あしずり (列車)
あしずり | |
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2000系気動車による特急「あしずり」 (高知駅 2000年) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 高知県 |
前身 | 急行「あしずり」 |
運行開始 | 1990年11月21日 |
運営者 | 四国旅客鉄道(JR四国) 土佐くろしお鉄道 |
路線 | |
起点 | 高知駅 |
終点 | 中村駅・宿毛駅 |
営業距離 | 115.1 km(高知 - 中村間) 138.7 km(高知 - 宿毛間) |
運行間隔 | 6往復 |
列車番号 | 2070D+号数 |
使用路線 | JR四国:土讃線 土佐くろしお鉄道:中村線・宿毛線 |
車内サービス | |
クラス | グリーン車・普通車 |
座席 | グリーン車指定席:1号車(半室) 普通車指定席:1・2号車(半室) 普通車自由席:2号車(半室)・3号車 |
技術 | |
車両 | 2000系気動車 (JR四国高知運転所・高松運転所) |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | 非電化 |
最高速度 | 120 km/h |
あしずりとは、四国旅客鉄道(JR四国)および土佐くろしお鉄道が、高知駅 - 中村駅・宿毛駅間を土讃線・中村線・宿毛線経由で運行している特急列車である。
目次
1 概要
2 運行概況
2.1 停車駅
2.2 車両
3 沿革
3.1 準急「足摺」から急行「あしずり」まで
3.2 特急「あしずり」
3.3 2000年代の動き
3.4 2010年代の動き
4 脚注
4.1 注釈
4.2 出典
5 参考文献
6 外部リンク
概要
高知県内の主要都市を結ぶ優等列車として、高松駅 - 須崎駅間の準急「土佐」1号・3号の運転区間が窪川駅まで延長されたのを機に「足摺」として1961年4月に運転を開始した。
1968年10月には高知駅以西を急行で走る「南風」「足摺」は統合されて「あしずり」に改称されて7往復運転され、1972年3月に特急「南風」が運転開始されて以降は土讃本線の優等列車として共存していたが、国鉄末期になると利用客が減少し、「南風」や「しまんと」に統合されるなどして3往復にまで運転本数が減らされた。1988年3月に瀬戸大橋線が開業したのにあわせて四国内の特急列車の整備が行われたが、「あしずり」は急行列車のまま残された。
しかし、1990年に2000系気動車が「南風」に投入されたことにより車両運用に余裕ができたため、同年11月に「あしずり」は特急列車化された。
列車名は高知県土佐清水市にある足摺岬から採られている。
運行概況
あしずり | ||||||||||
← 宿毛・中村 高知 → | ||||||||||
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2015年3月15日現在、高知駅 - 中村駅間に下り6本/上り5本、高知駅 - 宿毛駅間に上り1本の計6往復が運転されている。高知駅で岡山・高松方面の特急「南風」・「しまんと」と接続しており、各列車は基本的に高知駅の同一ホームで乗り換えとなる。
特急に格上げされてからは「南風」・「しまんと」を高知駅で系統分離した色合いが強く、運行本数が上下で違っていたり、運行本数が大きく変わったりしている。使用車両が2000系気動車になってからは、高知運転所からの送り込み列車の色合いが強くなり、上りは大抵の場合「南風」・「しまんと」として高松駅・岡山駅に直通するため、下り5本、上り1本になったり、下り5本のみの時期もあったが、2003年 - 2011年までは臨時も含めて上り列車の運行はなく、定期運行は下りの「あしずり1号」1本のみ設定されていた[注釈 1]。2011年3月には10年ぶりとなる上り列車が「あしずり2号」として復活し、その後「南風」・「しまんと」が系統分離され、高知駅発着となる列車が増えたため、それに伴って「あしずり」の本数も増加することになった。
停車駅
高知駅 - (旭駅) - (朝倉駅) - 伊野駅 - 佐川駅 - (多ノ郷駅) - 須崎駅 - 土佐久礼駅 - 窪川駅 - 土佐佐賀駅 - (土佐上川口駅) - 土佐入野駅 - (古津賀駅) - 中村駅 - 平田駅 - 宿毛駅
- ( )は一部列車のみ停車。
- 旭駅・朝倉駅:下り1・3号/上り6号のみ通過。
- 多ノ郷駅:下り7・9号/上り2号のみ停車。
- 土佐上川口駅:下り3号/上り4・8号のみ停車。
- 古津賀駅:上り10号のみ停車。
車両
高知運転所・高松運転所に所属する2000系気動車(一部N2000系)が使用されている。11号は「アンパンマン列車」として運転されるため、1号車の普通車指定席が「アンパンマンシート」となる。
1993年まではキハ181系気動車、キハ185系気動車が使用されていた。
沿革
準急「足摺」から急行「あしずり」まで
1961年(昭和36年)4月15日:高松駅 - 窪川駅間を運行する準急列車として「足摺」が運転開始。従来の準急「土佐」1号・3号のダイヤを踏襲。
1963年(昭和38年)
2月1日:「足摺」が1往復増発。
