1995年の映画
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1995年の映画(1995ねんのえいが)では、1995年(平成7年)の映画分野の動向についてまとめる。
目次
1 できごと
1.1 世界
1.2 日本
2 日本の映画興行
3 各国ランキング
3.1 日本配給収入ランキング
3.2 全世界興行収入ランキング
3.3 北米興行収入ランキング
3.4 フランス観客動員数ランキング
4 日本公開映画
5 受賞
6 死去
7 脚注
7.1 注釈
7.2 出典
8 参考文献
できごと
世界
- 3月22日 - ラース・フォン・トリアーとトマス・ヴィンターベアにより、「ドグマ95」が発表された。
- 11月21日 - 全編コンピューター・グラフィックスで制作された初めての長編映画『トイ・ストーリー』が公開される。
日本
- 4月23日 - 作家の青島幸男が東京都知事に就任。彼は都民の要望に合わせ世界都市博覧会中止を決定する。これいより『ゴジラVSデストロイア』はシナリオ修正する事態となる。脚本の手直しは41年の歴史上初の事。
- 5月12日 - 京橋の国立フィルムセンターが再オープン。
- 9月23日 - 『君を忘れない』は大人前売り1,000円、当日入場料金1,200円という低価格で公開したが、配給収入4.5億円と期待したほどのヒットとはならなかった[1]。
- 10月10日 - 鎌倉シネマワールドがオープン。
日本の映画興行
入場料金(大人)
- 1,800円[2]
- 映画館・映画別
- 1,800円(松竹、正月映画『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』)[3]
- 1,200円(日本ヘラルド、9月公開『君を忘れない』)[1]
- 1,800円(松竹、正月映画『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』)[3]
- 1,796円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[4] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[5]
- 1,800円[2]
入場者数 1億2704万人[6]
興行収入 1578億6500万円[6]
配給会社 | 本数 | 年間配給収入 | 前年対比 | 概要 |
---|---|---|---|---|
松竹 | 27 | 041億1322万円 | 079.8% | 松竹の1995年最高稼動番組は『男はつらいよ 拝啓車寅次郎様』/『釣りバカ日誌7』(15.5億円)。それ以外の番組は配給収入10億円の大台に届かなかったが、『トイレの花子さん』(4.5億円)・『EAST MEETS WEST』(4.3億円)・『鬼平犯科帳』(4.5億円)は健闘。 |
東宝 | 21 | 113億8156万円 | 095.3% | 11年連続の年間配給収入100億円突破。配給収入10億円の大台突破の5番組『耳をすませば』(18.5億円)、『ゴジラvsスペースゴジラ』(16.5億円)、『学校の怪談』(15億円)、『ドラえもん のび太の創世日記』(13億円)、『家なき子』(10.5億円)が記録更新を助けた。 |
東映 | 26 | 064億0496万円 | 091.2% | 『'95春東映アニメフェア』(12.7億円)、正月番組の『劇場版美少女戦士セーラームーンS』ほか(10.5億円)、『きけ、わだつみの声 Last Friends』(10.1億円)、『藏』(10億円)が10億円の大台を突破した。しかし、前年は大台を突破した『'95夏東映アニメフェア』(8.5億円)は届かなかった。 |
- 出典:「1995年日本映画・外国映画業界総決算」、『キネマ旬報』1996年(平成8年)2月下旬号、キネマ旬報社、1996年、 159 - 160頁。
各国ランキング
日本配給収入ランキング
順位 | 題名 | 配給 | 配給収入 |
---|---|---|---|
1 | 耳をすませば | 東宝 | 18.5億円 |
2 | ゴジラvsスペースゴジラ | 東宝 | 16.5億円 |
3 | 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 釣りバカ日誌7 | 松竹 | 15.5億円 |
4 | 学校の怪談 | 東宝 | 15.0億円 |
5 | ドラえもん のび太の創世日記 2112年 ドラえもん誕生 | 東宝 | 13.0億円 |
6 | ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ スラムダンク 湘北最大の危機! 燃えろ桜木花道 ママレード・ボーイ | 東映 | 12.7億円 |
7 | 家なき子 | 東宝 | 10.5億円 |
7 | 劇場版美少女戦士セーラームーンS 蒼き伝説シュート! おさわが!スーパーベビー | 東映 | 10.5億円 |
9 | きけ、わだつみの声 Last Friends | 東映 | 10.1億円 |
10 | 藏 | 東映 | 10.0億円 |
- 出典:1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
順位 | 題名 | 製作国 | 配給 | 配給収入 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ダイ・ハード3 | 20世紀FOX | 48.0億円 | ||
2 | スピード | 20世紀FOX | 45.0億円 | ||
3 | フォレスト・ガンプ/一期一会 | UIP | 38.7億円 | ||
4 | マディソン郡の橋 | ワーナー・ブラザース | 23.0億円 | ||
