SMILE (L'Arc〜en〜Cielのアルバム)
『SMILE』 | ||||
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L'Arc〜en〜Ciel の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | 2004年3月31日 (日本CCCD盤) 2004年6月29日 (米国盤) 2005年7月27日 (日本CDDA盤) | |||
録音 | 2003年7月13日-2004年1月14日 | |||
ジャンル | ポップス ロック | |||
時間 | 44分46秒 | |||
レーベル | Ki/oon Records (日本盤) Tofu Records (米国盤) | |||
プロデュース | L'Arc〜en〜Ciel 岡野ハジメ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
Allmusic link | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
L'Arc〜en〜Ciel 年表 | ||||
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『SMILE』収録のシングル | ||||
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『SMILE』(スマイル) は、日本のバンド、L'Arc〜en〜Cielの9作目のアルバム。2004年3月31日発売。発売元はKi/oon Records。
目次
1 解説
2 収録曲
3 初回限定盤特典DVD
4 参加ミュージシャン
5 収録ベストアルバム
6 脚注
解説
各メンバーのソロ活動 (HYDE、SONS OF ALL PUSSYS、TETSU69、acid android) が一段落着いた後に発売された、2年5ヶ月に渡る長期活動休止後初のアルバム。前作『REAL』以来約3年7ヶ月ぶりのオリジナルアルバムリリースとなった。
発売前年の2003年6月から7月にかけて国立代々木競技場第一体育館で行われた復活コンサート「Shibuya Seven days 2003」の終了直後にレコーディングに入り、そのまま年を跨いでの録音作業が行われた。
アルバムタイトルは、hydeがレコーディング現場の雰囲気を見て、よく笑っていたという理由から『SMILE』に決定した[2]。また、kenはレコーディング前に時間の余裕があったことで、事前に楽曲のアレンジや全体像を練ることができたといい、「演奏することに集中できた[2]」と制作を振り返っている。さらに、「ラウドロックとか、ハードロックとか、“何とかロック”じゃなく、シンプルなロックを上手く楽しみたいと思った[2]」と述べている。
メンバー自身が雑誌での曲紹介の際に「この曲は昔のボツ曲」と紹介する曲が多く、本作のために新たに書き下ろされた曲は少ない。また、活動休止前にリリースしたシングル「Spirit dreams inside -another dream-」からは、カップリングに収録されていた全英語詞バージョン「Spirit dreams inside」が収録されている。
このアルバムの初回限定盤と通常盤の初回出荷版はラルクのアルバムとしては初めてコピーコントロールCDでの発売となり、2005年7月27日にソニー・ミュージックエンタテインメントのCCCD廃止政策の一環で日本でも通常のCD-DA盤が発売 (内容は通常版と同内容) された。なお、アメリカでは当初から、通常のCD-DA盤でリリースされていた。
初回限定仕様は3面デジパック。特典として「Shibuya Seven days 2003」などのライブ未公開映像やアルバムのレコーディング風景を収めたDVDとフォトカード (IDナンバー入り) を封入。
収録曲
接吻
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- タイトルは「くちづけ」と読む。「Spirit dreams inside -another dream-」制作時にはすでに曲の原型はあり、イントロのギターは当時のままとなっており、3年前と今を繋ぐ構成となった。ken曰く「寝かせておいていい曲になった」とのこと。
- kenがデペッシュ・モードを意識してデモを制作したため、hydeは「『デペッシュ・モードで歌いたい』とリスペクトの気持ちを込めて歌った[3]」と述べている。また、kenは「メタリカの(当時の)新作を聴いて気分が変わった[2]」と述べており、デモよりハードなアレンジとなった。
- また、後のライブツアー「TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS」では『KISS』にちなみ、メドレーのラストにイントロから歌い出しの部分「接吻を交わそう」のみ演奏された (ツアー最終日の福岡マリンメッセ公演のみフル演奏)。
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
READY STEADY GO
- 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 22ndシングル。表記はされていないがアルバムバージョンとなっており、冒頭にhydeの「Are you ready?」という掛け声が入って曲が始まり、次曲と音が連続した構成になっている。当初作曲したtetsuyaはボツになると思っていたようで、「まさかシングルになるとは思わなかった[4]」と述べている。
- また、もともとはミドルテンポのアレンジであり、hydeの提案でテンポが速くなった。ライブではさらにテンポが上がる。
Lover Boy
- 作詞・作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 初めてkenがL'Arc〜en〜Cielで作詞した楽曲。これでメンバー全員がラルクの楽曲において作詞・作曲を経験したこととなった。ラルクで初めて歌詞を手掛けたkenは、SONS OF ALL PUSSYSで詩を書いて世に出すことを繰り返すうちに、「自分の気持ちを言葉に乗せる照れがなくなった[2]」と述べている。また、kenが温泉に行ったときに「こんな曲があったら面白い」というスタッフとの会話から生まれた楽曲で、ギターリフを切り取ってコラージュしたような曲にしたかったと述べている[2]。
