呉線
































































JR logo (west).svg呉線

竹原駅に停車する列車「瀬戸内マリンビュー」

竹原駅に停車する列車「瀬戸内マリンビュー」

概要
通称
瀬戸内さざなみ線(三原 - 広間)
起終点
起点:三原駅
終点:海田市駅
駅数
28駅
路線記号
Y
運営
開業
1903年12月27日 (1903-12-27)
全通
1935年11月24日
所有者
鉄道作業局→帝国鉄道庁→鉄道院→鉄道省→運輸通信省→運輸省→
日本国有鉄道→
西日本旅客鉄道
運営者
鉄道作業局→山陽鉄道→鉄道作業局→帝国鉄道庁→鉄道院→鉄道省→運輸通信省→運輸省→
日本国有鉄道→
西日本旅客鉄道(第1種鉄道事業者)
使用車両
使用車両の節を参照
路線諸元
路線総延長
87.0 km (54.1 mi)
軌間
1,067 mm (3 ft 6 in)
電化
直流1,500 V 架空電車線方式
運行速度
最高95 km/h (59 mph)
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呉線(くれせん)は、広島県三原市の三原駅から広島県安芸郡海田町の海田市駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。


このうち三原駅 - 広駅間には、公募により「瀬戸内さざなみ線」という愛称が付けられたが、旅客案内は「呉線」で統一されている[1]




目次






  • 1 概要


    • 1.1 路線データ




  • 2 運行形態


    • 2.1 快速「安芸路ライナー」「通勤ライナー」


    • 2.2 普通


    • 2.3 臨時列車「瀬戸内マリンビュー」




  • 3 使用車両


    • 3.1 現在の使用車両


    • 3.2 過去の使用車両




  • 4 輸送改善


  • 5 歴史


    • 5.1 年表


      • 5.1.1 海田市駅 - 広駅間


      • 5.1.2 三呉線


      • 5.1.3 全通以後


      • 5.1.4 国鉄分割民営化以後






  • 6 駅一覧


    • 6.1 廃駅




  • 7 脚注


    • 7.1 注釈


    • 7.2 出典




  • 8 参考文献


  • 9 関連項目


  • 10 外部リンク





概要


かつて東洋一の軍港と呼ばれた呉市を経由して、瀬戸内海に沿って三原市と海田町を結んでいる。運転系統としては、西部区間を走るすべての列車が広島駅まで乗り入れ、沿線と県都の広島市を結ぶ役割を果たしている。内陸を並走する山陽本線のこの区間は「瀬野八」と呼ばれる線内最大の連続急勾配区間を挟むため、歴史的には山陽本線のバイパスとして機能してきた。しかし、山陽新幹線開業による優等旅客列車の削減、および、沿線の急速な都市化により、現在では通勤・通学輸送が主体となっており、全線単線であるが、輸送量が多いことから、途中駅のほとんどが行き違い駅となっている。戦前・戦中は沿線に軍事施設が多く存在することから要塞地帯に指定[注釈 1]され、車内で列車の鎧窓を上げるようにするように命じられたり、川原石など沿線に目隠し用の板塀が設置されていたりする[2]時代もあった。


広駅 - 海田市駅間は「広島シティネットワーク」として広島市の近郊路線のひとつとして扱われ、快速列車が運転されている。一方「瀬戸内さざなみ線」の愛称を持つ三原駅 - 広駅間は観光路線としての側面も持つ。海のすぐ近くまで山が迫る区間も多く、安芸幸崎駅 - 忠海駅間は車窓から瀬戸内海を眺望できる。


歴史的な経緯から、山陽本線との間に経路特定区間が設定されている。1978年以降、呉線を経由する優等列車は消滅しているが、この制度の対象区間である。なお、山陽本線に事故で不通になったり工事などで線路閉鎖が生じたりした際、寝台列車が迂回して呉線を通ったことがある[3]。また、現在も一部の団体臨時列車などが呉線経由で走っている。


全区間が広島支社の管轄であり、IC乗車カード「ICOCA」のエリアである[4]


