ラヴ・ミー・ドゥ
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「ラヴ・ミー・ドゥ」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ビートルズ の シングル | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
初出アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
B面 | P.S.アイ・ラヴ・ユー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
リリース | 1962年10月5日 (single record) 1963年4月26日 (simulated stereo vesion) 1964年4月27日 1964年5月5日(B-side of "All My Loving") | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
規格 | 7インチ・レコード(1962年) 12インチ・レコード(1982年) CD(1992年) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
録音 | 1962年9月4日・9月11日 イギリス国ロンドン アビー・ロード・スタジオ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ジャンル | リバプールサウンド[1] ポップ[2] R&B[3] ロックンロール[4] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
時間 | 2分25秒 ("Past Masters" version) 2分24秒 ("Please Please Me" version) 2分31秒 ("The Beatles Anthology 1" version) 2分29秒 ("The Beatles Live At The BBC" version) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーベル | パーロフォン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
作詞・作曲 | マッカートニー=レノン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
チャート最高順位 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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「ラヴ・ミー・ドゥ」("Love Me Do")は、ビートルズの1枚目のシングル。1962年10月5日にパーロフォンから発売された。
目次
1 解説
2 複数のテイク
3 ステレオ・ヴァージョン
4 シングル盤
5 プレイヤー
6 カヴァー・ヴァージョン
7 収録アルバム
8 脚注
8.1 注釈
8.2 出典
解説
クレジットはレノン=マッカートニー[注釈 1]となっているが、主に1958年から1959年にかけて不登校生だった当時16歳のポール・マッカートニーが書いた作品で、ミドルエイトのみジョン・レノンが書いている[8]。
この曲は、G7とCコードを基調としているが、ミドルエイトのみDに移るというコード進行となっている。ジョンが演奏したブルージーかつドライなハーモニカのリフから始まり、ジョンとポールによるツイン・ボーカルが加わってくる。なお、フレーズの最後の「Love me do」の部分は当初ジョンが歌っていたが、フレーズに重なる形でハーモニカのパートが追加されたため、ハーモニカを演奏するジョンではなくポールがこの部分を歌うことになった[9][注釈 2]。ハーモニカはスチュワート・サトクリフへささげている。また、ここで用いられているハーモニカはブルース・ハープ(10ホールズ)ではなく、クロマチック・ハーモニカである。
ポールは2016年の「ワン・オン・ワン」ツアーでこの曲をビートルズの1963年のコンサート以来53年振りに披露した。
複数のテイク
ビートルズの楽曲にはひとつのテイクに、ミキシングの違いから生じるヴァージョンの違いはよくあるが、この「ラヴ・ミー・ドゥ」に関してはドラマーの違う3つのテイクが存在する。(録音場所はいずれもロンドン・アビー・ロード・スタジオ)
1962年6月6日のテイク。
ピート・ベストがドラムスを担当したテイクで、EMIのオーディションを受けたときの録音[10]。このテイクのマスター・テープは、’90年初期、日本の"KEY BUY"という会員制オークションに出品され、目録に掲載された経緯がある。- プロデュースはロン・リチャーズが担当。バランス・エンジニアはノーマン・スミスがあたっており、これ以降1965年までスミスはビートルズのレコーディング・エンジニアを担当することになる。
- 1962年9月4日のテイク。
- デビュー・シングルのための録音。ピートに代わりリンゴ・スターが加入し、ドラムスを担当している。
- 1962年9月11日のテイク。
- デビュー・シングルのための録音。ジョージ・マーティンはリンゴ・スターのドラムスにも満足しなかったことから、ドラムを際録音することを提案[11]。そこで、リンゴの代わりにセッション・ミュージシャンのアンディ・ホワイト(Andy White)がドラムスを担当している。なお、リンゴは、このテイクではタンブリンを叩いている。