- 「接吻」同様、ラルク再活動以前の『REAL』の時期から存在する曲で、kenがこの曲を提出したらボツになった、という逸話がある。曲中にベースソロが存在する。また、kenがソロライブでセルフカバーしたことがある。仮タイトルは楽曲の発想が生まれた場所と時間に因んで、「下田朝5時半」と付けられた[5]。
Feeling Fine
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
ママス&パパスのような60年代、70年代のフォークロックを意識した楽曲[4]で、「フォークとロックとポップスが混じった様な時代の曲が書きたかった[2]」と述べている。
中国ではこの曲が麒麟麦酒のCMに使われた。後に、パートチェンジバンドP'UNK〜EN〜CIELでリアレンジされ、31stシングル「MY HEART DRAWS A DREAM」のカップリングに収録している。
Time goes on
- 作詞・作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 今回のアルバム曲では唯一のtetsuya作詞。tetsuyaはこの曲において、コーラス、6弦ベース、ギターソロを担当している。ギターソロは、デモの段階のものをそのまま使用している。ライブでは、ギターソロのパートを6弦ベースとピッチシフターで代用する。
- また、2016年にはTETSUYAがソロシングル「Time goes on 〜泡のように〜」というタイトルでセルフカバーした。
Coming Closer
- 作詞:hyde / 作曲:ken / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- この曲は環境破壊がテーマであり、歌詞中の「君」とは地球のことだとhydeは語っている。
- ken曰く「欧州のほうの民謡を意識した」という。また、「yukihiroのドラムに対する"当て書き"なところもあった[6]」とも述べている。
永遠
- 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- アルバムレコーディング中に設けられた作曲期間にhydeが3日でデモを制作した楽曲。作曲期間の10日のうち7日間がソロのプロモーションで埋まってしまい、hydeは「この3日で作らないとシバかれると思った[7]」と述べている。
- kenは「ギターの弦6本を掻き毟って弾こうって気分になった曲[2]」と語っている。また、ボーカルにはエコーがかかっている。
REVELATION
- 作詞:hyde / 作曲:yukihiro / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- メンバー全員がコーラスを担当。yukihiro作曲だが、メロディーはhydeが作っている。歌詞中の「42ヶ月の永遠に感謝」「十の王冠」とは、新約聖書の「ヨハネ黙示録」に由来する。真意の程は定かではないが、42ヶ月間とは活動休止の期間と同じである。ライブでもよく演奏されており、メンバーがパートを変えて演奏することもある。2017年に行われたライブ「25th L'Anniversary LIVE」では、tetsuyaとyukihiroがギターを、hydeとkenがスタンディングでスチールドラムを演奏している[8]。
- yukihiroのソロバンドacid androidのシングル「let's dance」に収録されている「it's a fine day」はこの楽曲を大々的にセルフサンプリングしている。
瞳の住人
- 作詞:hyde / 作曲:tetsu / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 23rdシングル。アルバムに先行し発売された。
Spirit dreams inside
- 作詞・作曲:hyde / 編曲:L'Arc〜en〜Ciel & Hajime Okano
- 21stシングル「Spirit dreams inside -another dream-」のカップリングに収録された全英語詞バージョンである。
タイアップのギャガ=ヒューマックス配給映画『FINAL FANTASY』の主題歌にはこちらのバージョンが使用された。
READY STEADY GO (hydeless version)
- 米国盤のみのボーナストラック。
初回限定盤特典DVD
2001年8月29日 東京国際フォーラム 映画『FINAL FANTASY』試写会
- 「Spirit dreams inside」
2003年6月25日 赤坂BLITZ『Akasaka Zero day』
- 「Promised land」
2003年7月6日 国立代々木競技場第一体育館『Shibuya Seven days 2003』
- 「fate」
- 「花葬」
- 「forbidden lover」
- 「Shout at the Devil」
- 「HONEY」
- 2003年7月13日-2004年1月14日 『SMILE』レコーディング風景
2003年12月26日 日本武道館『天嘉-弐 -DANGER II-』
- 「READY STEADY GO」
参加ミュージシャン
hyde:Vocal, Chorus
ken:Guitars
tetsu:Bass
yukihiro:Drums
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収録ベストアルバム
- 『QUADRINITY 〜MEMBER'S BEST SELECTIONS〜』 (#2、#5、#6、#8)
- 『TWENITY 2000-2010』 (#2、#8、#9)
- 『WORLD'S BEST SELECTION』 (#2、#9)
脚注
^ カップリングに収録されているシングル表題曲の全英語詞バージョンを本作に収録
- ^ abcdefghMUSIC ON! TV『SELF LINER NOTES』2004年4月11日放送
^ HYDEをかたち作った6枚 - RollingStone
- ^ ab『WORDS L'Arc〜en〜Ciel』角川書店、2005年
^ キューンFM『キューン兄弟』2004年4月8日放送
^ Interview with ken - exciteMUSIC
^ ラジオ番組『ラジアンリミテッドDX』2004年3月24日放送回より。
^ 【詳細レポート】L'Arc-en-Ciel、<25th L'Anniversary LIVE>初日「L'edの輝きには君たちの想いが溢れていました」 - BARKS
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