郷)・大和村の一部(田中、福俵、山口の一部)が合併し、改めて東金町が発足。
- 公平村の残部(姫島)が成東町に、大和村の残部(小西、養安寺、山口の一部)が大網町にそれぞれ編入。
1954年(昭和29年)
- 4月1日(8町14村)
- 東金町が源村の一部(上布田、極楽寺、三ヶ尻、酒蔵、滝沢)・福岡村の一部(下谷、上谷、東中島、一之袋、二之袋、大沼田、小沼田、砂古瀬、依古島新田、西中)を編入のうえ市制施行し、東金市となり郡より離脱。
- 源村の残部(下布田、植草、雨坪、武勝)が日向村に、福岡村の残部(桂山、長国、北吉田、九十根、下傍示)が白里町にそれぞれ編入。
10月1日 - 成東町・大富村・南郷村が合併し、成東町が発足。(8町12村)
12月1日 - 大網町・白里町・増穂村が合併し、大網白里町が発足。(7町11村)
- 4月1日(8町14村)
1955年(昭和30年)
1月1日 - 日向村・睦岡村が合併し、山武町が発足。(8町9村)
2月1日(8町5村)
- 松尾町・大平村・豊岡村が合併し、松尾町が発足。
- 横芝町・上堺村・大総村が合併し、横芝町が発足。
3月31日(7町4村)
- 豊海町・片貝町・鳴浜村の一部(作田)が合併し、九十九里町が発足。
- 鳴浜村の残部(白幡、本須賀)が成東町に編入。
7月1日(8町1村)
- 成東町・緑海村が合併し、改めて成東町が発足。
- 二川村・千代田村が合併し、芝山町が発足。
1969年(昭和44年)7月15日 - 土気町が千葉市(1992年、政令指定都市施行により、緑区の一部となる。)に編入。(7町1村)
2006年(平成18年)3月27日(4町)
- 山武町・成東町・松尾町・蓮沼村が合併し、山武市が発足、郡より離脱。
- 横芝町が匝瑳郡光町と合併し、横芝光町が発足。
2013年(平成25年)1月1日 - 大網白里町が市制施行して大網白里市となり郡より離脱。(3町)
変遷表
自治体の変遷
明治22年4月1日 | 明治22年 - 明治30年 | 明治30年4月1日 | 明治30年 - 大正15年 | 昭和1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和64年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | ||||
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山辺郡 | 土気本郷町 | 土気本郷町 | 明治30年 4月1日 山武郡発足 | 土気本郷町 | 土気本郷町 | 昭和14年 4月1日 土気町に改称 | 土気町 | 昭和44年 7月15日 千葉市に編入 | 平成4年 4月1日 政令指定都市に 移行 千葉市緑区 | 千葉市 | ||
増穂村 | 増穂村 | 増穂村 | 増穂村 | 増穂村 | 増穂村 | 昭和29年 12月1日 大網白里町 | 大網白里町 | 平成25年1月1日 市制 | 大網白里市 | |||
大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 昭和28年 4月1日 大網町に一部 (小西・養安寺・ 山口の一部) を編入 | |||||||
山辺村 | 山辺村 | 山辺村 | 山辺村 | 山辺村 | 昭和26年 4月1日 大網町 | |||||||
瑞穂村 | 瑞穂村 | 瑞穂村 | 瑞穂村 | 瑞穂村 | ||||||||
大網町 | 大網町 | 大網町 | 大網町 | 大網町 | ||||||||
白里村 | 白里村 | 白里村 | 白里村 | 昭和10年 8月10日 町制 | 白里町 | |||||||
福岡村 | 福岡村 | 福岡村 | 福岡村 | 福岡村 | 福岡村 | 昭和29年 4月1日 白里町に一部 (桂山・長国・北吉田・ 九十根・下傍示)編入 | ||||||
昭和29年 4月1日 東金市に一部 (下谷・上谷・東中島・ 一之袋・二之袋・ 大沼田・小沼田・ 砂古瀬・依古島・ 西中)を編入 | 東金市 | 東金市 | 東金市 | |||||||||
大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 昭和28年 4月1日 東金町と一部 (田中・山口・福俵) 合併 | 昭和29年 4月1日 市制 | ||||||
東金町 | 東金町 | 東金町 | 東金町 | 東金町 | 昭和28年 4月1日 東金町 | |||||||
丘山村 | 丘山村 | 丘山村 | 丘山村 | 丘山村 | ||||||||
豊成村 | 豊成村 | 豊成村 | 豊成村 | 豊成村 | ||||||||
正気村 | 正気村 | 正気村 | 正気村 | 正気村 | ||||||||
