国民体育大会サッカー競技
国民体育大会におけるサッカー競技は、1946年の第1回大会から毎回行われている。
目次
1 概要
2 地域別出場枠
3 歴代結果
4 関連項目
5 外部リンク
概要
成年男子・女子・少年男子の種別に分かれ、地区予選(国体ブロック大会)を勝ち抜いたチームと開催都道府県チームが本大会に出場し、優勝を争う。
各都道府県の代表チームによる対抗戦であり、チーム編成は選抜チーム・特定社会人チーム・大学チーム等、都道府県毎に独自に編成される。出場選手は全てアマチュアのみであり、プロ選手は出場できない。
試合時間は70分(35分ハーフ)を基本とし、必要に応じて延長戦(20分)やPK戦を行い、勝敗を決する。ただし決勝戦・3位決定戦においてはPK戦は行わず、延長戦終了時に同点の場合は両者優勝(両者3位)とする。
国体に向けて強化していたチームが、そのままクラブチーム化することがある。1953年に教員部門ができたのを前後に全国的に教員クラブが創設された。例として栃木クラブや神奈川教員クラブ、さいたまクラブなど挙げられる。また、FC岐阜SECONDなど成年男子部門の強化目的で作られたチームもある。
2006年(第61回)より、成年男子・少年男子の出場区分が「成年男子:17歳以上」「少年男子:16歳以下」に改められた。これは少年男子を従来の18歳以下から16歳以下に対象年齢を引き下げる事で、所属チームでの活動に加えて国体に参加する事で起こっていた高校三年・二年の選手の過密日程を緩和すると共に、日本サッカー界の強化のボトルネックとなっていた「素質は優れていても上級生に阻まれ出場機会を得難い高校一年」や「高校受験でサッカー部を引退する中学三年」という年代に対して試合出場の機会を与える事で日本代表におけるU-17年代の強化に繋げる為である。
地域別出場枠
第67回(2012年)
地域 | 成年男子/女子 | 少年男子 |
---|---|---|
北海道 | 1 | 1 |
東北 | 2 | 3 |
関東 | 2 | 4 |
北信越 | 1 | 3 |
東海 | 2 | 1 |
近畿 | 1 | 3 |
中国 | 2 | 2 |
四国 | 1 | 2 |
九州 | 3 | 4 |
開催地 | 1 | 1 |
計 | 各16 | 24 |
歴代結果
※都道府県名のみ表記の場合は基本的に選抜編成チーム(又は詳細不明)
年度 | 回 | 一般 | 高校 | 開催地 | |
---|---|---|---|---|---|
1946[1] | 1 | 関西学院大学 (兵庫) | 湘南中 (神奈川) | 兵庫[2] | |
1947[3] | 2 | 早大WMW (東京) | - | 石川 | |
1948[4] | 3 | 全関西学院 (兵庫) | 広島高師高 | 福岡 | |
1949 | 4 | 全大阪 ? / 大阪クラブ ? | 浦和 (埼玉) | 東京 | |
1950 | 5 | 大阪クラブ ? / 関学クラブ ?[5] | 修道 (広島) | 愛知 | |
1951 | 6 | 全兵庫 | 浦和 (埼玉) | 広島 | |
1952 | 7 | 田辺製薬 (大阪) | 韮崎 (山梨) 明星 (大阪) | 宮城[6] | |
年度 | 回 | 教員 | 高校 | 開催地 | |
1953 | 8 | 東京蹴球団 | 修道 (広島) | 愛媛[7] | |
1954 | 9 | 京都紫光クラブ | 刈谷 (愛知) | 北海道 | |
1955 | 10 | 東京蹴球団 | 刈谷 (愛知) | 神奈川 | |
1956 | 11 | 宮城教員団 | 修道 (広島) | 兵庫 | |
年度 | 回 | 一般 | 教員 | 高校 | 開催地 |
1957 | 12 | 志太クラブ (静岡) | 京都紫光クラブ | 藤枝東 (静岡) | 静岡 |
