高嵩谷
高 嵩谷(こう すうこく、享保15年(1730年) - 文化元年8月23日(1804年9月26日))は江戸時代の英派の絵師。
目次
1 来歴
2 作品
3 脚注
4 参考文献
来歴
佐脇嵩之の門人。江戸の人。高久氏。名は一雄。字は子盈。画姓として高を使用、嵩谷、屠龍翁、屠龍斎、楽只斎、湖蓮舎、翠雲堂と号す。両国薬研堀に住んでいた。明和頃から主に英一蝶風の洒脱な肉筆画や役者絵などを描いている。享年75。墓所は浅草の西福寺。法名は盈誉嵩谷一雄居士。
門人に子の高嵩嶽、養子の高嵩渓のほか、高嵩月、高嵩松、高嵩雲、高嵩濤らがいる。
作品
作品名 | 技法 | 形状・員数 | 寸法(縦x横cm) | 所有者 | 年代 | 落款・印章 | 備考 |
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源三位頼政鵺退治 | 絵馬1面 | 浅草寺 | 1787年(天明7年) | ||||
桃太郎 | 墨画淡彩 | 1巻 | 29x1360 | くもん子ども研究所 | 1781-89年(天明年間)頃 | 回春型。類似作が狩野栄信にもあるという[1]。 | |
両国橋西詰図 | 1幅 | 34.5x54.4 | 江戸東京博物館 | 1789年(寛政元年) | |||
雨宿図屏風 | 紙本著色金砂子 | 六曲一隻 | 163.0x376.0 | サントリー美術館 | 18世紀 | 英一蝶筆の同名作品(メトロポリタン美術館(メアリー・グリックス・バーク・コレクション)蔵)とほぼ図様が一致。 | |
孔子観欹器図 | 絹本墨画淡彩 | 1幅 | 48.8x71.9 | 東京芸術大学大学美術館 | 18世紀 | 款記「屠龍翁高嵩谷敬画」 | |
王昭君図・笙梅椿図・琵琶菊図 | 絹本著色 | 3幅対 | 100.7x34.7(各) | 敦賀市立博物館 | 中幅の王昭君図に款記「屠龍翁高嵩谷藤原一雄畫」、左右幅に「高嵩谷畫」/各図に「筆硯道人」朱文円印[2] | ||
Armor-tugging | 絹本著色 | 衝立1基 | 49.85×54.61 | ミネアポリス美術館 | 1802年(享和2年) |
脚注
^ 稲垣進一 上笙一郎 黒田日出男監 東武美術館ほか編集 『浮世絵の子どもたち 図録』 東武美術館、1994年、第152図。
^ 敦賀市立博物館編集・発行 『館蔵逸品図録』 1995年1月4日、第12図。
参考文献
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日本浮世絵協会編『原色浮世絵大百科事典』第2巻 大修館書店、1982年- 池田茉美 「高嵩谷筆「雨宿り図屏風」(サントリー美術館蔵)を読む ー〈江戸〉という都市の群像」『サントリー美術館 研究紀要 二〇一八』第4号、2018年3月26日、pp.42-47