この曲がデビュー・シングルとしてイギリスで発売された際、リンゴがドラムスを叩く9月4日テイクが使用されたが、以後の再版シングル[注釈 3]や、『プリーズ・プリーズ・ミー』をはじめとしたアルバム、ビートルズのEPにはアンディ・ホワイトがドラムスを叩く9月11日テイクが採用された。リンゴのドラムスによる9月4日のテイクは、イントロのハーモニカ音が微妙に異なるほか、タンバリンの有無、さらに間奏での手拍子は9月4日のテイクにしか入っていないため、容易に判別が可能である。
マスター・テープの混乱を避けるため、リンゴがドラムスを叩く9月4日テイクのマスター・テープは早々に破棄された。9月4日録音のオリジナル・ヴァージョンは1980年の米国版「レアリティーズ Vol.2」、英国版「リヴァプールより愛を込めて ザ・ビートルズ・ボックス」でアルバム初収録された。初CD化はアルバム『パスト・マスターズ Vol.1』で、いずれもマスター・テープは破棄されているため、レコード盤から起こされたものを用いている。1982年10月5日発売の20周年記念12"シングルには両方のテイクが収録されている。(1992年に5"CD化)
ピート・ベストのドラムスによる6月6日テイクは、1995年に『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』で発表されるまで、未発表となっていた。
グループに加入して間もないのに、ドラムスを叩かせて貰えなかったことに対して、リンゴ・スターは「やっぱり僕もピートみたいに切り捨てられるのかと思った」「最初のレコードの演奏を他人に任せるなんて、そんなのでビートルズって言えるか? そんなのずるいよ」などとコメントしている。後に、ジョージ・マーティンはこの時の非礼をリンゴに詫び、リンゴは笑って応えたという逸話が残っている。
BBCで8度にわたって収録され、1962年10月から1年間「ヒア・ウィー・ゴー」、「タレント・スポット」、「サタデー・クラブ」、「サイド・バイ・サイド」、「ポップ・ゴー・ザ・ビートルズ」、「イージー・ビート」といった番組で放送された。1963年7月10日にBBCで収録され、23日の「ポップ・ゴー・ザ・ビートルズ」で放送されたテイクは、アルバム『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』に収録されている。1963年2月20日の「パレード・オブ・ザ・ポップス」においては、BBCのラジオを通じてこの曲を生演奏で放送している。
1969年に行なわれたゲット・バック・セッションでこの曲が演奏された。この時はかつてのアレンジよりもテンポを落としたブルース調での演奏だった。この他、「レボリューション1」の第18テイクの後半部分では、ポールが「ラヴ・ミー・ドゥ」のサビのフレーズを歌っている[注釈 4]。
ステレオ・ヴァージョン
いずれのテイクもステレオ・ヴァージョンが作成される前にセッション・テープが破棄されたので「ラヴ・ミー・ドゥ」にリアル・ステレオ・ヴァージョンはない。ステレオと表記されているものは全て疑似ステレオである。2009年9月9日に発売されたリマスター盤ではリンゴのテイクもアンディのテイクも全てモノラルで収録され、疑似ステレオではリリースされなかった。
シングル盤
発売は1962年10月5日。B面は「P.S.アイ・ラヴ・ユー」である。発売当初のイギリスのヒットチャートでの記録は最高17位[5]。ビルボード(Billboard)誌では、1964年5月30日付の週間ランキングで第1位を獲得[7]。ビルボード誌1964年年間ランキングでは第14位。「キャッシュボックス」誌でも、最高位第1位を獲得し、1964年度年間ランキングでは13位。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録している。イギリスでは、デビュー20周年を記念して1982年に再発された時は最高位第4位となった。最終的にはトータルで30万枚以上のセールスを記録している。
このシングルはオリジナル盤・リイシュー盤ともに、パーロフォンの赤ラベルと黒ラベルが存在しており、オリジナル盤の方はいずれも希少価値の高いレコードである。特に黒ラベルは入手困難であり、ビートルズコレクターの間では人気アイテムとなっている。
プレイヤー
クレジットはノーマン・スミスによるもの[12]。
1962年6月6日テイク
ポール・マッカートニー - ボーカル、ベース
ジョン・レノン - ボーカル、ハーモニカ
ジョージ・ハリスン - アコースティック・ギター
ピート・ベスト - ドラムス
1962年9月4日テイク
- ポール・マッカートニー - ボーカル、ベース
- ジョン・レノン - ボーカル、ハーモニカ
- ジョージ・ハリスン - アコースティック・ギター
リンゴ・スター - ドラムス
1962年9月11日テイク
- ポール・マッカートニー - ボーカル、ベース
- ジョン・レノン - ボーカル、ハーモニカ
- ジョージ・ハリスン - アコースティック・ギター
アンディ・ホワイト - ドラムス- リンゴ・スター - タンブリン
カヴァー・ヴァージョン
下記のアルバムに収録されたカヴァー・ヴァージョンが存在する。(ポール本人のリメイク版も含む。)
ボビー・ヴィー - アルバム『30 Big Hits from the 60s』(1964年)[13]
ディック・ハイマン - アルバム『Keyboard Kaleidoscope』(1964年)[14]
サンディー・ショウ - アルバム『Reviewing the Situation』(1969年)[15]
