国道398号
一般国道 | |
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国道398号 | |
総延長 | 276.6 km |
実延長 | 238.1 km |
現道 | 231.4 km |
制定年 | 1981年 |
起点 | 宮城県石巻市(地図) |
主な 経由都市 | 宮城県牡鹿郡女川町、本吉郡南三陸町 登米市、栗原市、湯沢市 |
終点 | 秋田県由利本荘市 水林交差点(地図) |
接続する 主な道路 (記法) | 国道45号 国道342号 国道346号 国道4号 国道457号 国道13号 国道107号 |
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国道398号(こくどう398ごう)は、宮城県石巻市から秋田県由利本荘市に至る一般国道である。
目次
1 概要
1.1 路線データ
2 歴史
3 路線状況
3.1 バイパス
3.2 通称
3.3 重複区間
3.4 道路施設
3.4.1 トンネル
3.4.2 橋
3.4.3 スノーシェッド
3.4.4 道の駅
3.5 通行制限区間
4 地理
4.1 通過する自治体
4.2 交差する道路
4.3 主な峠
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
6 参考文献
7 関連項目
概要
太平洋に面する石巻市から日本海に面する由利本荘市まで、東北地方の中央部を横断する道路として設定されている。経路の中央部分は、秋田県湯沢市と宮城県栗原市を花山峠・湯浜峠越えで結ぶ小安街道(湯浜街道)である。それより東の宮城県側では、県北の栗原市・登米市・南三陸町を東西に結ぶ。しかし、登米市と石巻市の間には南北に直結する国道45号があり、大きく東に遠回りになる398号は登米・石巻間の交通路として選択される道ではない。石巻市から東に女川町に通じる女川街道、女川町から三陸海岸沿いに南三陸町まで続く道路、南三陸町から内陸に入って登米に通じる本吉街道は、それぞれ個別に地域間交通で重要な道路である。秋田県側では湯沢市から由利本荘市に通じるが、国道107号との重複区間を除けば、由利本荘市と横手市を結ぶ本荘街道からは外れた脇道となる。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。
- 起点 : 石巻市(門脇元浦屋敷(通称・大街道新橋)=国道45号交点)
- 終点 : 本荘市[注釈 2](由利本荘市・本荘大橋南詰交差点=国道7号交点、国道105号起点、国道107号・国道108号終点)
- 重要な経過地 : 宮城県牡鹿郡女川町・同県本吉郡志津川町[注釈 3]・同県登米郡中田町[注釈 4]・同郡迫町[注釈 4]・同県栗原郡築館町[注釈 5]・同郡一迫町[注釈 5]・同郡花山村[注釈 5]・湯沢市[注釈 6]・秋田県由利郡東由利町[注釈 2]
総延長 : 276.6 km(宮城県 174.2 km、秋田県 102.4 km)重用延長を含む。[2][注釈 7]
重用延長 : 38.6 km(宮城県 9.6 km、秋田県 29.0 km)[2][注釈 7]
実延長 : 238.1 km(宮城県 164.7 km、秋田県 73.4 km)[2][注釈 7]- 現道 : 231.4 km(宮城県 158.2 km、秋田県 73.2 km)[2][注釈 7]
- 旧道 : 3.7 km(宮城県 3.6 km、秋田県 0.2 km)[2][注釈 7]
- 新道 : 2.9 km(宮城県 2.9 km、秋田県 - km)<なし[2][注釈 7]
- 現道 : 231.4 km(宮城県 158.2 km、秋田県 73.2 km)[2][注釈 7]
指定区間 : なし[3][注釈 8]
歴史
1982年(昭和57年)4月1日 - 一般国道398号(湯沢市 - 石巻市)として指定施行[4]。
- 旧宮城県道・石巻女川線、女川志津川線、湯沢築館志津川線を国道に昇格させた。
1993年(平成5年)4月1日 - 一般国道398号(石巻市 - 本荘市)として指定施行[5]。
2008年(平成20年)6月14日 - 岩手・宮城内陸地震により秋田県と宮城県の県境を挟む区間で土砂崩れが発生し、宮城県栗原市花山字松野原 - 秋田県湯沢市畑等字小安奥山間が全面通行止めとなった。また、秋田県湯沢市畑等字小安奥山 - 秋田県湯沢市皆瀬大湯(大湯ゲート)は夜間(17:00から翌7:00まで)通行止めとなった。- 2008年(平成20年)10月10日 - 大湯道路(秋田県湯沢市皆瀬小安奥山地内)が全線開通。