2014年に、広島駅を起点とした運転系統の呉線として広島駅 - 広駅間で「瀬戸内海沿いを運行しており、水面に反射する暖かい日射しの色のイメージ」として)のラインカラーが[5]、路線記号に Y が選定された[6]。同年10月末の広島駅における先行導入を経て、翌2015年3月14日のダイヤ改正で本格的に導入された。一方、車内掲示等で使われる広島エリアの路線図[7]においては仁方駅以東もこのカラーで表現されている。公式サイトの全域路線図についても2016年4月に岡山・山陰エリアの路線記号が反映された際に、黄色にYの路線記号の適用区間が、仁方駅以東も含めた呉線全区間に拡大された[8]。また、岡山支社管内で駅掲示運賃表を路線記号入りに更新した駅でも同様の対応となっている他、同支社管内西端の糸崎駅では方面案内で直通先として呉線の路線記号が使われている。その一方で、仁方駅 - 三原駅間各駅の駅掲示時刻表では路線記号のない山口地区各線同様に、路線記号のアルファベットが入らないカラーのみのシンボルを使用している。


なお、日本で一番短いトンネルである川尻トンネル(全長8.7m)がある[9]



路線データ



  • 管轄(事業種別):西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者)

  • 路線距離(営業キロ):87.0km


  • 軌間:1067mm

  • 規格:甲線

  • 駅数:28(起終点駅含む)
    • 呉線所属駅に限定した場合、山陽本線所属の三原駅・海田市駅が除外され[10]、26駅になる[1]


  • 複線区間:なし(全線単線)

  • 電化区間:全線(直流1500V)


  • 閉塞方式:単線自動閉塞式

  • 最高速度:95km/h


  • 運転指令所:広島総合指令所



運行形態




























日中1時間あたりの運転本数(11時台 - 14時台)
(2016年3月26日現在)
種別\駅名
広島

海田市





三原
普通 1本 1本
快速安芸路ライナー 2本

1935年の全通以来、戦中・戦後の一時期を除き1978年まで山陽本線の優等列車の一部や1986年まで荷物列車の一部が呉線を経由していたが、現在は快速・普通列車のみが運転されている[11]。三原駅 - 広駅間でワンマン運転が開始された2003年10月1日[12]以降は、広駅で運転系統が分かれている。朝夕には広駅を列車番号を変えて同駅を越えて直通する列車がある。糸崎駅・三原駅 - 広駅間、広駅 - 広島駅・岩国駅・あき亀山駅間の運転が多い。呉駅 - 広島駅間には快速「安芸路ライナー」および「通勤ライナー」(次節参照)が設定されている。


海田市駅側ではすべての列車が山陽本線の広島駅に直通し、一部の列車は広島駅を越えて山陽本線には徳山駅まで、可部線にはあき亀山駅まで乗り入れている。
山陽本線については、JR発足後も長らく下関駅まで乗り入れていたが、227系の運行が開始された2015年3月14日以降は山口県内の乗り入れ区間が大幅に短縮されている。2017年3月4日現在、一部の列車を除き、広島シティネットワーク西端の岩国駅までの乗り入れである[13]


なお、国鉄時代は宇品線・岩徳線・岩日線(現在の錦川鉄道錦川清流線)へ直通する普通列車が運転されていた時期もあった[14]一方で、可部線への直通列車は存在しなかった。


三原駅側では朝夕の列車が山陽本線の糸崎駅に直通し、上り2本のみ福山駅まで乗り入れている。1975年3月10日に優等列車に代わる快速列車が設定されて以降、岡山駅に直通する列車が設定されていたが、下り列車は2003年9月30日をもって消滅し、上り列車も2014年3月14日をもって福山駅までの乗り入れに区間短縮された。2016年3月26日からは夕方に福山行が新たに設定された[15]。なお、平成初期には岡山駅を越えて瀬戸駅・万富駅・和気駅に乗り入れる列車もあった[16]



快速「安芸路ライナー」「通勤ライナー」



呉駅 - 広島駅間にて快速運転を行う列車として、朝には快速「通勤ライナー」が、その他の時間帯(おおむね午前9時以降)には快速「安芸路ライナー」が運転されている。普通列車との所要時間差は15 - 20分程度。「通勤ライナー」は主に227系電車(1本のみ113系)が用いられる。「安芸路ライナー」の愛称は、1999年2月7日から現在の「通勤ライナー」に該当する列車も含め使用している。当初は広島支社発行の無料の時刻表のみ愛称が併記され、全国版の時刻表には併記されていなかった。



普通


三原駅 - 広駅間では、日中は1時間に1本程度運転されており、105系電車を用いてワンマン運転を行う。朝夕は113系・115系・227系電車も運用される。広駅 - 広島駅間では、日中は1時間に1本程度運転されている。車両は主に113系・115系・227系電車が使用される。



