金床










材料を伸ばすのは平滑部で、細かい作業は右の「角」で行う


金床(かなとこ、鉄床、鑕、かなしき、金敷、鉄敷、鉄砧、ハンマー台)とは、鍛冶や金属加工を行う際に用いる作業台のことである。




目次






  • 1 概要


  • 2 楽器


  • 3 構造


  • 4 ギャラリー


  • 5 関連項目





概要


鉄道の廃レールを切断して用いる、重さが1キログラム程度の小型から、100キログラムに達する大型まである。材質は一般的な鋳鉄や鋳鋼のほか、炭素工具鋼(S55Cなど)で作られた金床、地金(軟鉄)の上に鋼を鍛接した床も存在する。


歴史は古く、青銅器時代にはすでに金属の加工用に使用されていたため、鍛冶や技術のシンボルになることがある。



楽器


その作業時の特徴的な音色から、オーケストラにおける打楽器として扱われる。




  • ヨーゼフ・シュトラウス「鍛冶屋のポルカ」


  • リヒャルト・ワーグナー 楽劇「ジークフリート」(聖剣ノートゥングを鍛える場面)

  • ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」(主役ザックスが靴修理をしながら悪役ベックメッサーの歌に文句をつける場面)



構造


西洋の金床は平面部分と、片側または両側にある尖った部分の角(つの)もしくは鳥口と呼ばれる部分をもつ。平面部は製品の直線を出す定規の役割があり、凹めば面を補修しながら使う。ツノはかつて鍛冶屋の主要業務だった蹄鉄打ちなどで必要な、曲線部の加工を行う。曲線加工が不要な日本の刀鍛冶の使用する古式の金床はツノを持たない単純な形であったため、鶴首という棒状の金床を巣床という穴の沢山開いた特殊な床に固定して使った。



ギャラリー




関連項目







  • かなとこ雲

  • 鉄床戦術












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