みやざきフェニックス・リーグ
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みやざきフェニックス・リーグ | |
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競技 | 日本プロ野球 |
開始年 | 2004年 |
参加チーム | 16 |
国 | 日本 |
前回優勝 | 阪神タイガース(2回目) |
最多優勝 | オリックス・バファローズ(4回) |
みやざきフェニックス・リーグは、毎年10月に宮崎県で開催される日本のプロ野球の教育リーグのひとつ。
目次
1 概要
2 沿革
2.1 各年度本塁打王
3 試合会場
3.1 現在の試合会場
3.2 過去に使用されたことのある会場
4 特別ルール
5 開催期間中の一日の流れ
6 出場選手の資格
7 監督・コーチの資格
8 審判員
9 脚注
10 外部リンク
概要
年2回開催される教育リーグのうち10月のファーム日本選手権終了直後から2 - 3週間にわたって開催されるいわゆる「秋季リーグ」で、過ぎたシーズンを反省して、チーム及び個人の課題を明らかにし、翌シーズンに向けてその克服を目指すのと併せて、公式戦で出番が少なかった若手選手を積極的に起用し、試合を通じて若い選手を育てることを大きな目的としている(リーグパンフレットより)。そのため、各球団は概ね二軍の監督・コーチ陣が指揮を執り、帯同するのはおもに若手選手のみだが、パシフィック・リーグは2004年、セントラル・リーグでは2007年からプレーオフ・クライマックスシリーズが導入されポストシーズンの試合が増えたことから、一軍がクライマックスシリーズに進出したチームは、リーグ前半は調整のため一軍の監督・コーチが指揮を執り、主力クラスの選手を出場させるチームも多い[1]。また、2012年に日本代表(侍ジャパン)が常設されて以降、シーズン終了後に開催される国際大会に出場する日本代表選手が調整のためフェニックスリーグに参加することも増えており、2017年には自身の監督初采配となる「2017 アジア プロ野球チャンピオンシップ」を控えた侍ジャパン監督の稲葉篤紀が監督としての経験を積むため、10月25日、26日に現役時代に所属していた日本ハムの試合で指揮を執った[2]。
勝敗を度外視して試合に臨むことが多いが、毎年優勝チームを決定しており、2008年 - 2010年にはオリックス(08年は前身のサーパス)が三連覇している。フェニックス・リーグに出場した翌年に一軍に定着する選手は多く、いきなりタイトルを獲得する者も少なくない(中村剛也、T-岡田、山田哲人など)。
基本的にフェニックス・リーグ期間内はイースタン・リーグ同士、ウエスタン・リーグ同士のカードは組まれない。また、宮崎県内でキャンプを行っている球団は自身がキャンプを行う球場で多くの試合を行う。全試合入場無料。開催期間中は地元ファンとの交流イベントや野球教室に力を入れている。試合が予定されていない日も練習試合が組まれることがある。主催は一般社団法人日本野球機構、イースタン・リーグ、ウエスタン・リーグ、みやざきフェニックス・リーグ支援実行委員会。
沿革
1990年から「黒潮リーグ」「ハイサイ・沖縄リーグ」「コスモスリーグ」「よさこい・高知リーグ」と名を替え続いてきた教育リーグが、2004年から「フェニックス・リーグ」として当時のイースタン・リーグ6球団によりスタート[3]。名称は全国から募集し約300の応募の中から選考を行った結果、「フェニックス・リーグ」に決定した。「フェニックス」は宮崎県の県木で県内至る所に植えられている樹木であり、また「フェニックス」には「不死鳥」という意味もあり、このリーグで明日のプロ野球界を担う若手選手が厳しい練習に耐えて大きく羽ばたくという意味が込められている[4]。
2005年からはウエスタン・リーグの球団も参加し、10年ぶりに12球団での秋季教育リーグ開催となった。2006年からは韓国プロ野球の球団、2007年から四国アイランドリーグの選抜チーム[3]、2009年はNPB混成チーム・フューチャーズが参加し、16球団まで拡大した[3]。2009年にリーグを全国へ発信するため「みやざきフェニックス・リーグ」に名称を変更した[4]。
年度 | 期間 | 参加チーム数 | 優勝 | 試合数[5] | 備考 |
