トゥ・オブ・アス
「トゥ・オブ・アス」 | |||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ビートルズの楽曲 | |||||||||||||||||||||||||
収録アルバム | 『レット・イット・ビー』 | ||||||||||||||||||||||||
リリース | 1970年5月8日 | ||||||||||||||||||||||||
録音 | アップル・スタジオ: 1969年1月31日 | ||||||||||||||||||||||||
ジャンル | フォークロック | ||||||||||||||||||||||||
時間 | 3分33秒 | ||||||||||||||||||||||||
レーベル | アップル, EMI | ||||||||||||||||||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | ||||||||||||||||||||||||
プロデュース | フィル・スペクター | ||||||||||||||||||||||||
|
「トゥ・オブ・アス」(Two of Us)は、1970年に発表されたビートルズのラスト・アルバム『レット・イット・ビー』に収録されている楽曲である。
目次
1 解説
2 プレイヤー
3 カバー・バージョン
4 脚注
解説
レノン=マッカートニーの作品。実質的にはポール・マッカートニーの作った楽曲である[1][2]。主部はジョン・レノンとポール・マッカートニーのコーラス、中間部のリード・ヴォーカルはポール・マッカートニーである。当初のタイトルは「On Our Way Home」。音楽評論家のイアン・マクドナルドは、この楽曲の歌詞はレノンに向けたものではないかと推測している[3]が、ポールは「リンダとの思い出」と語っている。
オリジナルではジョンによるナレーション
- "'I Dig a Pygmy', by Charles Hawtrey and the Deaf Aids[4]... Phase One, in which Doris gets her oats!"[5]
チャールズ・ホートリーとデフ・エイズの「ピグミーをホる」です。第1段、ドリスがヤっちゃうよ。
が入って曲のイントロがかかるが、『レット・イット・ビー・ネイキッド』ではこのナレーションはカットされ、ギターのイントロから始まる。
本作は「ゲット・バック・セッション」の一環としてレコーディングされた。アルバム制作に行き詰まったビートルズは1969年1月30日「ルーフトップ・コンサート」を敢行した翌日の31日にスタジオ・ライヴを行った。野外演奏向きでない楽曲「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」や「レット・イット・ビー」などとともに本作はレコーディング(およびフィルム撮影)された。
アコースティック・ギターはジョンとポール(共にマーティンD-28を使用)。エレクトリックベースは入っておらず、ジョージ・ハリスンがエレクトリック・ギターで、ベースライン(本来、ベースギターが演奏するフレーズ)を演奏。この曲のリハーサルの際、ポールとジョージが口論する様子が映画『レット・イット・ビー』に収められている。そのシーンでは、ジョンとポールが向き合ってエレクトリック・ヴァージョン(つまり基本編成)で演奏されている。
この曲は元々アップル・レコードの所属グループでポールがプロデュースしたモーティマーの曲として予定されていた曲であるが、結局モーティマーのバージョンは発表されなかった。
1996年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー3』には、1969年1月24日に録音されたテイクが収録されている[6]。
プレイヤー
ポール・マッカートニー:リード・ボーカル、リードアコースティックギター(マーティンD-28)
ジョン・レノン:ハーモニー・ボーカル、リズムアコースティック・ギター(マーティンD-28)、口笛
ジョージ・ハリスン:エレクトリック・ギターによるベースライン(フェンダー・テレキャスター)
リンゴ・スター:ドラム
カバー・バージョン
ボニーM - 1979年のアルバム『Oceans of Fantasy』に収録。
エイミー・マンとマイケル・ペン - 2001年公開の映画『アイ・アム・サム』のサウンドトラック。しばしばテレビ番組のBGMとして使用されている。
ケニー・ロギンス - 2010年のアルバム『All Join In』に収録。ジム・メッシーナと共に歌っている。
脚注
^ MacDonald, Ian (2003). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties. Pimlico. p. 335. ISBN 1-84413-828-3.
^ “Lennon-McCartney: Who Wrote What?”. Beatlefan.Net. 2018年9月25日閲覧。
^ MacDonald, Ian (2003). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties. Pimlico. p. 335; he quotes the actual lines from the lyrics.. ISBN 1-84413-828-3.
^ The deaf aids(補聴器)とはビートルズが当時使っていたVOXアンプにつけたニックネームであった。
^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966-1970. New York: Three Rivers Press. p. 250. ISBN 978-0-307-45239-9.
^ Winn, John C. (2009). That Magic Feeling: The Beatles' Recorded Legacy, Volume Two, 1966-1970. New York: Three Rivers Press. pp. 252–253. ISBN 978-0-307-45239-9.