小内刈
小内刈(こうちがり)は、柔道の投げ技の足技21本の一つで刈り技の一種である。
目次
1 概要
1.1 小内巻込
2 脚注
3 外部リンク
概要
自分の足の内側で相手の足の内側を刈る技。
体重のかかっている一方の足を内側から刈って倒す技である。[1]。
右組の場合、相手(受)を真後ろまたは右後ろ隅に崩し、自分(取)の右足の土踏まず付近で受の右足のかかとをつま先方向に刈り、後方に倒す。
自らが下がりながらかける場合は、後ろさばきで相手の右足を大きく引き出し、体を左にさばき、右足裏で相手の右足を内側からつま先の方向に刈る。
大内刈、内股、背負投などと連絡しやすいことからいろいろな変化がある。
女三四郎こと、山口香が、この技を得意としている。
小内掛(こうちがけ)又は、小内落(こうちおとし)、小内車(こうちぐるま)は正式な技としては認められておらず、技を掛ける事は出来るが、小内掛又は、小内落は、踏み込んだ際に、小内車は、足を掛けて支点にした際に、小外刈、小外掛、大外刈、大外落に比べると、遊びが出来てしまい、相手に反撃されやすい。
小内巻込
小内巻込(こうちまきこみ)はIJFでの技名で自ら倒れ込みながら小内刈のように足を絡ませながら後ろに倒す技(横捨身技)。
講道館では独立した技名と認められておらず、小内刈になる。俗に捨身小内(すてみこうち)とも呼ばれる。しかしながら、多様化する技術への対応のために講道館技研究部で技名称の再検討を行った結果、2017年にこの技を正式に認めることになった[2]。
右組の場合、取は左手で受の右袖を引きつけながら右脇で受の右腿をはさみ、そのまま右足で受の右足を刈りながら、受の右袖と右足を取の体に巻き付けるようにして倒れ込み、肩で相手を押し後方に倒す。また、腕を一本背負投のように抱えながら行う場合もある。
2009年のルール改正で帯より下をつかむことが禁止されたため、足を取る小内巻込は試合での使用が制限されることになった。
連続技、返し技として使うことはできるが、審判の判断が難しい。なお、講道館審判規定で行われる試合においては、制限はない[3]。
詳細は組み手を参照のこと。
脚注
^ 『技を極める柔道』92頁。
^ 柔道の技名称について
^ 「タックル技」は一度で反則負けに 来年より実施-ウィキニュース
外部リンク
- 小内刈り
- 小内刈|柔道チャンネル
- 小内刈り<前編>
- 小内刈り<後編>
ちょん掛け(相撲の決まり手で小内刈にあたる技。)
|