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2004 | 10月11日 - 24日 | 6 | 西武 | 48 | イースタン・リーグのみの参加。 |
2005 | 10月10日 - 23日 | 12 | 楽天 | 72 | ウエスタン・リーグも参加。 |
2006 | 10月9日 - 25日 | 14 | インボイス(西武) | 98 | 韓国から斗山ベアーズ、LGツインズ初参加。 |
2007 | 10月8日 - 24日 | 14 | 阪神 | 98 | LGが参加しなかったが四国アイランドリーグ選抜が初参加。 |
2008 | 10月7日 - 24日 | 14 | サーパス(オリックス) | 98 | |
2009 | 10月5日 - 22日 | 16 | オリックス | 112 | フューチャーズ、ハンファ・イーグルスが初参加。現在の名称に変更。 |
2010 | 10月5日 - 26日 | 16 | オリックス | 145 | LGが復帰。フューチャーズ参加せず。 |
2011 | 10月10日 - 31日 | 16 | ソフトバンク | 144 | |
2012 | 10月8日 - 29日 | 16 | オリックス | 144 | |
2013 | 10月7日 - 28日 | 16 | 楽天 | 144 | |
2014 | 10月6日 - 27日 | 16 | ロッテ | 144 | |
2015 | 10月5日 - 26日 | 16 | DeNA | 144 | 17日にリーグ史上初のナイトゲーム(ソフトバンク対巨人)をサンマリンスタジアムにて開催[6]。以後毎年1試合開催。 |
2016 | 10月3日 - 24日 | 16 | 日本ハム | 144 | 阪神の球団公式動画配信サービス「虎テレ」で阪神戦全試合を固定カメラによるライブ配信[7]。 |
2017 | 10月9日 - 30日 | 16 | 阪神 | 144 | 韓国のサムスン・ライオンズが初参加。LGが不参加。 スポナビライブにて一日2試合ずつ、計36試合[8]をインターネットライブ配信[9]。虎テレも引き続き配信。 |
2018 | 10月8日 - 29日 | 16 | ヤクルト | 144 | 主力選手がCSファイナルステージに向けた調整のために出場する10月8日〜12日の西武の試合をパ・リーグTVでライブ配信[10]。虎テレも引き続き配信[11]。 |
各年度本塁打王
2009年以降、2012年と2015年を除き宮崎市観光協会のフェニックスリーグ公式ホームページより本塁打王も発表されている。(もちろんNPBの公式な表彰ではない。)
年度 | 氏名 | 本数 |
---|---|---|
2009 | 中田翔(日本ハム) | 6 |
2010 | 中田翔(日本ハム)、崔鎮涬(ハンファ) | 5 |
2011 | 榎本葵(楽天)、柳田悠岐(ソフトバンク) | 3 |
2013 | 梶谷隆幸(DeNA) | 5 |
2014 | 清田育宏、加藤翔平(ともにロッテ)、古本武尊(中日) | 4 |
2016 | 山川穂高(西武)、アレハンドロ・メヒア(広島)、内田靖人(楽天) | 4 |
2017 | 崔元濟(サムスン) | 4 |
2018 | 村上宗隆(ヤクルト) | 10 |
試合会場
現在の試合会場
- 宮崎市
- アイビースタジアム
- 生目の杜第2野球場
- KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎
- KIRISHIMAひむかスタジアム
- SOKKENスタジアム
- 清武総合運動公園第2野球場
- 西都市
- 西都原運動公園野球場
- 日南市
- 日南市天福球場
- 南郷スタジアム
- 日向市
- 日向市お倉ヶ浜総合公園野球場
過去に使用されたことのある会場
- 宮崎市
- 久峰総合公園野球場
- 綾町
- 錦原運動公園野球場
- 日南市
- 日南総合運動公園野球場
- 串間市
- 串間市営球場
- 都城市
- 都城運動公園野球場
特別ルール
- 延長戦は原則行わない。対戦チーム同士合意のうえで、事前に審判等に報告してイニング数を調整できる。
- スピードアップの観点から投球ルールは15秒、
投手のイニング当初、途中交代時の準備投球は原則5球まで。但し、審判員が必要と認めた場合は5球を越えてもよい)、
- 捕手と投手のマウンドでの打ち合わせは1試合3回まで。
