コンベア
コンソリデーテッド・ヴァルティ・エアクラフト(The Consolidated Vultee Aircraft Corporation )は、コンヴェア(Convair )として知られている、かつて存在したアメリカ合衆国の航空機メーカーである。のちにジェネラル・ダイナミクスに買収され、その一部門として旅客機を製造していた。
目次
1 歴史
1.1 会社の設立
1.2 ジェネラル・ダイナミクスによる買収と大型ジェット旅客機の開発
1.3 売却
2 製造した機体
2.1 軍用機
2.2 民間機
3 関連項目
歴史
会社の設立
PBYカタリナ飛行艇やB-24リベレーター爆撃機などで実績のあるコンソリデーテッド・エアクラフトと、ロッキード社でベガの設計主任であったジェラルド・ヴァルティーが同社を退社後に設立したヴァルティー・エアクラフトとが、1943年に合併してコンヴェアが設立された。
第二次世界大戦中から数多くの軍用機を製造し、戦後の1947年にプロペラ旅客機コンヴェア240を開発する。
ジェネラル・ダイナミクスによる買収と大型ジェット旅客機の開発
1953年に、ジェネラル・ダイナミクス(潜水艦メーカーのエレクトリック・ボート のことで、前年の1952年にカナデアと合併し、ジェネラル・ダイナミクスに社名を変更)に買収され、その一部門になった。
「コンヴェア」はジェネラル・ダイナミクスの航空機事業部門として残り、1950年代後半から1960年代前半にかけては、第1世代の大型ジェット旅客機であるコンヴェア880や990を開発した。
売却
しかし、コンヴェア880や990のライバル機であるボーイング707やDC-8の勢いで製造機数はそれほど伸びず、コンヴェア部門は販売不況に陥ったため、ジェネラル・ダイナミクスは、コンヴェアを1965年に終了させ、1976年にカナダ政府に売却。カナデアの名前で再出発した。しかし、国営企業として不採算体質に陥ったカナデアは1986年、ボンバルディアに売却された。
なお、ジェネラル・ダイナミクスの他の航空機事業は存続したが、主力だった軍用機部門は1992年、ロッキードに売却された。現在残っているのは1999年、ガルフストリーム・エアロスペースを買収し獲得したビジネスジェット機部門である。
製造した機体
合併によりコンヴェアができてから買収されるまでに設計・開発・製造が行われた機体のリストである。
軍用機
右の数字は、初飛行年である。
XP-81 (1945)
B-36 「ピースメーカー」(1946)
XB-46 (1947)
XC-99 (1947)
XF-92A (1948)
YB-60 (1952)
F-102 「デルタダガー」 (1953)
YF2Y →YF-7A 「シーダート」(1953)- R3Y 「トレードウィンド」 (1954)
XFY「ポーゴ」(1954)- C-131 「サマリテン」 (1955)
B-58 「ハスラー」 (1956)
F-106 「デルタダート」 (1956)
民間機
- コンヴェア240
- コンヴェア340
- コンヴェア440
コンヴェア540 (1955) - ネイピア・アンド・サン社による改造機
コンヴェア580 (1960) - パックアエロ社による改造機
コンヴェア600 (1965)- コンヴェア CV-640
- コンヴェア CV5800
コンヴェア880 (1959)
コンヴェア990 (1961)
関連項目
- 航空機メーカーの一覧