12月18日:中村線窪川駅 - 土佐佐賀駅間が開業し、「足摺」が乗り入れ開始。
1965年(昭和40年)10月1日:「土佐」の1往復が土佐佐賀駅まで運転区間を延長し、「足摺」に編入。
1966年(昭和41年)3月5日:「足摺」が急行列車になる。
1968年(昭和43年)10月1日:ヨンサントオのダイヤ改正により、高松駅 - 窪川駅間急行の名称を「あしずり」に変更し、同時に同じ区間を運行していた「南風」も統合する。また、「土佐」の1往復が土佐佐賀駅まで延長する形で編入し、7往復体制になる。
1970年(昭和45年)10月1日:中村線の土佐佐賀駅 - 中村駅間開業に伴い、「あしずり」2往復が中村駅まで延長。
1972年(昭和47年)3月:「あしずり」の運転区間が中村駅まで延長。
1974年(昭和49年)3月1日:「あしずり」の1往復が予土線経由で宇和島駅まで乗り入れ開始(予土線区間は普通列車)。
1975年(昭和50年)3月10日:「あしずり」1往復が「南風」に統合。「あしずり4号」の運転区間が中村駅→高知駅間に変更。これにより「あしずり」は中村駅 - 高松駅間で5往復、中村駅 - 高知駅間で上り1本になる。
1980年(昭和55年)10月1日:「あしずり」1号の始発を土佐山田駅に変更し、土佐山田駅 - 高知駅間は普通列車とする。
1982年(昭和57年)11月15日:「あしずり」の1往復が廃止され、中村駅 - 高松駅間が下り4本/上り5本、中村駅 - 土佐山田駅間が下り1本、中村駅 - 高知駅間が上り1本になる。
1985年(昭和60年)3月14日:「あしずり」の下り1本/上り2本が廃止し、予土線への乗り入れも廃止。
1986年(昭和61年)11月1日:「あしずり」の1往復が「南風」に統合。
1987年(昭和62年)3月23日:「土佐」の下り1本が「あしずり」に統合。
1988年(昭和63年)4月1日:JR四国中村線が廃止され、土佐くろしお鉄道に転換。「あしずり」は窪川駅 - 中村駅間が快速列車になる。
1989年(平成元年)7月22日:「あしずり」「土佐」の1往復が特急「しまんと」に編入。同時に「あしずり」の高松駅乗り入れ終了。
特急「あしずり」
1990年(平成2年)11月21日:「あしずり」が特急列車になり、高知駅 - 中村駅間を下り2本/上り1本で運転開始。同時にエル特急に指定される。
1991年(平成3年):「あしずり」が3往復に増発(キハ181系を使用)。時刻表では「しまんと1・12号」を含めグリーン車連結の3両編成になっていたが、実際は毎日1両の増結が入り3両で運行されたことはなかった。
1993年(平成5年)
- 3月18日:「あしずり」の全列車が2000系になり、下り2本/上り1本になる。
- 10月:「あしずり」が下り3本/上り2本になる。
1997年(平成9年)10月1日:土佐くろしお鉄道宿毛線開業により、「あしずり」の一部列車が宿毛駅発着になる。
1998年(平成10年)
3月14日:「あしずり」が下り4本/上り2本になる。
10月3日:「あしずり」が下り4本/上り1本になる。
1999年(平成11年)3月13日:「あしずり」が下り5本/上り1本になる。
2000年代の動き
2001年(平成13年)3月3日:「あしずり」の上り列車が廃止され、下り5本のみとなる。
2003年(平成15年)10月1日:「あしずり」の宿毛駅への乗り入れを中止し、「あしずり1号」(高知駅→中村駅間)のみの運行となる。
2006年(平成18年)3月18日:この日の改正で号数表示が無くなる。
2008年(平成20年)
3月15日:全車禁煙になる[1]。- 10月18・19日:「キハ58系引退記念」として「土佐」「あしずり」がリバイバル運転される。
2009年(平成21年)3月14日:高知駅 - 須崎駅間の臨時特急「あしずり51号」が設定され、下り2本に。定期列車に再び号数表示される[2]。
2010年代の動き
2010年(平成22年)3月13日:「あしずり51号」が廃止[3]。
2011年(平成23年)3月12日:ダイヤ改正により、次のように変更[4]。
- エル特急の呼称を廃止。
- 2001年以来10年ぶりとなる上り列車「あしずり2号」(中村駅→高知駅)が運転開始。
- 毎日運転の臨時特急として下り「あしずり51号」(高知駅→宿毛駅)と上り「あしずり54号」(中村駅→高知駅)を設定。これによって宿毛駅乗り入れを再開する。これにより「あしずり1号」は3号に変更。
2012年(平成24年)3月17日:ダイヤ改正により次のように変更[5]。
- 「南風」「しまんと」の中村駅・宿毛駅発着列車を系統分割する形で、「あしずり」を3往復増発。これによって5往復(1往復は毎日運転の臨時)体制となる。また、「あしずり9号」が「アンパンマン列車(オレンジ)」での運転となる。
- 毎日運転の臨時列車として、早朝に窪川駅始発の「あしずり52号」を設定。
- 「あしずり54号」を廃止。
2013年(平成25年)3月16日:ダイヤ改正により、1往復(4・7号)が多ノ郷駅に臨時停車するようになる[6]。
2014年(平成26年)3月15日:ダイヤ改正により次のように変更[7]。
- 中村駅・宿毛駅発着の「南風」を系統分離し、「あしずり」2.5往復(下り3本/上り2本)を増発。
- 「あしずり3号」を「しまんと1号」に統合し、廃止。