臨時列車「瀬戸内マリンビュー」



2005年に広島県の大型観光キャンペーンにより、3月 - 8月の土曜休日中心に「スーパーサルーンゆめじ」で快速「瀬戸内おさんぽ号」が運転された[17]。その後同年10月1日からキハ47形気動車の改造車(7000番台)を使用し、観光列車として快速「瀬戸内マリンビュー」が運転されている。


なお、「瀬戸内マリンビュー」はNHK大河ドラマ『平清盛』の放送に合わせて2012年1月7日から「清盛マリンビュー」として運転されていた[18]。2013年1月14日で「清盛マリンビュー」としての運転は終了し、同月19日から「瀬戸内マリンビュー」に戻されている[19]




使用車両



現在の使用車両


定期列車はすべて下関総合車両所(運用研修センター及び広島支所)に所属する電車で運転されている[20]



  • 105系

  • 113系

  • 115系

  • 227系




過去の使用車両



  • 電車

    • 103系


    • 165系:急行列車など


    • 167系:急行「吉備」(1970年 - 1972年)など


    • 153系:急行列車など


    • 111系:快速列車など


    • 70系・80系

    • 72系




  • 気動車[21][22]


    • キハニ5000形:三呉線部分開業時に使用


    • キハ41000形:広駅以西の区間列車用


    • キハ42000形:広駅以西の区間列車用


    • キハ10系:普通列車など


    • キハ20系:普通列車など


    • キハ55系:準急列車など


    • キハ58系:準急・急行列車など




  • 蒸気機関車[23]

    • 1150形

    • 6150形

    • 6760形

    • 8620形

    • C11形

    • C50形

    • C51形

    • C53形

    • C59形

    • C62形

    • D50形

    • D51形




  • 電気機関車

    • EF58形

    • EF15形

    • EF61形

    • EF62形

    • EF65形




  • 客車


    • 24系:寝台特急「安芸」(1977年 - 1978年)


    • 20系:寝台特急「安芸」(1975年 - 1977年)


    • 12系:急行「音戸」(1973年 - 1975年、臨時列車としては1969年 - 1975年)など


    • 10系: 急行「安芸」(1956年 - 1970年)、急行「音戸」(1961年 - 1975年)など


    • スハ43系:急行「安芸」(1951年 - 1964年)、普通列車など


    • オハ35系:急行7・8列車(1939年 - 1942年)、急行「安芸」(1950年 - 1968年)、普通列車など


    • スハ32系:急行7・8列車(1935年 - 1942年)、普通列車など


    • オハ31系:急行7・8列車(1935年 - 1942年)、普通列車など


    • オイテ27000:急行7・8列車(1935年 - 1939年)


    • 22000系:普通列車など









輸送改善


前述の通り呉線は単線であるため、複線化に近い機能を発揮する3か所の行き違い設備を、要望のあった新駅を2駅(水尻駅・かるが浜駅)と、川原石駅を移設して設置することとし、この結果、ラッシュ時にも快速運転ができるようになった[24]


2006年夏以降、利用者や経済界からの所要時間短縮の要望を受けて、呉市による複線化に向けた調査が行われていたが、2009年8月に「呉 - 海田市間と新広 - 安芸阿賀間の複線化で、約10分の所要時間短縮が可能となり採算性もあるが、事業費が多額で早期の着工は難しい」との調査結果が出された[25]


なお、2015年からは転換クロスシート車両である227系の導入で、車両のアコモデーション(接客設備)を改善している。



歴史




呉線旧線(矢野駅 - 坂駅間)


軍都広島と軍港呉を結ぶ必要から呉駅 - 海田市駅間は官設(呉線)で1903年に開業している。開業当時は呉駅 - 広島駅間を6往復、呉駅 - 海田市駅間を3往復の計9往復が運転された[26]。この区間は、1904年12月1日から山陽鉄道に貸し渡され同社が運営したが、1906年12月1日に国有化され、国有鉄道の運営に戻った。


三原駅 - 呉駅間が開業したのは遅く、三呉線(さんごせん)として三原駅 - 須波駅間が1930年に開業、全通したのは1935年のことである。全通以後は軍港としての呉の重要性から東京直通の急行列車が運転された。当線を経由した優等列車としては急行「安芸」「宮島」「ななうら」「にしき」「吉備」「出島」「音戸」や寝台特急「安芸」などがあげられる(列車の沿革の詳細は「瀬戸内マリンビュー#呉線優等列車・観光列車沿革」および「山陽本線優等列車沿革」の項目を参照のこと)。このため、かつては線路規格が高く設定されており、戦前はC53形、戦後もC59形やC62形といった大型の旅客用蒸気機関車が電化まで運用されていた。