2009年(平成21年)12月12日 - 石巻バイパス(南境工区:石巻市蛇田 - 石巻市南境区間)が部分開通。
2010年(平成22年)9月18日 - 岩手・宮城内陸地震による通行止区間の復旧作業が完了。2年3か月ぶりに全線で一般通行が可能となった[6]。
2011年(平成23年)3月11日 - 東北地方太平洋沖地震に伴う大津波により被災し宮城県沿岸部が通行止めとなった。新北上川河口に近い新北上大橋の一部の桁が落橋(同年10月17日仮橋で復旧済)[7][8]。
2018年(平成30年)11月17日 - 石巻バイパスの大瓜工区(3.4 km)が開通。
路線状況
女川町 - 石巻市の山間部は、24時間連続雨量120 mmで通行止め規制。宮城県と秋田県境の花山峠は、冬季通行止めとなる。また、通年規制として石巻市内の内海橋(東内海橋・西内海橋)は、総重量12トン以下の車両が通行できる[9]。
バイパス
- 石巻バイパス(石巻北部バイパス)
- 2009年(平成21年)12月12日、国道45号蛇田字東道下(日赤病院北) - 宮城県道33号石巻河北線大瓜(棚橋)間の南境工区2.7 kmが部分開通。棚橋より東の稲井小学校付近までの大瓜工区3.4 kmについては2018年(平成30年)11月17日に開通した[10][11]。国道398号に合流する終点の沢田(折立)までの真野工区4.7 kmの開通予定は未定。日赤病院前を通る、既設の石巻市の都市計画道路・石巻工業港曽波神線と合わせ、三陸自動車道・石巻河南ICと女川町方面を短絡する目的をもつ。(石巻市)
三陸自動車道・石巻女川IC - 本バイパスの起点(蛇田字東道下)との間に建設される宮城県道296号石巻女川インター線とあわせて2015年10月4日に開通[12]。
- 中里バイパス(旧称・石巻バイパス。現・石巻市道・中埣橋石巻大橋伊原津線の一部:石巻市)
牧山道路(石巻市・無料開放済)
日和大橋(石巻市・無料開放済)
大湯道路(秋田県湯沢市)
通称
- 女川街道(石巻市中心部 - 女川町)
- リアスブルーライン(女川町石浜 - 南三陸町戸倉間: 1963年6月1日開通)
- 本吉街道(南三陸町 - 登米市)
- 登米街道(登米市 - 栗原市)
- 小安街道・湯浜街道(栗原市 - 湯沢市)
- 本荘街道(由利本荘市内の国道107号との重複区間)
重複区間
- 国道45号(南三陸町・折立交差点 - 十日町交差点)
国道342号(登米市・長谷山三差路 - 新小路交差点)
国道346号(登米市・黒沼十文字交差点 - 桑原スタンド前交差点)
国道457号(栗原市・大栗交差点 - 打越南交差点)- 国道107号(由利本荘市東由利舘合 - 終点)
- 国道105号(由利本荘市・一番堰交差点 - 終点)
- 国道108号(由利本荘市・二番堰交差点 - 終点)
道路施設
トンネル
- 新水界トンネル(登米市:延長397.0 m、高さ4.7 m、1981年竣工)[13]
- 分波トンネル(石巻市:延長462.0 m、高さ4.7 m、2006年竣工)[13]
- 釜谷トンネル(石巻市:延長995.0 m、高さ4.7 m、1986年竣工)[13]
- 白浜トンネル(石巻市:延長465.0 m、高さ4.7 m、1992年竣工)[13]
- 十三浜トンネル(石巻市:延長537.0 m、高さ4.7 m、1995年竣工)[13]
橋
- 曽波神大橋(旧北上川、石巻市:橋長665.3 m)[14]
- 新北上大橋(北上川、石巻市:橋長565.7 m)[14]
スノーシェッド
- 湯浜スノーシェッド1号(栗原市:延長88.5 m)[15]
- 湯浜スノーシェッド2号(栗原市:延長240.0 m)[15]
道の駅
路田里はなやま(栗原市)
東由利(由利本荘市)
うご(羽後町)
通行制限区間
- 女川町石浜字崎山 - 石巻市雄勝町船戸
- 1時間雨量30 mm以上もしくは24時間連続雨量120 mm以上を観測した場合この区間が通行止めとなる。
- 宮城県栗原市花山温湯 - 秋田県湯沢市皆瀬大湯
- 11月下旬頃から翌年4月下旬頃までこの区間が冬季閉鎖となる。
地理
通過する自治体
- 宮城県
- 石巻市 - 牡鹿郡女川町 - 石巻市 - 本吉郡南三陸町 - 登米市 - 栗原市 - 大崎市 - 栗原市 -
- 秋田県
- 湯沢市 - 雄勝郡羽後町 - 由利本荘市
交差する道路
- 国道45号(石巻市門脇元浦屋敷)
- 国道45号(南三陸町・折立交差点)
- 国道45号(南三陸町・十日町交差点)
登米東和IC - 三陸自動車道
- 国道342号(登米市・長谷山三差路)
- 国道342号(登米市・新小路交差点)