- 宿毛駅発着列車の一部を中村駅発着に変更する。
- 毎日運転の臨時「あしずり」1往復(51・52号)を廃止。
脚注
注釈
^ 2006年3月18日からは号数表示が無くなり、「あしずり」とのみ表記されていたが、2009年3月14日のダイヤ改正より、毎日運転の臨時特急「あしずり51号」が設定されたことにより復活。2010年に一度「あしずり」51号が廃止されて以降も「あしずり」1号の呼称は残された。
出典
^ “平成20年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2007年12月20日), オリジナルの2007年12月23日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20071223144803/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/07-12-20/03.htm 2007年12月23日閲覧。
^ “平成21年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2008年12月19日), オリジナルの2008年12月22日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20081222074358/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/08-12-19/02.htm 2008年12月22日閲覧。
^ “平成22年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2009年12月18日), オリジナルの2009年12月21日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20091221062549/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/09-12-18/02.htm 2009年12月21日閲覧。
^ “平成23年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2010年12月17日), オリジナルの2010年12月20日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20101220081856/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/10-12-17/01.htm 2010年12月20日閲覧。
^ “平成24年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2011年12月16日), オリジナルの2011年12月17日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20111217162638/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/11-12-16/01.htm 2011年12月17日閲覧。
^ “平成25年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2012年12月21日), オリジナルの2012年12月24日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20121224002948/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/12-12-21/01.htm 2012年12月24日閲覧。
^ “平成26年3月ダイヤ改正について” (プレスリリース), 四国旅客鉄道, (2013年12月20日), オリジナルの2013年12月25日時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20131225093706/http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/13-12-20/01.htm 2013年12月25日閲覧。
参考文献
- 寺本光照 『国鉄・JR列車名大事典』 中央書院、2001年7月24日。ISBN 4-88732-093-0。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"""""""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}
ISBN 978-4-88732-093-2。
外部リンク
車両情報<2000系特急気動車> - 四国旅客鉄道
アンパンマン列車 - 四国旅客鉄道 四国旅行 JR四国ツアー(駅コミ)
特急車両2000系 - 土佐くろしお鉄道
特急「南風」「あしずり」アンパンマン列車 - 土佐くろしお鉄道
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