戦前の1939年には、輸送力増強のため海田市駅 - 呉駅間の複線化が計画され、1941年3月に着工された。しかし太平洋戦争中の資材不足から工事が遅れ、輸送力増強は省営バス安芸線の運行を開始することで代えられ[27]、1945年に複線化は中止された。4分の3が完成していたトンネル・路盤は放置されていたが、電化に際して従来の低規格のトンネルを放棄し、戦中に掘削した新トンネルに切り替えられている。



年表



海田市駅 - 広駅間




1924年呉市都市計画図




  • 1903年(明治36年)12月27日:海田市駅 - 呉駅間(12.4M≒19.96km)が開業。矢野駅・坂駅・天応駅・吉浦駅・呉駅が開業。


  • 1904年(明治37年)


    • 7月28日:浜崎仮停車場が開業。


    • 12月1日:山陽鉄道に賃貸。




  • 1906年(明治39年)12月1日:山陽鉄道が国有化。


  • 1909年(明治42年)

    • 5月28日:浜崎仮停車場を浜崎仮乗降場に変更。


    • 10月12日:国有鉄道線路名称の制定により、海田市駅 - 呉駅間が呉線となる。




  • 1914年(大正3年)5月1日:小屋浦駅が新設され、浜崎仮乗降場が廃止。


  • 1926年(大正15年)7月21日:旧浜崎仮乗降場と同一地点に安芸浜崎仮停車場が開業。


  • 1928年(昭和3年)7月7日:狩留賀浜仮停車場が開業。


  • 1930年(昭和5年)4月1日:営業距離の単位をマイルからメートルに変更(12.4M→20.0km)。


  • 1934年(昭和9年)4月1日:ガソリンカーの運行が開始。


  • 1935年(昭和10年)3月24日:呉駅 - 広駅間 (6.8km) が延伸開業。安芸阿賀駅・広駅が開業。



三呉線



  • 1930年(昭和5年)


    • 3月19日:三呉線 三原駅 - 須波駅間(3.2M≒5.15km)が開業。須波駅が開業。

    • 4月1日:営業距離の単位をマイルからメートルに変更(3.2M→5.1km)。




  • 1931年(昭和6年)4月28日:須波駅 - 安芸幸崎駅間 (6.7km) が延伸開業。安芸幸崎駅が開業。


  • 1932年(昭和7年)7月10日:安芸幸崎駅 - 竹原駅間 (13.5km) が延伸開業。忠海駅・大乗駅・竹原駅が開業。


  • 1935年(昭和10年)2月17日:竹原駅 - 三津内海駅間 (18.9km) が延伸開業。吉名駅・安芸三津駅(現在の安芸津駅)・風早駅・三津内海駅(現在の安浦駅)が開業。



全通以後




1945年呉市戦災概況図



  • 1935年(昭和10年)11月24日:三津内海駅 - 広駅間 (16.0km) が延伸開業により全通[28]。三呉線が新規開業区間と(旧)呉線を編入し呉線に改称。安登駅・安芸川尻駅・仁方駅・川原石駅が開業。


  • 1940年(昭和15年)11月1日:川原石駅が休止。


  • 1946年(昭和21年)5月1日

    • 三津内海駅を安浦駅に改称。


    • 仁堀連絡船開業。仁方駅で接続した。




  • 1949年(昭和24年)11月20日:安芸三津駅を安芸津駅に改称。


  • 1950年(昭和25年)10月1日:宇品線への直通運転開始。


  • 1958年(昭和33年)8月1日:川原石駅が営業再開。


  • 1966年(昭和41年)12月20日:宇品線への直通運転廃止。


  • 1967年(昭和42年)8月1日:狩留賀浜仮停車場・安芸浜崎仮停車場廃止。


  • 1968年(昭和43年)4月25日:電化工事起工。


  • 1970年(昭和45年)


    • 8月3日:架線試験列車が入線、工事が完了した電化設備の試験を開始[29]