5 | ウォーターワールド | UIP | 21.0億円 | ||
6 | アポロ13 | UIP | 20.0億円 | ||
7 | マスク | ヒューマックス / ギャガ | 18.0億円 | ||
7 | アウトブレイク | ワーナー・ブラザース | 18.0億円 | [注 1] | |
9 | フランケンシュタイン | トライスター・ピクチャーズ | 10.5億円 | ||
10 | キャスパー | ユニバーサル映画 / UIP | 09.0億円 |
- #7『アウトブレイク』,#10『キャスパー』の出典:『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』 キネマ旬報社〈キネマ旬報ムック〉、2012年5月、544頁。ISBN 978-4873767550。
- 上記以外の出典:1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
全世界興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1 | ダイ・ハード3 | 20世紀フォックス | $366,101,666 |
2 | トイ・ストーリー | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $361,958,736 |
3 | アポロ13 | ユニバーサル・スタジオ | $355,237,933 |
4 | 007 ゴールデンアイ | メトロ・ゴールドウィン・メイヤー | $352,194,034 |
5 | ポカホンタス | ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ | $346,079,773 |
6 | バットマン フォーエヴァー | ワーナー・ブラザース | $336,529,144 |
7 | セブン | ニュー・ライン・シネマ | $327,311,859 |
8 | キャスパー | ユニバーサル・スタジオ | $287,928,194 |
9 | ウォーターワールド | ユニバーサル・スタジオ | $264,218,220 |
10 | ジュマンジ | コロンビア映画 | $262,797,249 |
- 出典:“1995 Worldwide Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月18日閲覧。
北米興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. | トイ・ストーリー | ディズニー/ピクサー | $191,796,233 |
2. | バットマン フォーエヴァー | ワーナー・ブラザース | $184,031,112 |
3. | アポロ13 | ユニバーサル | $172,071,312 |
4. | ポカホンタス | ディズニー | $141,579,773 |
5. | エース・ベンチュラ | ワーナー・ブラザース | $108,385,533 |
6. | 007 ゴールデンアイ | ユナイテッド・アーティスツ | $106,429,941 |
7. | ジュマンジ | トライスター | $100,475,249 |
8. | キャスパー | ユニバーサル | $100,328,194 |
9. | セブン | ニューラインシネマ | $100,125,643 |
10. | ダイ・ハード3 | 20世紀FOX | $100,012,499 |
- 出典: “1995 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月25日閲覧。
フランス観客動員数ランキング
Les Trois Frères
Les Anges gardiens
ポカホンタス
Le bonheur est dans le pré
Gazon maudit
007 ゴールデンアイ
ダイ・ハード3
101
スターゲイト
Élisa
- 出典:“FRANCE 1995 - BOX OFFICE STORY”. boxofficestory. 2016年1月20日閲覧。
日本公開映画
1995年の日本公開映画を参照。
受賞
第68回アカデミー賞
作品賞 - 『ブレイブハート』
監督賞 - メル・ギブソン(『ブレイブハート』)
主演男優賞 - ニコラス・ケイジ(『リービング・ラスベガス』)
主演女優賞 - スーザン・サランドン(『デッドマン・ウォーキング』)
第53回ゴールデングローブ賞
作品賞 (ドラマ部門) - 『いつか晴れた日に』
主演女優賞 (ドラマ部門) - シャロン・ストーン(『カジノ』)
主演男優賞 (ドラマ部門) - ニコラス・ケイジ(『リービング・ラスベガス』)
作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『ベイブ』
主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ニコール・キッドマン(『誘う女』)
主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - ジョン・トラボルタ(『ゲット・ショーティ』)
監督賞 - メル・ギブソン(『ブレイブハート』)
第61回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『リービング・ラスベガス』
第48回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール - 『アンダーグラウンド』(エミール・クストリッツァ)
監督賞 - マチュー・カソヴィッツ(『憎しみ』)
男優賞 - ジョナサン・プライス(『キャリントン』)
女優賞 - ヘレン・ミレン(『英国万歳!』)