1958 | 13 | 大阪 | 京都紫光クラブ | 清水東 (静岡) | 富山 |
1959 | 14 | 全東京 | 全埼玉教員クラブ | 浦和市立 (埼玉) | 東京 |
1960 | 15 | 広島アカシアクラブ | 京都紫光クラブ | 山城 (京都) | 熊本 |
1961 | 16 | 名古屋クラブ (愛知) | 静岡教員 | 修道 (広島) | 秋田 |
1962 | 17 | 東洋工業 (広島) | 京都紫光クラブ | 浦和市立 (埼玉) | 岡山 |
1963 | 18 | 浦和クラブ (埼玉) | 埼玉教員 | 浦和市立 (埼玉) | 山口 |
1964 | 19 | 浦和クラブ (埼玉) | 埼玉教員 | 明星 (大阪) | 新潟 |
1965 | 20 | 全大阪 | 岐阜教員 | 浦和西 (埼玉) 仙台育英 (宮城) | 岐阜 |
1966 | 21 | 愛知選抜 | 埼玉教員 | 藤枝東 (静岡) | 大分 |
1967 | 22 | 愛知 | 埼玉教員 | 浦和南 (埼玉) | 埼玉 |
1968 | 23 | トヨタ自動車 (愛知) | 埼玉教員 | 韮崎 (山梨) | 福井 |
1969 | 24 | 愛知選抜 | 埼玉教員 | 浦和南 (埼玉) | 長崎 |
1970 | 25 | 愛知 | 千葉教員 | 埼玉[8] 静岡 | 岩手 |
1971 | 26 | 茨城 | 芙蓉クラブ (静岡) | 静岡 | 和歌山 |
1972 | 27 | 愛知 | 京都 | 埼玉 | 鹿児島 |
1973 | 特[9] | - | - | 埼玉 | 沖縄 |
28 | 広島 | 埼玉 山梨 | 静岡 | 千葉 | |
1974 | 29 | 東京 | 埼玉 山梨 | 茨城 | 茨城 |
年度 | 回 | 一般 | 教員 | 少年 | 開催地 |
1975 | 30 | 神奈川 | 京都 | 静岡 | 三重 |
1976 | 31 | 静岡 | 埼玉 | 静岡 | 佐賀 |
1977 | 32 | 秋田 | 宮崎 | 静岡 | 青森 |
1978 | 33 | 茨城 | 山梨 | 東京 | 長野 |
1979 | 34 | 栃木 | 宮崎[10] | 東京 | 宮崎 |
年度 | 回 | 成年 | 少年 | 開催地 | |
1980 | 35 | 栃木 埼玉 | 静岡 | 栃木 | |
1981 | 36 | 茨城 | 長崎 | 滋賀 | |
1982 | 37 | 茨城 埼玉 | 静岡 兵庫 | 島根 | |
1983 | 38 | 山梨 | 長崎 | 群馬 | |
1984 | 39 | 山梨 茨城 | 神奈川 | 奈良 | |
1985 | 40 | 埼玉 | 静岡 | 鳥取 | |
1986 | 41 | 鳥取 | 東京 | 山梨 | |
1987 | 42 | 京都 秋田 | 静岡 | 沖縄 | |
年度 | 回 | 成年1部 | 成年2部 | 少年 | 開催地 |
1988 | 43 | 埼玉 | 広島 | 静岡 | 京都 |
1989 | 44 | 埼玉 | 徳島 | 徳島 | 北海道 |
1990 | 45 | 埼玉 | 栃木 | 埼玉 千葉 | 福岡 |
1991 | 46 | 愛知 | 石川 | 静岡 | 石川 |
1992 | 47 | 埼玉 山梨 | 山形 東京 | 静岡 | 山形 |
1993 | 48 | 宮城 徳島 | 香川 | 静岡 | 香川 |
1994 | 49 | 愛知 京都 | 京都 | 静岡 | 愛知 |
1995 | 50 | 富山 福島 | 茨城 | 千葉 | 福島 |
1996 | 51 | 茨城 | 広島 | 静岡 | 広島 |
年度 | 回 | 成年男子 | 成年女子 | 少年男子 | 開催地 |
1997 | 52 | 東京 | 大阪 | 静岡 | 大阪 |