    • 8月22日:電化試運転開始[30]。蒸気機関車牽引列車に電気機関車を連結しての電蒸運転も始まる。


    • 9月15日:全線電化(直流1500V)。全区間で列車集中制御装置 (CTC) 導入[31]。電蒸運転を行っていた一部列車は電機単独の牽引に移行。


    • 9月23日:同日から29日まで電化完成の関連行事として呉駅構内で蒸気機関車展示会を実施[32]


    • 9月30日:急行「安芸」が呉線の蒸気機関車さよなら列車として運転され、線内から蒸気機関車牽引列車が消滅した[33]

    • 10月1日:ダイヤ改正により、広駅 - 広島駅間が快速となる列車運転開始。停車駅は、広駅・呉駅・海田市駅・広島駅[34]




  • 1972年(昭和47年)3月15日:ダイヤ改正により、糸崎駅 - 呉駅間が快速となる列車運転開始。停車駅は、糸崎駅・三原駅・忠海駅・竹原駅・安芸津駅・安浦駅・安芸川尻駅・仁方駅・広駅・呉駅[注釈 2]。また、広駅 - 広島駅間快速の列車は呉駅 - 広島駅間快速に変更[35]


  • 1975年(昭和50年)3月10日:ダイヤ改正で山陽新幹線が全線開業したことに伴い、優等列車は寝台特急「安芸」を除いて全て廃止[36]


  • 1978年(昭和53年)10月2日:ゴーサントオのダイヤ改正で寝台特急「安芸」が廃止され、線内を走行する優等列車が消滅[注釈 3]。快速の停車駅に安芸幸崎駅・安芸阿賀駅を追加[37]


  • 1980年(昭和55年)10月1日:ダイヤ改正により、快速の停車駅に向洋駅を追加。糸崎駅 - 呉駅間快速の列車全廃[38]


  • 1982年(昭和57年)7月1日:仁堀連絡船廃止。


  • 1984年(昭和59年)2月1日:ダイヤ改正により、広駅 - 広島駅間にシティ電車導入。快速列車を削減し普通列車を増発[39]


  • 1985年(昭和60年)3月14日:ダイヤ改正により、呉駅 - 広島駅間の快速が全廃され、普通のみの運転となる[40]


  • 1986年(昭和61年)

    • 3月3日:ダイヤ改正により、昼間時運転の列車に水曜日運休を導入[41]

    • 11月1日:全線の貨物営業廃止。国鉄の鉄道小荷物廃止により、荷物列車も全廃となる。ダイヤ改正により、川原石駅に全列車が停車するようになる。シティ電車が20分間隔で運転されるようになる[42]





国鉄分割民営化以後




  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道が継承。


  • 1988年(昭和63年)3月13日:ダイヤ改正により、水曜日運休の列車が全廃。


  • 1989年(平成元年)3月11日:ダイヤ改正により、可部線から呉線へ乗り入れる列車の運転開始[43]


  • 1992年(平成4年)


    • 3月14日:ダイヤ改正により、呉線から可部線へ乗り入れる列車の運転開始。臨時列車「ミッドナイトトレイン」[注釈 4]運転開始[44]


    • 3月19日:呉ポートピア駅が開業。




  • 1993年(平成5年)3月18日:ダイヤ改正により、臨時列車「ミッドナイトトレイン」廃止[45]


  • 1994年(平成6年)10月1日:安芸長浜駅が開業。


  • 1995年(平成7年)10月1日:三原駅 - 広駅(構内のぞく)間が広島支社の直轄から三原地域鉄道部の管轄になる[46]


  • 1996年(平成8年)3月16日:広駅 - 広島駅間で快速が復活。呉駅 - 広島駅間ノンストップで、呉駅 - 広島駅間の最短所要時間は上りが27分、下りが25分であった。


  • 1999年(平成11年)2月7日:かるが浜駅・水尻駅が開業[47]。川原石駅が0.5km海田市駅方面へ移転[47]。公募された快速の愛称が「安芸路ライナー」に決定[48]。朝ラッシュ時(下りのみ)、夕ラッシュ時(上りのみ)にも快速を運転開始。


  • 2002年(平成14年)


    • 3月23日:新広駅が開業。呉駅 - 広島駅間で日中の快速がワンマン運転開始[49]


    • 10月5日:広駅 - 海田市駅・広島駅間が広島シティネットワークエリアとなる。




  • 2003年(平成15年)

    • 3月13日:開業100周年を記念し、きのくにシーサイド用の客車で記念列車を運行。

    • 10月1日:三原駅 - 広駅間でワンマン運転開始[12]。これにより、日中は広駅を境に運転系統が分割される。




  • 2004年(平成16年)