- 国道346号(登米市・黒沼十文字交差点)
- 国道346号(登米市・桑原スタンド前交差点)
国道4号(栗原市築館伊豆1丁目)- 国道457号(栗原市・大栗交差点)
- 国道457号(栗原市・打越南交差点)
国道13号(湯沢市・雄勝中央病院)
湯沢IC - 湯沢横手道路
- 国道107号(由利本荘市東由利舘合)
- 国道105号(由利本荘市・一番堰交差点)
- 国道108号(由利本荘市・二番堰交差点)
- 国道7号(由利本荘市・水林交差点)
主な峠
- 花山峠
- 湯浜峠
脚注
注釈
^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ ab2005年3月22日に本荘市、由利郡矢島町・岩城町・由利町・西目町・鳥海町・東由利町・大内町の1市7町が合併し、由利本荘市発足。
^ 2005年10月1日に本吉郡志津川町・歌津町の2町が合併し、本吉郡南三陸町発足。
- ^ ab2005年4月1日に登米郡迫町・登米町・南方町・東和町・中田町・豊里町・米山町・石越町、本吉郡津山町の9町が合併し、登米市発足。
- ^ abc2005年4月1日に栗原郡一迫町・鶯沢町・金成町・栗駒町・志波姫町・瀬峰町・高清水町・築館町・若柳町・花山村が合併し、栗原市発足。
^ 2005年3月22日 に湯沢市、雄勝郡雄勝町・稲川町・皆瀬村の1市2町1村が合併し、新・湯沢市発足。
- ^ abcdef2015年4月1日現在
^ 重複区間を除く
出典
^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年11月16日閲覧。
- ^ abcdef“表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 9. 2017年3月30日閲覧。
^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2014年11月16日閲覧。
^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)
^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)
^ “宮城・秋田結ぶ「動脈」国道が全線開通 08年地震被災”. 朝日新聞. (2010年9月18日). オリジナルの2010年9月21日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100921124957/http://www.asahi.com/national/update/0918/TKY201009180136.html
^ “災害情報”. 国土交通省. 2011年3月24日閲覧。
^ “東日本大震災(第95報) (PDF)”. 災害状況 東日本大震災. 国土交通省. 2014年11月21日閲覧。
^ 宮城県土木部 2015, p. 60.
^ “一般国道398号「石巻バイパスⅡ期(大瓜工区)」の供用開始について (PDF)”. 宮城県 (2018年10月11日). 2018年10月13日閲覧。
^ “平成28年度東部土木事務所主要事業”. 宮城県. 2016年11月30日閲覧。
^ “【三陸沿岸道路《矢本石巻道路》】「石巻女川インターチェンジ」及び「県道石巻女川インター線」が、平成27年10月4日(日)に開通します!” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省仙台河川国道事務所・宮城県土木部, (2015年8月19日), http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/kisya/kisyah/images/57651_1.pdf 2015年8月19日閲覧。
- ^ abcde宮城県土木部 2015, p. 57.
- ^ ab宮城県土木部 2015, p. 67.
- ^ ab宮城県土木部 2015, p. 59.
参考文献
- 宮城県土木部 (2015年3月20日). “平成26年度みやぎの道 (PDF)”. 宮城県管理道路現況調書(みやぎの道路). 宮城県. 2015年4月2日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年6月23日閲覧。
関連項目
- 東北地方の道路一覧
- 日本の一般国道一覧
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