ホーン岬
ホーン岬(ホーンみさき、英: Cape Horn)またはオルノス岬(スペイン語 Cabo de Hornos)は、南アメリカ最南端、ティエラ・デル・フエゴ諸島最南に位置するオルノス島最南端の岬である。ドレーク海峡に面している。
目次
1 解説
2 歴史
3 関連項目
4 外部リンク
解説
ホーン岬は裸岩の断崖になっており、頂上の標高は424メートル。近海は流速の速いホーン岬海流が流れ、荒天が多く航海の難所である。国際水路機関 (IHO) により、岬を通過する経線が大西洋と太平洋の境界と定められている。
なお、離島ではホーン岬が位置するオルノス島の更に南にディエゴ・ラミレス諸島がある。また南アメリカ大陸本土の最南端は、フロワード岬である。
歴史
1578年9月、フランシス・ドレークが、世界一周の途上で太平洋に到達するために、マゼラン海峡を通過していた。北に向かう前に、彼の船は嵐に遭遇し、ティエラ・デル・フエゴの南に流された。そこで彼らが遭遇した広大な開水域は、フエゴ島が当時信じられていたような南方まで続く別大陸(メガラニカ、未知の南方大陸)では無く、南側は大洋に向かって開かれた島であることをドレークに推測させた。彼の船が既に知られていたマゼラン海峡を通過するまで、この発見は伏せられていた。
1600年代初頭、オランダ東インド会社がマゼラン海峡と喜望峰を経由するすべてのオランダ貿易を独占しており、当時はマゼラン海峡は極東に向かうための知られていた唯一の経路であった。未知の南方大陸 (Terra Australis) への他の経路を探すために、1615年6月2隻の船でオランダ人ウィレム・スハウテン (en:Willem Schouten) とヤコブ・ルメール (Jacob le Maire) がオランダから出航し、1616年1月29日にヨーロッパ人で最初にこの岬を回った。そして、スハウテンの生まれ故郷である町ホールンにちなみホールン岬(Kaap Hoorn)と名づけられた。
関連項目
- 偽ホーン岬
- フォークランド紛争
アガラス岬 - インド洋と大西洋の境界。- ロカ岬
- ドレーク海峡
- パナマ運河
座標: 南緯55度59分00秒 西経67度16分00秒 / 南緯55.98333度 西経67.26667度 / -55.98333; -67.26667
外部リンク
- Parque Nacional Cabo de Hornos - CONAF