    • 3月13日:山陽本線向洋駅 - 広島駅間に天神川駅が開業。呉線の普通列車も停車開始。


    • 10月16日:日中の快速が「安芸路ライナー」に、朝夕ラッシュ時の快速が「通勤ライナー」になる[50]。天神川駅・矢野駅・坂駅が快速「安芸路ライナー」の停車駅になる。




  • 2005年(平成17年)

    • 3月19日:211系・スーパーサルーン「ゆめじ」編成(3両)を用い臨時快速「瀬戸内おさんぽ号」が運転開始(8月までの土曜・休日を中心に運転)[17]

    • 10月1日:広島駅・広駅 - 三原駅間でキハ47形7000番台気動車による臨時快速「瀬戸内マリンビュー」2往復が運転開始(ほぼ毎日運転)。矢野駅が快速「通勤ライナー」の停車駅になる。




  • 2006年(平成18年)3月18日:臨時快速「瀬戸内マリンビュー」の広駅 - 三原駅間が各駅停車になる。


  • 2007年(平成19年)


    • 5月以降:各駅に自動改札機を導入。


    • 9月1日:全区間が「ICOCA」の利用エリアになる[51][52]




  • 2009年(平成21年)3月14日:土曜日を休日ダイヤで運転開始。


  • 2010年(平成22年)


    • 7月14日:梅雨前線の影響による大雨で複数の土砂崩れが発生し三原駅 - 呉駅間が終日不通となる[53]


    • 7月16日:広駅 - 呉駅間で運転を再開[53]


    • 7月20日:不通区間を竹原駅 - 安浦駅間に短縮し、同区間で貸切バスによる代行を開始[54][55]


    • 11月1日:竹原駅 - 安浦駅間の復旧により、全線で運転再開[56]




  • 2011年(平成23年)


    • 3月12日:ダイヤ改正により、臨時快速「瀬戸内マリンビュー」が土曜・休日ダイヤのみ1往復の運転になり、広駅 - 三原駅間が快速運転に戻される[57]


    • 4月2日-4月7日:東日本大震災による車両保守部品工場被災に伴い、昼間時に間引き運転を実施。




  • 2012年(平成24年)


    • 1月7日:「瀬戸内マリンビュー」が山陽本線広島駅 - 宮島口駅間で延長運転が行われ、宮島口駅 - 三原駅間の快速「清盛マリンビュー」として運転[18]。2013年1月14日まで[19]


    • 3月17日:海田市駅・吉浦駅が快速「安芸路ライナー」の停車駅となり、天神川駅が7年5か月ぶりに同列車の通過駅に戻る。




  • 2014年(平成26年)3月15日:広駅を跨いで運転する列車は、広駅で必ず列車番号を変更するようになる。


  • 2015年(平成27年)


    • 2月:広島シティネットワークエリア内各駅の駅名標を順次交換開始。JR西日本コーポレートカラーの青色から、呉線ラインカラーの黄色に変更。[58]


    • 3月14日:ラインカラー・路線記号を本格的に導入。227系運行開始、103系運行終了。




  • 2016年(平成28年)

    • 3月26日:ダイヤ改正により、土休日ダイヤを見直し、平日と土休日で大きく異なるダイヤとなる。


    • 6月22日:大雨により安登駅 - 安芸川尻駅間で土砂崩れが発生し、三原駅 - 広駅間が不通となる[59]


    • 6月27日:三原駅 - 安浦駅間が復旧するも[59]、須波駅 - 安芸幸崎駅間の斜面亀裂のため[60]、19時から再び三原駅 - 忠海駅間が不通となる[61]


    • 6月29日:安浦駅 - 広駅間が復旧[62]


    • 7月15日:三原駅 - 忠海駅間が復旧[63]




  • 2017年(平成29年)


    • 3月4日:ダイヤ改正[64]

      • 平日夕方上りの快速「通勤ライナー」と一部の普通列車を快速「安芸路ライナー」に変更して増発し、運行時間帯を21時台まで拡大。平日・土休日ともに9時以降の快速列車は「安芸路ライナー」に統一。

      • 臨時快速「瀬戸内マリンビュー」の列車号数を廃止。




    • 7月29日:「瀬戸内マリンビュー」が8月26日までの土曜日に福山駅まで延長運転[65](47号・48号として列車号数が復活)。




  • 2018年(平成30年)