- 打者はみだりにバッターボックスを離脱しない
- 野手が2名以上マウンドに集まることは禁止。
指名打者制度採用。- ベンチ入りメンバーが少なく、野手が怪我をしたチームについては特別ルールとして相手チームと審判員の許諾を得ることを条件に一度退いた野手の再出場(リエントリー)を認める。
その他の特例はメンバー表交換前に対戦チーム間、審判員との協議が必要である。また、この特例については場内アナウンスでも告知する。
2004年には以下の指名代走制度があった。
- 1試合2名までの指名代走を指名できる。指名代走は予め打順表に併記する。
- 指名代走は試合中いつでも代走として出場できる。
- 指名代走の使用は1試合につき各チーム4回まで。
開催期間中の一日の流れ
- 9時 チーム球場入り
- 10時 ホームチーム練習
- 10時30分ごろ ビジターチーム練習
- 12時前 シートノック
- 12時過ぎ グラウンド整備
- 12時30分 試合開始(11時30分、12時、13時開始の試合もある。)
- 週末の試合では両チーム選手によるサインボール投げ入れなどのファンサービスや、始球式が行われる。
- 試合終了後 練習
- 18時 球場を出て宿舎へ
出場選手の資格
支配下選手(育成選手)として登録されている選手。
監督・コーチの資格
所属球団から監督、コーチとしてリーグに登録承認済みの者。(フェニックスリーグから帯同する新監督・新コーチ等は、その都度リーグに届出なければならない)
審判員
NPB審判員、KBO審判員、四国アイランドリーグplus審判員
脚注
^ “阪神金本監督、CS調整で野手全員フェニックスLへ”. 日刊スポーツ. (2017年10月3日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/201710030000362.html 2017年10月26日閲覧。
^ 侍ジャパン・稲葉監督が“初采配” 「みやざきフェニックス・リーグ」で日本ハム指揮サンスポ.com(2017年10月25日)
- ^ abcNPB>教育リーグの変遷
- ^ ab横浜ベイスターズ公式サイト「みやざきフェニックス・リーグ」の名前の由来
^ 雨天中止となった試合も含む。練習試合は含まない。
^ 10/17 ソフトバンクvs巨人 試合結果 みやざきフェニックス・リーグ試合結果(サンマリン:ナイター)
^ 虎テレ「みやざきフェニックス・リーグ2016」タイガース戦ライブ配信決定!
^ NPBチーム同士の試合のみ
^ 「第14回みやざきフェニックス・リーグ」におけるインターネットライブ配信の実施について
^ 若獅子の最終調整は「パーソル パ・リーグTV」でチェック! フェニックスL・埼玉西武戦の中継決定
^ 虎テレ「第15回みやざきフェニックス・リーグ」タイガース戦ライブ配信決定!
外部リンク
- 2007フェニックス・リーグ
- 2008フェニックス・リーグ
- 2009年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2010年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2011年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2012年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2013年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2014年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2015年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2016年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2017年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
- 2018年みやざきフェニックス・リーグ --- 公益社団法人 --- 宮崎市観光協会
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秋季教育リーグ(日本野球機構オフィシャルサイトより)