大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 大和村の一部 | 昭和28年 4月1日 東金町と一部 (田中・山口・福俵) 合併 | |||||||
源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 昭和29年 4月1日 東金市に一部 (上布田・極楽寺・ 三ヶ尻・酒蔵)編入 | ||||||
豊海村 | 豊海村 | 豊海村 | 豊海村 | 昭和15年 2月11日 町制 | 豊海町 | 豊海町 | 昭和30年 3月31日 九十九里町 | 九十九里町 | 九十九里町 | 九十九里町 | ||
片貝村 | 片貝村 | 片貝村 | 大正15年 4月10日 町制 | 片貝町 | 片貝町 | |||||||
鳴浜村 | 鳴浜村 | 鳴浜村 | 鳴浜村 | 鳴浜村 | 鳴浜村 | 昭和30年 3月31日 九十九里町と 一部(作田)合併 | ||||||
昭和30年 3月31日 成東町に一部 (白幡・本須賀)を 編入 | 昭和30年 7月31日 成東町 | 平成18年 3月27日 山武市 | 山武市 | |||||||||
公平村の一部 | 公平村の一部 | 公平村の一部 | 公平村の一部 | 公平村の一部 | 昭和28年 4月1日 成東町に一部 (姫島)を編入 | 昭和29年 10月1日 成東町 | 成東町 | |||||
源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 源村の一部 | 昭和29年 4月1日 日向村に一部 (下布田・植草・ 雨坪・武勝)を編入 | 昭和30年 1月1日 山武町 | |||||
武射郡 | 緑海村 | 緑海村 | 緑海村 | 緑海村 | 緑海村 | 緑海村 | 緑海村 | 昭和30年 7月31日 成東町 | ||||
大富村 | 大富村 | 大富村 | 大富村 | 大富村 | 大富村 | 昭和28年 4月1日 成東町 | 成東町 | |||||
南郷村 | 南郷村 | 南郷村 | 南郷村 | 南郷村 | 南郷村 | |||||||
成東町 | 成東町 | 成東町 | 成東町 | 成東町 | 成東町 | |||||||
睦岡村 | 睦岡村 | 睦岡村 | 睦岡村 | 睦岡村 | 睦岡村 | 昭和30年 1月1日 山武町 | ||||||
日向村 | 日向村 | 日向村 | 日向村 | 日向村 | 日向村 | |||||||
蓮沼村 | 蓮沼村 | 蓮沼村 | 蓮沼村 | 蓮沼村 | 蓮沼村 | 蓮沼村 | ||||||
豊岡村 | 豊岡村 | 豊岡村 | 豊岡村 | 豊岡村 | 豊岡村 | 昭和30年 1月1日 松尾町 | ||||||
大平村 | 大平村 | 大平村 | 大平村 | 大平村 | 大平村 | |||||||
松尾村 | 松尾村 | 松尾村 | 明治31年 8月31日 町制 | 松尾町 | 松尾町 | |||||||
旭村 | 明治26年 1月27日 横芝村に改称 | 横芝村 | 明治30年 7月1日 町制 | 横芝町 | 横芝町 | 昭和30年 2月1日 横芝町 | 平成18年 3月27日 横芝光町 | 横芝光町 | ||||
上堺村 | 上堺村 | 上堺村 | 上堺村 | 上堺村 | 上堺村 | |||||||
大総村 | 大総村 | 大総村 | 大総村 | 大総村 | 大総村 | |||||||
二川村 | 二川村 | 二川村 | 二川村 | 二川村 | 二川村 | 昭和30年 7月1日 芝山町 | 芝山町 | 芝山町 | ||||
千代田村 | 千代田村 | 千代田村 | 千代田村 | 千代田村 | 千代田村 |
備考
呼称について
山武郡は山辺郡(やまべぐん)と武射郡(むさぐん・むしゃぐん)が合併して発足したので「さんむぐん」が正式な読みであった。しかし1970年代後半にかけて「さんぶぐん」という読みが広まり、いつのまにか「さんぶぐん」が事実上の正式な読みに置き換わってしまった。最近の出来事であるにもかかわらず事の経緯は不明である。ただ山武町の読みが(さんぶまち)であり、同じ字である山武郡の読みが混同されていくうちにすり変わってしまったというのが有力な説である。
山武市発足の際、読みを「さんむし」としたのは上記の理由により重い歴史をもった「さんむ」の方が新しい市にふさわしいためとのことである。
参考文献
角川日本地名大辞典 12 千葉県- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
- 山武市
先代: 山辺郡・武射郡 | 行政区の変遷 1897年 - | 次代: (現存) |