ポール・マッカートニー - アルバム『Flowers In The Dirt Special Package』(1990年、日本限定の来日記念盤)※「P.S.I Love You」とのメドレー「P.S.Love Me Do」- ポール・マッカートニー - マキシシングル「Birthday」(1991年、ライヴ盤)※「P.S.I Love You」とのメドレー「P.S.Love Me Do」
リンゴ・スター - アルバム『Vertical Man』(1998年)[16]
- Flaco Jiménez - アルバム『Sleepytown』(2000年)
- Madooo - アルバム『This Day Is Forever』(2002年)
収録アルバム
- 『プリーズ・プリーズ・ミー』
- 『ビートルズ!』
- 『イントロデューシング・ザ・ビートルズ』
- 『ジ・アーリー・ビートルズ』
- 『ザ・ビートルズ1962年〜1966年』
- 『パスト・マスターズ Vol.1』
- 『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』
- 『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』
- 『ザ・ビートルズ1』
脚注
注釈
^ アルバム収録の方はマッカートニー=レノンと表記されている。
^ ポールはのちにここもジョンが歌ったほうが合っていたと語っている。
^ 黒のラベルのリイシュー盤の場合、リンゴとアンディ・ホワイトの両方のヴァージョンで発売されている。オリジナル盤での見分け方は、レコードの送り溝に刻印されているマトリックス番号がリンゴのヴァージョンの場合は 7XCE 17144-1N 、アンディ・ホワイトのヴァージョンの場合は 7XCE 17144-2N となっている。
^ この部分はリリース版では使用されず、2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) スーパー・デラックス・エディション』に収録の第18テイクで確認することができる。
出典
^ Merseybeat Music Genre Overview | AllMusic
^ Pollack, Alan W. (2000) [1990]. "Love Me Do". Notes On ... Series.
^ Gregory, Chris (2008). Who Could Ask for More?: Reclaiming The Beatles. Lulu.com. ISBN 0-9557512-0-9.557512-0-9.
^ [1]
- ^ ab“Official Singles Chart Top 50”. Official Charts Company (1962年12月27日). 2019年1月5日閲覧。
^ “love me do {1982}|full Official Chart History”. Official Charts Company. 2019年1月5日閲覧。
- ^ abHoffmann, Frank (1983). The Cash Box Singles Charts, 1950-1981. Metuchen, NJ & London: The Scarecrow Press, Inc. pp. 32–34.
^ Harry, Bill (1992). The Ultimate Beatles Encyclopedia. London: Virgin Books. p. 413. ISBN 0-86369-681-3.
^ Paul McCartney - 'The Making Of Queenie Eye' - YouTube, 2019年1月5日閲覧
^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 16-17. ISBN 0-517-57066-1.
^ Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. p. 20. ISBN 0-517-57066-1.
^ “Love Me Do”. The Beatles Bible. 2019年1月5日閲覧。
^ “30 Big Hits from the 60s - Bobby Vee : Songs, Reviews, Credits, Awards”. AllMusic. 2019年1月5日閲覧。
^ Dryden, Ken. “Keyboard Kaleidoscope - Dick Hyman : Songs, Reviews, Credits, Awards”. AllMusic. 2019年1月5日閲覧。
^ Unterberger, Richie. “Reviewing the Situation - Sandie Shaw : Songs, Reviews, Credits, Awards”. AllMusic. 2019年1月5日閲覧。
^ Thomas, Stephen. “Vertical Man - Ringo Starr : Songs, Reviews, Credits, Awards”. AllMusic. 2019年1月5日閲覧。
先代: メリー・ウェルズ 「マイ・ガイ」 | Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1964年5月30日(1週) | 次代: ディキシー・カップス 「愛のチャペル」 |
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