- 第52回ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞 - 『シクロ』(トラン・アン・ユン)
第45回ベルリン国際映画祭
金熊賞 - 『ひとりぼっちの狩人たち』(ベルトラン・タヴェルニエ)
第19回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞 - 『午後の遺言状』(新藤兼人)
- 最優秀主演男優賞 - 三國連太郎(『三たびの海峡』)
- 最優秀主演女優賞 - 浅野ゆう子(『藏』)
第38回ブルーリボン賞
- 作品賞 - 『午後の遺言状』
- 主演男優賞 - 真田広之(『写楽』『EAST MEETS WEST』『緊急呼出し エマージェンシー・コール』)
- 主演女優賞 - 中山美穂(『Love Letter』)
- 監督賞 - 金子修介(『ガメラ 大怪獣空中決戦』)
第69回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『ショーシャンクの空に』
- 日本映画第1位 - 『午後の遺言状』
- 外国映画第1位 - 『ショーシャンクの空に』
第50回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 -『午後の遺言状』
死去
日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 | |
1月 | 12日 | 入江たか子 | 83 | 女優 | |
20日 | 金子信雄 | 71 | 俳優 | ||
2月 | 2日 | ドナルド・プレザンス | 75 | 俳優 | |
21日 | ロバート・ボルト | 70 | 劇作家 | ||
25日 | 城達也 | 63 | 俳優、声優、 | ||
28日 | 籏野義文 | 58 | アニメプロデューサー | ||
3月 | 8日 | 五味川純平 | 78 | 小説家 | |
12日 | 西村俊一 | 66 | プロデューサー | ||
17日 | 大林梅子 | 87 | 女優 | ||
19日 | 山田康雄 | 62 | 声優 | ||
4月 | 11日 | 寄山弘 | 85 | 俳優・声優 | |
14日 | バール・アイヴス | 85 | 歌手・俳優 | ||
25日 | ジンジャー・ロジャース | 83 | 女優 | ||
5月 | 14日 | 伊沢一郎 | 83 | 俳優 | |
16日 | ロラ・フローレス | 72 | 歌手・ダンサー・女優 | ||
18日 | エリザベス・モンゴメリー | 62 | 女優 | ||
アレクサンドル・ゴドゥノフ | 45 | ダンサー・俳優 | |||
6月 | 2日 | 宮内幸平 | 65 | 声優 | |
11日 | 円谷皐 | 60 | 円谷プロダクション代表取締役社長 | ||
21日 | 浜村純 | 89 | 俳優 | ||
29日 | ラナ・ターナー | 74 | 女優 | ||
7月 | 1日 | ウルフマン・ジャック | 57 | ラジオDJ、俳優 | |
4日 | エヴァ・ガボール | 76 | 女優 | ||
13日 | マッティ・ペロンパー | 44 | 俳優 | ||
17日 | ハリー・ガーディノ | 69 | 俳優 | ||
8月 | 3日 | アイダ・ルピノ | 77 | 女優・映画監督 | |
21日 | ナンニ・ロイ | 69 | 映画監督 | ||
29日 | エンリケ・カレラス | 70 | 映画監督 | ||
9月 | 10日 | デレク・メディングス | 64 | 特殊効果・視覚効果監督 | |
12日 | ジェレミー・ブレット | 61 | 俳優 | ||
14日 | 岡田英次 | 75 | 俳優 | ||
18日 | 宮口二郎 | 55 | 俳優 | ||
25日 | 富山敬 | 58 | 声優 | ||
10月 | 3日 | 松本克平 | 90 | 俳優 | |
13日 | マイケル・ラー | 83 | アニメーター | ||
20日 | メアリー・ウィックス | 85 | 女優 | ||
25日 | ヴィヴェカ・リンドフォース | 85 | 女優 | ||
11月 | 9日 | ロバート・O・クック | 92 | 録音技師 | |
23日 | ルイ・マル | 63 | 映画監督 | ||
12月 | 4日 | ロバート・パリッシュ | 79 | 映画監督 | |
9日 | 逸見稔 | 62 | プロデューサー | ||
22日 | 川谷拓三 | 54 | 俳優 | ||
25日 | ディーン・マーティン | 78 | 俳優 |
脚注
注釈
^ 日本映画製作者連盟の発表では配給収入は13.0億円となっている[7]。
出典
- ^ ab斉藤 2009, pp. 124 - 127.
^ 斉藤 2009, pp. 118 - 119.
^ “第47作 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年12月29日閲覧。
^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ ab“過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
^ 1995年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
参考文献
- 斉藤守彦 『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』 ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
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