1998 | 53 | 神奈川 埼玉 | 宮城 (YKK東北) | 千葉 | 神奈川 |
1999 | 54 | 徳島 | 兵庫 (TASAKI) | 千葉 | 熊本 |
2000 | 55 | 富山 東京 | 宮城 (YKK東北) | 長崎(国見) | 富山 |
2001 | 56 | 静岡 | 宮城 (YKK東北) 三重 (伊賀FC) | 埼玉 静岡 | 宮城 |
2002 | 57 | 大阪 | 兵庫 (TASAKI) | 千葉 | 高知 |
2003 | 58 | 栃木 | 兵庫 (TASAKI) | 神奈川 | 静岡 |
2004 | 59 | 栃木 宮城 | 埼玉 (浦和) | 静岡 | 埼玉 |
2005 | 60 | 栃木 京都 (佐川印刷) | 東京 (日テレ) | 千葉 | 岡山 |
年度 | 回 | 成年男子 | 女子 | 少年男子 | 開催地 |
2006 | 61 | 富山 京都 (佐川印刷) | 三重 (伊賀FC) | 千葉 沖縄 | 兵庫 |
2007 | 62 | 千葉 | 兵庫 (TASAKI) | 東京 | 秋田 |
2008 | 63 | 京都 (佐川印刷) | 埼玉 (浦和) | 神奈川 | 大分 |
2009 | 64 | 新潟 (JSC) | 岡山(岡山湯郷) | 神奈川 | 新潟 |
2010 | 65 | 宮城 (ソニー仙台) | 千葉(ジェフ千葉) | 東京 | 千葉 |
2011 | 66 | 鹿児島 (鹿屋体大) | 大阪 | 千葉 静岡 | 山口 |
2012 | 67 | 京都 (佐川印刷) | 宮城 (仙台) | 兵庫 | 岐阜 |
2013 | 68 | 岐阜 (岐阜2nd) | 宮城 | 東京 | 東京 |
2014 | 69 | 宮崎 | 宮城 | 神奈川 | 長崎 |
2015[11] | 70 | 宮崎 | 三重 (伊賀FC) | 神奈川 福岡 | 和歌山 |
2016[12] | 71 | 静岡 (沼津) | 愛媛 (愛媛L) 新潟 | 広島 | 岩手 |
2017 | 72 | 青森 | 千葉 | 神奈川 | 愛媛 |
2018 | 73 | 福井 | 三重 (伊賀FC) | 埼玉 | 福井 |
2019 | 74 | 茨城 | |||
2020 | 75 | 鹿児島 | |||
2021 | 76 | 三重 | |||
2022 | 77 | 栃木 | |||
2023 | 78 | ||||
2024 | 79 | 滋賀 |
注釈
^ この年は一般の部と中学の部(旧学制)。試合は各々1試合のみ(東西対抗)
^ サッカー競技開催地。大会は近畿地区広域開催
^ この年は一般の部のみ。都道府県代表8チーム
^ 地区代表12チーム
^ 大阪クラブ(サッカー協会75年史) 関学クラブ(埼玉サッカー75年の歩み)
^ サッカー競技開催地。大会は福島・宮城・山形共同開催
^ サッカー競技開催地。大会は四国4県共同開催
^ この年以降、都道府県毎の選抜チーム編成
^ 特別国体。少年の部のみ開催
^ この年をもって教員の部を廃止→翌年以降全国教員サッカー選手権大会として独立継続
^ “競技記録結果”. 2015 紀の国 わかやま国体. 2015年10月1日閲覧。
^ “競技日程・結果”. 2016 希望郷いわて国体. 2016年10月6日閲覧。
関連項目
- 全国高等学校サッカー選手権大会
- 全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会
- 全日本高等学校女子サッカー選手権大会
- 選抜高校女子サッカー大会
外部リンク
日本サッカー協会・第69回(2014年) 国民体育大会サッカー競技
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