    • 6月1日:三原地域鉄道部廃止に伴い、約23年ぶりに全区間が広島支社の直轄になる[66]


    • 7月5日:平成30年7月豪雨により三原駅 - 広駅間が運休となる[67]


    • 7月6日:広駅 - 海田市駅間も運休となる[67]。複数箇所で土砂崩れが発生[68]。これにより、全線不通となる。


    • 7月17日:呉駅 - 広島駅間で災害時緊急輸送バスの運行(朝夕の往復)を、呉港(中央桟橋) → 広島港(宇品)間で災害時緊急輸送船の運航(平日朝に1便)[注釈 5]をそれぞれ開始[69]


    • 7月21日:広駅 - 広島駅間(直行便)、呉駅 - 広島駅間、坂駅 - 広島駅間で代行バスの運行を開始。これに伴い呉駅 - 広島駅間の災害時緊急輸送バスは運行終了[70]


    • 7月25日:広駅 - 呉駅間で代行バスの運行を開始[注釈 6][70]


    • 8月2日:坂駅 - 海田市駅間の運転を再開。これに伴い代行バスの運行区間が広駅 - 坂駅間(直行便)、呉駅 - 坂駅間、広駅 - 呉駅間に再編され、呉港 - 広島港間の災害時緊急輸送船は前日で運航終了[注釈 7][71]


    • 8月11日:三原駅 - 広駅間で代行バスの運行を開始。これで、不通区間の全区間で代行バスが運行に[注釈 8][72]


    • 8月20日:広駅 - 呉駅間で暫定的な折り返し運転を開始[73][74]。これに伴い、広駅 - 坂駅間(直行便)、広駅 - 呉駅間の代行バスは前日で運行終了[73]


    • 9月9日:広駅 - 坂駅間で正式に運転再開[75][76]。これに伴い、呉駅 - 坂駅間間の代行バスは前日で運行終了[77]


    • 10月14日:安芸川尻駅 - 広駅間で運転再開[78]


    • 10月28日:安浦駅 - 安芸川尻駅間で運転再開[79]


    • 12月15日:全線で運転再開[80][81]





駅一覧


便宜上、海田市側で全列車が乗り入れる山陽本線海田市駅 - 広島駅間も合わせて記載。なお山陽本線内にある貨物駅は省略。




  • :特定都区市内制度における「広島市内」エリアの駅

  • 停車駅

    • 普通…すべての旅客駅に停車

    • 快速…安芸路=「安芸路ライナー」、通勤=「通勤ライナー」…●印の駅は停車、|・↓印の駅は通過(矢印はその方向のみ運転)
      • 「瀬戸内マリンビュー」の停車駅は「瀬戸内マリンビュー#停車駅」を参照




  • 線路(呉線内は全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可能、|:列車交換不可、∥:複線(山陽本線内)

  • 全駅広島県内に所在



















































































































































































































































































































路線名
駅名
駅間営業キロ
累計営業キロ
快速
接続路線
線路
所在地
安芸路
通勤
呉線

三原駅
-
0.0



西日本旅客鉄道:■ 山陽新幹線・G 山陽本線


三原市

須波駅
5.1
5.1


 


安芸幸崎駅
6.7
11.8


 


忠海駅
5.4
17.2


 


竹原市

安芸長浜駅
2.8
20.0


 


大乗駅
1.8
21.8


 


竹原駅
3.5
25.3


 


吉名駅
4.7
30.0


 


安芸津駅
4.7
34.7


 


東広島市

風早駅
3.2
37.9


 


安浦駅
6.3
44.2


 


呉市

安登駅
4.5
48.7


 


安芸川尻駅
4.1
52.8


 


仁方駅
4.8
57.6


 


広駅
2.6
60.2


 


新広駅
1.3
61.5


 


安芸阿賀駅
1.4
62.9


 


呉駅
4.1
67.0


 


川原石駅
1.7
68.7


 


吉浦駅
2.3
71.0


 


かるが浜駅
1.2
72.2


 


天応駅
2.1
74.3


 


呉ポートピア駅
1.3
75.6


 


小屋浦駅
1.5
77.1


 


安芸郡坂町

水尻駅
2.2
79.3


 


坂駅
2.5
81.8


 


矢野駅
2.6
84.4


 


広島市安芸区

海田市駅
2.6
87.0


西日本旅客鉄道:G 山陽本線(西条方面)

安芸郡海田町
山陽本線

向洋駅
2.3
89.3


 

安芸郡府中町

天神川駅
1.8
91.1


 

広島市南区

広島駅
2.3
93.4


西日本旅客鉄道:■ 山陽新幹線・R 山陽本線(岩国方面)・B 可部線[* 1]P 芸備線
広島電鉄:本線





  1. ^ 可部線の正式な起点は山陽本線横川駅だが、運転系統上は広島駅に乗り入れる



呉線の区間のうち、以下の駅をのぞく15駅は簡易委託駅または無人駅である(ただし簡易委託駅のうち、安芸津駅にはPOS端末が設置されている)。



  • JR西日本の直営駅(5駅)
    • 三原駅・広駅・呉駅・矢野駅・海田市駅



  • JR西日本広島メンテックによる業務委託駅(8駅)
    • 竹原駅・安浦駅・安芸川尻駅・新広駅・安芸阿賀駅・吉浦駅・呉ポートピア駅・坂駅



駅ののりば番号は、駅本屋がある方から1番線、2番線…と付けていくのが通例だが、呉線内各駅ののりば番号の付け方は、駅本屋の場所に関係なく上り本線から1番線、2番線、3番線(3番線は安浦駅・広駅・呉駅・坂駅のみ)の順となっている。



廃駅


( )内は三原駅起点の営業キロ。



  • 狩留賀浜仮停車場:かるが浜駅付近 (72.1km)

  • 安芸浜崎仮停車場:天応駅 - 呉ポートピア駅間 (75.2km)



脚注


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注釈





  1. ^ 安芸幸崎 - 忠海駅付近では旧芸予要塞、後に毒ガス製造所が設置された大久野島の近くを通り、安登駅以西は広島湾沿いに各種の軍事施設・艦艇停泊地が設けられていることから呉要塞地帯となっていた。


  2. ^ 呉駅以西を普通列車として運転する殆どの列車が川原石駅を通過しており、事実上糸崎駅 - 吉浦駅間の快速運転となっていた。


  3. ^ 「安芸」は日本のブルートレイン史上最も短命(わずか3年半の運行)の列車となった。


  4. ^ 主に土曜日の深夜、上り定期最終列車の後に広島駅 - 広駅間で運転された。


  5. ^ JR西日本宮島フェリー(宮島航路)の船舶を使用。


  6. ^ 並行して運行する広電バスの路線バスも利用可。


  7. ^ 呉駅 - 呉ポートピア駅間は、並行して運行する広電バスの路線バスも利用可。


  8. ^ 安芸川尻駅 - 広駅間は、並行して運行する広電バスの路線バスも利用可。8月20日からは、三原駅 - 竹原駅間・竹原駅 - 安芸津駅間・安芸津駅 - 風早駅間についても、並行して運行する芸陽バスの路線バスも利用可に。




出典




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  5. ^ 2014年10月20日から11月1日に開催された「広島駅の歴史展」より


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  12. ^ abジェー・アール・アール編『JR電車編成表 2012冬』交通新聞社、2011年。ISBN 978-4-330-25611-5。


  13. ^ 『JR時刻表』2015年2月号、2015年3月号、2017年3月号。


  14. ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1962年6月号、1965年10月号など。


  15. ^ 『JR時刻表』2003年10月号、2014年3月号、2016年4月号。


  16. ^ 『JR時刻表』1989年3月号、1990年3月号。

  17. ^ ab平成17年夏の臨時列車について (PDF) (インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2005年5月20日

  18. ^ ab大河ドラマ「平清盛」と連動した観光列車の運転について(インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年10月25日

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  21. ^ 藤井浩三「呉線のC59」鉄道図書刊行会刊『日本蒸気機関車特集集成(上)』1978年5月、p206


  22. ^ トピックフォト「電化まぢかの呉線を行く」 鉄道図書刊行会『鉄道ピクトリアル』1970年9月号 No.241 p.83


  23. ^ 藤井浩三「呉線のC59」鉄道図書刊行会刊『日本蒸気機関車特集集成(上)』1978年5月、p206-207


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  44. ^ 『JR時刻表』1992年3月号、p312-313


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参考文献




  • 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』11 中国四国、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790029-6。


  • 川島令三編著『山陽・山陰ライン - 全線・全駅・全配線』6 広島東部・呉エリア、講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295156-2。



関連項目



  • 日本の鉄道路線一覧

  • 広島シティネットワーク



外部リンク






  • 瀬戸内さざなみ線利用促進委員会





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